樹脂軸と金属キャップの組み合わせ
私は、昔は樹脂軸と金属キャップの組み合わせは好きではありませんでした。しかし最近になって、そうした組み合わせも悪くないのでは、と思うようになりました。
■統一感
「樹脂軸+金属キャップ」が好きでなかったのは、統一感に欠ける印象があったからです。
樹脂にせよ金属にせよ、軸もキャップも同じ材質・デザインの方が一貫性があって綺麗だと思ってました。またそれに加え、金属キャップは軸の後ろにつけると、リアヘビーになるというのも、好ましく思わなかった理由の一つです。
その考えが変わった理由の一つは、逆の組み合わせである「金属軸+樹脂キャップ」の万年筆をいくつか購入したことです。グランザスネオやマーレン21などを使っているうちに、軸とキャップで印象が違うのもデザイン的にアリかな、と感じるようになりました。
■実用性とデザインの両立
そう考えるようになってきた頃、ふと思い立って、手持ちの二本のソネットをニコイチにして使ってみました。
→「PARKER ソネット クロコダイル ヴァーメイル」のレビュー
→「PARKER ソネット」のレビュー
この二本は同じ規格で作られていますから、キャップを交換可能です。「ソネット オーシャンブルー」の軸と「クロコダイル ヴァーメイル」のキャップとを組み合わせて使ってみると、これが結構いい具合なのです。
(※オーシャンブルーの軸は金属ですが、軽めなので、樹脂と同じような意味合いがあります。)
クロコダイル ヴァーメイルは派手で、見た目的にお気に入りなのですが、少し重めのため、大量筆記には向かない面がありました。オーシャンブルーは軽くて大量筆記しやすいのですが、こちらは見た目が地味で、見て楽しむという要素に欠けます。
そうした一長一短があったわけですが、ヴァーメイルのキャップとオーシャンブルーの軸の組み合わせだと、キャップのデザインで楽しみ、軸の軽さで大量筆記が出来るという、両者の長所が生かせることに気がつきました。キャップをしないで書けば、キャップの重みも問題になりません。
■手を広げる
というわけで、食わず嫌いだった「樹脂軸+金属キャップ」の万年筆に興味が出てきました。
ペリカンのM625やM420、アウロラのタレンタム・クロームキャップ、ファーバーカステルのエモーションやベルナンブコなど、キャップだけが金属の万年筆はいろいろあります。これからはそうした万年筆にも手を出していこうかな、と思っています。
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