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2008年10月の19件の記事

アウロラ、パーカー、ウォーターマン、カランダッシュと、値上げラッシュ

 セーラーの値上げの話を書いたばかりですが、なんと今度は、アウロラ、パーカー、ウォーターマン、カランダッシュと、次々と値上げされます。

 →NOMADO1230 (外部リンク)
  (※「お知らせ」の部分を参照してください)

 アウロラ、パーカー、ウォーターマンが11月下旬、カランダッシュとフィッシャーが12月下旬の価格改定です。


●ユーロ安にもかかわらず

 この時期の値上げは、全くの予想外でした。去年まででしたら、「いつもの定期値上げか、ユーロ高だしなぁ…」とため息をつきつつ、受け入れてましたが、今回の値上げは全くの青天の霹靂です。
 なんと言っても、1ユーロ=170円台から、125円台にまでユーロ安が進んでいるのが昨今の情勢です。こうした中で値上げというのは、さすがに全く納得がいきません。もしかしたら原油高の影響もあるのかもしれませんが、それもユーロ安で相殺できるはずでしょう。

 むしろ、値下げを期待するというのが自然なことです。

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 この値上げの理由は何なんでしょうかね。ユーロ安になる前に計画された値上げがそのまま実行されたとか、あるいはこの金融危機の中、欧米の各万年筆メーカの経営がヤバいんでしょうかね。

 まあ正確な理由はもちろん分かりませんが、いずれにせよ、困ったことです。


●購入予定が…

 セーラーの値上げに比べ、この値上げは個人的にまいりました。パーカーの「デュオフォールド チェック シトリン」や、「デュオフォールド イスパルト」を購入しようかと検討中だからです。
 う~ん、予定を早めて購入してしまいましょうか。

 ただ、こういう値上げ前に駆け込み購入をする、という行動が、ブランド品の値上げ戦略を誘発しているんですよね。分かっていつつ、それにはまってしまうのも、ちと悔しい思いがあったり。

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1万円台のセーラー万年筆が価格改定

 以前から言われていましたように、11月1日から、定価が1万円のセーラー万年筆が、2000円分値上げされます。

 公式サイトで告知されてます。
 →1万円定価万年筆の価格改定のお知らせ (外部リンク)


▼入門となる万年筆の値上げ

 値上げ自体は残念なことですが、価格改定が1万円台の万年筆に限定されているというのは、一安心です。

 ただ、初心者には優しくない改訂ですよね。
 私みたいな国産マニアからすれば、1万円台の万年筆はすでに一通り持っているので、影響がないと感じます。しかし、これから万年筆を使い始める初心者にとっては、1万円台の国産金ペン万年筆は、入門の一本として定番な訳で、それが2000円値上げというのは、結構大きいでしょう。

 この流れがパイロットとプラチナにも波及しないことを願うばかりです。

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※それにしても、このままパイロットとプラチナが入門万年筆の1万円台を維持した場合、セーラーの売り上げは大丈夫なんでしょうかね。
 国産三社の細字に、それぞれ別の良さを見いだしている私としては、一社でも欠けるのはあってはならないことだと思ってますので。

 →国産万年筆 / 三社の細字の特徴と違い

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人気記事ランキング

 このブログを立ち上げてから五ヶ月ほど経ちましたので、アクセス数の多い記事のランキングをまとめました。

  総合 | 考察・つぶやき系 記事 |  レビュー系 記事 | 改造系 記事

●総合

  1. 「パイロット ミュー90」のレビュー
  2. 国産万年筆 / 三社の細字の特徴と違い
  3. 舶来万年筆で細字を追求する (その2)
  4. 舶来万年筆で細字を追求する (その1)
  5. 「プラチナ プレジデント」のレビュー
  6. 改造記事 INDEX
  7. 「ロングプロダクツ アセテート 桜」のレビュー
  8. 吸入式万年筆のインク吸入量が少ない理由
  9. 「セーラー プロシック」のレビュー
  10. 「セーラー 鉄刀木(たがやさん)」のレビュー
  11. ペン先を引き抜くことの危険性と弊害
  12. 舶来万年筆に国産ニブをつける改造
  13. ペン先からインクが出てこなくなる理由
  14. 「PARKER ソネット」に「ペン習字ペン」のニブをつける
  15. 「WATERMAN エキスパート」のレビュー
  16. 「セーラー プロフェッショナルギア モザイク」のレビュー
  17. 「PARKER ソネット」のレビュー
  18. 「DELTA ドルチェビータ ミディアム」に「#3776 F」のニブをつける
  19. 「VISCONTI オペラ」のレビュー
  20. 「ペンだこ」に対処する (治療編)

●考察・つぶやき系 記事

  1. 国産万年筆 / 三社の細字の特徴と違い
  2. 舶来万年筆で細字を追求する (その2)
  3. 舶来万年筆で細字を追求する (その1)
  4. 吸入式万年筆のインク吸入量が少ない理由
  5. ペン先からインクが出てこなくなる理由
  6. 「ペンだこ」に対処する (治療編)
  7. カートリッジで万年筆を使うときの注意点
  8. "シリコンスプレー"で吸入機構のメンテナンス
  9. "ゴールドプレート"という表記
  10. ユーロ安の進行と万年筆価格への影響

●レビュー系 記事

  1. 「パイロット ミュー90」のレビュー
  2. 「プラチナ プレジデント」のレビュー
  3. 「ロングプロダクツ アセテート 桜」のレビュー
  4. 「セーラー プロシック」のレビュー
  5. 「セーラー 鉄刀木(たがやさん)」のレビュー
  6. 「WATERMAN エキスパート」のレビュー
  7. 「セーラー プロフェッショナルギア モザイク」のレビュー
  8. 「PARKER ソネット」のレビュー
  9. 「VISCONTI オペラ」のレビュー
  10. 「パイロット バンブー」のレビュー

