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2008年6月の22件の記事

「カレン メリディアン ローズゴールドST」を衝動買いしそうに

 しばらく前から、ウォーターマンのカレンに、「メリディアン ローズゴールドST」が発売になってますね。私も今日、店頭で見てきました。

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◆ローズゴールドが好き

 私は基本的にローズゴールド(ピンクゴールド)の万年筆が好きなんですよね。あの独特の色合いが好みです。でも、ゴールドやシルバーの万年筆は数多くあっても、ローズゴールドの万年筆は数少ないのが現状です。

 実際、私が持っているローズゴールドの万年筆は、ヴァルドマンのタスカーニだけです。他にも、カランダッシュの「エクリドール XS クチュール ウィズ スワロフスキー」という万年筆もありますが、さすがに10万越えでは買えません。

 その点、カレンのローズゴールドは5万円と手ごろな価格です。シルバーベースではなく、ブラスベースのローズゴールドプレートというのは残念ですが、それでも外見の美しさには惹かれます。


◆ひとまず自重

 店頭で見て、かなり衝動買いしそうになりました。
 が、今日は我慢しました。すでにガーネットレッドのカレンを持っているのと、あのカレン独特の書き味はそれほど好みではない、という点で、思いとどまりました。

 そうはいっても、やっぱり外見は相当に好みなんですよね。いつか財布に余裕があるときに、衝動買いしてしまいそうです。

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RICOH R8 購入

 デジタルカメラとして、今までは「Panasonic LUMIX DMC-LX1」を使ってきました。しかし、自分が使いたいと思ったときに、家族が持ち出して使っていたりと、使いたいときに使えない、ということが良くありました。というわけで、Blogを始めて写真を撮る機会も増えたということで、自分専用のデジタルカメラを買うことにしました。

 何を買おうかといろいろ検討しました。私は万年筆でもそうなのですが、同じような製品を複数買うのが大嫌いなので、自動的に LUMIX は除外です。このBlogを始めてから、万年筆を近寄って撮る機会が増えましたので、マクロ撮影が強いカメラにしよう、ということで、リコーのR8 にしました。広角端で1cmまで近づいて撮れるというのは魅力的です。

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 早速、日本橋に出かけていって、\29,800でシルバー色のR8を購入しました。このモデルから、「Caplio」というファミリーネームが廃止されたんですね。

 さて、購入して早速撮ってみたところ、さすがにマクロ機能は強力で、相当に近づいてもピントが合います。

 しかし一つ問題が。暗めの室内で撮ると、LUMIXと比べて、写真も暗めに映ってしまうのです。Blogに載せる写真を撮ることを大きな目的の一つとして購入した以上、これは大きな問題です。フラッシュを焚くと問題ないですが、そうすると金属部の反射が目立ってしまいます。

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 どうしたものかと、ネットでいろいろ調べて、設定をいろいろ変えました。行った作業は以下のものです。

  • ISOモードをAUTOからAUTO-HIに変更 (AUTO-HIの上限はISO400)
  • スローシャッター速度制限をOFF
  • ホワイトバランスをマニュアルで設定
  • 露出を少し上げる

 これで、満足な写真が撮れるようになりました。

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 いやはや、AUTOで望みの写真が撮れるLUMIXに比べれば、R8は少し手がかかりますね。でもそのおかげでいろいろ調べたり設定をいじったりした結果、カメラについての知識も増え、R8の愛着も増えたかも。設定に関してはまだまだ試行錯誤をして、出来るだけ良い写真を撮ろうと思ってます。

 一時は困ってしまいましたが、結果としては満足な買い物になりました。

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PARKER 「ソネット」 のレビュー

 パーカーの「ソネット オーシャンブルーST」、XFニブです。

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(1)位置づけ

 このソネットの最大の特徴は、価格の安さです。元々舶来万年筆は高価格な傾向がありますが、この数年のユーロ高やメーカのブランド化戦略などで、舶来万年筆の価格は上がる一方です。そうした中、1万円台で金ペンが買える舶来万年筆というのはあまりなく、その点でソネットは他を寄せ付けない存在であるといえます。

 ソネットは基本的に金属軸ですが、金属軸の割には全体的に軽いです。感覚的には樹脂軸と同じように使えます。バランスも良く、大量筆記をしていても疲れない、優れたペンだと思います。

 なお、私が持っているソネットは、今「ソネット オリジナル」として販売されているものです。また、私はもう一つソネットの限定品として「ソネット クロコダイル ヴァーメイル」を持ってます。

 →PARKER 「ソネット クロコダイル ヴァーメイル」 のレビュー

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(2)ペン先、書き味

 ソネットには金ペンと鉄ペンの両方がありますが、私が持っているのは18Kの金ペンです。

 ソネットと言えば、柔らかいペン先を持つ万年筆でしたが、時代の流れに合わせて、モデルチェンジごとにペン先は硬くなる傾向にあります。私の持っているモデルは、もう一般的な万年筆と同じぐらいの硬さのニブになっていると思います。それでもまだ柔らかい、という人もいますが、今のモデルだと、柔らかいペン先を期待して買うとがっかりするかもしれません。

 ただ「低価格で気軽に使うペン」というソネットの立ち位置からすると、今の硬さの方が使いやすいので良いと個人的には思います。

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(3)キャップの穴

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 ソネットのもう一つの特徴は、キャップに穴が開いていることです。これはパーカーの特徴で、ソネットだけでなくデュオフォールドにも、キャップに穴が開けられています。

 その理由については諸説を耳にします。「子供がキャップを飲み込んでしまっても呼吸できるように」ということや、「結露によってキャップ内部がカビないように」などです。いずれにせよ、キャップに穴が開いていることで、一週間ぐらい万年筆を使わないでいると、インクが煮詰まって濃くなったり、書き出しがかすれたりします。それが気になる人も、買う場合には検討が必要です。

 このソネットのキャップの穴は、デュオフォールドのようにハッキリとした穴が開いているわけではなく、キャップの上部に微妙に隙間が空いているタイプです。ですので、自力で穴をふさぐのはきわめて困難です。デュオフォールドなどの場合は自力で穴をふさぐことも可能ですが、ソネットの場合は対処不能です。

