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2008年11月の13件の記事

パソコンで家計簿のススメ

381  私は何年も前から、パソコンで家計簿をつけてます。

 以前はどんぶり勘定でお金を使っていましたが、家計簿をつけるようになってから、お金の流れをしっかり把握できるようになり、節約も出来るようになりました。紙で家計簿をつけるのに比べ、パソコンで家計簿をつけると、電卓で計算するなどの手間も必要がなく、手軽でオススメです。


■うきうき家計簿とマスターマネー

 私が最初に使ったソフトは「うきうき家計簿」です。フリーソフトですので、手軽に始められました。

 →うきうき家計簿 (外部リンク)

 家計簿をつけ初めの頃は、つけるのを忘れたり、金額が合わなかったりしました。そういうのはあまり気にせず、まとめて"残高調整"で調整してしまって良いと思います。しばらくして慣れてくれば、ピッタリ合うようになります。
 また、あまり項目も複雑に分けず、食費なら食費でまとめてつける、などすると楽です。私の場合は、「外食とそれ以外」で分けてます。

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 そうして1年ばかり「うきうき家計簿」を使いましたが、いくつかの細かな点で不満も出てきました。ということで、次に使ったソフトが「マスターマネー5」です。

 →マスターマネー|プラト株式会社 (外部リンク)

 こちらは、家計版の方で3,980円しますが、それだけに高機能です。グラフ機能が豊富ですし、特定の計算費目を足したり引いたりした結果を表示させておくことも出来ます。

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■あまり高機能すぎても…

 今のところ、マスターマネーで満足して使ってます。本格的に株取引などの投資活動をする場合は、「Microsoft Money」などの出番になるのでしょうが、そうした投資活動をしない私のとっては、「MS Money」は複雑すぎて持て余します。マスターマネーでちょうどいい感じです。

 家計簿をつけているおかげで、無駄遣いをした次の月は節約する、なんて目標も立てやすいですね。もっとも、今月は資金に余裕があるから、万年筆を一本買おうか、なんて気持ちも生じてしまう欠点がありますが。(汗)

 もうすぐマスターマネーの新バージョンが出るようなので、それも楽しみです。もっとも、いつものように開発は遅れ気味みたいですが。(^^;

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『PEN BRAND-世界の万年筆ブランド-』を手に入れ損ねる

379  11月25日から、通販サイトのペンハウスで、エイ出版から発売された雑誌『PEN BRAND-世界の万年筆ブランド-』のプレゼントキャンペーンが行われてます。2万円以上の商品を購入することで、雑誌を手に入れられます。

 →ペンハウスのキャンペーンページ (外部リンク)



 …なんてこったい。


 ちょうどキャンペーンが始まる数日前に、万年筆を一本ペンハウスで購入したばかりなんですよね。「あと数日だけ購入を遅らせていれば、1,680円する雑誌が無料で手に入ったのに」と考えると、結構くやしいものがあります。(>_<)


▼購入すべきか否か

378  当の『PEN BRAND-世界の万年筆ブランド-』ですが、購入しようか迷ってます。毎号購入している『趣味の文具箱』と異なり、今回の雑誌はカタログ的な性格が強いようです。となると、すでに所有している、日本輸入筆記具協会発行の『2008 ペンカタログ』と内容がかぶるんですよね。


 評判を聞く限り、ペンカタログよりは国産を含めた掲載メーカなどが多いなど、内容が充実しているみたいですが、さてどうしたものか迷ってます。
 タダで手に入れられたかもしれないモノを買うのは、ちょっとくやしかったりしますが。(^^;

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モンブランがユーロ安で、10%の値下げ

 モンブランが、この数ヶ月のユーロ安を受けて、11月27日からほぼ全商品の希望小売価格を約10%引き下げることになりました。

 →モンブラン、希望小売価格を約10%値下げ (外部リンク)


■寝耳に水

 この数年、ユーロ高とブランド化戦略のために一本調子で値上げを続けてきたモンブランでしたが、ついに値下げに踏み切りました。これは喜ばしいことです。
 正直、モンブランが最初に値下げに踏み切ったというのは意外でした。他の万年筆メーカが値下げをしたとしても、モンブランだけは値下げをしないだろうな、と漠然と思ってましたから。

