« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月の24件の記事

回転吸入式のドルチェビータが発売に

 デルタのドルチェビータに回転吸入式の万年筆が発売になるようです。

423

 →DELTA Dolcevita Piston Fill (外部リンク)

▼デルタ初の回転吸入式

 どうやらドルチェビータのオーバーサイズが元みたいなので、私の好みよりは大きめではあるのですが、かなーり欲しいです。オレンジのインク窓も、胴軸のレジンの色合いと調和していて、いい感じです。

 ただ、最大の問題は、私がすでにドルチェビータのミディアムを持っているということです。持っていなかったら、間違いなく購入リストに加えているのですが、持っている以上は、パスということになりそう。

 うーん、私が購入しようか迷っている、イスラエル60の方で吸入式を作ってくれると嬉しいのですが。あの独特の澄んだ水色がものすごく好みなんですよね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

CSSによるリンク色変更で右往左往

 先日から当ブログをご覧になっている方は気がついていると思いますが、リンク色を変更しました。リンク色のデフォルトである、「リンク色=青既リンク=紫」にしましたから、以前より見やすくなったと思います。


■~リキッドレイアウト~

 このブログでは、ココログのデザインのテンプレートして、「シンプルライン/ブラック」というものを使ってます。このテンプレートを使っているのは、配色などが気に入ったからというのではありません。

 私は、記事本文の表示幅がブラウザの幅に合わせて伸縮する「リキッドレイアウト」の方が好きです。ですから、ブログを始めるならリキッドレイアウトにしようと思っていました。ところが、ココログが用意しているリッチテンプレートでは、リキッドレイアウトを採用しているのが「シンプルライン/ブラック」しかなかったのです。というわけで、問答無用でこのデザインを使うことになりました。
 (※ゼロからすべてのデザインを自作する、という手もありますが、私にはその技術も気力もなかったので、断念です。)


 選択の余地なくこのデザインになったわけですが、基本的にはそんなに嫌いなデザインではありませんでした。ただ一つ問題があって、それがリンク色でした。リンク色が黒色に似た色で、本文と区別が付きにくい上に、未リンクと既リンクが同じ色にデザインされていたのです。

 個人的に、この仕様はあまり好きではありません。既に見たリンクかどうかは、明確に分かった方がユーザーに優しいと思いますので。ですから変更したかったのですが、問題は既製のリッチテンプレートは、基本的に変更することが出来ない、ということです。ココログのプロプランに変更すればCSSの直接編集が出来ますが、リンク色を変更するためだけに月に997.5円を払うのも気が向きません。

 ということで、ベーシックプランのままでリンク色を何とか変更しよう、という右往左往の一週間が始まったわけです。

※注
 私は基本的にJavaScriptもCSSも、どちらの知識も元々ゼロに近い状態でした。ですから、以下の記述にはおかしいところ、効率的でないところがあるかもしれません。
 もしそうしたところがある場合は、遠慮なくコメント欄で指摘してください。


■~JavaScript~

 まず最初に考えたのは、JavaScriptで追加のCSSを読み込ませる、ということです。以前から、当ブログではカテゴリと月別バックナンバーを目次表示させるために、他のブログで公開されているJavaScriptを使ってきました。

 ココログでは、サイドバーに設置するマイリストのメモ欄にJavaScriptを書き込み、設定で「メモをテキストとして表示」にすれば、JavaScriptが実行される、という仕組みが用意されています。そこで、この仕組みを利用し、以下のJavaScriptをマイリストから実行させます。


<SCRIPT language="JavaScript">
<!--
{
document.write('<link rel="stylesheet" type="text/css" href="http://visconti.air-nifty.com/java/01.css">');
}
// -->
</SCRIPT>


 次はCSSの用意です。


@charset "UTF-8";

/* link */
a:link    { color : blue; }
a:visited { color : purple; }

.entry-body-text a:link,
.entry-more a:link {
color: blue !important;
}

.entry-body-text a:visited,
.entry-more a:visited {
color: purple !important;
}


 以上の記述をテキストエディタに書き込んで"01.css"と名前をつけ、ココログ管理画面のファイルマネージャーで、JavaScriptで記述したurlにアップロードします。これにより、めでたく希望通りのリンク色に変更することができました。(^^)

 しかし、これにも問題がありました。JavaScriptを使うために、リンク色の変更がワンテンポ遅れ、画面の書き換わりが見えてしまう、と言うことです。また、JavaScriptを禁止にしている環境では機能しません。


■~サブタイトルの利用~

 というわけで、どうしたもんかな、と思ってGoogle検索を色々としていたところ、ココログではサブタイトルにCSSを記述することでCSSが実行される、という情報がありました。というわけで、早速以下の記述をサブタイトルに追加しました。


</h2><link rel="stylesheet" href="http://visconti.air-nifty.com/java/01.css" type="text/css" /><h2>


 これで、どんな環境でも即時に望み通りの表示を実現させることができました。CSSへのリンクではなく、直接にCSSを書いても良いのですが、そうした場合、CSSの記述を替える度にサイトの再構築をかける必要がありますから、リンクにした方が便利です。


 ただ、サブタイトル利用にも問題点があります。この問題はあまりにややこしいので、この辺りを参照してください。要は、HTMLの文法的に、サブタイトルの部分にCSSを埋め込むのはよろしくない、という話です。


■~現状~

 という所で今に至ってます。「サブタイトルにCSS埋め込み」にも「JavaScript利用」にも、どちらにも一長一短があって悩ましいです。

 ちなみに、ここまでのことを実現するのに一週間かかりました。(汗) さすがに、CSSやJavaScriptの知識が全くない中で試行錯誤するのは大変でした。とは言え、望み通りのリンク色にすることが出来たので、一応満足です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「DAKS ハウスチェック クロス」のレビュー

 DAKS 「ハウスチェック クロス 万年筆」、Fニブです。

 この万年筆のシリーズは、DAKSブランドとして展開されていますが、製作しているのはセーラーです。セーラー万年筆の公式サイトにもこの万年筆がラインナップされていますから、セーラーの万年筆と言っていいでしょう。

120

(1)外観

 この万年筆の最大の特徴は、胴軸とキャップに布が巻かれていることです。布故の独特の手触りと暖かみが、この万年筆を他の万年筆と異なる存在としています。デザインはDAKSの伝統的なハウスチェック柄で、飽きのこない良さがあると思います。

124

(2)ペン先、書き味

122

 ニブは小さく、若干の弾力があるニブです。少しカリカリした書き味です。インクフローは良い方だと思います。

 この万年筆は細軸で、プラチナの14kスタンダードに近いぐらいの細さです。細軸好きの人にはお勧めできます。私は最近になって細軸好きになっていますので、この万年筆をよく使います。