 →キャップの穴を 「バスコークN 透明」 で埋める

(4)嵌合式

 キャップは嵌合式です。他の嵌合式の万年筆は、キャップを軸に嵌めるときにカチッという音と抵抗があるのが普通ですが、ソネットの場合は”スコッ”という感じで、微妙に圧力がかかりながら嵌る独特の感触があります。これはこれで、他の嵌合式の万年筆と差別化になる個性として、なかなか良いと思います。感触については言葉ではなかなか表現できない部分もありますから、店頭で試されると良いでしょう。

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(5)インク付着問題

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 一方、ソネットでもう一つ問題だと思うのは、首軸先端に付いている金属リング部にインクが付きやすいという問題です。このリングは嵌合式という機構を実現する上で不可欠の部品ですが、使っている内にいつの間にかインクが付着し、それが指について手を汚してしまう、という事態を時折発生させます。

 その原因はよく分かりません。キャップ内に漏れたインクがリングに着くという説や、キャップを抜くときの負圧で首軸とニブの接合部の隙間からインクが漏れて、それがリングに着く、という説など、いろいろ耳にします。

 いずれにせよ、リングにインクが付くという問題が生じることには変わりないわけで、そういうのが気になる人、ペンの先端の方を持つ人などは、ソネットはスルーした方が良いかもしれません。

(6)総評

 総合してみた場合、このソネットは、かなり功罪の両方を持つ特徴的な万年筆だと思います。結構好き嫌いが分かれる万年筆でしょう。プラス面とマイナス面がハッキリしていて、私自身も評価に困る面があります。買う場合はその辺りをじっくり検討した方が良いでしょう。

 特にインクが乾きやすいという点はかなり問題となりやすいですので、カジュアル万年筆の割には、あまり万年筆入門者には薦めにくいです。

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※スペック一覧

・重さ 全体:26g キャップ:10.5g キャップなし:15.5g 首軸:4.5g
・長さ 全長:13.2cm キャップなし:12.3cm 後尾にキャップ:14.5cm
・太さ 首軸最小径:9mm 首軸最大径:10mm 胴軸先端:10.70mm 胴軸後端:8.7mm キャップ先端:12mm キャップ後端:9mm

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PILOT 「デスクペン ペンジ」を5本 調達

 以前に書きましたように、舶来万年筆に国産ニブを付けるという改造をする上で問題になるのが、交換用のニブの価格です。
 出来るだけ安く調達したい、という希望にぴったりなのが、パイロットのペン字ニブです。

 ペン字ニブを持つ万年筆には二つあって、一つは「ペン習字ペン」で、もう一つが「デスクペン ペンジ(DPP-100)」です。
 両方同じニブを持つのですが、違いもあります。

  • 「ペン習字ペン」は500円ですが、EFのみ。
  • 「デスクペン ペンジ」は1000円で、EFとFの二つがあり、金メッキ。

 というわけで、EFのニブを欲しいという場合は「ペン習字ペン」を買い、Fのニブが欲しい、あるいは金色のニブが欲しいという場合は「デスクペン ペンジ」を買うと良いでしょう。

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 今回は「デスクペン ペンジ」のFニブを5本調達してきました。これで、たくさんの舶来万年筆のニブを替えていこうと思ってます。

47  このペン字ニブの大きさは、大体、セーラー14Kニブぐらいの大きさですね。パイロットの5号ニブより少し小さいぐらいです。
48_3  そしてこのニブの特徴は、ニブ後端の首軸に入り込んでいる部分に、出っ張りのような部分があることです。
 これがすこしやっかいで、このニブを舶来万年筆に突っ込むとき、この出っ張りが引っかかることが多いです。ですから、首軸を削るなり、この出っ張りを切り落とすなりの加工が必要なことが多いのが難点です。

 とは言え、\500 or \1000で調達できるというのは魅力的です。小さなニブを持つ舶来万年筆の交換用ニブとしては、最適でしょう。



 この記事を見て「交換用ニブとして」デスクペンを買う場合、注意点が一つあります。それは、公式サイトを見て分かるようにパイロットのデスクペンには5種類あるということです。
 5種類の中で、ペン字ニブをもつのは、「デスクペン ペンジ(DPP-100)」 だけです。他の\2000のや\700のは、爪ニブになっており、「交換用ニブ」として使うのには向きません。必ず、「デスクペン ペンジ」を買いましょう。外見がこれだけ違うので、すぐ分かると思います。

 もちろん、普通に万年筆として使う場合は、どのデスクペンでもOKです。

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舶来万年筆で細字を追求する (その2)

 (その1)の続きです。

(2)渋めのインクを使う

44_2  同じ万年筆を使っていても、使うインクによって字幅はかなり異なってきます。パイロットのようなインクフローのとても良いインクを使うと、字幅はどうしても太くなりがちです。それに対して、例えばLAMYのブルーブラックのような渋いインクを使えば、ペン先のイリジウムが大きい舶来万年筆でも、細めの線が書けます。

 もちろん、この方法にも限界があります。国産のEF並の線が書きたい、という場合は、さすがに国産ニブの出番になります。


 余談ですが、渋めのインクを使うと、イリジウムの大きさの差が字幅の差に出にくくなります。たとえば、フローの良いインクを使ったときに、FとMで字幅に2倍の差が出る、という場合でも、渋めのインクを使えば、その差が1.5倍ぐらいになったりします。

(3)ペン先を締めて、インクフローを抑える

 これも発想としては(2)と同じです。ペン先のスリットの幅が狭ければ狭いほど、供給されるインク量が減り、結果として細い字が書けます。ルーペを覗きながら自分でペン先を締めるか、あるいはペンクリニックでやってもらうと良いでしょう。

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 ただ、(2)にも言えることですが、インクフローを悪くするわけですから、ドクドクとインクが供給される筆記感が好き、という人には向きません。実際私も、インクフローは潤沢なのが好みです。ですから、私はこの対策はとりません。