 モンブランだけでなく、カルティエなど、リシュモングループの他のブランドも値下げを行ってます。昨今の金融危機で、世界的に売り上げが落ち込んでいるのかもしれませんね。


 しかしそうなると、私は一番値段が高いときにモンブランを買ったことになりますね。ちくしょー。(>_<)

 →ついにモンブランを購入

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■他のブランドはどう出るか

 こうなってくると、他のブランドの動向も気になってきますね。以前に書きましたが、アウロラ、パーカー、ウォーターマン、カランダッシュが値上げという情報があります。

 →アウロラ、パーカー、ウォーターマン、カランダッシュと、値上げラッシュ

 一つの通販サイトの情報ですから、確実に値上げが実施されるかどうかは分かりません。ただ少なくとも、12月1日からパーカーが値上げをするというのは、複数の情報源があり、かなり確実のことみたいです。デュオフォールドが1万円前後、値上げされるようです。


 ある意味、値上げの音頭を取ってきたとも言えるモンブランがついに値下げを行いました。一人の万年筆ファンとしては、今回の値下げが万年筆メーカ全体のトレンドとなることを、ひたすら願う次第です。

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細軸の万年筆が最近のお気に入り

 最近、なんだか細軸の万年筆を手にとって使うことが多いです。

 私は色々な万年筆を使っていますが、好みは結構移り変わることが多いです。軽い万年筆を軽快に扱うことが好みの時もあれば、重い万年筆の自重を利用した筆記スタイルが好みの時もあります。そうした好みの変遷の中、最近のマイブームが細軸万年筆です。

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■好みの移り変わり

 私自身、万年筆を使い始めた頃から、どちらかと言えば太軸が好みでした。細軸の万年筆は、長く使っていると指が痛くなるので苦手でした。ところが最近は、細軸を使ってもそうした症状はなくなり、細軸の出番が増えてます。
 昔に比べ、軸を強く握ることがなくなってきたのが原因の一つかもしれません。

 細軸と言っても、私は長く太軸好みだったこともあり、DAKSのハウスチェックや14Kスタンダードなど、数本しか細軸万年筆は持ってません。しかし、そのように数が少ない細軸を使う割合が高まってます。

 →「DAKS ハウスチェック クロス」のレビュー


 まあ、私の万年筆に対する嗜好は結構移り変わりが激しいので、このマイブームもいつまで続くか分かりません。ただ、この好みが本格的に定着するようなら、もっと多くの細軸万年筆を買おうかな、とも考え始めているところです。

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パイロット CON-20 の差し込みの固さ

 パイロットのコンバータには、CON-70、CON-50、CON-20の3種類があります。このうちCON-20は、とりあえずは所持していたものの、使っていませんでした。

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 CON-20はゴムサック式です。金属筒の中にゴムサックが差し込まれており、プッシュすることでインクが吸入されます。

■CON-20を使ってみる

 最近になってミュー90を購入し、CON-20を使うことにしました。ところが、コンバーターをしっかり差し込むことができませんでした。スカスカで、固定できなかったのです。CON-20は使ったことがなかったので、よく分からないままCON-20の使用を断念し、「カートリッジ+スポイト」方式でミュー90を使うことにしました。

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 CON-20のことはそのまま放置していたのですが、先日、ペン習字ペンのレビューを書くときに、「これにはCON-20が使えるかな」と試してみました。やはりCON-20はカッチリ嵌められず、「おかしいな~」と思ってよく見てみると、CON-20が根本までささっていませんでした。もしかして、と思って、かなりの力を入れて差し込んだところ、ガッチリ嵌めることが出来ました。ペン習字ペンは完全透明で、コンバータを差し込む根本まで外から見えます。そのために、差し込みを深くする必要があると分かった訳です。

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(上の写真では、CON-20が奥までささっていません。ここから力を入れて嵌めます。)


 というわけで、CON-20は差し込みが結構固い、というのが真相でした。今まで色々なコンバータを使ってきましたが、ここまで差し込みが固いのは初めてでしたので、少し戸惑いました。

