中屋万年筆(十角軸 赤溜)を注文した
とうとう先日、中屋の輪島漆塗の万年筆を注文しました。
私が万年筆を趣味にして以来、「いつかはクラウン」のように「いつかは中屋万年筆の漆」と思ってきました。そう思い続けてきて長い年月が経ちましたが、ついに購入することになりました。感無量です。
▼十角軸・赤溜
私が注文したのは、赤溜の十角軸です。
注文するギリギリまで、桔梗や菖蒲とどちらにするか悩みました。あの紫色や青色はとても惹かれる色合いです。ただ、桔梗や菖蒲は、今は十角軸は生産中止になってます。となると、ロングやポータブルになるわけですが、あの円筒形の形は一般的な形で、ユニークさに欠けます。それに比べ、十角軸の万年筆は他メーカにはありません。
それが、最終的に赤溜の十角軸を選んだ理由の一つです。
色を赤溜にしたのは、経年変化を楽しみたいという意図があります。溜塗りは、時間が経つにつれて表層の漆の透明度が増し、下地の漆が透けてきます。そうした色合いの変化も楽しみです。
→黒溜の一年後の変化 (中屋万年筆 公式)
→他の品での溜塗りの変化 (中屋万年筆 公式)
また、十角軸だと平面と角とで、微妙に色合いが異なるのも、変化があって好ましいです。形もくっきり浮き出ます。特に黒溜や赤溜などの溜塗りの場合、その傾向が強いです。
そうした理由もあって、十角軸の赤溜を選んだわけです。
▼オプション
せっかく中屋で注文するのですから、ノーマルのままでは面白くありません。すこしオプションを加えました。
まず、ペン先とクリップはルテニウムメッキにしました。ロジウムやピンクゴールドメッキは一般的ですし、私もすでに持っています。それに比べると、ルテニウムのメッキはとても珍しいですので、これを選びました。
→ペン先の選択 (中屋万年筆 公式)
→クリップの種類 (中屋万年筆 公式)
また、ちょっとした特注部分も加えました。これはモノが来てからのお楽しみということで。とは言っても、蒔絵などではありません。そういう大がかりなモノになると、10万を超えてしまいますから、ちょっとしたワンポイントの特注です。
▼一ヶ月ちょっとの納期
オプション部分を加えて、合計で86,520円の買い物です。モンブランの万年筆を購入したとき以来の大型の買い物になりました。
納期は、3月下旬から4月上旬ぐらいだそうです。注文があってから作り始めるそうですので、長くなるのは仕方ないでしょうか。まあ、万年筆博士の"約22ヶ月待ち"に比べればマシと思いましょう。(^^;
今から届くのが楽しみです。
ただ、届くまでに日数がありますから、先に次の万年筆を購入しようかと計画中です。コンウェイ・スチュワートか、あるいは先の記事で書いた、「プロギア マーブル・エボナイト」辺りが候補でしょうか。もっとも、コンウェイ・スチュワートを個人輸入した場合、届くのが中屋とかぶる可能性がありますが。(^^;
(関連記事)
→「プロギア マーブル・エボナイト」に対する物欲が…
→コンウェイ・スチュワートの購入も、現実味を帯びてきたかも
→コンウェイ・スチュワートの Bespoke Service (注文販売)
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コメント
かかか買いましたか、中屋。
赤溜、むっちゃ羨ましいです。
十角にされた理由、激しく同意です。
せっかくですから、色の変化を最大限に楽しめるようにしたいです。
角も、鉛筆を四つも凌駕する十!負けてへんでー、みたいな(違
僕もいつかはクラウンじゃないですけど、この上品な中屋の漆、手に入れたいです。
オプションは多分あれやろな、と想像してますが、到着後のレポまで楽しみに取っておきます。
投稿: zero-52 | 2009年2月21日 (土) 07時06分
zero-52 さん、こんにちは。
ついに買っちゃいました。さすがに、一気に財布が寂しくなりましたので、今月は節約生活が待っていますが。(^^;
いろいろと派手な外見の万年筆を買っている内に、中屋のようなシックな「和」の万年筆への物欲が一気に高まりまして、勢いで購入してしまいました。
オプションについてはバレてますかね。今までの記事の内容からすると、見透かされているかも。
投稿: もきゅすけ | 2009年2月21日 (土) 08時31分
おお、買ってる!
ええなぁ中屋、いつ見ても欲しいなぁと思うんですがお値段で萎えてしまうんですよねぇ。。。ケチケチコレクターのどーむは厳しいです。赤溜ええなぁ。。。十角軸ええなぁ。。。
投稿: どーむ | 2009年2月21日 (土) 09時32分
どーむ さん、こんにちは。
私も長く、値段に尻込みをしていましたが、ついに物欲の方が理性を上回ってしまいました。
でもどーむさんのことですから、その内に、オークション等で超格安で手に入れられていたりして。(^^; どーむさんは買い物上手なので、羨ましく思うことが多いです。
投稿: もきゅすけ | 2009年2月21日 (土) 10時39分
リンクから、中屋のサイトを久々に徘徊してました。
特注品→溜透かし塗りにて、死ぬまでに欲しいのを見つけてしまいました。
●赤溜赤透かし-塗り放し- 『出目金』
●赤溜赤透かし 『月の満ち欠け』
出目金の経年変化、たまんないっすね。
子育て以上に楽しみがあるように思います。
月は、記念に作られたとのことですので、同じものは無理っぽいですが、
溜まりですがたまらない魅力があります。
やっぱ宝くじ1等しかないですね(笑)
投稿: zero-52 | 2009年2月23日 (月) 00時06分
zero-52 さん、こんにちは。
おっしゃる商品は、すごく魅力的ですよね。お値段もそれなりなのが残念です。
中屋や Namiki の万年筆には、欲しい万年筆がいっぱいあって困ります。ただ、蒔絵などに手を出すと、破産確実なので、自重しています。ヽ(´▽`)/
もし買うとしたら、思い切って、金粉バリバリのキンキラキンのを買いたいですね。俗っぽいですが、とことん派手好きなもので…(^^;
宝くじは、300円しか当たったことがないです。「宝くじシミュレータ」をやっても全然当たらないぐらいの運勢ですから。(汗)
投稿: もきゅすけ | 2009年2月23日 (月) 06時34分