●改造系 記事

  1. 改造記事 INDEX
  2. ペン先を引き抜くことの危険性と弊害
  3. 舶来万年筆に国産ニブをつける改造
  4. 「PARKER ソネット」に「ペン習字ペン」のニブをつける
  5. 「DELTA ドルチェビータ ミディアム」に「#3776 F」のニブをつける
  6. 改造の注意点 (その1)
  7. 改造の注意点 (その2)
  8. 改造のための道具一覧
  9. 「VISCONTI オペラ」に「プロフェッショナルギア EF」のニブをつける
  10. 「PARKER デュオフォールド センテニアル」に「プロフィット21 F」のニブをつける

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「セーラー グランザス ネオ」のレビュー

 セーラーからグランザスの第二弾として発売されたグランザスネオです。

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(1)シルバー + ロジウムプレート

 胴軸はスターリングシルバーの上にロジウムプレートが施されています。

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 ロジウムプレートするのであれば、下地をシルバーにする意味がないのではないか、と考えがちですが、一概にはそうは言えません。ロジウムは高価ですから、どうしてもメッキ厚は薄くせざるを得ません。そのため、下地が真鍮の場合、曇った様な質感になったり、彫刻の凹凸部の耐久性に問題が出たりします。それに比べ、スターリングシルバーにロジウムメッキを施した場合、より美しく、耐久性のある仕上げに出来るというわけです。

 もちろん、下地をシルバーにすると高価になりますから、豪華仕様というわけです。

(2)フローレン彫刻

 胴軸は、フローレン彫刻が施されたデザインです。不規則にざらつかせた様な感じですね。このデザインは、結構好みが分かれるんじゃないでしょうか。ロジウムの独特の光り方を生かした彫り方とも言えませんし。

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 私自身は、手持ちの万年筆とは異なる、独特のデザインという点で気に入っています。私はたくさん万年筆を持っていることもあって、他に類例のないユニークさ、というのを何より重視しますから。ただ、光り方を重視するのであれば、プロシックの方がいいかもしれません。

 →「セーラー プロシック」のレビュー

(3)ペン先、書き味

344  ペン先はプロフィット21などと同じく、セーラー21kです。どうも私はセーラー21kと縁が深いようで、これで5本目の21kニブです。

 それにもかかわらず、私はセーラー21kの書き味は少し苦手です。どうも扱いにくく感じ、綺麗な字が書けないのです。その理由については今ひとつよく分かっていません。ただ、ニブの大きさと穂先の長さが原因ではないのかと仮説を立ててます。詳細な考察を書けるほど、私の考えも煮詰まってませんので、いずれまた独立した記事としてアップしたいと思います。

 ニブの刻印はプロフェッショナルギアと同じです。限定品なのですから、特別な刻印があった方が嬉しかったのですが、その点は残念です。

(4)軸バランス

 グランザスネオの特徴として、胴軸が金属軸である一方、キャップが樹脂軸ということも挙げられます。そのために、キャップを後ろに嵌めても、全体が重くなりすぎず、また重心が後ろにいきすぎない、というメリットがあります。

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 こうした構造には一定の利があります。特にペン先に近い側を持って、立てて書く人にとっては、扱いやすいと言えるでしょう。ただ、現行の万年筆を見回しても、意外とこういう構造の万年筆は少ないんですよね。手持ちの中だと、マーレン21ぐらいです。ペリカンのM800やM1000も近い意味合いがありますが、あれは胴軸後端のピストン部が重い構造になってますから、重心が十分に下の方に行くというわけでもありません。


 そうしたメリットがグランザスネオにはあるわけです。しかしその一方で、グランザスネオはその利点を十分に生かせない問題点があります。それは、キャップの嵌りが緩めだということです。ロジウムメッキが施されている故か、滑りやすく、ガッチリと嵌らないのです。胴軸の後ろに全くさせない、という訳ではありませんが、少しの力で外れますので、筆記していてもどうしても気になります。摩擦でロジウムメッキが剥がれる恐れとも考え合わせると、後ろにはキャップはささない方がいいかもしれません。

 というわけで、せっかくの独特の構造も生かしにくいと言えるでしょうか。

(5)キャップ、その他

 キャップや首軸は、クリア風味の紫色です。この色合いは結構私の好みで、かなり気に入ってます。

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 なお、キャップや首軸、胴軸などすべてのパーツは、ノーマルのプロフェッショナルギアと同サイズです。

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 キャップはネジ式で、インクの吸入方式は両用式です。
 また、購入するとインクが一瓶ついてきます。

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(6)総評

 スターリングシルバーにロジウムプレートが施された、独特の胴軸デザインが特徴の万年筆です。見た目が気に入ったという人なら、買いでしょう。

 キャップ周りの仕様は少し残念ですね。ロジウムプレート故に仕方がないですかね。でも色合いについては、買う前は期待していなかっただけに、思わぬ収穫で、結構気に入ってます。

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※スペック一覧

・重さ 全体:36g キャップ:9g キャップなし:27g 首軸:7g
・長さ 全長:12.7cm キャップなし:11.5cm 後尾にキャップ:15cm
・太さ 首軸最小径:10mm 首軸最大径:11.5mm 胴軸最大径:13mm 胴軸最小径:9.5mm キャップ先端:15mm キャップ後端:11mm

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「英雄 H3000 金線細工」に「#3776」のニブをつける

 以前の記事で、ドルチェビータ ミディアムのニブを元に戻したことを書きました。ドルチェビータから#3776を外したのは、そのニブを英雄 H3000につけたかったからです。

 →ドルチェビータ ミディアムのニブを元に戻す
 →「英雄 H3000 金線細工」のレビュー

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■実用に昇格

 英雄 H3000のレビューでは、実用として使う意図がない、と書きました。しかし、やはり万年筆は使ってナンボだろう、という思いが強くなりまして、国産ニブを付けるに至ったというわけです。