(※関連記事)
 →「パイロット ミュー90」のレビュー
 →カートリッジでボトルインクを使う方法
 →「パイロット ペン習字ペン」のレビュー

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そろそろ電動ミルの買い時かも

 先日、コーヒーをイメージした万年筆「モカ」の記事を書きましたが、私は結構コーヒー好きです。休憩するときにはコーヒーをよく飲みます。少しでも美味しくコーヒーを飲むために、飲む直前にコーヒー豆をミルで挽いてコーヒーを入れます。

 そんな私ですが、一日に何杯もコーヒーを淹れる割には、いまだに手動式のミルを使ってます。

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 いい加減、そろそろ電動ミルを買おうかと、インターネットで何度も製品を調べたりしました。ただ、大きいのは邪魔になりそうですし、小さいのは微粉が出るなど性能的にイマイチそうな感じで、購入の決断がなかなかつかないんですよね。

 結局いまだに手動でコーヒー豆をゴリゴリ挽いてます。カリタのナイスカットミルあたりは、価格も性能も手頃で、いいとは思うんですけどね。

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セーラーから「日本橋三越本店限定 "モカ"」が発売に

 前回の三越高松店限定の「SANUKI オリーブとホトトギス」に続き、今度は日本橋三越本店限定で、「モカ」が発売されます。
 12月2日(火)に、30本限定で発売されます。

 →セーラーの商品ページ (外部リンク)

 →セーラーから「SANUKI オリーブとホトトギス」が発売に


▼コーヒー色の万年筆

373  前回の「SANUKI オリーブとホトトギス」は、プロフィット21ベースで、白地に蒔絵が施された万年筆でした。それに対して今回の「モカ」は、プロフェッショナルギアがベースになり、コーヒー豆のモカをイメージした色が施されています。

 前回に比べると、今回のモカは蒔絵といった装飾がない分、少し地味でしょうか。ただ地味な分、普段使いとしては使いやすい意味合いもあるかもしれません。

 価格は¥26,250と、オリジナルのプロフェッショナルギアより少し高いぐらいです。コーヒー色のオリジナルインクやセーラー特製メモ用紙がつくことを考えれば、まずまずの価格と言えるでしょう。プロギアを購入予定という方は、こちらを検討するのもアリでしょう。

 ペン先は中字のみです。「オリーブとホトトギス」が中細だったことを考えると、細字好きにとっては残念なラインナップです。


▼三越+セーラー

 それにしても、三越万年筆はセーラーと組んでのオリジナル万年筆の発売が続きますね。今年の4月にも、三越伊勢丹ホールディングス誕生を記念しての「ダンデライオン」が発売されましたし。

 →セーラー「ダンデライオン」商品ページ (外部リンク)

 変わった万年筆好きとしては、これからもコラボで色々な万年筆を出してくれることを期待します。

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「パイロット ペン習字ペン」のレビュー

 パイロットのペン習字ペン、透明軸のEFです。

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 →パイロット ペン習字ペン 万年筆 (こまもの本舗)

(1)首軸

 ペン習字ペンには、サファリなどのように、首軸に正しい持ち方用の凹みが二つつけられています。親指と人差し指を凹みにあてがって使います。

 「自分の万年筆の持ち方がヘンだから、矯正したい」という人なら、これを使って矯正するのも一つの手かと思います。

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(2)ペン先、書き味

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 ペン習字ペンは、名前通りにペン習字に使うのに適した万年筆です。止めや払いなどをしっかり書けるよう、EFという極細字のみがラインナップされています。国産のF字でも太いと感じる極細字好きにとっては、最適の万年筆と言えます。

 ただ、極細字が書ける代わりに、書き味はカリカリです。これは仕方がありません。ペン先が硬いイリジウムである上に、それが極小の大きさしかないわけですから、どうしても針で引っかいているような書き味になってしまいます。ただ、筆圧を低くして書くという万年筆の使い方に慣れれば、かりかりも気にならなくなります。