(4)インクを吸い込みにくい紙に替える

 これは(2)と同じような理由です。インクが染み込みやすい紙に書くと、どうしても字幅は太くなりがちです。できるだけ、インクの吸い込みにくい紙を選ぶことで、細く書くことが出来ます。

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 また、その逆に、インク自体を替えて、紙に染み込みにくいインクにすることでも同様の効果が得られます。とはいえ、書く紙を選んでいられない状況も多いのが現実ではありますが。

(5)ペン先を細く研ぐ

 これはある意味禁断の方法です。ペン先を国産ニブに換える改造もそれなりに敷居は高く、失敗したときの代償もありますが、これはそれ以上にリスクのある方法です。なにせ、失敗したら、ニブが完全にダメになってしまいますから。

 細字の万年筆にこだわってきた私も、研ぎにも挑戦してきました。最初の頃は、長刀型にしてしまったりといった失敗もありましたが、それなりの細字を仕上げられるようにはなりました。


43_2 ただ結局の所、いくらトライしても、国産万年筆のデフォルトの細字の書き味を実現するのは困難という結論に達しました。(修行が足りないだけかもしれませんが、本数にも限りがありますし。)ペン先研ぎの実践については、フルハルターや、他の有名ブログの方が詳しいですし、そちらを参考にされると良いでしょう。

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ヴィスコンティ オペラ のデモンストレーターが発売に

 ヴィスコンティのオペラに、限定品としてデモンストレーターが出るようですね。
 正式な名前は、「オペラ マスター デモ」です。

 →ヴィスコンティ公式ページ (外部リンク)

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◆ビッグサイズ

 "Visconti Opera Master"というのが普通のオペラの大型版で、胴軸が黒のレジンの万年筆が、レギュラー品です。

 そして、そのデモンストレーター版が、各色ごとに世界888本限定で発売されます。この"Opera Master Demo"は、サイズが大きいだけでなく、両用式ではなく吸入式で、ヴィスコンティ独自のダブルタンクパワーフィラーのシステムを備えたものです。
 ダブルタンクパワーフィラーについては、ここここに詳しく説明されています。
 かつて発売されていた"VOYAGER Anniversary Demonstrator"のOpera版と見ていいでしょうね。


◆価格は高め?

 なかなかそそられるブツではあるのですが、外国で$895で売られている以上、日本では定価が10万越えしそうです。
 それに、持っている Opera でも大きめかな、と思っている私としては、さすがにそれより大きい"Opera Master"はもてあましそうです。

 この万年筆は、一応スルーということになりそうです。

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舶来万年筆で細字を追求する (その1)

 私は細字が好きなため、細字が書ける国産万年筆を愛用しています。しかし、外国メーカーの万年筆にはデザインや筆記バランスなどの点で魅力的な物も多く、国産万年筆だけ使っているわけにもいきません。

 ということで、この記事では舶来万年筆で細字を追求する方法について書いていきたいと思います。

(1)比較的、字幅が細い舶来万年筆を買う

 一口に舶来万年筆と言っても、メーカーやモデルによって、かなり字幅は異なります。舶来万年筆で一番細いペン先を持つのは、私はクロスだと思います。クロスのXFは国産のF並の細さがあります。ただ、クロスの中でもタウンゼントは比較的太めの傾向があるようです。

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 次に細いのはアウロラでしょうか。国産F並の細さはありませんが、アウロラのEFなら、そこそこの細さがあります。その次がウォーターマンだと考えます。

 残念なのがシェーファーです。シェーファーは字幅表示に比べて、かなり細めのペン先を持ちます。ただ、現行ラインナップではXFがありません。したがって、国産並みの細字を求める向きには、現行は落選です。しかしビンテージのXFなら、そこそこの細字が書けます。(※ビンテージなら、ペリカン等でも細めのが多いです。)


 未確認ですが、私が持っているミクラを見る限り、モンテグラッパのEFは細いのではないか、とも思えます。ただ、情報が少ない上に、私もミクラ一本しか持っていないので、ハッキリしたことは言えません。

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(その2)に続く→

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PARKER デュオフォールド に新色 "チェック シトリン"

 (12/29 追記) 「デュオフォールド チェック シトリン」を購入しました。

 パーカーのデュオフォールドに、新色の万年筆"チェック シトリン"が加わりました。

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 →パーカー社の公式サイト (外部リンク)

◆黄水晶

 シトリンとは、1920年代に流行した宝石の「黄水晶」のことだそうです。その黄水晶にインスピレーションを得てデザインされたのが、「デュオフォールド チェック シトリン」です。

 今まで、デュオフォールドのチェックシリーズとしては、アンバー、ブルー、グリーンの三色がラインナップされていましたが、そこに黄色が加わるということです。


◆レギュラー品

 デュオフォールドの黄色と言えばクロワゾネを思い出します。しかし、あれは黄色一色で地味である上に、通常品より値段が高めでしたので、イマイチ買いたいとは思いませんでした。

 それに比べるとシトリンは、レギュラー品と同価格で、しかも異なる濃淡の黄色を組み合わせたチェック模様と派手目の外観を持ちますから、派手な色軸が好きな私としては、なかなかに物欲を刺激されるものがあります。
 デュオフォールド チェックシリーズの中では、このシトリンが一番色彩的に好みですね。


◆インターナショナルかデミか

 私はすでにデュオフォールド パール&ブラック センテニアルを持っていますから、もし買うとしたら、インターナショナルかデミになりますね。大きさとしてはデミに興味があるのですが、カートリッジ専用というのはマイナスなので迷うところです。

 いずれにせよ、限定品ではなくて通常品として売り出されるみたいですから、購入するかどうか、じっくり考えようと思ってます。

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セーラー 「鉄刀木(たがやさん)」 のレビュー

 セーラーの銘木シリーズ、鉄刀木(たがやさん)のFニブです。

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(1)作りの良さ

 この万年筆を手に取ってみてまず感じることは、作りがしっかりしているということです。万年筆は基本的に数万円するものですが、中には軸の内側の作りや仕上げが雑だったり、クリップがぐらつくものなど、品質的に疑問が残るものもあるのが事実です。それに比べてこの万年筆は、どこを取ってみても仕上げが良く、価格に似合わぬ品質があると思います。

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 その背景には、この銘木シリーズが、セーラーの蒔絵万年筆のベースとなっている、ということがあります。私にはとても十万を超えるような蒔絵万年筆は買えませんが、この万年筆なら、高級万年筆の感触の一端を味わえる…かも?

