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海外通販のタイミングがつかみづらい

 私は今現在、コンウェイ・スチュワートを購入する予定を立てています。ただ、いつ買うのか、なかなかタイミングがつかみづらいですね。

 1月にヤード・オ・レッドの英国からの通販が成功裡に終わって以来、次の海外通販として、コンウェイ・スチュワートの購入を考えています。この二つのブランドは内外価格差が大きく、国内価格だと、とても買えない万年筆ですから。

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 いつ購入するかタイミングを図っているのですが、なかなか難しいです。海外通販を行う理由の一つとして、金融危機以来の円高傾向があるのですが、最近は円高も一服してしまっています。

(※関連記事)
 →万年筆 / 購入・海外通販 (目次)

▼ドル、ユーロ、ポンド

 海外通販をする上で関係の深い通貨は、ドル、ユーロ、ポンドの3つです。その動きを見ると、最も円高だったのは1月末のようですね。

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(※左上から、ドル、ユーロ、ポンドの年間チャートです)

 世界的な金融危機の中で、日本の銀行だけが一番ダメージが少なかった、ということで円高が進んだわけです。しかし輸出主導型の日本の経済構造は、世界的な景気後退の影響を大きく被り、円高傾向も落ち着くようになりました。
 とは言え、ヨーロッパは中欧の経済状態は良くなく、スペインも住宅バブルの崩壊のダメージから立ち直っていません。イギリスも、ロイズが実質国有化されるなど、状況は良いとは言えません。

 結局の所、どの主要通貨も厳しい状況で、不美人コンテストの様相を呈していますから、これからどうなるかは予想が難しいですね。ただ、かつてのような超ユーロ高の状況は、そうそうは再現しないでしょう。

▼モンテベルデのスリーピングビューティ

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 ユーロとポンドは、多少は巻き戻したとは言え、まだ円高傾向は続いていますが、ドルはもう元のドル高傾向に戻ってしまいましたね。

 アメリカの経済状況は相変わらず厳しいですが、世界的な信用不安の拡大は、国際金融市場でのドルの調達を困難にしました。そのため、国際的な取引決済に必要なドル資金を、ドル買いによって調達する動きが、ドル高を誘発しています。

 この辺りは、基軸通貨故の特異な現象と言えるでしょう。アメリカ自体もドル高を望んでいるようですから、今後もドル安にはそうそうならないでしょうね。

 →後ろ向きの資金需要が買い支え 景況悪化でもドル高円安の理由 (ダイヤモンド・オンライン)


 私が購入を検討しているコンウェイ・スチュワートはイギリスのブランドですから、イギリスの通販会社からポンドで買うことが容易です。なので、ポンドさえ安ければ、ドル高でも問題ありません。
 しかし、もう一つ、私が欲しいと思っている、モンテベルデの「ウォルト・ディズニー・シグニチャー・コレクション」の場合はそうはいきません。

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 モンテベルデはアメリカのブランドで、モンテベルデを扱っている通販会社はだいたいがドルで販売しています。かつてドルが80円台に突入していた頃は非常に旨みのあった個人輸入も、昨今のドル高の中では、かなり色あせてしまいました。
 以前に紹介したkawecoのコレクションボックスも、売っているのは基本的にドル建ての所なんですよね。

 →Kaweco の新しいコレクションボックスが気になる


 今となっては、あの時に買っておけば、と思っても遅いですね。まあドル高と言っても、かつてのとんでもないユーロ高に比べればマシなので、今でも購入するのは十分アリなレベルなのですけれど。
 ただ、もっと安く買えた、という思いがあると、なんとなく購入を躊躇してしまいます。(^^;

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万年筆 / 購入・海外通販」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

いつも楽しく拝見させて頂いております。

分かります。

ちょっと、タイミングを逸した感がありますよね。
でも、更に円安が進む局面があれば、
「あの時、少々円安でも買っておけばよかった。」と後悔するんですよね。

難しいものです。

投稿: レッドのコッカー | 2009年3月30日 (月) 14時52分

 レッドのコッカー さん、はじめまして。

 通貨の変動は本当に予測が難しいですよね。思った方向性と全然逆に変動したりします。私がFX取引なんかを始めたら、あっという間に投資資金を失ってしまうでしょう。(^^;

 レッドのコッカーさんのブログも拝見しました。中国万年筆の記事は興味深かったです。中国万年筆の情報はなかなかないので、参考になります。中国万年筆の場合、モデルの種類が多すぎて、把握が難しいというのもありますが。(^^;

 失礼ながら、レッドのコッカーさんのブログをリンクに加えておきました。何か問題がありましたら、お知らせください。
 これからもよろしくお願いします。

投稿: もきゅすけ | 2009年3月30日 (月) 22時40分

リンク有難う御座いました。
こちらからもリンクさせて頂きました。

仰るとおり中国メーカーの万年筆は、
製品が把握し難く、コレクター泣かせです。


日本や欧米メーカーは、

エントリー、ミドルレンジ、フラッグシップ、派生の特別モデル

といった構成が多いですが、

それに対して中国メーカーは、単に種類が多いと言う感じで
商品構成が分かり難いです。
ペン先選べないモデルが多いですし・・・。

投稿: レッドのコッカー | 2009年3月31日 (火) 14時57分

 レッドのコッカー さん、こんにちは。

 そちらからのリンク、恐縮です。中国万年筆は、欧米の万年筆に比べると、F字が幾分かは細めなので、細字好きの私は結構好きです。
 ただ、種類が多いのと、入手手段が限られるのが難点です。日本だと、店頭で現物を見て購入する、というのがなかなか難しいですし。
 そういう意味では、レッドのコッカーさんは中国にお住みですので、現物を見て購入できるのは羨ましいです。中国万年筆はほんとにコストパフォーマンスが良いですしね。もうちょっと金ペンのモデルが増えてくれると嬉しいのですが、それは贅沢な悩みなんでしょうね。

投稿: もきゅすけ | 2009年3月31日 (火) 15時39分

もきゅすけさん、こんにちは。

久しぶりにWritingdeskを覗いたらヤードオレッド値上げしてました。
ほぼベストなタイミングで購入されましたね。

投稿: port123miguel | 2009年4月 4日 (土) 17時15分

 port123miguel さん、こんにちは。

 本当ですね、気がつきませんでした。ベストの時期での買い物ではないにしても、かなり良い時に購入したみたいですね。きっかけをくださった port123miguel さんには感謝です。
 これはヤード・オ・レッドの本社が値上げしたということなんでしょうかね。世界的な不況の影響で売り上げた落ちた、といったことがあるのだとすれば、ちょっと心配ですね。

投稿: もきゅすけ | 2009年4月 5日 (日) 22時23分

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