 紙を選んだり、軟質の下敷きを敷くなどの工夫をすると、少しは書き味が良くなるかと思います。

(3)コストパフォーマンス

 ペン習字ペンは500円という低価格で、非常にコストパフォーマンスに優れます。200円のプレピーには値段の面で負けますが、ペン習字ペンは極細字が書ける他、プレピーに比べればペン先の個体差が少ないという印象があります。

 ペン習字ペンのペン先は、プレラやデスクペン ペンジのニブと同形状で互換性があります。「ペン習字ペンのニブが気に入ったけれども、もう少し太字が欲しい」という場合は、「プレラ」「デスクペン ペンジ」を購入されると良いでしょう。

 →プラチナ 「プレピー (Preppy)」のレビュー
 →パイロット 「プレラ (PRERA)」 のレビュー

(4)胴軸デザイン

 ペン習字ペンには、黒軸と透明軸の2種類があります。私が持っているのは透明軸の方です。プラチナのプレピーに続いて、これも一種の格安デモンストレータと言えるでしょう。プレピーとは異なり、こちらはロゴの印刷などはなく、完全なデモンストレータです。

 なお、使えるコンバータはCON-20とCON-50です。見た目的に好ましいCON-70が使えないという点では、カスタム74透明に劣るでしょうか。

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(4)軸バランス

 ペン習字ペンは、8.5gと非常に軽い万年筆です。それ故、とても扱いやすいです。また、キャップはとても小さいです。ネジ式のキャップで、一応は胴軸の後ろにつけることは出来ます。しかし、キャップが小さいだけに、キャップの有無で筆記バランスが変わったりはしません。

 キャップが小さい故に、キャップをつけない状態でも全長は長めです。ある意味、デスクペン的な性格を持ち、持ち運びにはあまり向きません。また、クリップもありません。ペン習字用という位置付けから見ても、デスク上で使う方が適している万年筆と言えます。

(6)総評

 「国産のFでも太すぎる、もっと細い万年筆が欲しい」という超細字好きの人に最適な万年筆です。もちろん、国産金ペンの極細やセーラーの細美研ぎなどでも、その期待には応えられます。ただ、ペン習字ペンは500円と低価格です。「とりあえず極細というのがどういうものかを試してみたい」といった場合でも、手軽に試せる万年筆だと思います。

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※スペック一覧

・重さ 全体:8.5g キャップ:2g キャップなし:6.5g 首軸:4g
・長さ 全長:14.8cm キャップなし:14.5cm 後尾にキャップ:15cm
・太さ 首軸最小径:10.5mm 首軸最大径:13mm 胴軸最大径:11.5mm 胴軸最小径:7mm キャップ先端:13mm

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樹脂軸と金属キャップの組み合わせ

 私は、昔は樹脂軸と金属キャップの組み合わせは好きではありませんでした。しかし最近になって、そうした組み合わせも悪くないのでは、と思うようになりました。

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■統一感

 「樹脂軸+金属キャップ」が好きでなかったのは、統一感に欠ける印象があったからです。
 樹脂にせよ金属にせよ、軸もキャップも同じ材質・デザインの方が一貫性があって綺麗だと思ってました。またそれに加え、金属キャップは軸の後ろにつけると、リアヘビーになるというのも、好ましく思わなかった理由の一つです。

 その考えが変わった理由の一つは、逆の組み合わせである「金属軸+樹脂キャップ」の万年筆をいくつか購入したことです。グランザスネオやマーレン21などを使っているうちに、軸とキャップで印象が違うのもデザイン的にアリかな、と感じるようになりました。

 →「セーラー グランザス ネオ」のレビュー


■実用性とデザインの両立

 そう考えるようになってきた頃、ふと思い立って、手持ちの二本のソネットをニコイチにして使ってみました。

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 →「PARKER ソネット クロコダイル ヴァーメイル」のレビュー
 →「PARKER ソネット」のレビュー

 この二本は同じ規格で作られていますから、キャップを交換可能です。「ソネット オーシャンブルー」の軸と「クロコダイル ヴァーメイル」のキャップとを組み合わせて使ってみると、これが結構いい具合なのです。
 (※オーシャンブルーの軸は金属ですが、軽めなので、樹脂と同じような意味合いがあります。)