(2)嵌合式

 キャップはネジ式ではなくて嵌合式です。カチッと音がして止まるタイプですが、そのタイプの中では、感触が良い方だと思います。徐々に圧力がかかってカチッとはまる感じです。

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(3)ペン先、書き味

396  ペン先は爪ニブで、インレイ方式となってます。

 写真を見ても分かるように、ペン先のしなりはほとんどないガチニブです。ニブ正面はほとんど平らで、ペン先はペン芯からほんの少ししか突き出ていません。

 こうしたタイプによく見られるように、ある意味万年筆らしくない書き味です。水性ボールペン的な筆記感です。カレンやヴァーブの書き味に近い印象があります。こういう書き味の方が万人向けで書きやすい、という意味合いもありますが、万年筆らしい書き味を求める人には向かないかもしれません。

(4)初期の問題点

 私が購入した個体は、買ってすぐは書いている内にインクが途切れる、という症状がしばしばみられました。1~2週間ほど使ったところ、そういう症状はなくなりました。舶来万年筆ではしばしば見られることですが、国産でそういう症状が見られたのはちょっと意外でした。

(5)木軸

 この万年筆は木軸ですが、同じ木軸であるカエデやプライヤー、レグノ89sなどどはだいぶ趣が違います。

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 カエデなどは、触った時に木の手触りがあり、水につければ、ある程度は水を吸収します。それに対し鉄刀木は、材質は何か分かりませんが、しっかりコーティングされていて、木の手触りはありません。ですから、木の手触り重視の人は、カエデなどの他の万年筆を買った方が良いでしょう。

(6)外観

 外見のフォルムは直線的で、独特の形をしています。国産万年筆のバランス型に飽きた人なら、この銘木シリーズを検討してみる価値はあるでしょう。

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(7)総評

 この鉄刀木は、木軸万年筆ですが、木軸らしくない万年筆でもあります。価格らしくない品質の良さが満足感を与えてくれる万年筆だと思います。

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※スペック一覧

・重さ 全体:30g キャップ:12.5g キャップなし:17.5g
・長さ 全長:14cm キャップなし:12.1cm 後尾にキャップ:15.6cm
・太さ 首軸最小径:9mm 首軸最大径:10mm 胴軸最大径:12mm 胴軸最小径:8mm キャップ先端:12mm キャップ後端:9mm

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オプティマ・ソリッドシルバー万年筆

 私が万年筆で一番頑張った買い物といえば、AURORAのオプティマ・ソリッドシルバーですね。

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(ニブはバンブーのニブに交換済みです)


■シルバーが好き

 私は基本的にシルバーものが好きで、銀軸の万年筆をたくさん持ってます。
 ただ、私は絶対に定価で10万円以上する万年筆は買わないことに決めてます。その決意を破ってしまったら、歯止めがきかなくなってしまいそうだからです。

 ですから、低価格の銀軸万年筆ばかりを買っていたのですが、このソリッドシルバーは定価が95,000円(税込99,750円)と、まさにギリギリ10万円未満。
 さすがに相当に迷いましたが、結局欲望に負けて買ってしまいました。


 思い切っただけに、満足感のある買い物でしたが、書き味はAURORA独特のサリサリで好みではないという罠が。
 しばらく観賞用に近い扱いを受けてましたが、最近になってニブを国産ニブに入れ替えて、バリバリ使うようになりました。
 ただ、あまりヘビーな使い方をすると、模様が摩耗して消えそうで、ちょっと怖いです。


 ちなみに、今欲しい万年筆は、デルタのイスラエル60。でも定価が10万越えなので、じっと我慢の子です。

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「ロングプロダクツ アセテート 桜」のレビュー

 ロングプロダクツの「アセテート 桜」です。

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 私はパステルカラー系の色軸が好きですから、この桜の情報がネットに出てきたとき、すぐに欲しいと思いました。しかし、私は基本的に実物を見て買う主義ですから、ネットの写真だけで買うのはかなりためらいがありました。一度目の入荷の時は結局見送ったのですが、二度目の入荷の時に、我慢できなくなって結局買ってしまいました。

(1)外観

 送られてきたが実物にはかなり満足です。ピンク、白色、透明の三色が良い具合に混じり込んでいて、バランスが取れています。

 買う前には、送られてくるのが柄のバランスの悪い個体だったらどうしよう、と思っていました。例えばロングプロダクツのキンギョなんかを見ても、個体によっては赤色の面積が一部分で多すぎたりと、バランスの悪い個体もそれなりに見かけます。それが、実物を見ずに買うことをためらった理由の一つでもあります。私の所に送られてきた個体は、どの部分を見ても三色がいい具合に混じり合っていて、安心しました。

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(2)バランス

 重さはとても軽いです。私が持っている万年筆の中でも、おそらく最軽量の内の一つです。軽いだけに重厚感とは無縁ですが、大量筆記しても疲れない重さです。軽めの万年筆が好きな人には合っていると言えるでしょう。

 ネジの部分は少し固めでしたが、何度か使っている内に、スムーズに締まるようになりました。

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(3)ペン先、書き味

 ペン先はシュミット製の鉄ペンで、字幅は中細字です。シュミット製のペン先は、タスカーニ、加藤製作所、無印良品の丸軸万年筆と、これまで3本経験済みですから、予想したとおりの書き味です。正直、書き味は平凡ですね。ただ私はいつも細字ばかりを購入して使用していますので、経験の薄い中字・太字の批評はやめておきます。

