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コンウェイ・スチュワート 「100 Yellow Whirl」 が届く

 以前に、海外通販でコンウェイ・スチュワートを注文したことを書きました。その万年筆が届きました。注文したのは 100 で、Yellow Whirl 柄です。

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 →勢いのままコンウェイ・スチュワートを注文した

 どのモデルを注文するかはとても迷いました。実物を見て買えず、また返品・修理などをするのも面倒な海外通販ということもあって、保守的に 100 の両用式を買いました。

 大きなチャーチルには惹かれましたが、太すぎて使いにくいかも、という懸念から、中ぐらいの大きさの 100 にしました。また、まだ所有していないレバーフィラー方式も検討しましたが、機構的にレバーは脆弱ですし、またゴムサックは経年劣化が心配です。メーカー修理を気軽に出来ないですし、実用性を第一に両用式を選んだというわけです。

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▼Whirl 模様

 届いた箱は超大きかったです。大きな箱の内部に菱形の箱がある二重構造で、かなーり邪魔です。デルタのマリーナ・ピッコラの箱も大きくて邪魔でしたが、これはそれ以上です。ブログ用に写真を撮った後は、早々に捨てようと思ってます。

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 →デルタ 「マリーナ・ピッコラ」 を入手


 さて、肝心の万年筆です。Yellow Whirl 柄は期待通りの美しさで、満足です。この万年筆を購入して、はっきり分かったことがあります。それは、私は基本的に Whirl 模様が大好きだということです。

 私が持つ Whirl 模様系の万年筆と言えば、今回の万年筆の他に、ヴィスコンティの「オペラ」やアウロラの「エイシア」、パーカーの「デュオフォールド パール&ブラック」があります。そのどれも、私の大のお気に入り万年筆です。

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 →VISCONTI 「オペラ」 のレビュー
 →PARKER 「デュオフォールド パール&ブラック」 のレビュー 

 ネット上の写真だけで購入するのは心配な面もありましたが、実物もとても美しく、気に入りましたので、良い買い物ができて満足です。

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▼懸念していたこと

 今回の購入では、懸念していたことがあります。それは模様の個体差です。複雑な柄の場合は個体差はつきものですが、Whril 系は特に個体差が深刻な問題になりやすいです。

 例えば以下の写真はネットで見かけた物ですが、キャップの所に、目玉のような形の模様がポツンとあります。人によって好みは違うでしょうが、私はこういうのは苦手で、選べるならこうした模様は避けたい所です。

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 私がオペラを買ったときも、4本ぐらいある中から選びましたが、かなり模様の良し悪しが違いました。「これはないな…」と思った模様もありました。そうした経験から見ても、Whirl 系の通販購入はある意味ギャンブルでした。

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 そうした懸念がある中で購入した今回の Yellow Whirl です。基本的には綺麗な模様で安心したものの、一部で懸念が現実のものとなってしまいました。写真にあるように、首軸の右側で、黄色の模様がにじんだようになっているのです。首軸の右側と左側とを比べて見れば、美しさの点で違いが一目瞭然です。

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 これは少し残念でした。ただ、この模様が右側であるのはラッキーでした。右手で筆記しますから、美しくない模様部分は視界に入ってきません。

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 もしかしたら、右側部分だから、という理由で、このにじみ部分があっても廃棄せずにこの部材を使ったのかもしれません。ただ、もし私が左利きだった場合は非常にガッカリ状態に陥っていたわけです。コスト的に厳しいのかもしれませんが、こういうのは不採用にして欲しい所です。

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 (※余談ですが、「デュオフォールド パール&ブラック」は、一つの型から作っていますので、模様の個体差は基本的にありません。)


 不満足な部分について少し書きましたが、このにじみ部分を除けば、模様はとても美しくて、大満足です。購入した甲斐がありました。他の方にもオススメできる一本だと思います。

 それにしても、こういう模様はどうやって作り出しているのでしょうね。赤のベース部分に、黄色の染料を付けた糸くずをパラパラと撒いたのかな、なんて想像もします。

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▼価格

 かかった費用は、「本体 £276.52 +送料 £22 =合計 £298.52 」です。クレジットカードへの請求金額は 41,788円 でした。そして輸入関税として 2,200円を支払いました。
 一時期のポンド安に比べれば少し高くなってますね。とはいえ、日本での希望小売価格が 122,850円 であることに比べると、だいぶ安く買えましたので満足です。


 実際に購入してみての印象で言えば、やはり日本での価格はさすがに高すぎでしょうか。軸は美しいですし、良い万年筆だとは思いますが、作り込みの甘さを感じる部分もあります。私が持つ色々な万年筆と比べても、デュオフォールド辺りと同クラスの万年筆という印象ですから、5万円前後が適正価格だと感じます。