 クロコダイル ヴァーメイルは派手で、見た目的にお気に入りなのですが、少し重めのため、大量筆記には向かない面がありました。オーシャンブルーは軽くて大量筆記しやすいのですが、こちらは見た目が地味で、見て楽しむという要素に欠けます。

 そうした一長一短があったわけですが、ヴァーメイルのキャップとオーシャンブルーの軸の組み合わせだと、キャップのデザインで楽しみ、軸の軽さで大量筆記が出来るという、両者の長所が生かせることに気がつきました。キャップをしないで書けば、キャップの重みも問題になりません。


■手を広げる

 というわけで、食わず嫌いだった「樹脂軸+金属キャップ」の万年筆に興味が出てきました。

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 ペリカンのM625やM420、アウロラのタレンタム・クロームキャップ、ファーバーカステルのエモーションやベルナンブコなど、キャップだけが金属の万年筆はいろいろあります。これからはそうした万年筆にも手を出していこうかな、と思っています。

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Pelikan 「スーベレーン M1000」 のレビュー

 ペリカンのスーベレーン M1000、緑縞のEFです。

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 (※関連リンク)
 →ペリカン「スーベレーン・シリーズ」の特徴と傾向
 →Pelikan 「スーベレーン M600」 のレビュー

(1)ペン先、書き味

 M1000の最大の特徴は、そのペン先の柔らかさでしょう。ボールペン全盛の時代になり、万年筆のペン先が総ガチニブ化しています。その中、現行スタンダードラインの万年筆では、最上位クラスの柔らかいニブを持つと言っていいでしょう。(※つまり、パイロットS系ニブやフォルカンなどの特殊なニブを除いて、ということです。)

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 また、M1000はスーベレーンの中でも最も大きいニブを持ちます。ペン先の柔らかさ、軸の大きさという特徴のために、大量筆記や走り書きにはあまり向かない万年筆だと思います。もちろん、そうした柔らかいペン先を自在に使いこなして、M1000でガンガン大量筆記している方もいるでしょう。ただ、一般論として、柔らかいニブに慣れていない人にとっては、そうした使い方は難しいと思います。

 もちろん、M1000がダメというわけではありません。私は基本的にガチニブ好きですが、M1000の筆記感は結構好きです。実用として仕事などに使うというよりも、その独特の柔らかい書き味を楽しみたい、という時に取り出して、仕事のアイディア等を書きつけたりするときに使っています。書くこと自体を楽しむための万年筆だと思います。

 そのように、M1000は非常に趣味性の高い万年筆だと思います。

(2)字幅

 M1000のニブは柔らかいですから、紙にニブを押し当てると、少しの力でもペン先が開き、多くのインクが出ます。ですから、どうしても筆跡の字幅は太めになります。

 細字好きの私の好みからすれば、ペリカンのEFでも太めに感じます。ですから、ペリカンEFを買うときは、いつも売っている個体の中で、一番小さいイリジウムを持つ個体を選んで買います。M1000では、運良くかなり小さめのイリジウムを持つ個体が買えました。ただそれでも、ニブの柔らかさ故に、どうしても筆記線は太くなりますね。国産のFMぐらいでしょうか。

 また、インクフローが良いということは、インクが乾くのに少しの時間がかかるということです。インクが乾く前に手でこすったりしないよう、注意が必要です。ブロッターを使うと便利です。

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(3)軸バランス

 M1000は万年筆の中でもかなり太く、長い軸を持ちます。キャップを後ろにつけると、結構リアヘビーになります。キャップは樹脂で出来ていますから、極端なリアヘビーになるわけではありませんが、軸の前の方を持つ人なら、キャップはつけない方が書きやすいでしょう。胴軸は、十分な長さがありますから、キャップをつけなくても短くて困るということはないでしょう。

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(4)縞軸

 M1000で注意すべきなのは、軸のデザインが黒軸と緑縞の2種類しかないことです。私はこの事実を、M1000を買うときに初めて知りました。このことは、私には大ダメージでした。というのも、すでにM600の緑縞を購入していたからです。

