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改造の注意点 (その1)

 今まで舶来万年筆に国産ニブをつける改造について記事を書いてきました。
 その改造において注意すべき点について書いておこうと思います。


(1)物理的に差し込めるかどうか

 これは、まあ前提条件ですね。
 小型ニブがついていて、首軸内径が小さい万年筆に、国産大型ニブをつけようとしてもそれは無理な話です。
 国産ニブにもいろいろな大きさがありますから、一番合った大きさのニブを選んで付けましょう。


(2)ペン芯とニブが密着するかどうか

 これは重要なポイントです。
 元々違うニブ用に設計されたペン芯にニブを乗せるわけです。ニブの湾曲率も違うわけですから、うまくやらないと、ニブとペン芯が離れて隙間が出来て、インクが供給されなくなります。

 いままで記事にしてきた組み合わせは、うまくいった組み合わせです。
 うまくいく組み合わせを決めるまでに、ニブとペン芯が密着しないために放棄した組み合わせはいくつもありました。

 また、ペン芯とニブを密着させるために、首軸内径やペン芯を削る必要がある場合もあります。
 できれば、現状復帰を容易にするために、削るなどの加工が不要な組み合わせを選びたいところですが、その組み合わせがない場合は、加工が必要となります。

 特にニブと比べて首軸内径が小さく、入りが固い場合は、無理に押し込むと、てこのように、ペン先部がペン芯と離れる状態になりがちです。


(3)キャップがニブと干渉せずに、ちゃんと締まるかどうか

 これは「VISCONTI オペラ」に「プロギア EF」のニブをつけるの記事でも書きましたが、オリジナルと違うニブを付けた場合、キャップがニブと干渉して、ちゃんと締まらなくなる、ということがあるのです。

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 そういう事態を避けるためにも、出来る限りはオリジナルと同じような大きさ・形状の国産ニブをつけるようにした方が好ましいでしょう。

 また、多くの万年筆では、首軸内径にオリジナルのニブと同じ形に凹みが形成されていることが多いです。これは、ニブをきちんと位置決めするためのものと思われます。その凹みと、新たに付ける国産ニブとが微妙に合わない場合も、ニブが奥深くまで差し込めないという事態に陥りやすいです。

 そうした場合は他のニブにするか、凹みの形をヤスリで削って変更するニブに合わせる作業が必要になってきます。そうした加工をするなどして、出来るだけオリジナルと同じような位置に、新しいニブをセッティングすることが大切です。

 ただ、万年筆によってはキャップに余裕のあるものもあり、そうした万年筆では、オリジナルのものより大きめのニブがつけられます。


改造の注意点(その2)に続く→

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