(4)クリップのズレ

 ただ、一つ問題がありました。送られてきたものを見ると写真のように、クリップがズレて取り付けられていたのです。

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 手作りらしいと言えばらしいのですが、やはり気になります。どうしたものかな~、と思っていました。しかし、ふと思いついて後端を回したところ、後ろの部分がネジ式になっていて、クリップと共に外すことが出来ました。再び組み立て直すことで、クリップがちゃんとセットできて、一安心です。

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(5)総評

 このロングプロダクツの桜は、自分の好きな外観を持っていて、満足な買い物でした。軽い万年筆という特徴を生かして、大量筆記するときに活躍しています。

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※スペック一覧

・重さ 全体:14g キャップ:6g キャップなし:8g 首軸:2g
・長さ 全長:13.6cm キャップなし:12.2cm 後尾にキャップ:15.5cm
・太さ 首軸最小径:9mm 首軸最大径:10mm 胴軸先端:12mm 胴軸後端:9mm キャップ先端:13.5mm キャップ後端:10mm

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改造記事 INDEX

・舶来万年筆に国産ニブを付ける改造記事の索引です。
 (順次、記事を追加していきます。)

1. はじめに

2. 注意点


3. 改造の実例と詳しい解説

4. 番外

■■ 注意 ■■
  • この記事を読んで行なった改造などの行為によって生じた損害は、当Blogでは責任を負いかねます。真似をされる場合は、すべて自己責任でお願いします。
  • 分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなる可能性があります。
  • 内部構造などに関する記述は当Blogの管理人が使用した個体に関してのものであり、すべての万年筆について共通であるとは限りません。同じ製品でも、購入時期の違いにより、構造がマイナーチェンジされている場合があります。

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改造の注意点 (その2)

改造の注意点(その1)からの続きです。


(4)ペン芯ズレが生じないかどうか

 ここで言うペン芯ズレとは、ニブがペン芯の中央に乗らずにズレてしまうことです。
 この問題は、改造しなくても、オリジナルのままでも生じることがある問題です。とくにアウロラのオプティマで良く生じやすい問題です。パイロットでも、あまりペン先を首軸から抜くということを繰り返すと、ハマリが緩くなって、ペン芯ズレの問題が生じたりします。

 ペン芯ズレが生じないようにするには、ニブを固めに首軸に押し込むことが必要です。緩い場合は、ドルチェビータの改造のように、瞬間接着剤を用いてニブを太らせて、がっちりホールドさせるようにすることが必要になってくることもあります。

 また、差し込むニブも、出来るだけ長いのにした方がペン芯ズレの問題が生じないと言えます。
 例えば、同じプラチナでも、#3776のニブは首軸内に入り込んでいる長さが長い一方、プレジデントはその長さがとても短いです。前者に比べれば後者の方が、ペン芯ズレが発生しやすいです。


 というわけで、交換する場合は出来るだけ長いニブを使うようにし、それが出来ない場合には、前述の瞬間接着剤法などの工夫で、がっちりニブをはめ込みましょう。


(5)ニブの湾曲率の違いがペン先に影響を与えるかどうか

 ニブはそれそれ、湾曲率が違います。オプティマのように丸形に近く湾曲しているものもあれば、セーラー21kのように台形型に近いものもあります。
 できれば同じような湾曲率のニブをつけることが好ましいのですが、実際の所は今まで挙げてきた理由や制約のため、湾曲率の違うニブを付けなければならないことがほとんどです。
 幸い、万年筆のニブは大体が弾力に富むものですから、湾曲率が違っても押し込んでやれば、問題なく使えることが多いです。もちろん、湾曲率の違いが、すでに述べたペン芯ズレの問題を発生させることがありますので、その点には注意が必要です。


 で、ここからが本題なのですが、湾曲率の異なる首軸にニブを押し込むことで、ペン先の状態に影響が及ぶことがあるのです。
 具体例で言うと、オプティマに湾曲率の異なるバンブーのニブを押し込んだことで、ペン先が締まり気味になり、少しインクフローが悪くなりました。

 私はペン先の調整は自分でやるのですが、バンブーのニブも自己調整して、デフォルトよりも切り割りを広げてありました。それが、オプティマに付け替えることで、切り割りがしまってしまったということです。
 ですから、再調整の必要がありました。

 私の例では見られませんでしたが、切り割りが広がる以外に、ペン先が背開きになる、などの影響も考えられます。


 この問題は、自己調整をする人には解決可能ですが、自己調整の経験がない、薄い、という人は注意すべき点だと思います。


(6)価格の安いニブが使えるかどうか

 これは技術的な問題ではなく、経済的な問題です。

 舶来万年筆に国産ニブを付けるというのは、つまりはニコイチにするわけですから、お金はかかります。ですから、できるだけ価格の安いニブを付けたいところです。

 私は細字万年筆好きだけに国産万年筆を大量に持ってます。それで、あまり使わなくなった二軍の万年筆からニブを取って、それを舶来万年筆につけてきました。
 ですから、あまり経済的な負担は感じませんでした。

 が、そろそろ二軍の万年筆も尽きてきました。
 これからは改造するには新たに買う必要があり、それだけに価格の安いニブをつけることを追求していくことに力を入れていきたいと思ってます。


 改造なしにあっさり装着できる高価格ニブをつけるか、それとも削るなどの改造が必要だが低価格のニブをつけるか、というところで悩む時が来そうです。

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ペリカン 自然の美観シリーズに「ポーラー・ライト」が加わる

 海外のサイトでは情報がちらほら出ていましたが、日本の通販サイトでも、「ペリカン M640 ポーラー・ライト」の情報が出てきましたね。

 6月中旬入荷予定ということですから、もうすぐ実店舗などでも買えるようになるでしょう。
 通販サイトの文栄堂で「ポーラー・ライト」の写真を確認してきました。通販サイトの中では、文栄堂が一番大きく写真を掲載することが多いので、外見の印象を確認する上で、今回も助かりました。