 →時折、細軸万年筆を使いたくなる

 軸は真鍮製ですが、かなり軽めに作られていて扱いやすいです。


 公式サイトには、「ファッション性を重視したデザインのため、キャップを外して筆記するようにバランスされています。」と書かれていますが、キャップをつけても問題なく書けると思います。もっとも、キャップを尻軸につけると、キャップ内のインクが軸に付着する恐れがありますから、キャップを外して筆記した方が良いでしょう。

 なお、セーラーのコンバータが使えます。

(3)問題点

 この万年筆の最大の問題点は経年劣化です。布巻きであるが故に、時間が経つにつれてどうしても汚れが目立つようになってくるのです。

 普通の万年筆なら、インクが付くなどして汚れれば水で丸洗いできますし、傷が付いたとしても布や研磨剤などで磨くことが出来ます。しかし、布では簡単に洗うという訳にもいきません。万年筆は、十年以上など長期にわたって使うことが多いものですから、耐久性はあまり高くないと言えます。

125

(4)キャップ

 キャップは嵌合式です。同じ嵌合式のソネットにも見られるように、首軸先端部の金属部品がインクで汚れがちですから、先端部を持つ筆記スタイルの人は注意が必要です。


 また、キャップの洗浄には気をつけましょう。私はキャップ内部に付いたインク汚れを落とすとき、キャップ内部を流水ですすいで綺麗にすることがあります。この万年筆でもそれをした所、キャップの外側の布地にインク汚れがじわりと浮き出てしまいました。

 どうやら、キャップ内部の見えない所に隙間が空いており、中のインク混じりの水が隙間から外に染み出してしまい、布地を汚してしまったようです。

123
(※分かりにくいかもしれませんが、使っていた赤系インクの汚れが付いています。)

 前述の理由で、一度インクで汚れてしまった布地を綺麗にするのは困難ですから、キャップ内部を清掃する場合は、水で濡らした綿棒などでインク汚れを落とすようにした方が良いです。

(5)総評

 DAKSブランド特有のハウスチェック柄と布巻きの暖かみが特徴の万年筆です。ファッション性を重視する人、軽めの細軸が好みの人にお勧めできる万年筆だと思います。

 ただ、経年劣化の問題は避けられません。長期にわたる使用や乱雑な使用には向かない万年筆だと思います。その点が気にならなければ、国産万年筆らしからぬデザインの魅力がある万年筆だと思います。


※備考
 姉妹品(?)として、マンハッタナーズ 革巻き万年筆があります。おそらく、同じ金型を使って作られた万年筆だと思います。こちらはペン先が14Kではなくステンレスです。猫柄が好きという人、経年劣化が気になるから革巻きの方がいい、という人は、こちらを購入されると良いでしょう。


※スペック一覧

・重さ 全体:25.5g キャップ:11.5g キャップなし:14g
・長さ 全長:13.2cm キャップなし:12.3cm 後尾にキャップ:16cm
・太さ 首軸最小径:7mm 首軸最大径:9mm 胴軸最大径:10mm 胴軸最小径:8mm キャップ先端:11mm キャップ先端:9.5mm

| | コメント (0)

万年筆の製造過程が分かる映像

1547  パイロット万年筆の製造過程が分かる映像がインターネットで公開されていて、見ることができます。スカパーのサイエンスチャンネルでは、「THE MAKING」という物作りの過程を紹介するシリーズ番組を放映しています。そのシリーズの21回目で、万年筆が取り上げられました。

 →(21)万年筆ができるまで (サイエンスチャンネル)

■意外な手作業の多さ

 番組では、金の棒を圧延してペン先の形を打ち抜くところから、胴軸を成型するところまで、基本的に全工程を15分間で見ることができます。

 一番興味深いのは、イリジウム球を造る工程でしょうか。なかなか想像できない造り方がされています。現在イリジウム球を生産しているのは、世界でパイロット、シェーファー、ヘラウスの三社だけだそうですから、パイロットを取材したが故の興味深い映像です。意外と手作業が多いのも目に付くところです。もっとも、1998年制作の番組ですから、今とは異なっているかもしれませんが、いずれにせよ、とても興味深い映像でした。

| | コメント (0)

DUKE(公爵)のコンバータの謎

 (08/13追記) 「DUKE チャップリン」のレビューも記事としてアップしました。

 写真のコンバータは、中国万年筆のDUKE(公爵)のコンバータです。

117
 前から不思議に思っていたのですが、DUKEのコンバータにはスプリング状の部品が入っているんですよね。初めて見たときは、コンバータの部品が外れてしまっているのかと思いました。

118

 バネの形をしていて、中央部に針状のトンガリが突き出てるんですよね。これをペン先にセットした状態でピストンを降ろすと、ペン芯部に突き刺さりそうで怖いです。sweat01

119

 考えるに、この部品は棚吊り防ぎなんでしょうか。

 私的電脳小物遊戯さんのブログで、CON-50の棚吊りを防ぐための工夫が書かれていますが、この部品もその役目を負っているんでしょうか。
 また、カフェイン依存症気味なエンジニアの雑記さんのブログでは、パーカーのS型コンバーターにステンレス球が入っているという情報も。

 この部品の役目を知っている、という人は教えて欲しいです。


 (07/26追記)上のカフェイン依存症気味なエンジニアの雑記のブログの管理人である lloigor さんから、部品の役目についてコメント欄で教えていただきました。コメント欄も参照してください。


 何かと品質についてあれこれ言われがちな中国万年筆ですが、この件を含め、何かと面白い面もありますね。手持ちの中国万年筆のレビューもおいおい書いていきたいと思ってます。

| | コメント (14)

「プラチナ プレジデント」のレビュー

 プラチナのプレジデント、Fニブです。

1942

(1)外観

 プレジデントは太めの万年筆です。同じ国産2万円台のプロフィット21やカスタム742と比較した場合、プレジデントはプロフィット21と同じく、中央部がふくらんでいる樽型タイプです。それに比べると、カスタム742は円柱形タイプです。

 首軸部もそれなりに太めですから、人によっては持ちにくいという印象を持つかもしれません。その代わり、太め故に押し出しが良く、存在感があります。

1941

(2)書き味・ペン先

 プラチナらしく、ニブは固めです。ギャザードや#3776と比べても、ニブの穂先が短く、湾曲率も高めですから、ギャザードなどに見られるような縦のしなりはありません。コリコリとした書き味で、筆圧の高い人に向いているでしょう。

 ちょっと癖のある書き味と言えなくもありません。好き嫌いが分かれるニブですので、購入前に試筆した方がいいと思います。

1858


 プラチナはよく細字番長と言われますが、その名の通り、細字の書き味は絶品だと思います。イリジウムの研ぎ方は素直ですし、抑えめのインクフローも、細字を書く場合は漢字の止めや払いを書きやすいという特徴につながり、プラスの要素といえます。プラチナのシャキシャキした書き味は、細字好きならば一度は経験しておくべきものだと思います。

