« 樹脂軸と金属キャップの組み合わせ | トップページ | セーラーから「日本橋三越本店限定 "モカ"」が発売に »

2008年11月20日 (木)

「パイロット ペン習字ペン」のレビュー

 パイロットのペン習字ペン、透明軸です。

372


(1)ペン先、書き味

369  ペン習字ペンは、名前通りにペン習字に使うのに適した万年筆です。
 止めや払いなどをしっかり書けるよう、EFという極細字のみがラインナップされています。国産のF字でも太いと感じる極細字好きにとっては、最適の万年筆と言えます。

 ただ、極細字が書ける代わりに、書き味はガリガリです。これは仕方がないことです。ペン先が硬いイリジウムである上に、それが極小の大きさしかないわけですから、どうしても針で引っかいているような書き味になってしまいます。
 ネットで、「あまりにガリガリの書き味のため、最初は不良品かと思って、何本も買い替えた」という発言を見たことがあるぐらいです。

 紙を選んだり、軟質の下敷きを敷くなどの工夫をすると、少しでもガリガリが抑えられると思います。


(2)コストパフォーマンス

 ペン習字ペンは500円という低価格で、非常にコストパフォーマンスに優れます。200円のプレピーには値段の面で負けますが、ペン習字ペンは極細字が書ける他、プレピーに比べればペン先の個体差が少ないという印象があります。

 →「プラチナ プレピー (Preppy)」のレビュー

 ペン習字ペンのペン先は、プレラやデスクペン ペンジのニブと同形状で互換性があります。「ペン習字ペンのニブが気に入ったけれども、もう少し太字が欲しい」という場合は、プレラやデスクペン ペンジを購入されると良いでしょう。


(3)胴軸デザイン

 ペン習字ペンには、黒軸と透明軸の2種類があります。

 →パイロットの商品ページ (外部リンク)

 私が持っているのは透明軸の方です。プラチナのプレピーに続いて、これも一種の格安デモンストレータと言えるでしょう。プレピーとは異なり、こちらはロゴの印刷などはなく、完全なデモンストレータです。

 なお、使えるコンバータはCON-20とCON-50です。見た目的に好ましいCON-70が使えないという点では、カスタム74透明に劣るでしょうか。

368


(4)軸バランス

 ペン習字ペンは、8.5gと非常に軽い万年筆です。それ故、とても扱いやすいです。

 また、キャップはとても小さいです。ネジ式のキャップで、一応は胴軸の後ろにつけることは出来ます。しかし、キャップが小さいだけに、キャップの有無で筆記バランスが変わったりはしません。


 キャップが小さい故に、キャップをつけない状態でも全長は長めです。ある意味、デスクペン的な性格を持ち、持ち運びにはあまり向かないですね。
 また、クリップもありません。

 ペン習字用という位置付けから見ても、デスク上で使う方が適している万年筆と言えます。


(5)首軸

 ペン習字ペンには、サファリなどのように、首軸に正しい持ち方用の凹みが二つつけられています。親指と人差し指を凹みにあてがって使います。

370

 「自分の万年筆の持ち方がヘンだから、矯正したい」という人なら、これを使って矯正するのも一つの手かと思います。


(6)総評

 「国産のFでも太すぎる、もっと細い万年筆が欲しい」という超細字好きの人に最適な万年筆です。
 もちろん、国産金ペンの極細やセーラーの細美研ぎなどでも、その期待には応えられます。ただ、ペン習字ペンは500円と低価格です。「とりあえず極細というのがどういうものかを試してみたい」といった場合でも、手軽に試せる万年筆だと思います。

 ただ、入手性という点ではイマイチですね。プレピーでもそうですが、百貨店などではかえって売っていない場合が見られます。デパートや小さな文房具屋でなにげに売っていたりもするのですが、それを見つけるのは少し苦労するかもしれません。

371


※スペック一覧

・重さ 全体:8.5g キャップ:2g キャップなし:6.5g 首軸:4g
・長さ 全長:14.8cm キャップなし:14.5cm 後尾にキャップ:15cm
・太さ 首軸最小径:10.5mm 首軸最大径:13mm 胴軸最大径:11.5mm 胴軸最小径:7mm キャップ先端:13mm

|

« 樹脂軸と金属キャップの組み合わせ | トップページ | セーラーから「日本橋三越本店限定 "モカ"」が発売に »

万年筆 / 感想・レビュー (低価格品・中国)」カテゴリの記事

コメント

私、つい2~3日前に欠礼はがきの宛名書きのために買いましたよ、目立たないところに履歴書用の万年筆1050円と
隣り合って置いてありました、私の買ったのは思ったほどガリガリした書き味ではなく結構滑らかで、三角形のグリップとの相乗効果で
大変書きやすかったです。しかしこのフォルム、魚雷みたいです。スケルトンなんでコンバーターを入れたらどんなんだろう?と思って
検索かけてたらここを見つけました、記事大変興味深かったです。

投稿: よとうむし | 2008年11月23日 (日) 23時40分

 よとうむし さん、こんにちは。

 よとうむしさんは、ガリガリに感じませんでしたか。筆圧の違いなんかも関わっているのかもしれませんね。高筆圧で書く人に比べると、低筆圧で書ける人の方が、ペン習字ペンに合っていそうな感じではあります。
 持ちやすさは一級品ですよね。同じくグリップがあるサファリなどよりも持ちやすいのではないかと個人的には思ってます。
 コンバータを使った方が使い勝手は良くなるのですが、見た目的には今一歩ですね。金属筒のCON-20と、インクが見える部分が少ないCON-50しか使えませんし。まあ、500円の万年筆ですから、多くを期待する方が無茶でしょうか。(^^;

投稿: もきゅすけ | 2008年11月24日 (月) 06時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/515552/43169376

この記事へのトラックバック一覧です: 「パイロット ペン習字ペン」のレビュー:

« 樹脂軸と金属キャップの組み合わせ | トップページ | セーラーから「日本橋三越本店限定 "モカ"」が発売に »