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"ゴールドプレート"という表記は紛らわしい

 万年筆業界では、ペン先を表す表記として、14金や21Kといった言葉がよく使われますが、その中に"14K ゴールドプレート""14K GP"といった言葉もよく見られます。以前から思っていましたが、この表記は少し紛らわしく、初心者泣かせと言えるでしょう。

152

■イメージ戦略?

1522  万年筆に限らずアクセサリー類にもよく見られる表記ではありますが、そうした表記に慣れていない人が、ゴールドプレート表記のニブを金ペンと誤解する例がネットなどで散見されます。確かに英語では金メッキを"gold-plated"と書くとは言え、紛らわしいでしょう。メッキと書くと安っぽいイメージがありますから、ゴールドプレートと表記されるのでしょうね。

 ゴールドプレートと表記するのであれば、最低限、"ステンレス+14Kゴールドプレート"のように鉄ペンであることを明示すべきだと思います。ある程度慣れた人なら、単に"14K GP"と書かれているだけでも、鉄ペンだと理解できますが、それだけの表記では初心者が勘違いするのも仕方がないと言えるでしょう。そういう紛らわしい書き方はなくして欲しいところです。(特にオークションでよく見られます。)


 また、「プレート=板」というイメージから、ゴールドプレートはメッキよりも金が厚いと思っている人もネットで見られました。それは間違いで、メッキですから薄いです。厚く金が張られている金張りの方は、英語で"gold-filled"と呼びます。参考として、万年筆関連の用語の日英対照表が記されているWebページにリンクを張っておきます。

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万年筆 / つぶやき」カテゴリの記事

コメント

確かに、メッキ素材だけでなくベースの素材の表記も欲しいですね。
ニブの特性は殆どベースの素材で決まり、メッキが影響するのは耐蝕性くらいですから。

投稿: lloigor | 2008年8月13日 (水) 10時59分

そうですよね。
私が万年筆を使い始めた頃は、ゴールドプレートという表記の意味は知らなかったですし、分かりにくいのは確かです。
ヤングプロフィットのように、「IPゴールド」という謎の表記もあったりしますし。
鉄ペンは全くダメ、とは思いませんが、少なくとも購入者に分かりやすい表記を願いたいものです。

投稿: もきゅすけ | 2008年8月13日 (水) 16時16分

これは同感です。
ヤングプロフィットのペン先にはTIGPとありますね。
セーラーさんに聞いても、IPゴールドプレートはIPゴールドプレートとか
訳わからない回答でした(^^;

投稿: ZEAK | 2008年8月13日 (水) 17時02分

ZEAKさん、こんにちは。
セーラーさん自体に聞いても、ハッキリした答えがないんですね。
IPゴールドと表記されているのはヤングプロフィットだけですし、謎は深まるばかりです。(^^;

海外の万年筆フォーラムである"Fountain Pen Network"でも、
「ヤングプロフィットのIPゴールドってなんだ?」「分からん。」
みたいなやりとりがなされていて、結局解決されなかった、というのを見たことがあります。
困ったもんですね。(^^;

投稿: もきゅすけ | 2008年8月13日 (水) 18時45分

ステンレスや鉄ペンではなく、合金で作られているということまでは
聞きましたが、成分がわかりません(^^;
その上に金メッキをしているということです。
ペリカンの安いメッキと違って、簡単に剥がれることはないとも言って
ましたが、真意のほどはわかりません(汗)

投稿: ZEAK | 2008年8月14日 (木) 09時53分

セーラーの人、なにげにペリカンに厳しいっすね。(^^;
まあ、最近のペリカンの定番モデルは、コストダウン路線が激しいとは言えますが。

個人的には、セーラーには、金ペンまで24金メッキをかけるのはやめて欲しいと言いたいです。
メッキの質がよいのはイイコトですが、さすがに金ペンにまでかけるのはアレ過ぎるかと。(^^;

投稿: もきゅすけ | 2008年8月14日 (木) 17時43分

はじめまして。

万年筆について検索していて、こちらのページを見つけ、いろいろと興味深く読ませて頂きました。

ペン先もメッキしているものが多いんですね。
(21Kに金メッキするのは、あんまり意味がないような気もしますが)

ところで、上で話題になっている、TIGPって、チタン(Ti)を使った、イオンメッキ(ion plating; IP)のことではないでしょうか。普及クラスの腕時計の金色のバンドなどに良く使われているようです。

http://titan.marius-co.com/?cid=30615

チタンゴールドというと、金ではなくて、チタンの化合物だったと思います(窒化物 TiN)。金よりもはるかに硬いので、摩耗しにくいという利点もあるようです。

投稿: テツヲ | 2008年9月21日 (日) 23時28分

 テツヲ さん、初めまして。

 なるほど、IPはイオンプレーティングという意味でしたか。かなり謎が解けました。
 ヤングプロフィットの場合は、ニブに「TIGP」と表記があり、カタログなどでの説明ではIPゴールド、と書かれているんですよね。
 鉄ニブの上にチタンをイオンプレーティングすることで、金色に着色されるということなんですね。ということは、金を使ってないのですね。かなりビックリです。
 なかなか珍しい作り方ですね。それを考えると、ヤングプロフィットにも面白み、希少性が感じられてくるから不思議です。


 ペン先にメッキをしているのは、そんなには多くないです。バイカラーとかロジウムメッキなどを別にすれば、金ニブに金メッキを施しているのはセーラーぐらいです。
 聞くところによるとその理由は、セーラーの金ニブは白っぽいということと、外国では純金の色が割合好まれる傾向にあることだそうです。
 個人的には、あのキンキラキンは好みじゃないんですよね。だから、セーラーの万年筆はロジウム系の方をたくさん持ってます。

投稿: もきゅすけ | 2008年9月22日 (月) 04時25分

お返事ありがとうございます。

こちらの応答が遅くなってしまいました (_o_)

金色ニブのお話、パイロットの鉄ペンは金色が多いように思ったので、「メッキが多い」と書いてしまいました。他社のも見てみると、必ずしもそうではないのですね。まして、金ペンならば、金色のメッキをかけることは稀でしょうし。

で、セーラーの21Kの金メッキは不思議に思っていたんですが、地金が白っぽいから純金メッキしているとのこと。一つ勉強になりました。ありがとうございます。

また、遊びに来ることもあると思いますので、その節はどうぞよろしく(*^-^)

投稿: テツヲ | 2008年9月23日 (火) 12時23分

 テツヲさん、こんにちは。

 鉄に金メッキをするかどうかは、全体とのバランスもありますよね。リングやクリップが金色なのにニブが銀色だと、やっぱり合いませんし。
 透明スケルトンなんかだと、銀系の方が合っているでしょうね。もっとも、M800デモンストレーターは金色系ですが。(^^;
 私は結構派手好きなので、金色リングや金色ニブが好きですが、シルバー系の方がクールで好みだという人も多いですよね。

投稿: もきゅすけ | 2008年9月24日 (水) 12時44分

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