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改造の注意点 (その2)

改造の注意点(その1)からの続きです。


(4)ペン芯ズレが生じないかどうか

 ここで言うペン芯ズレとは、ニブがペン芯の中央に乗らずにズレてしまうことです。
 この問題は、改造しなくても、オリジナルのままでも生じることがある問題です。とくにアウロラのオプティマで良く生じやすい問題です。パイロットでも、あまりペン先を首軸から抜くということを繰り返すと、ハマリが緩くなって、ペン芯ズレの問題が生じたりします。

 ペン芯ズレが生じないようにするには、ニブを固めに首軸に押し込むことが必要です。緩い場合は、ドルチェビータの改造のように、瞬間接着剤を用いてニブを太らせて、がっちりホールドさせるようにすることが必要になってくることもあります。

 また、差し込むニブも、出来るだけ長いのにした方がペン芯ズレの問題が生じないと言えます。
 例えば、同じプラチナでも、#3776のニブは首軸内に入り込んでいる長さが長い一方、プレジデントはその長さがとても短いです。前者に比べれば後者の方が、ペン芯ズレが発生しやすいです。


 というわけで、交換する場合は出来るだけ長いニブを使うようにし、それが出来ない場合には、前述の瞬間接着剤法などの工夫で、がっちりニブをはめ込みましょう。


(5)ニブの湾曲率の違いがペン先に影響を与えるかどうか

 ニブはそれそれ、湾曲率が違います。オプティマのように丸形に近く湾曲しているものもあれば、セーラー21kのように台形型に近いものもあります。
 できれば同じような湾曲率のニブをつけることが好ましいのですが、実際の所は今まで挙げてきた理由や制約のため、湾曲率の違うニブを付けなければならないことがほとんどです。
 幸い、万年筆のニブは大体が弾力に富むものですから、湾曲率が違っても押し込んでやれば、問題なく使えることが多いです。もちろん、湾曲率の違いが、すでに述べたペン芯ズレの問題を発生させることがありますので、その点には注意が必要です。


 で、ここからが本題なのですが、湾曲率の異なる首軸にニブを押し込むことで、ペン先の状態に影響が及ぶことがあるのです。
 具体例で言うと、オプティマに湾曲率の異なるバンブーのニブを押し込んだことで、ペン先が締まり気味になり、少しインクフローが悪くなりました。

 私はペン先の調整は自分でやるのですが、バンブーのニブも自己調整して、デフォルトよりも切り割りを広げてありました。それが、オプティマに付け替えることで、切り割りがしまってしまったということです。
 ですから、再調整の必要がありました。

 私の例では見られませんでしたが、切り割りが広がる以外に、ペン先が背開きになる、などの影響も考えられます。


 この問題は、自己調整をする人には解決可能ですが、自己調整の経験がない、薄い、という人は注意すべき点だと思います。


(6)価格の安いニブが使えるかどうか

 これは技術的な問題ではなく、経済的な問題です。

 舶来万年筆に国産ニブを付けるというのは、つまりはニコイチにするわけですから、お金はかかります。ですから、できるだけ価格の安いニブを付けたいところです。

 私は細字万年筆好きだけに国産万年筆を大量に持ってます。それで、あまり使わなくなった二軍の万年筆からニブを取って、それを舶来万年筆につけてきました。
 ですから、あまり経済的な負担は感じませんでした。

 が、そろそろ二軍の万年筆も尽きてきました。
 これからは改造するには新たに買う必要があり、それだけに価格の安いニブをつけることを追求していくことに力を入れていきたいと思ってます。


 改造なしにあっさり装着できる高価格ニブをつけるか、それとも削るなどの改造が必要だが低価格のニブをつけるか、というところで悩む時が来そうです。

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