 私は基本的に、同じような万年筆を買うのは好きではありません。それは種類という意味でも、デザインという意味でもです。ですから、「M1000の縞軸が緑しかないと知っていれば、M600は赤縞か青縞のどちらかを買ったのに。」と後悔しました。とは言え、もうすでに購入してしまっているわけですから、泣く泣く、M1000は緑縞を買いました。黒軸は、派手好きな私の好みではありませんし。

 というわけで、もし将来M1000を購入する予定があるという人は、M400~M800は赤縞や青縞を買う、というのも一つの手ではないかと思います。

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(5)縞軸の違い

 購入時期の違い故に、私のM600とM1000とでは、縞軸の見た目が少し異なります。この点については、以前に記事にしましたから、そちらを参照してください。

 →スーベレーンにおける縞軸の新旧の違い

(6)吸入式

 M1000は吸入式の万年筆です。M400やM600と異なり、ピストン部分が黄銅で出来ているために、M800とM1000は重めになっています。

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 M1000は太軸&長軸ですから、インクがたくさん入ると思いがちですが、実はM400~M800と基本的に変わりはありません。その点については、こちらの記事を参照してください。

 →吸入式万年筆のインク吸入量が少ない理由

(7)総評

 現行の万年筆では例外的と言っていいほどの、柔らかめのニブを持つ万年筆です。吸入式であることや、太軸・長軸・大きなニブといった特徴ともあいまって、非常に趣味性の高い一本だと言って良いでしょう。

 柔らかいニブが好きな人はもちろん、ガチニブ好きの人にとっても、色々と楽しめる、オススメできる万年筆だと思います。

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    ※スペック一覧

・重さ 全体:32g キャップ:9g キャップなし:23g
・長さ 全長:14.5cm キャップなし:13.5cm 後尾にキャップ:17.5cm
・太さ 首軸最小径:11.8mm 首軸最大径:12.3mm 胴軸最大径:14mm 胴軸最小径:12mm キャップ先端:15.6mm キャップ後端:13mm

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嵌合式万年筆の一覧表

 万年筆のキャップの嵌め方には、大きく分けて二種類があります。嵌合式とネジ式です。嵌合(かんごう)式というのは、キャップをパチンと嵌める方式です。この記事では、嵌合式の万年筆をリストアップします。

 ただ、かなり不完全なリストです。それというのも、万年筆が嵌合式かネジ式か、カタログや通販ページに書かれていないことが多いんですよね。基本的に現行の万年筆が中心です。

●国産万年筆

パイロット
・シルバーン ・グランセ ・プレラ ・レガンス89s ・レグノ89s ・ステラ90S ・ミュー90 ・デスクペン ・セレモ ・カスタム(無印) ・デラックス漆(蒔絵) ・カスタム98 ・カヴァリエ ・エリート ・ニューヤングレックス ・μ701 ・ミューレックス ・クアトロ(初代) ・エラボー(初期型) ・スーパー300
セーラー
・銘木シリーズ ・ヤングプロフィット ・シャルメ ・ハイエース ・デスクペン ・シャレーナ ・DAKS ハウスチェック ・マンハッタナーズ 革巻き万年筆 ・木軸スタンダード
プラチナ
・14K(18K)スタンダード ・ギャザード ・ブライヤー ・屋久杉 ・プレピー ・シープ ・90周年記念カーボン軸万年筆 ・グラマー ・プラチナ・プラチナ(初代) ・プラチナ バランス(PGB-3000) ・#3776肥後象嵌 ・プレジール ・リビエール
OHTO
・ファイン ・タッシェ ・F-スピリット ・F-ラパ ・F-マイン
トンボ
・zoom 101
ぺんてる
・ランスロット3、5、8
無印良品
・ABSポリカーボネイト ・アクリル ・アルミ丸軸 ・アルミポケット

