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Pelikan 「自然の美観シリーズ ナイアガラの滝」 のレビュー

 ペリカンの"自然の美観シリーズ"の第一弾、M640 「ナイアガラの滝」の F ニブです

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(1)外観

 自然の美観シリーズの最大の特徴が、この樽型ボディです。中央が膨らんだ独特の形状を持ちます。

 この独特の形状に違和感をもたれる方もいるかもしれません。しかし、これはとても持ちやすくて、私はとても気に入っています。私はネジが切られた部分を持って筆記しますが、膨らんだ部分がちょうど手にフィットして、安定感のある筆記が出来るのです。

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 胴軸には、流れる滝の雫をイメージしたデザインが施してあります。ロジウムにラッカー仕上げが施されており、あまり派手すぎない一方で、存在感のある外観を持ちます。


(2)ペン先

 ペン先はガチニブです。しなりは全くないですね。重めの万年筆だけに、万年筆の自重を利用した書き方をしますから、硬めのニブの方が合っているでしょうか。

 ニブが F、M、B の3種類しかないというのはマイナスポイントです。EFを含め、もっと種類を揃えて欲しい所です。M400やM600系と互換性のあるニブユニットですので、自己責任で、他のスーベレーンのニブと交換したり、新しいニブを購入して付け替えたりすることは可能です。

 →ペリカンのニブを単体で入手する

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 ペン先は胴軸デザインに合わせて、ロジウムメッキされています。このペン先ですが、以前に記事にも書きましたが、不注意でロジウムメッキを剥がしてしまいました。(^^;

 →ペリカン万年筆で、ペン先のロジウムメッキがハゲた


(3)筆記バランス

 全体の重さが33gと、M800と比べても少し重めです。33gというのは、万年筆全体から見ても重めの部類に入りますから、何時間も書き続けるような大量筆記には少し向かないでしょうか。

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 ただそうはいっても、軸のバランス自体は悪くありません。樽型ということもあって、中心付近に重心があって、扱いやすい万年筆です。さらさらと少し書きつける用途なら、快適に筆記できます。


(4)キャップ

 この自然の美観シリーズのもう一つの特徴として、キャップが約半回転で開け閉めできるという点があります。他のスーベレーンでは 10/12回転なのに対し、自然の美観シリーズでは 7/12回転でキャップが外れるのです。

 →ネジ式万年筆におけるキャップ回転数の一覧

 こうして数字にするとあまり大きな差がないように見えます。ただ実際に使ってみると、ナイアガラの滝のキャップの外れやすさは、かなり衝撃的なものがあります。極端に言うと、ちょっと触ったぐらいで外れる、ぐらいの感覚があるのです。

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 確かに、キャップの回転数が多いのは面倒です。しかし、この自然の美観シリーズのキャップの外れやすさは、やり過ぎだと思います。この万年筆を胸ポケットにさした場合、衝撃で本体が胸ポケット内に落ちたり、あるいは取り出したときに本体が地面に落下する、といった事故が起こる恐れがあります。

 そうした危険性や、重めの万年筆であることも考えると、デスク上で使うのが無難かと思います。


5)吸入機構

 回転吸入式の万年筆です。ただスーベレーンとは異なり、インク窓がありませんから、インクがどれだけ入っているかの確認が出来ません。

 私は、持ち歩いて使いませんし、気が向いた時に頻繁にインクを吸入しますから、インク残量が見えないことは特に問題とは思っていません。しかし、「外出先でインクが切れたら困る」という方の場合、インク残量が見えないことはマイナスに評価するポイントとなるかもしれません。

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 余談ですが、私にはこのナイアガラの吸入機構が外れてしまった経験があります。ちょっとしたトラブルですので、特に吸入機構に問題があるというわけではないと思います。

 →「ナイアガラの滝」の尻軸が外れてビックリ


(6)総評

 独特の樽型ボディがもたらすフィット感が魅力の万年筆です。他に類例のないユニークな形状で、筆記バランスも悪くありません。万年筆ファンなら、一度は試筆して、どんな感じなのか確かめて欲しい一本です。

 ただ重めであることと、キャップの外れやすさには注意が必要でしょうか。

 個人的には、この樽型形状で、M400クラスの重さの万年筆をペリカンには作って欲しいですね。それはそれで別の魅力が生まれると思うのですが。

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        ※スペック一覧

        ・重さ 全体:33g キャップ:8.5g キャップなし:24.5g
        ・長さ 全長:13.6cm キャップなし:12.5cm 後尾にキャップ:15.7cm
        ・太さ 首軸最小径:9.5mm 首軸最大径:11mm 胴軸最大径:14mm 胴軸最小径:11mm キャップ先端:15mm キャップ後端:13mm

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