(3)装飾・筆記バランス

114

 #3776バランスはキャップのリングも単純で安っぽいイメージがありますが、プレジデントは二重リングで高級感があります。ニブの刻印デザインも凝っていて私は好きです。ただ、細かな仕上げなどを見ると、パイロットやセーラーには少し劣る印象があります。(※追記:#3776センチュリーの発売で、安っぽさについては解消されました。)

 →プラチナ 「#3776 本栖」 のレビュー


 首軸先端に金属リングがあるのは、腐食のことを考えると少しマイナスでしょうか。軸は軽く、大量筆記は可能です。筆記バランスはよいと思います。私は後ろにキャップをつけないで使っています。

(4)コンバータ

 プラチナの万年筆でしばしば批判の対象となるのが、コンバータです。故障したり、ピストンの押し下げが固くなったりと、作りがあまりよろしくないとよく言われます。

115

 私自身は、あまりコンバータには悪い印象は持っていません。ピストンの押し下げが固くなるのは経験しましたが、シリコンスプレーをひと吹きすれば問題ないですし。ただ、コンバータへの不評はそれなりにあちこちで耳にしますから、一応気にとめておいた方が良いでしょう。まあ、いざとなれば買い替えれば済むことですから、個人的にはあまり問題だとは思ってません。

(5)総評

 プレジデントは、一般の人が万年筆としてイメージするタイプの万年筆です。黒軸バランス型の、太軸の万年筆が欲しいという人にお勧めです。

 細字好きの人なら、プラチナの細字はぜひ経験しておくべきだと私は思います。ただ#3776ニブとプレジデントニブはかなり性格が異なります。購入前に試筆をして、どちらが自分に合っているのか試されることをお勧めします。どちらかと言えば一般向けなのは#3776ニブの方でしょうか。

1940

※スペック一覧

・重さ 全体:25g キャップ:10g キャップなし:15g
・長さ 全長:14.3cm キャップなし:12.3cm 後尾にキャップ:15.7cm
・太さ 首軸最小径:10mm 首軸最大径:11.5mm 胴軸最大径:13mm 胴軸最小径:8mm キャップ先端:15mm キャップ後端:8mm

| | コメント (5)

首軸先端の金属リングの廃止

 かつては、首軸先端に装飾用の金属リングが付いた万年筆が多く見られました。しかし、こうしたしたリングは、ブルーブラックの古典インクのような酸性の強いインクを使っていると、腐食して錆びてしまうことがあり、見た目的に良くありませんでした。

 そうしたこともあって、最近では首軸先端の金属リングを廃止する例が多く見られます。それがよく分かる例が手持ちの万年筆にありました。

■セーラー プロフィット21

 写真に写っているのは、どちらもセーラーの「プロフィット21 銀」です。字幅はFとMFと違いますが、同じモデルの万年筆です。見て分かるように、首軸のリングの位置が、首軸先端から後ろに移動しています。

110

 こういう改良は、地味ですがユーザーにとってはありがたいです。プラチナのプレジデントなどでも、こうした改良を望むところです。

| | コメント (2)

ペリカン万年筆におけるペン芯ズレ問題

 前回の記事で、ペリカンのニブユニットを外して、シリコンスプレーを塗布することについて書きました。その時、ペン芯ズレが生じていないかどうか、確認することが肝要です。

 ペリカンのニブユニットは回転させて外すわけですから、ニブに対してひねりの力が加わるわけです。それ故、ニブユニットを外して組み直したとき、ペン芯ズレの問題が発生しやすいのです。特に現行のペリカンはペン芯ズレが生じやすいようです。

108

 写真の状態がペン芯ズレと言われる状態です。ペン芯ズレが生じた場合、ペン先のイリジウムに段差が出来てしまいますから、書き味が悪化します。
 ペン芯ズレが生じた場合は、指で横からニブを押してやって、正しい位置にニブをセッティングしましょう。


 ペン芯ズレが生じているかどうかは、肉眼で分かることもありますが、微妙なペン芯ズレの問題はルーペを使わないと分からないことが多いです。10~20倍程度のルーペを使って確認した方が良いでしょう。

109

| | コメント (2) | トラックバック (0)

"シリコンスプレー"で吸入機構のメンテナンス

104

 前回の記事で言及したシリコンスプレーを紹介します。写真に写っているのが、私が万年筆の吸入機構の滑りを良くするために使っているシリコンスプレーです。

 家の近くのホームセンターで購入したもので、それぞれ127円でした。ドライタイプとそうでないタイプの二種類があり、違いがよく分からなかったので、安いこともあって両方購入しました。


(※追記)今は大容量の「KURE シリコンスプレー」を使用してます。なお、KUREの「シリコンスプレー」と「シリコンルブスプレー」は、流通経路が違うだけで同じものだそうです。


 →KURE [ 呉工業 ] シリコンスプレ- (420ml) 潤滑・離系剤 (amazon.co.jp)

■石油系溶剤の有無

 調べたところ、ドライタイプは石油系溶剤を使っていないようです。万年筆に使う場合は、プラスチックや樹脂を痛めないためにも、石油系溶剤を使っていないドライタイプを使用した方が良さそうです。(※石油系溶剤を使っているシリコンスプレーが絶対ダメというわけではないと思います。ただ、ドライタイプで十分に目的を達せられる以上、念のために、ドライタイプを使った方が良いでしょう。)

 これを吸入式万年筆やコンバータにひと吹きすれば、驚くほど滑りが良くなります。滑りが固いまま使うと、悪くするとピストンがねじ切れる、といった事態にまで陥ることがあります。そこまでならなくても、吸入機構に負担をかけますから、早めに、そしてこまめにシリコンスプレーで滑りを良くした方が望ましいと言えます。

105
(※写真は、分解したプラチナのコンバータに、後ろからシリコンスプレーを噴射しているところです。)


 ペリカンの場合は、ニブユニットは回転させれば外れますから、ニブユニットを外して、そこからシリコンスプレーを吹けばいいです。洗ってインクを落としてから行いましょう。なお、ニブユニットを外すときはゴム板を使いましょう。素手で外すのは固くて難しいかもしれませんし、ニブとペン芯のあわせがズレることにもなりかねません。

106


 なお、購入する場合は、必ず「シリコン」スプレーを買うことが大切です。例えば「KURE 5-56」などは、プラスチックを侵しますから使ってはいけません。呉工業の製品にもちゃんとシリコンスプレーがラインナップされていますから、それを購入しましょう。