●舶来万年筆

AURORA
.・イプシロン ・アスティル ・タレンタム フィネス ・イデア
BRUYNZEEL
・カラフル万年筆
CARAN d'ACHE
・エクリドール ・エペ
FABER-CASTELL
・ギロシェ ・アンビション
Cartier
・オーバル
centropen
・STUDENT2156
CROSS
・ヴァーブ ・ATX ・タウンゼント ・コンパクト ・センチュリーⅡ ・アポジー ・シグネチャー ・センチュリー
KAWECO
・ディア
LAMY
・LAMY2000 ・サファリ ・アルスター ・ステュディオ ・nexx ・smile ・LOGO
Montblanc
・144 ・クラシックシリーズ ・ノブレス ・Sライン ・220
OMAS
・360(Mezzo) ・リナシメント
PARKER
・ソネット ・フロンティア ・75 ・25 ・21 ・51 ・45 ・50 ・180 ・アロー ・ラティテゥード ・IM(プレミアム)
PELIKAN
・レベルペン ・ペリカーノ
ROTRING
・コア ・スキン ・イニシャル ・サーフ
SHEAFFER
・レガシーヘリテージ ・タルガ ・レディーシェーファー ・PFM ・イントリーグ ・スクール万年筆 ・AWARD(アワード)
S.T.Dupont
・クラシック
Visconti
・レンブラント
WATERMAN
・エキスパート ・フィリアス ・カレン ・エクセプション(スリム) ・メトロポリタン ・クルトゥール ・パースペクティブ ・セレニテ ・ル・マン100 ・リエゾン ・ロレア ・アナスタシア ・レディ アガサ ・レディ パトリシア ・CF
Yard-O-Led
・バイスロイ ポケット

※更新履歴

(03/04) ・mercuryoさんからの情報提供により、パイロット「スーパー300」、シェーファー「AWARD(アワード)」を追加。
(02/25) ・情報提供により、プラチナ「#3776肥後象嵌」、「プレジール」、パーカー「ラティテゥード」を追加。
(07/31) ・ニジノスキーさんからの情報提供により、プラチナ「バランス(PGB-3000)」を追加。
(02/25) ・キラりんさんからの情報提供により、FABER-CASTELL「アンビション」を追加。
(01/09) ・谷村あいるさんからの情報提供により、Sheaffer「スクール万年筆」を追加。
(10/08) ・情報提供により、LAMY「LOGO」を追加。
(05/01) ・Sinnさんからの情報提供により、AURORA「タレンタム フィネス」を追加。
(03/22) ・Mattさんからの情報提供により、FABER-CASTELL「ギロシェ」を追加。
(11/22) ・情報提供により、ラミー「studio、nexx、smile」、ロットリング「サーフ」、セントロペン「STUDENT2156」、ブランジール「カラフル万年筆」を追加。
(11/09) ・呆さんからの情報提供により、パイロット「ニューヤングレックス」、セーラー「シャレーナ」を追加。
(11/09) ・lloigorさんからの情報提供により、オマス「360」を追加。
(11/09) ・どーむさんからの情報提供により、カランダッシュ「エクリドール、エペ」、モンブラン「クラシックシリーズ、ノブレス、Sライン」、パイロット「エリート、旧型カスタム、μ701、ミューレックス、初代クアトロ、初期型エラボー」、プラチナ「グラマー、初代プラチナ・プラチナ」、アウロラ「アスティル、イデア」、ペリカン「レベルペン、ペリカーノ」、ロットリング「スキン、イニシャル」、シェーファー「レディーシェーファー、PFM、イントリーグ」、パーカー「75、25、21、51、45、50、180、アロー」、ウォーターマン「リエゾン、ロレア、アナスタシア、レディ・アガサ、レディ・パトリシア」、クロス「シグネチャー、センチュリー」、オマス「リナシメント」、カルティエ「オーバル」、S.T.デュポン「クラシック」を追加。
(11/08) ・zero-52さんからの情報提供により、パイロット「カヴァリエ」、ウォーターマン「セレニテ」を追加。
(11/08) ・テツヲさんからの情報提供により、パイロット「デラックス漆(蒔絵)、カスタム98」、OHTO「ファイン、タッシェ、F-スピリット、F-ラパ、F-マイン」、トンボ「zoom 101」、ぺんてる「ランスロット3、5、8」を追加。
(11/08) ・匿名さんからの情報提供により、パイロット「セレモ、カスタム(無印)」を追加。