339  改造は簡単です。元のニブを外して、#3776のニブを押し込むだけです。
 削るなどの不可逆的な改造が必要ない、という点も、改造するに至った理由の一つです。削るなどの行為をしない場合は、元に戻すことも簡単ですから、比較的、気軽に改造出来ます。

 ニブの入りは、オリジナルに比べると少し浅めですね。しかし、ぐらつくといった問題もありません。また、ニブとペン芯の密着具合も問題なしです。


 モノがモノですから、他の万年筆の様にペンケースに放り込んで荒っぽい使い方をするという訳にもいきませんが、実用として使える様になった分、この万年筆への愛着も増した様な気がします。

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mp3プレイヤーの今と昔 (Creative Zen)

 私的電脳小物遊戯さんの所で、"Creaitive ZEN X-Fi"の記事がアップされていましたので、それに関連して、私が持つ Creative ZEN を紹介します。といっても、最新の"ZEN X-Fi"ではなく、往年の"ZEN Xtra"です。

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◆まさに弁当箱の偉容

 私が持つZEN Xtraは、5年ぐらい前に購入したmp3 プレイヤーです。まさにmp3プレイヤーの黎明期の一台で、当時でさえ「弁当箱」とあだ名されるようなデカブツです。

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 (iPod nano と比較すると、いかに大きいかが分かります。)

 当時もiPodはありましたが、容量が少なくて値段も高価でした。手持ちのCDを全部mp3プレイヤーに入れたい、という希望にかなう大容量を持つmp3プレイヤーとして、この「Zen Xtra 60GB」を購入したという次第です。

 当時は今のような大容量フラッシュメモリはありませんでしたから、当然のようにHDD内蔵です。しかも、汎用の2.5インチHDDを搭載という驚きのスペックです。そりゃあ、デカブツになるのも当然というわけですね。

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 (厚みの違いはまさに恐るべし)

 私はこのmp3プレイヤーを据え置き用として購入しましたので、大きさは問題ありませんでした。直接にアクティブスピーカーを接続し、BGMとして音楽を流し続ける用として、今まで使ってきました。今は BOSE の Micro Music Monitor 「M3」を接続して愛用してます。


◆そろそろ買い替えたいが、しかし…

337  しかし、さすがに5年も使い続けていると、そろそろ買い換えかな、と思うこともしばしばです。表示画面も、モノクロで文字だけの表示という寂しさです。


 ただ、このZen Xtraは、壊れる兆候が全然ないんですよね。快調そのもの。それもそのはず、据え置き用として使ってますから、落としたりする機会もなく、またバッテリは外して、ACアダプタをつなぎっぱなしで使ってますから、バッテリのへたりもなく。壊れる要素がないんですよね。

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 (※バッテリーが取り外し可能という点は、昨今のmp3プレイヤーよりも優れていると言えるでしょうか。)

 壊れてないのに買い替えるのは、財布にも地球にも優しくないです。というわけで、いまだにズルズルと使い続けてます。このままだと、あと数年はこのままかも。持ち歩き用のmp3プレイヤーは、落としたりバッテリーのへたりなどで、何度か買い替えているんですけどね。

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ペン先からインクが出てこなくなる理由

 万年筆をしばらく使わないでいると、ペン先が乾いて、インクが出てこなくなることがあります。そうならなくても、インクが煮詰まって、筆記線の色が濃くなる、ということが生じたりします。
 この記事では、そうしたことが生じる原因についてまとめておきます。

(1)ネジ式か嵌合式か

 万年筆のキャップには、ネジ式と嵌合式の2種類がありますが、一般的にネジ式よりも嵌合式の方が乾きやすい傾向があります。

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 もちろん、すべての嵌合式万年筆のペン先が乾きやすいというわけではありません。しかし、嵌合式の場合は、勢いよくキャップを抜くと、負圧でペン先からインクが飛び散るという事故が発生しやすいです。そうした事故を防ぐために、万年筆メーカは嵌合式ではキャップの気密性を低めに設計することが多いようです。

 また、低価格万年筆の場合は、設計が甘くて気密性が低いということもあるようです。そうした結果として、嵌合式万年筆ではペン先が乾きやすいです。


(2)インナーキャップの有無

 ほとんどの万年筆にはインナーキャップがついていますが、中にはインナーキャップがないものもあります。インナーキャップがない方が、ペン先が乾きやすいです。

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 また、設計や作りが良かったり、工夫されたインナーキャップの方が乾きにくいです。例えばプレピーは、工夫されたインナーキャップの一つです。

 →「プラチナ プレピー (Preppy)」のレビュー


(3)キャップに穴、隙間がある

167 万年筆の中には、キャップに穴が開けられているものがあります。PARKERのソネットやデュオフォールド、カトウセイサクショの万年筆などがその一例です。

 また、キャップに隙間があるものもあります。WARTERMANのクルトゥールなどがその一例です。

 こうした万年筆は非常にペン先が乾きやすいです。ペン先が乾く理由の最大のものだと思います。


 こうした穴や隙間を自己責任でふさぐという人もいます。ただしその行為には功罪がありますから、安易に行うのは避けた方がよいでしょう。

 →「PARKER デュオフォールド パール&ブラック」のレビュー
 →「PARKER ソネット」のレビュー

 なお、キャップに隙間があるかどうかは、キャップに水を入れて、水が漏れてくるかどうかで分かります。ただし、布巻きのDAKSでそれをやるのは避けた方がよいです。

 →「DAKS ハウスチェック クロス」のレビュー


(4)ペン芯の設計、ニブの大きさ

 ニブを含めたペン先は大きい方が、ペン芯内に保持できるインク容量が多いですから、インクは乾きにくいです。

 また、ペン芯の設計によっても違いが出ます。フィンが内側にあるインナーフィン方式の方が乾きにくい傾向があります。

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(5)インクの種類

 インクの種類によっても、乾きやすさは異なります。
 例えばパイロットのインクは乾きにくい傾向があります。それは、キャップレスという万年筆をラインナップに持つが故かもしれません。