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◆独特なデザイン

 基本的に鮮やかな色軸が好きな私としては、あのグリーンの色合いはそれなりに惹かれるものがあります。
 ただ最大の難点は、私はすでに自然の美観シリーズとして「ナイアガラの滝」を持ってるんですよね。あの樽型のフォルムは個人的には大好きなのですが、いかんせんデザインがかぶるのはマイナスです。
 重さは既出の「ナイアガラの滝」や「サハラ」と同じ30gですから、筆記感も同じと考えて良いでしょうね。


◆まずは実物を見てから

 う~ん、微妙だけど買わないかも。
 個人的には、あの樽型のフォルムで軽い軸の万年筆を出して欲しいです。そうすれば、筆記感も異なるでしょうし。

 まあ、いずれにせよ、行きつけの店で実物を見てからですね。買わないと決めていたのに、いざ実物を見たら惚れ込んで買ってしまっていた、なんてのは日常茶飯事ですから。(笑)


(06/17 追記) 行きつけの店で実物を見てきました。う~ん、見た目はかなり魅力的です。今月はもう他の万年筆を買っているので、衝動買いは避けられましたが、来月あたりには買っているかもしれません。

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綺麗な字を書く父

 幼い頃の父のイメージと言えば、綺麗な字です。
 本当に綺麗な字を書く父で、幼い頃の私は、大人になれば綺麗な字が書けるものだと思ってました。

 それから月日が流れ、私も大人になりました。
 が、一向に字は上手にならず。

 あれ~? おかしいな~?

 どうやら、大人になれば自然に字が上手になるというのは幻想だったようです。(笑)

 さすがに社会人として恥ずかしい字のままでいるわけにもいかず、ペン字の練習帳を買い込んで、綺麗な字を書く練習を始めました。
 少しでも綺麗な字を書こうと万年筆を購入して、練習の日々です。
 私が細字の万年筆にこだわるようになり、それを趣味とするようになったのは、それが始まりです。

 練習の結果、ある程度は見られる字が書けるようになりましたが、いまだに父を越えることが出来ません。

 綺麗な字を書く父は、尊敬する父であると共に、私にとっての越えられない壁のようです。

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改造の注意点 (その1)

 今まで舶来万年筆に国産ニブをつける改造について記事を書いてきました。
 その改造において注意すべき点について書いておこうと思います。


(1)物理的に差し込めるかどうか

 これは、まあ前提条件ですね。
 小型ニブがついていて、首軸内径が小さい万年筆に、国産大型ニブをつけようとしてもそれは無理な話です。
 国産ニブにもいろいろな大きさがありますから、一番合った大きさのニブを選んで付けましょう。


(2)ペン芯とニブが密着するかどうか

 これは重要なポイントです。
 元々違うニブ用に設計されたペン芯にニブを乗せるわけです。ニブの湾曲率も違うわけですから、うまくやらないと、ニブとペン芯が離れて隙間が出来て、インクが供給されなくなります。

 いままで記事にしてきた組み合わせは、うまくいった組み合わせです。
 うまくいく組み合わせを決めるまでに、ニブとペン芯が密着しないために放棄した組み合わせはいくつもありました。

 また、ペン芯とニブを密着させるために、首軸内径やペン芯を削る必要がある場合もあります。
 できれば、現状復帰を容易にするために、削るなどの加工が不要な組み合わせを選びたいところですが、その組み合わせがない場合は、加工が必要となります。

 特にニブと比べて首軸内径が小さく、入りが固い場合は、無理に押し込むと、てこのように、ペン先部がペン芯と離れる状態になりがちです。


(3)キャップがニブと干渉せずに、ちゃんと締まるかどうか

 これは「VISCONTI オペラ」に「プロギア EF」のニブをつけるの記事でも書きましたが、オリジナルと違うニブを付けた場合、キャップがニブと干渉して、ちゃんと締まらなくなる、ということがあるのです。

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 そういう事態を避けるためにも、出来る限りはオリジナルと同じような大きさ・形状の国産ニブをつけるようにした方が好ましいでしょう。

 また、多くの万年筆では、首軸内径にオリジナルのニブと同じ形に凹みが形成されていることが多いです。これは、ニブをきちんと位置決めするためのものと思われます。その凹みと、新たに付ける国産ニブとが微妙に合わない場合も、ニブが奥深くまで差し込めないという事態に陥りやすいです。

 そうした場合は他のニブにするか、凹みの形をヤスリで削って変更するニブに合わせる作業が必要になってきます。そうした加工をするなどして、出来るだけオリジナルと同じような位置に、新しいニブをセッティングすることが大切です。

 ただ、万年筆によってはキャップに余裕のあるものもあり、そうした万年筆では、オリジナルのものより大きめのニブがつけられます。


改造の注意点(その2)に続く→

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「DELTA ドルチェビータ ミディアム」に「#3776 F」のニブをつける

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 デルタのドルチェビータ ミディアムです。

 この万年筆にプラチナ #3776のニブをつけます。改造するに至った経緯については、この記事を参照してください。

 この改造の場合は今までのオペラやデュオフォールドなどとは逆で、そのまま差し込んだらスカスカになって、固くホールドされません。
 したがって、削るのではなく、逆にニブを太らせる改造が必要があります。

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 写真のように、ニブの後端の首軸部に入り込む部分に、瞬間接着剤をつけて、ニブを太らせます。
 
(この写真は、Blogに掲載するために空いたニブに試みに瞬間接着剤を付けてみたモノです。そのため、少し雑です。もう少し丁寧に作業した方が良いでしょう。)

 瞬間接着剤が十分に乾いたら、そのまま首軸に押し込みます。十分に乾かないうちに差し込んだ場合、くっついて抜けなくなったりしますから注意しましょう。
 太らせすぎた場合は、カッターなどで削ると良いです。

 この瞬間接着剤をつけるという小技は、改造でなくても、ニブがゆるゆるになった場合にも使えます。
 ニブではなくてペン芯側に瞬間接着剤をつける、という人をネットで見たことがありますが、私はニブにつけます。それは、元の状態への復帰が容易だからです。乾いた瞬間接着剤は、はさみの刃の部分などでこそげ落とせば、簡単に跡形もなく落とせます。それに比べれば、ペン芯は瞬間接着剤となじみやすく、後から取るのが大変になったりします。ですから、つけるならニブ側の方が良いと思います。