 私が調べた限りでは、シリコンスプレーは値段が高いのも安いのもそんなに成分に違いはないようですから、石油系溶剤が使われているかどうかにさえ注意すれば、安いのでも構わないと思います。

■シリコングリス

107

 シリコンスプレーではなくシリコングリスを使用するという人の話も聞きます。シリコンスプレーの方が手軽ですが、長持ちをするという点ではシリコングリスの方に軍配が上がります。シリコングリス派の人は、時計用のシリコングリスを使用する人が多いようです。セイコーやシチズン製のシリコングリスがよく使われているようです。

 なお、ネットでパソコンのCPU用のシリコングリスを使っているという人を見て、実際に私も使ってみましたが、滑りがイマイチですし、跡が残ってしまいますので、個人的にはあまり勧めません。ちゃんとした時計用のシリコングリスを使った方が良さそうです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「ナイアガラの滝」の尻軸が外れてビックリ

 以前から、ペリカンの自然の美観シリーズのナイアガラの滝は、ピストンが固めでした。それで3日前のことですが、力を入れてインクを吸入していると、尻軸が外れてビックリしました。

 尻軸が一番締まった状態から、ピストンを下げる方向と反対向けに回すと、尻軸の機構が外れるようです。

102

■自然の美観シリーズ

 こうして部品が外れてバラバラになると、こころなしか安っぽく見えるのは気のせいでしょうか。(汗) とりあえず、ついでなので、全体を綺麗に清掃して、シリコンスプレーも吹き付けておいて、組み立て直しました。

103  尻軸のねじ込み部を見ると、接着剤(?)らしきものが見えますから、それが固いピストンを無理に押し下げしようとする力に負けて外れたようです。これが癖になって、簡単に外れやすくなってないことを祈ります。


 私はペリカン万年筆の吸入機構を分解するという趣味はないので、組み立て直すのはちょっと苦労しました。この記事を読んだ方も、真似して外そうとしない方が良いと思います。元に戻せなくなったり、壊れたりしたらコトですので。sweat01

| | コメント (3) | トラックバック (0)

「パイロット バンブー」のレビュー

 PILOTのバンブー ダークブルー、Fニブです。

96

(1)外観

 この万年筆は、その名の通り、竹のような外観を持ちます。もちろん竹とは言っても、セーラーの竹万年筆とは異なり、樹脂製の軸です。フランスのデザイナーであるジュリエット・ボナム-ル氏のデザインによるもので、魅力的な万年筆だと思います。

101

 先端と後端が斜めに切り落とされており、胴軸は後ろに向けてすぼまる形状をしています。キャップも、中央が引き締められた独特の形状で、キャップを閉めたとき、キャップを後ろに差し込んだとき、それぞれ異なるフォルムで目を楽しませてくれます。

(2)書き味・ペン先

 ニブは超ガチニブです。現行のパイロットのラインナップの中でも、最も硬いニブと言って良いと思います。高い筆圧でガシガシ書くのに適した万年筆です。

 そしてバンブーのニブのもう一つの特徴が、マット処理されたニブのデザインです。

512

 14Kのペン先にロジウムコーティングされたニブなのですが、周辺部がマット調に加工されているのです。ニブの装飾で凝ったものと言えば、複雑な刻印やバイカラーメッキがよく見られますが、このバンブーのようなマット処理というのは手持ちの中では他に例がなく、その点で独特の存在感を放っていると言えます。

 このマット処理のこともあって、私はこのバンブーのニブが、手持ちの万年筆の中で最も好きなデザインです。

(3)首軸部の段差

512  バンブーを他の万年筆と異なる存在としている特徴のもう一つが、首軸部の段差です。

 多少の段差のある万年筆なら他にもありますが、ここまでの段差を持つ万年筆はバンブーだけでしょう。私は基本的に、大方の万年筆でネジが切られた部分を持つことが多いのですが、この大きな段差は、真ん中を持つということを許しません。この万年筆を使う者は、低くなっている首軸部か、太くなっている胴軸部かのどちらを持つかの選択を迫られます。

 私自身は、このバンブーは低くなっている首軸部を持ちます。とはいえ、多少は胴軸部にかかる感じですね。他のバンブー使いの話を聞いても、首軸部を持つという人もいれば、胴軸部を持つという人もおり、様々です。胴軸部にすべり止めのような凹みが設けられていることから考えても、胴軸部を持った使用も想定しているのでしょう。

 この大きな段差ゆえ、人によっては使いにくい、と感じる恐れがあります。ですから、できれば試筆してから購入した方が良いと思います。
 (※とはいえ、マイナーな万年筆故、店頭にこのバンブーを置いている店は少ないので、試筆は難しいかもしれませんが。)

 私自身は、段差にもかかわらず、使いにくくはないと感じています。

(4)材質等

 バンブーの胴軸は樹脂製ですが、ネジ部は金属の部品が使われており、34gと少し重めです。しかし、バランスは悪くないと思います。

 キャップはネジ式で、金属故に"カシュカシュ"という独特の感触の締まり方をします。

101

 クリップはローズゴールドでメッキされており、独特のアクセントになっています。ローズゴールド好きの私としては、高評価のポイントです。パイロットのスタンダードラインに多い丸玉クリップでないのも、良い感じです。個人的には、あの丸玉クリップは苦手なんですよね。

(5)コストパフォーマンス

 バンブーの高評価のポイントとしては、そのコストパフォーマンスがあります。バンブーは10号ニブの万年筆ですが、同じ10号ニブをつけたスタンダードラインのカスタム742と全く同じ価格の2万円なのです。

 普通、こうした凝った形状の万年筆は、スタンダードラインの黒軸万年筆よりも高価格に設定されるのがこの業界の常です。しかし、このバンブーは同じ価格に設定されており、とても財布に優しいです。さすが、国内万年筆業界の雄であるパイロットだけのことはあります。

 「パイロットの10号ニブの万年筆が欲しいけれど、黒軸のバランス型はもう飽きた」というような人には、このバンブーは最適だと思います。

(6)総評

 全体のフォルムもニブデザインも、あらゆる意味で異彩を放っているのがこのバンブーです。

 普通の万年筆は飽きたので、変わったデザインの万年筆が欲しい、という人の欲求を満たしてくれる万年筆だと言えます。もちろん、決してインパクトだけの万年筆というわけではなく、実用としても非常に優れている万年筆だと思います。

101


※スペック一覧

・重さ 全体:29g キャップ:13.5g キャップなし:15.5g
・長さ 全長:14.9cm キャップなし:13cm 後尾にキャップ:16.7cm
・太さ 首軸最小径:10.5mm 首軸最大径:12mm 胴軸最大径:15mm 胴軸最小径:10.5mm キャップ先端:15mm キャップ後端:13.5mm

| | コメント (2)