(6)まとめ

 ペン先の乾きやすさは、(1)~(5)などの理由が複合的に絡み合って生じます。ですから、万年筆を購入する前に、ペン先が乾きやすい万年筆かどうかを把握するのは難しいですね。クルトゥールやソネットなどのように、乾きやすい万年筆ということがそれなりに知られている万年筆もあります。ただ、基本的には購入してみて初めて分かるものですね。
 いざ購入してから、インクを工夫するなり、キャップの穴や隙間をふさいだりする、といった対策を取る、ということになりますね。

 もっとも、一番良い対策は、インクが乾かない程度に頻繁に万年筆を使うことですね。ただ、たくさん万年筆を持っていると、それが難しいんですよね。


※備考

 今回の記事で書いたペン先の乾きやすさは、"書き出しかすれ"とは別問題です。
 書き出しかすれとは、長く放置しなくても、常に一画目がかすれるといった問題です。その原因は馬尻や段差などです。

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カスタム74 透明のインナーキャップの罠

 私が持っているパイロット「カスタム74 透明」には、見映えを考えて赤インクを入れて使っています。しかし、先日よく見ると、衝撃か何かの理由でキャップ内にインクが漏れてました。しかも、インナーキャップの内側ではなく、キャップとインナーキャップの間にインクが入り込んでいるのです。

331 (※写真のような状態です。)

■キャップを洗浄

 これでは非常に見た目が悪いですから、洗うことにしました。しかし、インナーキャップとキャップの間の隙間はほとんどなく、インクがほとんど落ちません。実は上記の写真は洗った後なのです。洗う前はもう少し濃くインクが染み込んでいました。

 これは困りました。超音波洗浄器でもあれば落ちるのかもしれませんが、私は超音波洗浄を行うのはあまり好まないので、持ってないんですよね。インナーキャップオープナーでも持っていれば、インナーキャップを外すという手もありますが、それも持っていません。そもそもこのカスタム74透明のインナーキャップの固定方法も不明ですので、無茶もできません。

■思案中

 というわけで、ちょっと困りました。一昼夜水に漬けるとか、あるいは強く振ってインクを落とすなり、いろいろやって、なんとかしてインクを綺麗に落とそうと思案中です。

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 それにしても良く言われることですが、やはり透明モノはインクの汚れなどが気になる神経質な人には向かないブツですね。私は特に神経質というわけではないですが、それでも気になるのですから。

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セーラー万年筆の値上げ

 もうご存じの方も多いと思いますが、セーラー万年筆の一部商品が「11月1日」に値上げされます。

 値上げ対象品や価格変動幅の詳細は不明ながら、プロフィットやプロフェッショナルギアなどが値上げの対象となるようです。
 未確認情報ですが、1万円の万年筆が2000円ほど高くなるという話を聞きます。

 買う予定のなかった人が慌てて駆け込み購入に走る必要のある値上げとまでは言えないでしょう。ただ、近日中にセーラー万年筆を購入する予定を立てている人でしたら、11月1日までに購入した方がお金が節約できてよろしいかと思います。

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「MDR-EX36VF」 インナーイヤーヘッドホンを購入

 通勤の電車内でiPod nanoを聴くために、インナーイヤーヘッドホンを使っていましたが、それが壊れてしまいました。そこで、新しくSonyの「MDR-EX36VF」を購入しました。

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▼ボリュームコントロール

 壊れたヘッドホンは、いつ購入したのか記憶にないぐらい昔に買った物です。さすがに長年の酷使の故か、片方が聞こえなくなりました。たぶん断線でしょうね。というわけで、買い換えです。

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 正直言いますと、私は音楽関係には深いこだわりはなく、知識もあまりありません。ですから、買い替えるヘッドホンも、適度な価格の物であればなんでもいいと思って電器屋に行きました。

 ただ唯一のこだわりは、ヘッドホン自体にボリュームコントロールがついていることです。いちいちiPod本体のボリュームをいじるのは面倒です。また、電車内のアナウンスを聴くなどでとっさに音量を絞りたいとき、手元にボリュームコントロールがある方が便利です。

 というわけで、ボリュームコントロールがついている物というのを唯一の条件として電器屋に行ったのですが、少ないんですよね、これが。私が行った電器屋では、ボリュームコントロールがついているのが、唯一「MDR-EX36VF」だけでした。結果として、選択に悩む必要もなく、「MDR-EX36VF」を購入することになりました。

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 後でネットで調べてみても、ボリュームコントロールがついた製品はあまりないみたいですね。う~ん、あんまり需要ないんですかね。私は必須の機構だと感じているのですが、どうやら異端だったようです。(^^;


▼カナル型とオープンイヤー型

 今回購入したのは、カナル型のヘッドホンです。特にカナル型を志向した訳ではなく、すでに述べましたように、それしかなかったために、必然的にカナル型になったわけです。

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 カナル型の装着感は独特ですね。最初は慣れなくて、長時間付けていられませんでしたが、最近はだいぶ慣れました。

 また、電車の中での音の聞こえやすさは、オープンイヤー型とは段違いですね。外の音が聞こえにくいという点はマイナスですが、音楽がハッキリ聞こえるのは良いですね。また、外の騒音に邪魔されませんから、音量をそんなに上げる必要もなく、耳にも優しそうです。

 このヘッドホンはY字型のコードです。この点は、今までのネックチェーン方式の方が好みでしたね。Y字型コードはちょっと邪魔に感じます。

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セーラーから「SANUKI オリーブとホトトギス」が発売に

 三越高松店のみの30本限定で、蒔絵万年筆「SANUKI オリーブとホトトギス」がセーラーから発売されます。

 →セーラーの商品ページ (外部リンク)