 これも結果は大成功です。

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 この改造では、新しく#3776を購入してつけました。というのも、私は国産の細字では一番プラチナが好きでバリバリ使っているため、改造のためにニブを転用する空きがなかったからです。基本的に改造に使う国産ニブは、デザインなどが飽きて使う頻度が減った二軍を使ってるのです。
 新品のため、これからペン先のイリジウムを慣らす作業が多少必要かな、という感じです。

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「セーラー プロシック」のレビュー

 セーラーのプロシック、Fニブです。

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(1)ラルゴとヴィーヴォの違い

 私が購入したプロシックは、Largo(ラルゴ)とVivo(ヴィーヴォ)とある内の、ラルゴの方です。

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 ラルゴとヴィーヴォの違いは、キャップと胴軸に施された光線彫りが細かいか大きいかの違いです。模様の細かいヴィーヴォは、私がすでに持っている「AURORA オプティマ ソリッドシルバー」とデザインがかぶる感じがしたので、ラルゴの方を買いました。

(2)外観

 プロシックの最大の特徴は、胴軸がロジウムコーティングされていることです。実はよく調べずに買いに行きましたので、ロジウムプレート知って、少なからず驚きました。てっきり、真鍮軸なものとばかり思ってました。

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 ペン先はともかく、胴軸がロジウムコートされた万年筆を買うのは初めてですから、その点だけでも、プロシックを買ったことの満足感は得られました。

(3)ペン先、書き味

192  ペン先は14kの中型です。つまりプロフィットスタンダードやプロギアスリムと同じです。

 14kニブはセーラーの21kニブに比べれば固めですから、筆圧の強い人や大量筆記する人には向くでしょう。21kニブの柔らかさが苦手という人もいますし、初心者に合っているのは14kニブの方でしょう。

 ただ、ペン自体の大きさから見ると、プロギアなどのように大型21kニブがついている方が自然に思わなくもありません。このプロシックという万年筆自体、趣味性の高いモノですから、個人的には押し出しの強い21kニブを付けて欲しかったところです。

(4)キャップのささり方

 プロシックのもう一つの特徴は、キャップのささり方が相当に浅いことです。写真に見られるように、胴軸の後ろの黒い部分までしかささりません。ちょうど、DELTA ドルチェビータと同じです。ですから、キャップを 後ろにつけた場合、相当に全長が長くなります。

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 人によって感覚が違うでしょうが、プロシックはキャップをささない方が書きやすいと思います。私は元々、ほとんどの万年筆でキャップはささない派ですから、その点は気にはなりませんでした。こういう仕様になっているのは、キャップがこすれることによって、胴軸のロジウム鍍金を剥がさないためかもしれないと想像してます。

(5)筆記バランス

 重さは38gなので、金属軸としては普通の重さでしょうか。前述の理由もあって、キャップをささずに書けば、それなりに大量筆記も可能な重さだと思います。

 ただ、胴軸のロジウムプレート部分は、かなり滑りやすいです。私はネジが切られた辺りを持つので問題ないですが、かなり後ろの方を持つ筆記スタイルの人の場合、持ちにくく感じる恐れはあります。

 全体のフォルムは、完全な円柱型になってます。プロフェッショナルギアも比較的直線的なフォルムを持ちますが、プロシックの方がより直線的で、国産万年筆としてはかなり特徴的な外見を持ちます。

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(6)ロジウムコーティング

 気になる点としては、胴軸のロジウムプレートです。真鍮の下地に光線彫りを施し、ロジウムプレート仕上げをしているわけですが、傷がつくことで簡単に剥げたりしないか、というのが少し心配です。

 なにせ、ロジウムは非常に高価な金属ですから、ロジウム鍍金は薄くなるのが普通です。ですから、カランダッシュなどでは、真鍮にシルバーを厚く鍍金した後に、薄くロジウム鍍金を施す、といった手法がとられている製品もあります。このプロシックの場合は、真鍮に直接ロジウムなのか、あるいはそうではないのか、気になるところです。真鍮の地金を丁寧に鏡面仕上げしてエッジを丸めているとか、あるいはロジウムがそれなりに厚く鍍金されているなど、十分に工夫されているならば、安心なのですが。

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 今のところ、私のブツには傷や剥げなどの問題は出ていませんが、いずれにせよ、あまり持ち歩いて荒っぽい使い方をしない方が良さそうです。

(7)総評

 総合的に見た場合、このプロシックの存在意義は、3万円という比較的低価格で、胴軸がロジウムプレートである、という点にあると思います。その点に価値を見いだす人ならば、このプロシックは買いだと思います。

 一方、ロジウムの独特の光り方が好きじゃない、傷を気にせずガシガシ使いたい、という人ならば、他の万年筆を買った方が良いでしょう。私はシルバーなど、外見が金属の万年筆が結構好きなので、プロシックは満足しています。

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※スペック一覧
・重さ 全体:38g キャップ:17g キャップなし:21g 首軸:4.5g
・長さ 全長:13.7cm キャップなし:12.3cm 後尾にキャップ:16.6cm
・太さ 首軸最小径:9.5mm 首軸最大径:10mm 胴軸先端:11.5mm 胴軸後端:10mm キャップ:14mm

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「VISCONTI オペラ」に「プロフェッショナルギア EF」のニブをつける

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 ヴィスコンティ オペラのサマータイムイエローです。

 この万年筆にプロフェッショナルギアのニブをつけます。改造するに至った経緯については、この記事を参照してください。

 改造するにあたっては、オペラの首軸ユニットの構造を押さえておく必要があります。

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 左の写真は、下から「VISCONTI オペラ」、「PELIKAN ナイアガラの滝」、「AURORA オプティマ」です。


 写真にあるように、オペラの首軸ユニットは、回転させれば外れる構造になってます。そのユニットからは、まっすぐ引き抜くことでニブとペン芯を外せます。
 引き抜くときは、ユニットは胴軸につけたままの方がやりやすいでしょう。
 一方、後に説明する削りの作業では、ユニット部を外して作業した方がやりやすかったです。