"日刊ココログガイド"に掲載されました

 当ブログが 07月16日付けの日刊ココログガイド に紹介されました。ありがたいことで、日刊ココログガイド編集部さんには感謝の言葉もありません。

1583


 一日の間、ココログのトップページにも掲載されましたし、また私的電脳小物遊戯さんの所とも相互リンクしていただいたこともあって、先日は初めて一日の訪問者数が3桁になりました。かなり嬉しいです。

 まあ、一日だけのことだと思いますが、これを励みに、記事の質を高めるよう努力していきたいと思います。(※ネタ切れとの戦いになりそうではありますが。(^^;)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

VISCONTI 「オペラ」 のレビュー

 ヴィスコンティの「オペラ サマータイムイエロー」、Fニブです。

 私は派手目の色軸が好きですし、また丸形ではない変わった形の軸も好きです。ですから、四角軸で渦模様のこの万年筆は、とてもお気に入りの一本です。

1279

(1)外観

 このオペラという万年筆は、軸が四角の形をしています。四角と言っても、ウォーターマンのエクセプションとは異なり、角が削られて面取りされていますから、筆記していても角が手に当たって痛い、などということはありません。この面取りされた四角軸のおかげで、かえって持ちやすく、安定した筆記が可能になっています。

 →Waterman 「エクセプション・スリム」 のレビュー

1280


 軸とは異なり、首軸部は円形になっています。ですから、右ひねりや左ひねりなど、さまざまな人の筆記スタイルにも適合しやすいと言えます。ただし、首軸先端部の金属は少し滑りやすいです。汗かきなどの人は、その点は注意した方が良いと思います。

(2)書き味・ペン先

91

 ニブは大型でガチニブです。なめらかな書き味で良いと思います。インクフローはかなり良い方で、そうした書き味が好きな人にはお勧めです。

 ただ、イタリア万年筆はニブの個体差があるとよく言われます。ですから、自分で試筆して、問題のない個体を選んだ方が良いでしょう。


 軸は結構重めです。しかしバランスはよいですから、書きにくいということはありません。私はキャップを後ろにポストせずに使用しています。

(3)模様

 四角の軸に加えて、この独特の模様が、オペラの魅力でしょう。色軸の中ではかなり気に入っている一本です。

94


 ただ注意する必要があるのは、この模様にはかなり個体差があるということです。実際、私は複数本の中から選んで購入しましたが、中にはイマイチ綺麗でない個体も多く見られました。写真でも少し見られますが、模様の中の濃い線に沿って、黒くなっている部分が浮き上がっているのが確認できると思います。それが過剰に目立つ個体があるのです。また、ラインの描き方についても、一本一本が異なります。美しいラインの個体もあれば、そうでない個体もあります。

 ですから、ペン先の個体差と模様の個体差の二つの理由から、このオペラを買うときは、自分で実際に個体を目で見て買うことをお勧めします。ブログ「私的電脳小物遊戯」さんのところでも、オペラ ブルーベリーのレビューが掲載されています。その写真を見ると、相当に模様が綺麗でうらやましい限りです。私が選んだ中では、あそこまで綺麗なのはありませんでした。

(4)天冠

92

 オペラの天冠には"VISCONTI"の銘が刻まれた円形の部品が付いています。この部品は磁石で天冠にくっついていますから、取ろうと思えば取り外すことが出来ます。この天冠は、"My Pen System"というシステムで、イニシャルなどを装着することができるそうです。(※そういうサービスが日本で行われているかどうかは分かりませんが)

 かなり強力な磁石ですので、いつの間にか外れていて紛失するという事態になることはなさそうです。

(5)その他

 クリップはバネ式になっており、アーチ型で側面に"VISCONTI"という名が刻まれているデザインは、イタリア万年筆らしく、お洒落で楽しいです。しかし、微妙にぐらつきがあり、頼りない印象があります。耐久性が十分にあるのか、ちょっと不安に感じる面があります。

 コンバーターは、見た目的に高級感があって、好きです。ネジ式で本体に固定する仕組みになっているのも、安定性という点で評価が高いです。

93

(6)総評

 イタリア万年筆らしい美しい外見、四角軸というユニークさ、そしてそれが生み出す持ちやすさと、このオペラという万年筆はさまざまな意味で他の万年筆にはないものを持っており、所有する満足感を与えてくれる一本だと思います。

 ただ、すでに書いたとおり、個体差故に、ちゃんと店頭で手にとって購入することをお勧めします。数ある中から、自分の気に入るペン先と模様の一本を選んで購入すれば、間違いなく値段分の価値を見いだせると思います。

1281


※スペック一覧

・重さ 全体:37.5g キャップ:13.5g キャップなし:24g 首軸:8.5g
・長さ 全長:14cm キャップなし:13cm 後尾にキャップ:16.5cm
・太さ 首軸最小径:10.3mm 首軸最大径:11.3mm 胴軸最大径:13.5mm 胴軸最小径:10mm キャップ先端:15mm キャップ先端:13mm

| | コメント (4)

「PARKER ソネット」に「ペン習字ペン」のニブをつける

 パーカーの ソネット オーシャンブルーST です。

86

 この万年筆に パイロット ペン習字ペン のEFニブをつけます。改造するに至った経緯や他の改造については、このINDEXページを参照してください。


■改造の実践

 ソネットにペン習字ペンのニブを付けるには、首軸から元のニブを外し、ペン字ニブを付けて首軸に差し込みます。
 …終わり。



 っと、記述が簡単すぎましたか。sweat01

 しかし、他の改造と比べると、国産ニブへの付け替えが一番簡単なのは確かです。オペラの時のように首軸内径を削る必要もなく、ドルチェビータの時のようにニブを瞬間接着剤で太らせる必要もありません。

 削るといった不可逆的な作業が必要有りませんから、オリジナルのニブに戻すのも容易ですので、どちらかと言えば気楽にできる改造だと言えます。


■改造の詳細

 簡単とは言え、作業の説明は必要でしょう。

87  まず、ソネットの首軸からニブを外します。ここで注意が必要です。ソネットでは、ニブは引っ張って外すのではなく、ネジ式になっているニブユニットを回転させて外す、という構造になっています。

 しかも、オペラのようにニブユニットが二重構造になっているのではなく、ペン芯に直接ネジが切られている、という独特の構造です。それを知らずにニブを引っ張って外そうとしてはいけませんので注意しましょう。


 ペン芯にはニブが爪の部分でしっかり固定されています。小さなはさみの先などで爪の部分を引っかけて、ニブを外しましょう。
 外したら、付ける位置に注意しつつ、少し力を入れてペン芯にペン習字ペンのニブを押しつけましょう。ニブの湾曲率などが違いますから、少し力が必要です。