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■白地に蒔絵

 砂糖・塩・綿の「讃岐三白」をモチーフに、白色系の樹脂が軸色に採用されています。

 セーラーの蒔絵万年筆は、そのほとんどが黒色の軸色に蒔絵が施されています。それに対し、これは白地に蒔絵です。セーラーの蒔絵万年筆で白地といえば、花衣装蒔絵や香蘭社の有田焼万年筆があります。しかしどちらも15万や25万という高額な商品です。

 それに比べれば、この"オリーブとホトトギス"は、29,400円と手に入れやすい価格設定になっています。白い軸色が好みという方には最適ではないでしょうか。

 絵柄のオリーブとホトトギスも、鮮やかな色合いです。ペン先やリング、クリップなどは金色ベースで、蒔絵と共に、白い軸色との対比で鮮やかに浮かび上がってきます。


■四国限定

 これが四国の三越 高松店限定というのは残念です。個人的には、白地の蒔絵万年筆を通常のラインナップに加えて欲しいところです。

 今週末の10月18日(土)から発売です。四国にお住まいの万年筆ファンの方は、検討してみる価値はあるのではないでしょうか。

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ドルチェビータ ミディアムのニブを元に戻す

 デルタ ドルチェビータ ミディアムですが、以前からプラチナ #3776のFニブに換装して使ってきました。

 →「DELTA ドルチェビータ ミディアム」に「#3776 F」のニブをつける

 最近になって、この#3776のニブをどうしても別の万年筆の改造に使う必要が出てきまして、ドルチェビータのニブをオリジナルのニブに戻しました。

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 なお、改造に関する話は、以下のINDEXページを参照してください。
 →改造記事 INDEX

 ※なお、今回書く記事の内容は、安易に真似されない方が良いと思います。上記ページの注意点なども参照してください。


◇削らないがゆえの便利さ

 国産ニブへ換装する場合、
 (1) 首軸を削る
 (2) ニブを瞬間接着剤で太らせる
 (3) そのまま突っ込む
 の3種類があるわけですが、(2)と(3)の場合は、元に戻すのが容易です。

 ドルチェビータの換装の場合は(2)の方法ですから、特に問題なく戻せました。こういうときは、削るタイプでない換装は便利ですね。


◇久しぶりの研ぎ

325  実際の所、国産ニブ換装ドルチェビータには特に不満がありませんでした。ですから新しい#3776を買えば良かったのですが、最近は細く研ぎ出す行為をやっていなくて、練習するという意味合いもありました。あと、お金の節約という意味ももちろんあります。

 ドルチェビータの元のニブは、昔に一度細く研ぎました。ただ、その書き味は描線に納得がいかなかったので、国産ニブに換装するという道に走った経緯があります。つまりは再チャレンジです。

 前回の研ぎでは、両側から細く削っていったために、ペン先がいわゆる「円盤を二枚貼り合わせた形」になり、いわゆる長刀風味になってしまいました。そのため、縦細横太の筆跡になり、私の好みからズレてしまっていました。
 ということで、今回はその修正がメインです。長刀型から修正するために、下にふくらんだイリジウム部分を大胆にカットし、また先端部分も削り、長方形を目指します。ある程度長方形になったら角を削りすぎないよう注意しながら丸めていきます。

 そうした作業をした結果、ある程度は納得いく細字が書けるようになりました。相変わらず国産FクラスというよりはFMクラスですが、何とか許容範囲です。縦と横を同じ太さに修正できたことが納得のポイントです。
 それなりに大胆に作業できたことが幸いしたようです。なにせ、失敗しても#3776ニブに戻せるという保険があったので、心理的には楽でした。


◇元の姿に

 というわけで、ドルチェビータは元の姿に戻りました。やはり、オリジナルのニブがついていた方が美しいですね。

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 外した#3776は、さっそく別の舶来万年筆に装着されました。その記事はいずれまた。

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ロングプロダクツから「アクリル グリーンのきらめき」が発売に

322 ロングプロダクツから、「グリーンのきらめき」という名前の万年筆が、40本限定でペンハウスから発売されました。


 →ペンハウスの商品ページ (外部リンク)


◆埋もれた軸材の利用

 ロングプロダクツの工房に埋もれた過去の軸材を使って、40本だけ作られたということです。ですから、欲しい人は早めに買った方が良いでしょう。
 ただ、私がこの記事を書いている時点で残り13本です。もしかしたら、すでにそれも売れてしまっている可能性もありますが。


 埋もれていた軸材の利用といえば、カトウセイサクショから発売された、透明軸の"スケルトン ミニ"と同じですね。また、カトウセイサクショのアクリル万年筆「オーロラ」も同様です。

 →カトウセイサクショから、透明軸の"スケルトン ミニ"が発売に

 カトウセイサクショやロングプロダクツの倉庫には、まだまだおいしそうな軸材が残ってたりするかもしれませんね。


◆プロフェッショナルギア モザイク

 この「グリーンのきらめき」の外観を見ていると、私が持っている「プロフェッショナルギア モザイク」を想起します。似た感じのような気がします。
 もしかしたら、同じ部材を使用している、という可能性もなくはないでしょう。

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 →「セーラー プロフェッショナルギア モザイク」のレビュー

 もっとも、この手の柄の軸は、写真写りや光線の具合で全然印象が変わってきますから、実際に見てみるとまるで違う、という可能性も否定は出来ませんが。


 いずれにしても、魅力的な外観を持つ万年筆であることは間違いないでしょう。

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ユーロ安の進行と万年筆価格への影響

 ここ一週間ほどで、欧州の金融不安の高まりやユーロの利下げ観測とその実施などから、ユーロが対円でかなり下落してますね。一時は1ユーロ=170円ほどをつけていましたが、この記事をアップした時点では137円ほどになってます。

 だいたい、2~3年前ぐらいのレートになってますね。

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Yahoo!ファイナンス -EURJPY=X (外部リンク)

