プラチナの 「肥後象嵌 万年筆」 が気になってきた
肥後象嵌万年筆40周年を記念して、プラチナからキャップリングに肥後象嵌をあしらった万年筆が3月に発売になっています。
肥後象嵌の装飾には興味を惹かれつつも、私は黒軸の万年筆があまり好きではないために、基本的にスルーしていました。しかし、この万年筆の胴軸は微細なヘアライン加工が施され、マットな質感になっていると聞き、最近急に興味が出てきました。
下記のスミ利文具店のサイトやコハマ小川店ブログで、ボディの質感がよく分かる写真が見られます。
→プラチナ#3776純金「肥後象嵌」万年筆 (スミ利文具店)
→新製品『肥後象嵌』万年筆入荷しました。 (コハマ小川店ブログ)
▼マット調
多くの万年筆の胴軸は、ツルツルした外観なのが普通です。国産三社のスタンダードラインの黒軸は多少の違いはあれど、みんなそうですし、モンブランの146や149も同じくです。
それはそれで綺麗で悪くはないのですが、そればかりだと違う質感のが欲しくなってくるのが人情というものです。
国産でマットな質感の黒軸と言えば、セーラーの「プロフィット21 梨地」や「プロフィット21 マットブラック」があります。先日、私が大阪に遠征したときも、店頭のプロフィット21 梨地を見て、かなり心が動かされたのは事実です。
ツルツルした外観は綺麗ではありますが、一方で安っぽく見えるという側面もあります。それに比べれば、マットな外観は、落ち着きがあって、シックな印象があります。
なので、マット調の外観にはかなり好印象を持っているのですが、そうした万年筆は数が少ないのが残念です。そうした中で、この「肥後象嵌 万年筆」は、私的に注目株として浮かび上がってきました。
▼キャップレス マットブラック
肥後象嵌 万年筆はマット調ゆえに、かなり気になる存在ではありますが、バランス型なのが残念です。私は、プロフェッショナルギアのような上下が平らな円筒型の方が好きなんですよね。
ただ、首軸部が細めで長めなのは個人的には好きな部類です。ギャザードと似たような感じですね。#3776の首軸の形より、こちらのタイプの方が持ちやすくて好きです。
また、最近買った「すみれ色 キャップレス デシモ」のおかげで、最近はキャップレスに対する関心が高まってます。調べてみると、キャップレスにもマット調のブラックがあったみたいですね。しかしもう廃盤とか。う~ん、残念です。復刻してもらえれば、有力候補になるのですが。
→パイロット キャップレス (さんてんり~だ Blog)
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コメント
もきゅすけさん、こんばんは。
肥後象嵌の万年筆は、熊本の肥後象嵌 『光助』 から直接買うことも出来ますよ。
光助さんの方は旧タイプの#3776です。
キャップの形はギャザードと同じで、フラットな天冠に黒い樹脂が埋め込まれたタイプです。
ギャザードと較べると、収納時で5mmくらい短く、キャップをはめた筆記時で1cmくらい短いです。
おそらく太さは同じでしょうが、少し短く、またギャザードの彫り込みがない分ずんぐりして見えます。
今までコメントしたことはなかったのですが、これは私の愛用品中の愛用品です。
公孫樹の中字と桜の極太を使っています。
プラチナの極太が冗談のように太いのは分かっていたのですが、他の嵌合式#3776と互換性がありますので、
遊びで買いました。
この万年筆は実用品としても工芸品としてもすばらしいです。
肥後象嵌の美しさ、渋さ、日本の伝統工芸品を手にしているという満足感は、漆塗りの万年筆にも負けません。
筆記具としての機能も非常にいいです。
キャップをはめて書くときには、鉄と純金のほどよい重さのリングが、親指と人差し指でつくる輪の真ん中にきますので、とにかくバランスがよく、実に書きやすいです。
もきゅすけさんはキャップをつけずにお使いになるようですが、これはキャップつきが断然いいです。
ヘアライン加工の暖かみのある持ち心地も、指とのフィット感も文句なしです。
ねじ切りがなく、胴から首へのなだらかなラインを持った#3776の使いやすさは、ギャザードを愛用されているもきゅすけさんもご存じのとおりです。
光助さんは年に何回かプラチナ本社に組み上げを依頼するそうです。
今はプラチナ本体の肥後象嵌万年筆が作っても作っても追いつかない状況だそうですので、光助さんの在庫が切れると長期待ちになるおそれがあります。
私は発注前に申し込みましたので、本来のラインナップにない極太をお願いすることができたのですが、
ということは、長く待つつもりなら極細や細軟を注文することも可能ということかもしれません。
聞いてみる価値はあると思います。
前回、大橋堂をプッシュしましたが、こちらも強く推薦いたします。
光助さんの方に興味をお持ちになったなら、なにはともあれ、お急ぎあれ。
投稿: yuband | 2009年4月 9日 (木) 18時47分
yuband さん、こんにちは。
貴重な情報、ありがとうございます。光助さんの所で売られているのは、プラチナとは微妙に違うんですね。私は今の#3776しか知りませんでしたので、昔はああいう形だったというのは意外です。万年筆以外の商品を含めて、光助さんのサイトをしばらく鑑賞していました。
確かに、光助さんの所で売られている形の方が私は好きです。肥後象嵌万年筆は、人気なんですね。手作りだけに、急な大量生産には向かなそうではありますね。
今、非常に迷ってます。とりあえず、光助さんの所に、F字があるかどうか問い合わせようかと思います。
とても参考になる情報、感謝です。
投稿: もきゅすけ | 2009年4月10日 (金) 08時36分
追記です。
光助さんに問い合わせた所、残念ながら、在庫自体がなくなってるそうです。プラチナのタイプしかないそうです。プラチナの肥後象嵌万年筆の発売が契機になって、注目されたのかもしれませんね。
次の製作は9月とのことで、だいぶ先ですね…
プラチナのにするか、あるいは9月まで待つか、どちらにしても決めるまでには時間がありますので、まずは店頭でプラチナの実物を見てから考えようと思います。
投稿: もきゅすけ | 2009年4月10日 (金) 10時06分
フラットトップの3776の肥後象嵌は昨年WAGNERで作りました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ttokondo/55514668.html
でももきゅすけさんの好みとは正反対のミュージックニブだけど。。。
投稿: どーむ | 2009年4月17日 (金) 23時35分
どーむ さん、こんにちは。
WAGNER の特注品の話はちらりと聞いたことがありましたが、あれも光助さんのところだったのですね。その当時は肥後象嵌とはなんぞや、というぐらいの無知でしたので、よく分からなかった記憶があります。
WAGNER の特注品も、やはり旧#3776タイプなんですね。やはり今プラチナが売り出しているタイプより、こちらのキャップトップの方が断然好みです。うーん、悩みますね。光助さんのところでの販売が確実に続くのであれば、あくまで光助タイプにこだわろうかと考えつつあります。
(まあ、いつか店頭で衝動買いしてしまうかもしれませんが。(^^;)
投稿: もきゅすけ | 2009年4月18日 (土) 18時23分