CON-70にもシリコンスプレーを使う
以前の記事に書きましたが、私はペリカン万年筆の吸入機構をメンテナンスするために、シリコンスプレーを購入して使っています。
シリコンスプレーを吹き付けることで、固くなった吸入機構の滑りを良くするわけですが、最近では多くのコンバータにもシリコンスプレーを吹き付けてます。
■コンバータにも使う
数多くあるコンバータの中でも、最も機構が固くなりやすいのは、プラチナだと思います。相当な力を入れないとピストンが動かないぐらいに固くなりますから、シリコンスプレーは必須と言ってもいいぐらいです。
その他のコンバータでは、それほど固くなるわけではありませんが、多少でも動作が軽くなるようにと、シリコンスプレーを使ってます。
そうしてコンバータにもシリコンスプレーを吹いていたある時、ふとパイロットのCON-70に使ってみたらどうだろう、と思い立ちました。
CON-70はご存じのようにプッシュ式コンバータで、ピストンのある回転吸入式ではありません。なのでシリコンスプレーを使うことは考えてなかったのですが、試みに吹き付けてみました。
すると意外なことに、ピストンが軽い力で動くようになって、とても使いやすくなりました。
CON-70は上部のボタン部分を何度も押すことでインクを吸入します。この時、手を滑らせてペン先がインク壺の底に激突しないかと、多少の注意を払いつつ作業してます。それが、シリコンスプレーによってプッシュが軽くなることで、片手でも作業できるぐらいに楽に吸入できるようになりました。
というわけで、CON-70にシリコンスプレーを使うのも結構オススメです。
もちろん、CON-70はプラチナのコンバータほどには固くなりませんから、シリコンスプレーが必須というわけではありません。ただ、すでにシリコンスプレーを持っているという方なら、CON-70に使ってみるのも面白いかと思います。
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コメント
もきゅすけさんのブログで教えてもらってから、シリコンスプレーを使い出しました。
おかげさまで、古い鉄ニブのペリカンが復活しました。
CON-70にもとは、以外ですね。
また、何かいい情報あったら教えてください。
投稿: makira | 2008年12月 2日 (火) 18時48分
makira さん、こんにちは。
拙作の記事が参考になって良かったです。
ペリカンは吸入式万年筆の中では、割合固くなりやすい印象がありますね。ペリカンにメンテナンスをお願いすれば、有料でしてくれるみたいですが、ピストンが固くなるぐらいでしたら、自分でやった方が手軽ですし。
CON-70で使うというのは、かなりオマケみたいなモノですけどね。(^^; まあ、何度も押して吸入するモノですから、軽いに越したことはないということで。
投稿: もきゅすけ | 2008年12月 3日 (水) 16時52分
おお~良いこと聞きました\(^o^)/
やってみます。
投稿: ZEAK | 2008年12月 3日 (水) 18時52分
ZEAK さん、こんにちは。
このためにわざわざシリコンスプレーを買うほどではないですが、すでに所有している場合は、使ってみるといい感じです。(^^)
ただ、インクを入れたままやるわけにはいきませんから、洗う必要があるのが難点ですね。定期的に洗うときにやるのがいいと思います。
投稿: もきゅすけ | 2008年12月 4日 (木) 03時05分