 サブプライム問題に端を発する欧州の金融不安が顕在化して以降、今までも多少の下げは見られましたが、最近の下げはかなり本格的です。


■万年筆価格への影響は

 日本経済全般への影響を考えるといろいろあるのでしょうが、一人の万年筆ファンから見れば、円高の進行は歓迎すべきものがあります。なにせ、ここ数年のユーロ高で、ヨーロッパ製の万年筆の価格上昇はとどまるところを知らず、万年筆ファンはそれに苦しめられてきましたからね。

 例えばアウロラの場合、オプティマ・クラシックは2002年頃は38,000円でしたのが、今では58,000円ですからね。


 モンブランに関しては、リシュモン傘下において高価格ブランド化戦略をとっていますから、もう別問題と考える…というか、もうある種の諦めの境地に入ってます。
 しかし、そうした戦略をとっていないメーカの万年筆まで高価格になっているのは、万年筆ファンにとっては厳しい状況です。


■果たして値下げはされうるのか

 通貨のこれからを正確に予想するのは私には無理ですが、今の欧州圏の状態を見る限り、1ユーロ=170円台のようなユーロ高の状況には、なかなか戻りそうにない感じです。

 となると気になるのは、果たして万年筆の価格がどうなるかですね。値上げした分を戻して値下げしてくれれば嬉しいのですが、何となくそうならないような気がします。
 万年筆に限らず、ブランド物って、基本的に値下げはあまりしないですよね。値上げした方が、値上げ前の駆け込み需要が発生してオイシイ、なんて話も聞きますし。


 そうした悲観的なことも考えたりしますが、ユーロ安がこのまま続いた場合は、万年筆メーカの値下げの英断をぜひとも期待したいところではあります。
 最低限、新しく発売するモデルの価格を抑えめにする、ぐらいはやって欲しいです。というか、やってくれないと泣きそうです。(T_T)

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「パイロット ミュー90」のレビュー

 パイロットから創立90周年記念として発売された、ミュー90です。細字好きの私ですから、もちろんFニブです。かつて販売されていたミュー701などのミューシリーズの復刻版です。

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(1)9000本限定

 9000本限定での発売です。キャップレス パープルの場合は、ほとんどが海外での発売ということでしたが、このミュー90は基本的に国内での販売になるようですから、入手は難しくないでしょう。とは言え、生産の関係で月産1000本程度ということですから、入手までに時間がかかる場合があるかもしれません。

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(2)外観

316_2  全面ステンレスで、軸がそのままペン先へとつながっている独特な構造となっています。

 ペン先は刻印も何もなくシンプルです。それがかえって印象深いデザインとなっています。私は基本的に派手好みで、複雑な刻印やバイカラーのニブが好きだったりするのですが、こうしたシンプルなのも、これはこれで良いものですね。

(3)ペン先、書き味

 ペン先はしなりはなく、ガチニブです。インクフローは適度で、かすれたりすることもありません。字幅も一般的なパイロットのFです。


312  書き味は、首軸とペン先が一体化しているが故の、独特のものがあります。私が持っている万年筆の中で、ミュー90とよく似た書き味を持つのは、"クロスのヴァーブ"と"ウォーターマンのカレン"です。

 カレンの書き味を評して、「鉄の棒で書いているよう」と言われることがあります。ミュー90も基本的にはそういう系統の書き味だと思います。とはいえ、カレンほどピーキーな印象はなく、少しマイルドで、ヴァーブの方に近い印象です。

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 (※上から、ヴァーブ、カレン、ミュー90です。)

 シェーファーのVLRやレガシーヘリテージなども、ある意味似た傾向のペン先なのですが、シェーファーはペン先が上方に反っていますから、上記の万年筆とはまた違う傾向の書き味ですね。

(4)首軸

 全体が薄くヘアライン加工されていて、滑りにくい対策が施されています。とはいえ、金属ですから、どうしても多少の滑りやすさはあります。持つところが金属になっているのは苦手、という人は、注意した方が良いと思います。

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(5)嵌合式の見た目と感触

317  キャップは嵌合式です。軸の中央部に、嵌合式を実現するための機構があります。この部分は見た目があまり美しくないですね。まあ、キャップをつければ見えなくなる部分ではありますが。

 キャップは「ゴチッ」という感触で嵌ります。正直に言いますと、嵌合式の中でも最低クラスの感触だと思います。私がミュー90で一番不満な部分がこれです。万年筆はキャップを頻繁に開け閉めするモノですから、感触にもこだわって欲しかったところです。

 ちなみに、私が嵌合式の感触で一番評価しているのはセーラー銘木シリーズの鉄刀木で、次点がソネットです。

(6)軸バランス

320_2  ペン芯はシンプルですね。フィンなどは内部にあるタイプでしょうか。

 ミュー90は短めの万年筆で、特にキャップを閉めたときはかなり短めです。キャップを後ろにつけると、それなりの長さになります。

 私は、首軸の前の方を持って書くこともあって、ほとんどの万年筆でキャップを後ろにつけないで書きます。しかし、ミュー90の場合は、キャップを後ろにつけるのはほとんど必須と言っていいと思います。キャップをつけないと、さすがに短すぎます。

(7)天冠、クリップ等

 天冠にはスピネルがあしらわれています。天冠に装飾の石というので思い出すのはアウロラのエイシアですね。ミュー90のスピネルは、エイシアよりかは綺麗なんじゃないでしょうか。(汗)

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 クリップは天冠部と一体になった流線型のデザインです。パイロットだと、どうしても丸玉クリップの悪印象がありますが、これは良い感じです。

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(8)総評

 私は万年筆愛好家だけに、他にはないモノ、ユニークさ、がある万年筆が大好きです。そうした意味で、このミュー90には満足です。

 書き味に関しては、独特のものがありますので、好みは分かれると思います。

 万年筆初心者が最初に買う一本、としては正直勧めにくいですね。色々な意味で独特ですから。ただ、そうした独特さに惹かれる、という万年筆ファンにとっては、低価格ということもあり、オススメできる一本だと思います。

