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"シリコンスプレー"で吸入機構のメンテナンス

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 前回の記事で言及したシリコンスプレーを紹介します。写真に写っているのが、私が万年筆の吸入機構の滑りを良くするために使っているシリコンスプレーです。

 家の近くのホームセンターで購入したもので、それぞれ127円でした。ドライタイプとそうでないタイプの二種類があり、違いがよく分からなかったので、安いこともあって両方購入しました。


(※追記)今は大容量の「KURE シリコンスプレー」を使用してます。なお、KUREの「シリコンスプレー」と「シリコンルブスプレー」は、流通経路が違うだけで同じものだそうです。


 →KURE [ 呉工業 ] シリコンスプレ- (420ml) 潤滑・離系剤 (amazon.co.jp)

■石油系溶剤の有無

 調べたところ、ドライタイプは石油系溶剤を使っていないようです。万年筆に使う場合は、プラスチックや樹脂を痛めないためにも、石油系溶剤を使っていないドライタイプを使用した方が良さそうです。(※石油系溶剤を使っているシリコンスプレーが絶対ダメというわけではないと思います。ただ、ドライタイプで十分に目的を達せられる以上、念のために、ドライタイプを使った方が良いでしょう。)

 これを吸入式万年筆やコンバータにひと吹きすれば、驚くほど滑りが良くなります。滑りが固いまま使うと、悪くするとピストンがねじ切れる、といった事態にまで陥ることがあります。そこまでならなくても、吸入機構に負担をかけますから、早めに、そしてこまめにシリコンスプレーで滑りを良くした方が望ましいと言えます。

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(※写真は、分解したプラチナのコンバータに、後ろからシリコンスプレーを噴射しているところです。)


 ペリカンの場合は、ニブユニットは回転させれば外れますから、ニブユニットを外して、そこからシリコンスプレーを吹けばいいです。洗ってインクを落としてから行いましょう。なお、ニブユニットを外すときはゴム板を使いましょう。素手で外すのは固くて難しいかもしれませんし、ニブとペン芯のあわせがズレることにもなりかねません。

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 なお、購入する場合は、必ず「シリコン」スプレーを買うことが大切です。例えば「KURE 5-56」などは、プラスチックを侵しますから使ってはいけません。呉工業の製品にもちゃんとシリコンスプレーがラインナップされていますから、それを購入しましょう。

 私が調べた限りでは、シリコンスプレーは値段が高いのも安いのもそんなに成分に違いはないようですから、石油系溶剤が使われているかどうかにさえ注意すれば、安いのでも構わないと思います。

■シリコングリス

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 シリコンスプレーではなくシリコングリスを使用するという人の話も聞きます。シリコンスプレーの方が手軽ですが、長持ちをするという点ではシリコングリスの方に軍配が上がります。シリコングリス派の人は、時計用のシリコングリスを使用する人が多いようです。セイコーやシチズン製のシリコングリスがよく使われているようです。

 なお、ネットでパソコンのCPU用のシリコングリスを使っているという人を見て、実際に私も使ってみましたが、滑りがイマイチですし、跡が残ってしまいますので、個人的にはあまり勧めません。ちゃんとした時計用のシリコングリスを使った方が良さそうです。

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コメント

シリコンスプレーの話
参考になりました。
どっちが良いかわからなかったので助かります。

投稿: ZEAK | 2008年7月24日 (木) 17時22分

 私も購入するときは分からなかったのですが、さすがにインターネットは便利で、検索するとすぐに分かるので便利です。
 石油系溶剤は揮発してしまえば問題ないですから、そこまで致命的ではないと思います。でも、実際に使っている限りでは万年筆に使う限りは石油系溶剤入りのメリットはないですから、ドライタイプの方が無難と言えば無難ですね。

投稿: もきゅすけ(管理人) | 2008年7月25日 (金) 01時59分

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