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素人のペン先修理はケガの元

 万年筆を使っている人にとっての最大の恐怖と言えば、万年筆を落としてペン先を曲げてしまうことでしょう。
 私は万年筆は基本的にデスク上でのみ使い、持ち歩きはしませんから、落とした経験は少ないです。ただそんな私でも、2回ほど万年筆を落としてペン先を曲げたことがあります。

■プロフェッショナルギア モザイク

 落とした一本は、「プロギア モザイク」のグリーン、EFニブです。

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 →「セーラー プロフェッショナルギア モザイク」のレビュー


 フローリングの床に落としたわけではなく、デスクマットが敷いてあるデスク上に軽く落としただけなのですが、無惨にペン先が曲がってしまいました。

 最初は曲がっていることに気がつかず、書き味がジャリジャリするな、と思ってルーペでペン先を見たところ、見事なまでにペン先が湾曲してました。セーラー21kニブはペン先の穂先が長く、柔らかめです。ですから、軽くデスクマット上に落としたぐらいでも曲がってしまったのかもしれません。


■素人修理の罠

357  こりゃいかん、ということで、修理です。曲がったペン先を、ビニールテープを巻いたラジオペンチで修正です。ルーペで確認しつつ直したのですが、曲がりを直すのが初めてということもあって、見事にペン先が左右に波うってしまいました。

 ペン先のイリジウム部分はちゃんとセッティングしましたから、書き味自体は元に戻ったのですが、見た目が悪くなってしまいました。ルーペで見ないと分かりにくい波うちとはいえ、ペン先の美しさが損なわれたのは確かです。


 というわけで、万年筆を落としてペン先を曲げてしまった場合は、私のように自分で直そうというバカなことはせず、ちゃんとメーカー修理に出すか、ペンクリで直してもらいましょう。ペンクリを頻繁に行っているセーラー製品なのに自分で直そうとするあたり、私もバカですね。(^^;

 ちなみに私はペンクリに行ったことはないんですよね。万年筆ファンとして、一度は経験した方がいいのかな、と思ったりもするのですが、不具合のあるものは何でも自分でやってしまおうとする質なので、いまだにペンクリ未経験だったりします。

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スーベレーンにおける縞軸の新旧の違い

 ペリカン万年筆と言えば、スーベレーンの縞軸が代表的です。この縞軸は、時代によって色合いなどの見た目に少し変化が見られます。

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■見た目の違い

 スーベレーンの縞軸は、プレキシグラスの透明板と色板を重ねて圧縮し、縞模様になった断面を薄く切り、丸めて作られます。そうした複雑な工程を経て作られるが故の味というものがあるわけですが、時代によって微妙な違いが生じています。

 私が持つ縞軸は、M600とM1000の二本です。M600に比べ、M1000の方が数年後に買ったものですが、その二本には軸に違いがあります。その違いは、ちょうどペリカン万年筆がマレーシア資本になった頃に生じたようですが、その時期をまたいで購入したみたいです。

 昔の縞軸は、色合いにムラがあり、均一ではありません。それに比べれば、新しい方は色合いが均一で、光沢もあります。

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 また、昔の方は軸を丸めたときのつなぎ目が、ほとんど分からないぐらいに目立たない個体が多いのですが、新しい方は、つなぎ目が比較的目立つ個体が多いです。

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(↑M1000の軸にかすかに見えるつなぎ目です。)


 この変化が何に由来するのかは分かりません。製作法の違いか、あるいは原材料の違いか、詳細は不明です。ただ、ネットなどの話を見ても、この変化は私の持つ個体だけでなく、一般的に見られる傾向であるのは確かです。

■どちらが好きかと言われれば…

 昔の軸にも新しい軸にも、それぞれ別の功罪があります。どちらが好きかと言われれば、私は昔の方が好きですね。昔の方が手作り感があって、味わい深いと感じます。新しい方は、ぱっと見は光沢があって綺麗なのですが、のっぺりしている印象です。

 もちろん、新しい方が全くダメというわけではありません。私には懐古趣味はあまりないですし。ただ、天冠の彫り問題も含めて、手作り感が感じられる方が私の好みですね。

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