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    ※スペック一覧

・重さ 全体:23g キャップ:11g キャップなし:12g 首軸:9g
・長さ 全長:11.8cm キャップなし:10.4cm 後尾にキャップ:13.9cm
・太さ 首軸先端部:8mm 首軸中央部:11mm 胴軸後端:7.5mm キャップ先端:13mm キャップ後端:7mm

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「プラチナ プレピー (Preppy)」のレビュー

 今まで色々な万年筆のレビューを書いてきましたが、ここらでお手頃価格の万年筆のレビューも書こうと思います。第一弾は、現行で最もコストパフォーマンスが高いと思われるプラチナのプレピー(Preppy)です。

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(1)外観

 プレピーは透明のスケルトン仕様です。天冠とクリップにはデザインのアクセントとして色が付いており、最初に入れられているインクカートリッジの色と対応しています。つまりその部分の色によって、インク色が分かるようになっている訳です。

 軸にはロゴなどがプリントされています。このプリントは、初期の生産品では爪などで簡単にはがすことが出来ました。ですから、プリントをはがして完全なスケルトン軸にすることが出来ます。ただ、現行品では簡単にはがれないようになっていて、完全スケルトン化は難しいです。(※写真の赤キャップの方が完全スケルトン化したプレピーです。)

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(2)ペン先

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 ペン先は鉄ですが、200円の万年筆にもかかわらず、ちゃんとイリジウムのポイントが付いています。字幅は一種類だけで、国産のFよりわずかに太いぐらいです。(追記:その後に0.5mmの中字も発売されました。)

 ペン先の上面は平らになっており、そのためにバネのようなしなりがあります。この辺りの感触は#3776に少し共通するものがあります。この感触は独特で、この感触ゆえにプレピーの大ファンという人もいるぐらいです。(※ただ、過度の柔らかさを期待しないほうがいいでしょう。)


 200円で、イリジウム付きでカートリッジが交換できる万年筆が買えるわけですから、コストパフォーマンスという点で言えば最高クラスと言っていいでしょう。万年筆の入門用としては良い候補の一つだと思います。対抗馬としては、1000円のハイエースネオなどが挙がるでしょうか。

(3)個体差

 私は3本購入しましたが、どれも書き味に問題なく、不良品には当たりませんでした。ただ、ネットでの報告を見ると、ガリガリの個体に当たったという人も見られました。さすがに200円の万年筆だけに、全くハズレ無しというわけにもいかないようです。200円だけに買い直せば良いのですが、注意は必要です。もし外れに当たってしまった場合、ペン先調整の練習台としてでも使うという手もあります。

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(4)嵌合式、両用式

 キャップは嵌合式です。低価格の気軽に使う万年筆ですから、嵌合式なのは正しいあり方でしょう。カートリッジとコンバータの両方が使えます。もっとも、200円の万年筆に500円のコンバータをつけるのは、不釣り合いではありますが。

 嵌合式の閉まり具合は硬めで、パチンと大きめの音を立てて閉まります。そして開け閉めを何度か繰り返す内に、キャップが割れたという報告をいくつか見たことがあります。この点はプレピーの弱点と言えるでしょうか。200円の万年筆ですから、十年単位で使用することは期待しない方が良さそうです。

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(5)ペン芯

 スケルトンですから、ペン芯のフィンも丸見えです。使っていると、ここにインクが溜まってきます。

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 このフィンの部分にインクが漏れてくるのを見て、「万年筆が壊れた」「不良品か」と思ってしまうことがあるようです。このフィンの部分は、過剰に供給されたインクがペン先から漏れ出さないようにするためのバッファ領域ですから、フィン部分にインクが溜まっても問題ありません。

 なお、コンバータをつけてペン先からインクを吸い込むと、この部分が見事なぐらいに一気にインクで染まります。

(6)インナーキャップ

 200円と低価格品ながら、インナーキャップが付いています。バネの力でキャップをかぶせる仕組みですから、気密性は高いです。

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 この仕組み(スリップシール機構)を備えた高級万年筆も発売されました。#3776本栖とセンチュリーです。このプレピーをきっかけに高級万年筆に興味を持ったという方は、それを購入するのも良いでしょう。

 →プラチナ 「#3776 本栖」 のレビュー

(7)ペン先分解

 ペン先は引き抜けば抜けます。インクを替える場合などで、フィンの中も完全に洗いたいときには便利です。でもあまり必要もなく抜くのはやめた方が良いでしょう。

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(8)総評

 200円という価格の割には良くできている万年筆だと思います。細字好きとしては、比較的細めのペン先が嬉しいところです。色々なインクを試したいとき、外出先で気軽に使いたいとき、なくしても構わないような用途など、様々に使えると思います。

 最大の問題は、入手性の悪さでしょうね。売っている店を見つけられるかどうかが、一番の障害かもしれません。ネットで購入するのが一番確実でしょう。メール便で購入するなどすれば、送料も抑えられます。

 →プラチナ 万年筆 preppy(プレピー)  0.3細字 (文具のしんぷく)

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※スペック一覧

・重さ 全体:11g キャップ:4g キャップなし:7g 首軸:3g
・長さ 全長:13.8cm キャップなし:12.2cm 後尾にキャップ:15.5cm
・太さ 首軸最小径:10mm 首軸最大径:11mm 胴軸先端:12mm 胴軸後端:10mm キャップ先端:13mm キャップ後端:11mm

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グランザスネオとミュー90を購入

(10/07 追記) 「パイロット ミュー90のレビュー」を記事にしてアップしました。

(10/27 追記) 「セーラー グランザス ネオ」のレビューを記事にしてアップしました。


 最近は忙しくて、購入のための時間を取れませんでしたが、昨日ようやく、グランザスネオとミュー90を購入してきました。
 もちろん細字好きの私ですから、両方ともFです。