88
 そしてそのまま力を入れたまま、首軸に差し込んでネジ回しして完了です。オリジナルのニブと比べると、首軸への差し込みはかなり固くなりますが、特に問題ないと思います。


■全体との調和を考えてのニブ選択

 この「ソネット オーシャンブルーST」には、色を考えて、パイロットのペン習字ペンのEFニブをつけてます。一方、私がもう一本持っている「ソネット クロコダイル バーメイル」の方には、金メッキがされている、デスクペン ペンジのFニブをつけてます。

95

 パイロットのプレラ、デスクペン ペンジ、ペン習字ペンは同じニブを持ちますから、どれを使ってもOKです。もっとも、価格の高いプレラのニブを使うのはもったいないですが。
 ペン字ニブについては、この記事も参考にしてください。


■終わりに

 今回の改造は簡単でした。
 ニブも安いですし、チャレンジするには一番お手頃な改造かもしれません。

89

※参考

「PARKER ソネット」のレビュー
「PARKER ソネット クロコダイル ヴァーメイル」のレビュー

| | コメント (11) | トラックバック (0)

オプティマ・デモンストレーターが8月発売

 アウロラから、オプティマ・デモンストレーターが1936本の限定品として、8月に発売されます。

432

 →オプティマ・デモンストレーター (アウロラ公式)


◆二種類が発売に

 天冠と尻軸が、赤いアウロロイドでアクセントになっているレッドと、全部がクリアなクリアの二種類が発売されます。

 個人的にはアクセントのあるレッドの方に惹かれます。ただ、もう少しレッドの装飾部分を増やした方が美しいと個人的には思います。
 クリップやリング、そしてニブが銀色で統一されているのは好感が持てます。こうした透明タイプの場合、金色は合わないと個人的には思います。


◆価格がネック

 この製品はかなり魅力的なのですが、最大の問題はやはり価格でしょう。限定品とは言え、\84,000という価格は躊躇させるものがあります。レギュラー品のオプティマの\59,850という価格と比べても、割高な印象があります。

 また、軸の美しさが魅力のオプティマと比べて、無色透明タイプが、そこまでのお金を出すほど魅力的かというと、微妙と言えます。もし、普通のオプティマと同じ価格であれば、十分検討に値するのですが、無色透明でこの価格だと厳しいです。


◆派手な方が個人的には好み

 ですから、私はこのオプティマ・デモンストレーターはスルーする予定です。

 高価格にするなら、無色透明ではなく色つきにするなり、ヴィスコンティの「オペラ・マスター デモ レインフォレスト」のように、何らかの模様をあしらうなりしてほしかったところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カートリッジで万年筆を使うときの注意点

 カートリッジ式の万年筆の場合、どうしてもニブ内の洗浄がおろそかになりがちです。

80

 吸入式や、コンバータで使う場合、インクの吸入作業をするとき、インクがニブ内をそれなりの勢いで流れます。その際、紙くずやインクカスなどのゴミがニブとペン芯の間などから取り除かれたりします。ですから、吸入式・コンバータ式では、比較的ニブ内におけるインク・紙詰まりなどの問題が発生しにくいと言えます。

 それに対して、カートリッジ式ではそうした効果は期待できず、ニブがインクカスや紙くずで詰まりやすいです。


 ですから、両用式でカートリッジを使う場合、あるいはカートリッジ専用の万年筆を使う場合は、定期的に流水で万年筆のニブを洗うことが大切です。
 (もちろん、吸入式やコンバータ式では、流水による洗浄が必要ない、という意味ではありません。)

 もしロットリング洗浄液を所有している場合は、それを使うと効果てきめんです。


85

 実際、私が大学生の時にヤングプロフィットをカートリッジで使っていた頃、インクが全く出ない、という症状になったことがありました。流水で洗っても全くダメで、結局買い替えて使ったものの、それもまたインクが出にくくなりました。

 その後、社会人になってから、いろいろな万年筆を購入するようになり、それらヤングプロフィットは机の引き出しの奥にしまわれたままでした。
 しばらくして、ニブは抜くことが出来るということを知り、あるとき、ヤングプロフィットのニブを抜いてみました。すると、ニブとペン芯の間に、紙くずがたまってました。それが原因で、インクが出なくなっていたのです。
 ペン先をティッシュで拭うことがあったのも、問題を悪化させた原因だと推測してます。ペン先を拭うときは、布の方が望ましいと言えます。


 そこまでの事態に陥ると、流水で洗ってもゴミを取り除きにくくなります。ですから、特にカートリッジ式の万年筆は、定期的に流水で洗うことが大切だと言えます。

| | コメント (0)

「プラチナ プレジデント」に新色登場

 (08/02追記)「プラチナ プレジデント」のレビューも記事としてアップしました。


 プラチナのプレジデントに新色が登場するようですね。

 今までプレジデントは、公式サイトにあるように、金トリムの黒とワインレッド、銀トリムの黒の3種類が発売されていました。
 今回はそれに加え、イエロースカイレッドブルーの3色が発売されます。

431

 →「PRESIDENT」万年筆シリーズに新軸色を追加 (公式サイト)


■黒色バランス型ばかりでは…

 個人的にはかなり欲しいです。
 正直、バランス型の黒色をした国産万年筆には飽き飽きしていますので、プレジデントのような定番モデルでこうしたポップなカラーを展開してもらえるのは嬉しい限りです。
 個人的には、イエローが好みですね。

 スカイレッドやブルーは首軸やキャップ天冠が軸と同じ色ですが、イエローだけは、それらが黒色になってます。個人的には、これらがアクセントとなっている分、イエローが好みです。


■同じ万年筆を購入することへの抵抗

 ただ最大の難点は、私がすでに黒色のプレジデントを持っているという点です。
 もし私がまだプレジデントを買っていなければ、すぐにでも手に入れるのですが、同じ万年筆を複数買うのは、少し抵抗があります。

 あと、首軸先端部の金属リングがいまだに付いているのはマイナスです。あの位置の金属リングはインクの酸などで腐食しやすく、そうすると見た目が悪くなってしまいます。あのリングはなくすのが今の業界の流れですので、廃止して欲しいところです。


■実物主義

 とりあえずは実物を店頭で見てからですね。実物を見れば、すぐに衝動買いしてしまうかもしれません。
 ただ、どうもこの新色は、基本的に海外中心の販売のようです。国内だと、売っているのを見つけること自体が難しいかもしれません。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

タイトル一覧を表示する目次へのリンクを設置

 昨日、このブログを訪れた人は気がついたと思いますが、ページ上部に、記事のタイトルだけを表示するリンクを設置しました。


83_3

 このリンクは、各カテゴリを表示させたときも、月別バックナンバーを表示させたときも機能します。

 ココログを使っていて不便だと思うのは、タイトルのみを表示する目次ページがないことです。そこで、暴想さんというブログで公開されているJavascriptを使って、ページ上部に目次ページを表示するリンクを設置したわけです。

