マーレンから「ネイチャー」が発売に
マーレンから、「ネイチャー」「マーレン21」「シドニー ピュアーホワイト」が発売になりました。しばらく前から、日本の通販でも買えるようになっています。
→マーレン 万年筆 ネイチャー (ペンルーム)
■マーレンには珍しいシンプルな軽い軸
ネイチャーはマーレンには似合わず、斑模様のレジンを使った、比較的シンプルなデザインですね。しかも、20gと比較的軽めです。
マーレンと言えば、金属軸に様々な原色を使ったビビッドカラーの重めの万年筆が多いという印象があります。それに比べると、ネイチャーは他のイタリア万年筆風のシックなデザインです。両用式という点も、ゴムサックを使った吸入式が多いマーレンにしては珍しいですね。
ネイチャーはデザインやバランス、機構といった色々な意味で、使いやすく、一般受けしやすい万年筆と言えるでしょう。ただ、マーレンらしさがあまりなく、マーレンでこれを買う、というのはイマイチ想像できません。まあ、オデュッセイアというモデルも似た傾向がありますし、こういう万年筆もマーレン的にはアリなんでしょうかね。
■マーレン21
ネイチャーの他には、「マーレン21」と「シドニー ピュアーホワイト」が発売になったわけですが… マーレン21は新発売ではないですよね? なぜなら、私は2年前、2007年の1月にマーレン21を購入して、実際に持ってますし。
再発売なんでしょうか。しかし、『趣味の文具箱 Vol.12』では、マーレン21を「新シリーズ」と書いてあるんですよね。最初の販売はテスト販売だとか、あるいは最初に限定で発売して、それからレギュラーラインにした、とかなんでしょうかね。
こうした辺り、マーレンはよく分からないんですよね。上のネイチャーにしても、外国では今回発売のとは別デザインで、ネイチャーシリーズが以前から売られていて、かなり謎が多いです。
■多モデル展開
マーレンは比較的小さな会社で、万年筆自体も手作り感がそこそこ感じられる傾向があるのですが、その割にはモデルの数が多いんですよね。それぞれの生産数も少ないこともあって、余計に全体像を把握するのが難しくなっている印象があります。
→marlen fountain pen (Giardino Italiano)
とは言え、ユーザからしてみれば、色々な万年筆を作ってくれるのは有り難い限りです。そうした辺り、中屋に似た印象がありますね。
今回のネイチャーはマーレンらしさがなくてあまり物欲がそそられないのですが、他のモデルで欲しいのはあります。その筆頭が、「LE REVE」と「MON AMOUR」ですね。男が使う万年筆じゃないだろう、というツッコミが来そうではありますが。(^^;
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コメント
マーレンのネイチャーの
クリップはどんな質感ですか?
シドニーのクリップがめちゃくちゃ安っぽかったので・・
投稿: ミー | 2011年2月 2日 (水) 16時42分
>ミー さん
試筆してみた限りでは、普通な感じでした。ただ、高級感はないですね。基本的にマーレンはどの万年筆も手作り感があるので、マーレンに高級感は求めてはいけないと思います。
投稿: EF Mania | 2011年2月 3日 (木) 02時59分
万年筆の購入を考えており、
スティピュラ モデルt
マーレン ネイチャー
まで絞りました。お勧めはどちらでしょうか?また、上記以外に以外に綺麗な万年筆はありますか?
お願いします…
投稿: ゾディアック | 2011年2月 4日 (金) 16時47分
>ゾディアック さん
その2本のどちらかを買うとなれば、軟調ニブがお好きなら、モデルT、硬いニブがお好きならネイチャーといったところでしょうか。ゾディアックさんは万年筆をたくさんお持ちでしょうか。もし万年筆を買うのが初めて、あるいは万年筆歴が浅いということでしたら、どちらもおすすめしません。どちらも癖のある個体ですので、最初の1本は定番のメーカーのを買った方が無難かと思います。万年筆歴が長いというのでしたらかまわないのですが。
投稿: EF Mania | 2011年2月 5日 (土) 05時08分
万年筆は今回で2本目です。
自分用ですが、イタリアのきれいな万年筆がほしいなと考えていました。
正直今回は書き味よりデザインがメインです。
投稿: ゾディアック | 2011年2月 5日 (土) 07時57分
>ゾディアック さん
デザインがメインでしたら、どちらかでいいと思います。ただ私が使ってきた印象で言うと、イタリア万年筆の中でもマーレンとスティピュラはちょっとアウロラやモンテグラッパ、デルタなどと比べると少し品質的に落ちる感じがあります。細かなところで手作り感が感じられるのです。それが気にならないというのでしたら、OKだと思います。そのあたり、実物を見て購入するのが無難かと思います。ただ、マーレンとスティピュラを試筆するのは東京と大阪以外だと少し難しいのではあるのですが。
投稿: EF Mania | 2011年2月 5日 (土) 08時53分
ありがとうございました!
一度見てみます。
投稿: ゾディアック | 2011年2月 5日 (土) 09時25分
michitともうします。netでマーレンを調べていて、ブログを見つけました。
私も、4年前にマーレン21スケルトンブラウンを購入して使っておりました。楽天の万年筆店舗からの購入です。
去年9月に、インク漏れがするのでばらしてみると、中のスポイト部(ゴム)がボロボロになっており、買ったお店へ修理依頼。1ヶ月(2ヶ月だったかな?)、程度で修理されて戻って来ました。(イタリアへ修理出したとの事でした)
さてその後、今度は、今年の春頃、キャップが割れてしまいました。そのまま、放置されていたのですが、さすがにもったいないと思い、マーレン(イタリア)へ英語でメールを入れて、キャップだけを買えるのか?(日本、あるいは、ネットで買えるか?)等を質問していますが、未だ返事無し。2週間程度経っています。8月は、イタリアのバカンスでオフィスが仕事をしていないのか?! 等々、なのですが、マーレンにお詳しいようなので質問ですが、マーレンの部品(私は、キャップですが)を購入できるお店等、知っていましたら教えてください。私は川崎在住ですが、東京、横浜、川崎、辺りがベストですが、日本であれば場所は問いません。そもそも、マーレンの日本代理店はあるのでしょうか? 以上、よろしくお願いします。
投稿: micht | 2011年8月20日 (土) 09時46分
>micht さん
どこのメーカーでも、部品購入は無理だと思います。ペリカンやLAMYなどの一部のメーカーではペン先のみの販売をしていますが、キャップなどの部品の販売をしているメーカーは残念ながらありません。昔の万年筆の修理ができるところと言えばペンクラスターなどがありますが、こちらもキャップなどの部品交換は無理です。
順番が逆なら良かったのですが。キャップ交換は無理ですが、中のゴムサック交換でしたら、上述の修理店やあるいは部品を手に入れての自力修理が可能です。(※実際、私もマーレン21のサックは自力での交換済みです。)
マーレンの輸入代理店は日本万年筆(株)です。ただ直接持ち込みなどはできず、販売店経由の修理依頼となります。今回は残念ながらイタリア本国送りでの修理になると思います。
投稿: EF Mania | 2011年8月21日 (日) 06時47分
EF Mania さん;
詳細なアドヴァイス、Thanksです!
昨日たまたま、二子玉川の高島屋へ買い物に行く機会があり、伊東屋の万年筆売り場へ。マーレンは、数本置いてあるのみでした。
上記内容をちょっと質問。 →ほぼ同じ解答でした。
伊東屋へ持って来てもらって、本国へ送り、、、、 たぶん、買う程の修理代がかかる、かもしれない、とのことでした。
が、今思うと、伊東屋の販売員の人は、伊東屋で買ったと思った?! かもしれません。
ところで、マーレンのスポイト部(ゴムサック部)は、そんなに破損するのでしょうか? 定期交換が必要と言う事でしょうか? となると、これまた困ったものですね!?
では;
投稿: michit | 2011年8月21日 (日) 08時24分
>michit さん
万年筆のパーツの値段はかなり高いですね。基本的にパーツの値段は定価を元に算出されていますので、安売りで購入した場合は修理の価格は割に合わないと感じることが多いです。
ゴムサックの劣化はマーレンに限らず、どこのメーカも同じですね。ゴムサック式は一定の年数が経つと交換せざるを得ないことが多いです。ゴムサックの交換自体は大して技術は必要ないのですが、分解できるかどうかが問題になることが多いです。その点、マーレン21はネジ式だったので、簡単に交換できました。
投稿: EF Mania | 2011年8月21日 (日) 09時06分