 どーむさんから、グランザスネオは京都伊勢丹で手に入る、とコメント欄で教えていただいたので、京都伊勢丹で無事ゲットできました。どーむさん、感謝です。

 しばらく使い込んでみて、それから詳細なレビューをアップしたいと思います。とりあえずは写真だけアップします。


●ミュー90

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●グランザス ネオ

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ロングプロダクツから、「ペントオリジナル マンダリンオレンジ」が発売に

 通販サイトとのコラボレーションにより、ロングプロダクツから300本限定で「ペントオリジナル マンダリンオレンジ」が発売になりました。

 →ペンルームの販売ページ (外部リンク)

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▼美しいオレンジ色

 軸は少し透き通るぐらいの美しいオレンジ色で、マンダリンオレンジの名にふさわしい外観で、好印象です。
 全体の印象としては、「ペリカン M320 オレンジ」に近い感じですね。細身で軽量という点も似ています。

 軸はセルロース・アセテート製で、セルロイドとは違います。セルロイドは色々と扱いが難しいですから、綺麗な色軸を作る場合は、今ではアウロラを始め、セルロース・アセテートを用いることが多いですね。

 ただ、ネットなどを見ても、セルロイドの熱狂的なファンは多いようですね。外国の万年筆関連のフォーラムを見ても、セルロイドファンの超こだわり発言があって、圧倒されたりします。

 私自身はと言えば、綺麗な軸であれば材質は何でも良かったりします。(汗)
 金属軸だと、結構材質にはこだわるんですけどね。


▼アセテート 桜

 写真を見る限りは、軸の色を別にすれば、基本スペックは「アセテート桜」と同じだと思います。この「ペントオリジナル マンダリンオレンジ」の購入検討される方は、以下のレビューも参考になると思います。

 →「ロングプロダクツ アセテート 桜」のレビュー


 私はアセテート桜を愛用していますが、とても軽くて扱いやすくてオススメです。あまりにも軽いために、重厚感に欠けるきらいはありますが。
 ただ、シュミット製のニブは個人的はあまり好きではなかったりします。


▼300本限定

 300本限定ですから、欲しい人は早めに手に入れた方が良いでしょうね。私がアセテート桜を手に入れたときも、危うく買い逃すところでしたから。

 私自身は、結構物欲が刺激されてはいるものの、自重の体勢です。
 というのも、先月にモンブランを買った上に、今日、万年筆を2本買ってきた所なんですよね。これ以上はさすがに私の財布が持ちません。(^^;

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プラチナから「プレジデント デモンストレーター」が発売に

 ここしばらく、各社から発売されたデモンストレーターのニュースを掲載してきましたが、ついにプラチナからもスケルトンモデルが発売されました。

 「プレジデント トウメイ」です。

 →公式サイト (外部リンク)

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■プレジデントのラインナップが充実に

 プレジデントといえば、ついこの前に「赤・青・黄」の三色のカラーバージョンが発売されたばかりです。今回の透明軸の発売で、一気にプレジデントのラインナップが充実しますね。

 →「プラチナ プレジデント」に新色登場

 国産万年筆の現行デモンストレーターと言えば、カスタム74透明が代表ですが、このプレジデントはカスタム74に比べて太軸です。太めの軸が好きだという人はこちらを選べばいいでしょう。


■特徴と問題

 今回の"プレジデント トウメイ"は、金トリムとロジウムメッキの銀トリムの2種類が発売されます。透明軸にはシルバー系が合うと考える人もいれば、ゴールドの方が派手で良いと考える人もいますので、2種類発売されて選択できるのは良いことです。


 ただ、カスタム74透明が10,000円と、標準タイプと同じ価格であるのに対して、プレジデント透明は28,000円と、標準の20,000円よりも高くなっているのはマイナスポイントでしょうか。

 とはいえ、中屋万年筆のスケルトンモデルと比べるとお買い得に見えますね。プラチナ系のニブが付いたデモンストレーターが欲しい、という人には良い選択ではあるでしょう。

 →中屋万年筆オリジナルスケルトンモデル (外部リンク)


 あと、セーラーのデモンストレーターにも言えることですが、透明になって見えるのがコンバーターというのはマイナスです。
 カスタム74透明の場合は、大きくてインクがたくさん入るCON-70のおかげで、吸入式ではなくても、それなりの見栄えが確保できていました。しかし、セーラーやプラチナのコンバータは小さくて、外からインク量が少ししか見えません。その点はカスタム74透明に軍配が上がるでしょうか。

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■総括

 私自身は、国産万年筆ではプラチナが一番好きですので、気になる一本ではあります。

 ただ、私は他の記事で何度か書きましたように、完全透明はそんなに好みではないんですよね。色や柄が付いていたり、あるいはM800デモンストレーターのように、文字刻印といったギミックがついていたりするのが好きです。
 どちらかと言えば、気になるのは中屋の「スケルトン 赤」の方ですね。(とは言え、価格が高いのと製造停止中なので買えませんが。(^^;)


 私自身、すでにプレジデントを持っているということもあり、すぐに購入ということにはなりませんね。とりあえずは様子見です。

 →「プラチナ プレジデント」のレビュー

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■とどまるところを知らないスケルトン万年筆ラッシュ

 それにしても、この短期間のデモンストレーターラッシュは驚きです。M205デモンストレーターの発売で、万年筆ファンの透明スケルトンの需要が喚起されたということなんでしょうか。

 当ブログでここ数ヶ月で紹介したデモンストレーターだけでも、これだけの数です。

 →カトウセイサクショから、透明軸の"スケルトン ミニ"が発売に
 →ペリカン M800 デモンストレーター が発売に
 →オプティマ・デモンストレーターが8月発売
 →ヴィスコンティ オペラ のデモンストレーターが発売に

 もうこうなると、どのメーカからデモンストレーターが発売されても驚きませんね。

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