 タイトル一覧が目次として表示されたことで、自分でブログの過去記事を参照する場合でも、非常に便利になりました。


 右のサイドバーに設置されている、自分のココログを全文検索する「ココログ最強検索」や、改良型の「カレンダー」も、暴想さんのところで公開されいるブログパーツを使ったものです。
 便利なツールを公開してくださっている暴想さんには感謝です。

 今回のJavascriptは、「便利!ココログベーシックでタイトルのみを表示させるJavaScript」で手に入ります。


 一応、Windowsの IE7 と Firefox 3 で動作確認をしていますが、それ以外のブラウザで機能しなかった、表示がおかしい、という場合は、コメント欄ででもお知らせください。また、動作が非常に遅い、などの場合もお知らせください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カートリッジでボトルインクを使う方法

 万年筆には大きく分けて、吸入式、両用式、カートリッジ式の3種類の方式があります。(※両用式とは、カートリッジもコンバータも使える形式のことです。)

80


 カートリッジは携帯性に優れ、また外出先などでもインク交換をやりやすいという利点があります。しかしその反面、カートリッジのコストは高く、またボトルインクのみで発売されている特殊インクを使えないというデメリットがあります。カートリッジしか使えない万年筆の場合、それらが大きな問題になってきます

 しかし、ちょっと工夫すれば、カートリッジでボトルインクが使え、そうした問題を解決することができます。

■百均は便利

81

 用意するのは、空のカートリッジとスポイトです。スポイトは、100円ショップで売られている化粧品の詰め替え用の小型スポイトなどを買ってくればOKです。それらを用意すれば、後はボトルインクのインクを、スポイトを使って空のカートリッジに注入するだけです。

 こうすれば、好みのインクをカートリッジ専用の万年筆で使うことができ、コストの問題も解決できます。

82

 注意点としては、インクを注入する空カートリッジは、ある程度定期的に替えた方が良いです。あまり何度も抜き差しすると、接合部が緩くなって、衝撃でカートリッジが軸内で外れるなどする恐れがあります。その点は気をつけましょう。

| | コメント (2)

「CROSS タウンゼント シルバー」のレビュー

 クロスの「タウンゼント スターリングシルバー」、XFニブです。私はシルバー軸の万年筆が大好きです。ですから、このタウンゼント シルバーも、かなり早い時期に購入して愛用している万年筆です。

75_2

(1)外観

 このタウンゼントシルバーは、他の一般的な万年筆と比べて、軸が一回り長めです。キャップを後ろに挿すとかなりの長さになります。極端なリアヘビーになるというわけではありませんが、どちらかと言えば、キャップを挿さない方が書きやすいと思います。軸の太さは、太すぎず、細すぎずで、万年筆としては一般的な太さです。

 キャップは嵌合式ですが、正直言って、嵌合式の感触は良くありません。それなりの力を入れてゴチッと嵌める感触です。スコッと嵌るソネットや、上品にカチッと締まるセーラーの銘木シリーズと比べると雲泥の差です。その点はマイナスです。

76

(2)書き味・ペン先

78

 書き味は良好です。どちらかと言えば、サリサリ系の書き味で、ツルツル滑る書き味が好みの人には向かないかもしれません。似た書き味をあえて探せば、アウロラのオプティマに似た書き味だと思います。

 クロスのXFは舶来万年筆の中でも有数の細さを持つことが特徴ですが、このタウンゼントはクロスの中でも比較的太めの傾向があるようです。パイロットのFM辺りの太さでしょうか。

 金属軸ですが、それほど重いというわけでもなく、キャップをせずに書けば、長時間筆記にも耐えると思います。

(3)スターリングシルバー軸

 シルバー軸はやはり光り方が美しいです。単純な光線彫りが施された外観は、わりあいシンプルです。キャップのリングはボテッとしたデザインで、個人的には好みではありません。いろいろな銀軸万年筆をそろえた今となっては、もうちょっとデザインに一工夫欲しかった、というのが正直な感想です。

77

(4)内部の仕上げ

79_4

 このタウンゼントシルバーの大きな問題点の一つが、内部の仕上げです。キャップや軸の内側があまり綺麗とは言えません。見えないところとは言え、定価5万円の製品なら、もっと仕上げを綺麗にして欲しいところです。また、クリップの内側も錆が見えますし、首軸部の金属リングも、微妙にがたつきます。

 そうした様々な仕上げの甘さもあって、スターリングシルバーの万年筆にもかかわらず、全体的に「安っぽい」という印象を抱いてしまっているのが現状です。

(5)総評

 私はシルバーの万年筆が好きですから、このタウンゼントシルバーにもそれなりの愛着があります。ただし、嵌合式の感触や単純なデザイン、作りの甘さなどの理由から、それなりに厳しめの評価をせざるを得ないのが現状です。

 このレビューでは厳しいことを書きましたが、細字好きとしては、クロスには期待するところが大です。もっと細かい部分に気を配った万年筆を期待しています。

| | コメント (5)

「ペンだこ」に対処する (治療編)

 前の記事では、指サックなどによってペンだこができないようにする対処について書きました。しかし一度ペンだこができてしまえば、ペンだこを治療してしまうのが一番です。ペンだこというのは、刺激によって角質が厚く層になることで生じるものです。ですから、その角質を薬で柔らかくして取り除けばいいわけです。

 ペンだこを治療する薬はいろいろありますが、ほとんど全部が、有効成分がサリチル酸です。サリチル酸で角質を柔らかくした後、爪などで角質を剥がしていく訳です。なお、魚の目も角質が固くなる、という点でペンだこと全く同じなので、魚の目用の薬もペンだこに使えます。

■ペンだこを治療する

 大きく分けて、ペンだこの薬には二種類あります。

71

・絆創膏型

 これは絆創膏の形をした製品で、中央部にサリチル酸が染み込ませてある部分があります。これをしばらく貼付した後、はがして柔らかくなった角質を取り除きます。


72

・液体型

 これはサリチル酸を含んだ液体がビンに入っていて、それを付属の棒などでペンだこに付け、乾いた後で柔らなくなった角質を取り除きます。何度か繰り返してサリチル酸を付けると効果的です。

■実際の使用感

 私はこの二種類を使ったことがありますが、どちらかといえば液体型の方が、私には使いやすかったです。

 絆創膏型の方は、薬剤が染み込んでいる部分がペンだこより大きい場合、ペンだこではない健康な皮膚の部分にもサリチル酸が付いてしまうということがありました。サリチル酸は皮膚を腐食させて柔らかくするものですから、健康な皮膚に付着してしまうことは避けたい所です。また、絆創膏を剥がすときに、サリチル酸を付けた部分がペンだこにペッタリくっついて、剥がすときに痛みを感じることもありました。