 実際にイギリス本国ではその辺りの価格で販売されているわけですから、日本の代理店ももう少し頑張って欲しいですね。

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 さて、書き味や重量バランス、リングなどの装飾についても書こうと思いましたが、ちょっと記事が長くなりました。なので、そうした部分は、後にレビューとしてまとめて記事にしたいと思います。

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万年筆 / 購入・海外通販」カテゴリの記事

コメント

入手おめでとう御座います。
多少、問題ありとは言え、とても綺麗な軸の万年筆だと思います。

こう言う万年筆は、使っているだけで、楽しくなりそうです。

投稿: レッドのコッカー | 2009年4月29日 (水) 01時28分

 レッドのコッカー さん、こんにちは。

 なかなか良い買い物が出来ました。(^^) 基本的に派手で変わった模様が好きなので、色々な軸柄があるコンウェイ・スチュワートとは相性が良いみたいです。他にも気になっている色柄があるので、購入の検討中です。ちょうど The Writing Desk で、4月限定セールをやっているみたいですし。

投稿: もきゅすけ | 2009年4月29日 (水) 23時11分

こんにちは。この製品の場合の模様は、赤と黄色の材料の樹脂を混ぜて加熱混合圧縮して成型したブロック(赤と黄色の水飴をこね混ぜた状態のブロックを想像して下さい)をつくり、それを2.5センチ角の四角柱に切り、そこから削って丸棒(円柱状の棒)にした物が材料として用意されます。それをメーカーは購入して、胴や蓋に削り出して作ります。つまり「黄色の滲んだようなポツンの斑点は、ちょうど黄色の塊の端の部分が残って削り出された場所という訳ですね。実際に製品の色見本として代理店用に丸棒をもう少し万年筆の形らしく削った棒状のサンプルがあるのですが、それらは内側をくり抜いていない為に肉厚ですから、色の透明感が無くて、見た目は実際に製品として削り出された厚さの薄い胴や蓋の発色とは全然違う印象です。逆に丸棒を見て変な色だなぁという印象の色が(例えばコーラル(珊瑚)厚みの薄い胴軸になると悪くないというようなこともしばしばあります。セーラーのモザイク等も同じような作り方ですね。鼈甲調の柄の樹脂などは、あめ色と茶色の樹脂の塊を型に並べて入れて、高温で圧力をかけて塊にしてから切り出して丸棒を作ります。樹脂には色々種類があり、性質によって加圧してブロックにしたり、加熱して流動体にして混ぜて冷やしてから切ったり、溶かしたお湯を型に圧力を加えて流し込む「射出成型」や、ペリカンのように板状のストライプを作ってから巻いて筒状にしたりと色々な加工方法があります。コンウェイの渦巻き模様な、そういう訳で、個体によって全て異なり、丸棒を見ても削ってみないとどんな模様になるか出来てみないと判りません。これも2つと同じ物が無いという意味で楽しむべき事だと思いますよ。YellowWhirlで黄色の渦巻き模様が非常に少なくて殆ど赤だった「醜いアヒルの子」に近い固体とワザワザ選んだお客さんも居られました。

投稿: まいける | 2009年4月30日 (木) 06時37分

 まいける さん、こんにちは

 さすがに まいける さんはお詳しいですね。Yellow Whirl も、樹脂の加熱混合圧縮で作られているとは意外です。素人考えですと、圧縮した時点で黄色の渦模様がつぶれてしまうのではないか、なんて思ってしまいますが、素材メーカは上手く作るものですね。
 ブロックから削るとなると、部材のかなりの部分を削ることになりますから、結構コストもかかりそうですね。プラチナのセルロイドやペリカンの縞模様のように丸めて作れば、素材は節約できますが、技術がいりますし、またつなぎ目も目立ちますから、一長一短という所でしょうか。ユーザー視点からすれば、模様の美しさを最優先して、ブロックから削った方が嬉しいですが。

 べっ甲のように、型に並べて作るのもあるんですね。そちらの方が確実性はありますが、個体差による意外性は少ないかもしれませんね。Whirl 模様も、そうした意外性が楽しめるのは良いのですが、届くまでどんな柄が届くのか分からないというのは、さすがにちょっと心臓に悪いかも。(^^;
 できればリーズナブルな価格で国内で買えるようになれば、模様を比較検討して買えて嬉しいのですが。まあ、コンウェイ・スチュワートは、あまりにモデルや模様、ペン先の字幅などの種類が多いため、日本の国内販売のために多数取りそろえるのは難しいのかもしれませんね。在庫のリスクが相当に発生しそうですし。

 黄色模様の少ない「醜いアヒルの子」を選ぶというのは、私からはちょっと想像できないかも。私はどちらかと言えば、割合均等に整ったのが趣味ですね。いずれは不均等さに美しさを見いだすようになるのかもしれませんが、その域には達せてません。(^^;

投稿: もきゅすけ | 2009年5月 1日 (金) 08時57分

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