 前の記事で書いたデュオフォールドの場合と異なり、オペラにプロギアニブを付けるには、首軸内径を少し削ることが必要になります。
 オペラにそのままプロギアニブを差し込んだ場合、元のニブに比べて刺さりが甘いという状況になります。その結果、長めに突き出たニブ先端がキャップの天井に当たり、キャップが最後まで締まらないという状況になります。

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 この写真を見ると、だいぶ余裕があるように見えますが、実際はキャップ内部の天井は見た目より低く、これでギリギリです。

 したがって、首軸部の内側を少しヤスリで削る必要があります。

 オペラのニブは、ニブ後端が絞り込まれるように細くなっているのに対し、プロギアのニブはほぼ同じ横幅の形をしています。
 首軸内径に、オペラのニブの形と同じように凹みが形成されていますから、プロギアのニブと同じ形に削れば、プロギアニブが深く差し込めます。

12 下手な絵で申し訳ありませんが、写真1の赤線の部分を削ります。


13 削りには、ヤスリを使います。細かい作業になりますから、小さな精密ヤスリを使った方が良いでしょう。
 写真のヤスリを東急ハンズで\714で購入し、作業に使用しました。

 結果はうまくいき、このプロギアニブを付けたオペラは、今の一番のお気に入りです。 オペラの重さのバランスと四角形の軸の持ちやすさとが、プロギアの細字の書き味とあわさって、いい感じで調和が取れてます。

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「PARKER デュオフォールド センテニアル」に「プロフィット21 F」のニブをつける

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 デュオフォールド センテニアルのパール&ブラックです。一度廃盤になりましたが、最近になって復活したのを購入しました。廃盤になった後に欲しくなったので、復活は嬉しかったです。
 ニブはXFを買いましたが、それでも私の好みからは字幅が太かったので、これにプロフィット21のFをつけます。

改造するに至った経緯については、この記事を参照してください。

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 これは単にニブを替えて、差し込むだけでOKでした。

03 ただ、デュオフォールドのニブ後端には穴が空いており、それに対応してペン芯には小さなふくらみが成形されています。
 ニブの位置決め用と思われます。
 プロフィット21のニブにはもちろんそういう穴は空いていませんから、差し込みは少し固めになります。しかし、無理に押し込んでしまって問題ありませんでした。

 ただ、個体差によっては入らない場合もあるかもしれません。そうした場合は、ペン芯の突起部を削れば問題なくなると思われます。
 もちろん、削った場合は元に戻せませんから、なるべくなら削らないで済ませたいところではあります。

 今回はプロフィット21のニブをつけましたが、もちろん、プロフェッショナルギアなど、セーラー21kニブならつけられます。
 また、今回改造したデュオフォールドはセンテニアルです。インターナショナルの方はニブが小さいですから、同じ改造か可能であるかどうかは不明ですので、注意が必要です。

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舶来万年筆に国産ニブをつける改造

 細字万年筆好き、それも筋金入りの細字好きにとって、一番の悩みどころは、舶来万年筆の字幅の太さにあります。

 ご存じのように、アルファベットを書く人間用に作られた欧米の万年筆は、同じ字幅表記でも、国産万年筆よりも太めの傾向があります。
 舶来万年筆のEF(XF)でも太いと感じる私は、必然的に国産万年筆を中心に購入して使ってきました。

 しかし、国産万年筆の種類にも限りがありますし、また比較的デザイン的に地味な万年筆が多いのも事実です。
 万年筆好きだけに、デザインに惹かれて舶来万年筆を買うものの、その字幅が好みより太いためにどうしても使う頻度が少なくなりがちでした。

 そうした時に、2ちゃんねるの文房具板の細字万年筆スレで、ペン芯はそのままにして、ニブだけ載せ替えるという改造書き込みを見ました。
 それに触発された私は、舶来万年筆に国産万年筆のニブをつける、という改造にとりかかりました。

 結果はうまくいき、使う機会の少なかった舶来万年筆が、お気に入りの細字万年筆として一軍入りすることになりました。


 以下のリストが、改造を施した万年筆です。(表記は「本体+ニブ」 )

  • 「PARKER デュオフォールド センテニアル」+「プロフィット21 F」
  • 「VISCONTI オペラ」+「プロフェッショナルギア EF」
  • 「PELIKAN ナイアガラ」+「カスタム74 F」
  • 「DELTA ドルチェビータ ミディアム」+「#3776 F」
  • 「AURORA ソリッドシルバー」+「バンブー F」
  • 「AURORA オプティマ」+「743 SFM」
  • 「AURORA エイシア」+「プロギアスリム F」
  • 「WALDMANN タスカーニ」+「ヤングプロフィット F」
  • 「MALEN マーレン21」+「ヤングプロフィット F」
  • 「カトウセイサクショ 850」+「ヤングプロフィット F」
  • 「ロングプロダクツ 桜」+「プレラ F」

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(全部ではありませんが、改造した万年筆の写真です。)

 

 改造の詳細については、順次、記事を書いていきます。

■■ 注意 ■■

  • この記事を読んで行なった改造などの行為によって生じた損害は、当Blogでは責任を負いかねます。真似をされる場合は、すべて自己責任でお願いします。
  • 分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなる可能性があります。
  • 内部構造などに関する記述は当Blogの管理人が使用した個体に関してのものであり、すべての万年筆について共通であるとは限りません。同じ製品でも、購入時期の違いにより、構造がマイナーチェンジされている場合があります。

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Blog開始のご挨拶

 はじめまして。私も時流に乗って、ブログを始めてみることにしました。タイトル通り、私は細字の万年筆が好きで、書く内容もそれが中心になると思います。

 手持ちの万年筆についての感想や情報提供を中心に、読者さんに役立つブログにしていきたいと思っています。よろしくお願いします。

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 上の画像は、一番よく使っているセーラーの「プロフェッショナルギア モザイク」です。

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