 その点、液体型はペンだこに付けるサリチル酸の量を加減しやすく、使いやすかったです。ただ、液体の入ったビンを倒さないように注意が必要なのと、指に付けたサリチル酸を乾く前に他の皮膚に付けたりしないように気をつけることが必要です。後者の問題は、普通の絆創膏を貼るなどすればよいでしょう。

 →スピール液6mL パッド付きテープ2枚入り (健康こだわりマーケット)

 ただ絆創膏型でも、スピール膏など、複数の保護シールを用意して、患部の大きさに合わせられる商品も出ていますから、それを使えば問題ないでしょう。

 →スピール膏 ワンタッチEX ゆび用 12枚 (健康こだわりマーケット)

■注意点

 サリチル酸で柔らかくなったペンだこを除去するときは、指を清潔にしてから角質を取り除きましょう。カッターナイフなどで削るという人も聞きますが、そうした不潔な器具を使うと細菌が混入する恐れがあります。

 なお、あまりにペンだこがひどくて強い痛みを伴う場合は、皮膚科で治療してもらうことをお勧めします。魚の目のように、角質の真ん中に固い芯が出来ている場合は、角質の表面を削り取るだけではダメで、芯まで取り除くことが必要になってきます。それは自力では難しい面がありますから、専門医に任せましょう。皮膚科でなら、レーザーや電気メス、薬を使って、芯まで綺麗に取ってくれます。

739


 また、長時間の圧迫により形成されたペンだこではなく、ウィルスの感染によって生じたいぼの場合は、サリチル酸の治療ではダメですので、その場合も、皮膚科を受診しましょう。ウィルス性のいぼの場合は、中心部に赤色と黒色の小斑点の点状出血が見られますから、そこで区別できます。

 いずれにせよ、ペンだこには早めの対処が重要です。また、強筆圧になりやすい油性ボールペンなどではなく、低筆圧でも書ける万年筆を使うこともまた、ペンだこにならないためには有効だと言えます。

| | コメント (0)

「ペンだこ」に対処する (クッション編)

67  最近、大量筆記をする機会が多いこともあって、右手中指のペンだこも順調に育ってきました。このまま放置して大量筆記を続けると、厚くなった角質が指を刺激して、筆記するごとに強い痛みを感じるようになることが以前にありました。そうならないように、今では早めに対処するようにしています。

■ペンだこを保護して痛みを軽減する

 ペンだこにペン軸が強く押しつけられることで痛みが発生するわけですから、ペンだこを何かクッション状のもので保護してやれば、痛みも軽減されます。私が使うのは以下のものです。

  • 絆創膏
  • 指サック(大)
  • 指サック(小)

82

 絆創膏は、長時間つけていてもずれたりはしないという点で優れています。しかし、クッション性は弱く、また長時間経つと蒸れてくるのが難点です。長くつけていて快適な絆創膏は高めなので、意外とコストもかかります。私が使用するときは、端を切って短くして使います。その方が締め付け巻がなくなり、多少は快適になります


82

 指サック(大)は、絆創膏のようにコストもかからず、手軽に使えます。ただクッション性は高いですが、筆記の邪魔になるのは否めません。しかし一時的な使用であれば手軽ですので、選択肢の一つとして、使うことがよくあります。購入直後はゴムのにおいがしますので、一度洗って使用しています。


82

 指サック(小)は、クッション性に優れ、筆記の邪魔にならない点で優れていますが、肝心のペンだこ部をカバーできませんので、ペンだこ対策には向きません。こうした小さい指サックは、書類をめくるときに指が滑らないようにするのが主用途でしょうね。


 ペンだこが悪化して、魚の目のように芯が出来ると非常にやっかいです。そうならないように対処したいものです。

 「ペンだこ」に対処する (治療編)に続く→

| | コメント (1)

ミニ三脚とカメラケースを購入

 RICOHのR8を買ったのは良いのですが、R8用のカメラケースを買うのを忘れていました。というわけで、ケースを買ってきました。特にこだわりがなかったので、安売りしていたのをポチッと。LUMIXのケースが黒色なので、区別できるように青色にしました。

65

 ついでに、ミニ三脚も購入しました。Blogを始めてから、動かない対象を撮ることが多くなってきましたので、三脚があった方が手ぶれが生じなくて良いだろうということで購入です。三脚で固定してセルフタイマーで撮れば、シャッタースピードも上げられますしね。

66

| | コメント (0) | トラックバック (0)

改造のための道具一覧

 この記事では、舶来万年筆に国産ニブを付ける改造を行う上で必要となる道具についてまとめておきます。

・10~20倍程度のルーペ

62  これは改造を行う上で必要というばかりでなく、万年筆を扱う上で、とても重要な道具です。

 ニブを差し替えた後、ニブがペン芯の真ん中にちゃんと乗っているか、ペン先のイリジウムに段差が出来ていないか、ニブがペン芯に密着せずに離れたりしていないか、といった状況を調べるためには、ルーペは必須です。
 たとえ改造を行わない人でも、万年筆を日常的に使うのであれば、ペン先が背開きや腹開きになってないか、段差が出来てないか、などを定期的にチェックするために、ルーペは必ず持っておきたい物です。

 ルーペは別に安物で構いません。私は1000円程度のものを使ってます。



・瞬間接着剤

63  これは、入りが緩いニブを固く固定するために使います。

 ニブ上面に瞬間接着剤を付け、乾かした後に首軸で差し込むことで、ニブが固く固定でき、ペン芯ズレの問題を生じなくできます。

 私は、100円ショップで買ったゼリータイプの瞬間接着剤を使っています。ゼリータイプでしか改造を行ったことがありませんから、ゼリータイプの方が良いのか、あるいは普通の瞬間接着剤の方が良いのかはわかりません。試される方は、いろいろと試行錯誤されると良いでしょう。

 実例については、こちらを参照してください。



・精密ヤスリ

13  これは瞬間接着剤と逆で、入りが固いニブ、入りの浅いニブを首軸内に差し込むために使います。

 首軸の内径あるいはペン芯を削って、ニブを差し込みます。
 小さな、狭い部分を削るわけですから、精密ヤスリを使うとやりやすいでしょう。削る対象はそれほど固くありませんから、高硬度材用のダイヤモンドヤスリは必要ないと思います。



・手袋、ゴム板

64_2  これはニブを首軸から抜くときにあると便利なものです。

 手袋は手のひらの面にゴムのつぶつぶが付いているものが便利です。ゴム板は二つに切って使うのも便利です。


 ※ニブの抜き方の詳細、注意点については、いずれ記事を書きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »