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Yard-O-Led「バイスロイ ポケット ビクトリアン」の初期レビュー

 英国から個人輸入したYard-O-Led「Viceroy Pocket Victorian」をしばらく使用しました。それを元に、初期レビューを書きたいと思います。

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(個人輸入・関連記事)
 →海外通販で万年筆を買ってみた
 →海外通販したヤード・オ・レッドの万年筆が届く
 →コンウェイ・スチュワートの購入も、現実味を帯びてきたかも
 →ペリカンのニブを単体で入手する


▼ビクトリアン模様

 胴軸全体には、職人の手彫りで、独特のビクトリアン模様が描かれています。やはり美しいですね。いくら見ていても飽きないです。
 今は模様の全体が銀色に輝いていますが、熟成させれば、彫りのある部分だけを黒ずませることも出来るでしょう。その経過を見守るのも楽しみです。

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 さすがに、薬品を使って強制的にいぶすのは怖いのでやめておきます。ただ、いずれ気が変わって、強硬手段に出るかもしれませんが。(^^;

 →パイロット カスタム748 を燻す(いぶす)

 キャップの側面には、模様のない四角のスペースがあります。これは何なんでしょうね。名入れスペースなのでしょうか。個人的には、このスペースはない方が好みです。

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▼ポケットサイズ

 この万年筆は、その名の通りポケットサイズの小型万年筆です。手持ちの小型万年筆と比較してみました。パイロットのレグノ89sやデルタのマリーナ・ピッコラと同じぐらいの長さですね。ただ、バイスロイ・ポケットは、中央部が膨らんでおらず、円柱形のため、より小さめに見えます。
 (※比較として、通常サイズのレガンスも入れました。)

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(※上から、レガンス、レグノ89s、バイスロイ・ポケット、マリーナ・ピッコラです。)

 キャップは嵌合式です。軸の後ろにキャップを付ける場合、ほんの少しだけ差し込む形になるので、それなりの長さは確保されます。キャップを後ろに付ければ、短すぎて使えない、ということはないでしょう。

 ただ、ポケットサイズ故に、コンバータは使えず、カートリッジ専用です。なので、スポイト方式で使ってます。

 →カートリッジでボトルインクを使う方法


▼首軸の滑りにくさ

 ヤード・オ・レッドのバイスロイ ビクトリアンには、通常型と大型のグランド、小型のポケットの3種類があります。その中から私がポケットを購入した一つの理由として、首軸の滑りにくさがあります。

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 以前の記事にも書きましたが、私は乾燥肌のため、首軸がツルツルの金属の万年筆は、滑りやすくてとても苦手です。その点、ポケットは持つ所が模様で凸凹しているために、滑りにくいだろうと読んで購入したわけです。実際に使ってみても、凸凹のおかげで滑りやすいということもなく、快適に使えています。

 →滑りやすい金属首軸への対処


▼ペン先

512  「ヤード・オ・レッドのペン先は当たり外れが大きい」という噂をチラッと耳にしたことがありましたので、今回の個人輸入はペン先の品質は少し心配してました。しかし心配は杞憂で、とても状態の良いペン先の万年筆が送られてきて、とても満足です。今まで経験してきた舶来万年筆の中でも、平均より上のコンディションですね。自己調整も必要なく、快適に書けています。

 切り割りは多少詰まり気味かな、とは思いますが、切り割りを広げると太くなりすぎるでしょうから、このまま使おうと思ってます。EFではなくFですから、切り割りが閉まってインクフローが抑え気味の方が、私の好みの細字が書けますので。

 ペン先の硬さは、今時の平均レベルのガチニブですね。


▼Fという字幅

 今回この万年筆を個人輸入した理由の一つが、国内ではMしか売っていない一方、英国ではFが買える、という点にあります。
 実際にFが購入できたわけですが、外箱を見ると、(MED)という印字を消して、手書きで"FINE"と書かれているんですよね。これを見ると、英国でも基本はM字で、F字は特別生産、あるいは少量生産という扱いなのかもしれません。

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 これは、デルタのマリーナ・ピッコラでも最近体験しました。

 →デルタ 「マリーナ・ピッコラ」 を入手


▼一つの壁を突破

 初めての個人輸入ということで、多少の不安はありましたが、とても満足な買い物が出来ました。
 私は主要な万年筆メーカを全て制覇するという野望を持っているのですが、その難関の一つであったヤード・オ・レッドをクリアできたのは嬉しいです。海外通販を使えば、もう一つの難関であるコンウェイ・スチュワートもあっさりとクリアできそうです。

 こうなると、最大の難関はぺんてるのエクスキャリバーかもしれません。安いモデルがありませんし。(^^;


※スペック一覧

・重さ 全体:27g キャップ:9g キャップなし:18g
・長さ 全長:11cm キャップなし:9.4cm 後尾にキャップ:12.7cm
・太さ 首軸最小径:7mm 首軸最大径:10mm 胴軸径:10mm キャップ径:10mm

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万年筆 / 感想・レビュー (外国産)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。ブログを拝見させていただいて、バイスロイ ビクトリアンをライティングデスクから個人輸入することにしました。日本と本国の価格差にびっくりです。良い情報をありがとうございました。

投稿: マリ | 2010年11月29日 (月) 20時04分

 >マリ さん

 記事が役に立って良かったです。海外万年筆は、メーカによって内外価格差がとても大きいのがありますから、そういう万年筆はリスクを考えても個人輸入するのがオイシイです。特に最近は円高ですから、個人輸入するには絶好の機会と言えるでしょう。

投稿: EF Mania | 2010年11月30日 (火) 13時18分

ヤード オ レッドの書き味はどのような感じなのでしょうか。
国産の中字のようななめらかなのですか??

投稿: kazu | 2014年9月28日 (日) 18時25分

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