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2009年5月の18件の記事

ペリカン 自然の美観シリーズ は打ち止めかも

 (09/22 追記) 自然の美観シリーズの最新作として「インディアン・サマー」が発売になりました。どうやらこの記事の懸念は杞憂に終わったようで、安心しました。

 →ペリカンから「インディアン・サマー」が発売に

 ブログ「Penペン草子 万年筆初心者の断想」さんの記事の中で、ペリカンの M640「自然の美観シリーズ」が、エベレストで打ち止めという話題が触れられていました。

 →ペリカン M640 ポーラー・ライト (Penペン草子 万年筆初心者の断想)

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 う~ん、自然の美観シリーズが好きな私からすると、結構ショックなニュースです。私が持っているのは第一弾のナイアガラの滝だけですが、シリーズ終焉となると、他のシリーズ品が欲しくなってきます。廃番やシリーズ終了となると急に欲しくなるというのは、万年筆ファンの性でしょうか。

 (関連スレ)
 →Pelikan 「自然の美観シリーズ ナイアガラの滝」 のレビュー

■短命なシリーズ

 結局4本でシリーズが終了となると、えらく短命なシリーズになってしまいましたね。「都市シリーズ」が 【 ベルリン / ストックホルム / マドリッド / サンフランシスコ / シカゴ / ニューヨーク / アテネ / 上海 】 と8本出たのと比べると、少ないですね。ちなみに、「世界の史跡シリーズ」は今のところ、 【 ピアッツァ ナヴォーナ / コンコルド / ピカデリーサーカス / グランプラス 】 の4本です。自然の美観シリーズと同じ本数が出てますが、こちらは今後どうなることでしょうか。

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 自然の美観シリーズのそれぞれの国内販売本数を見ると、エベレストで急激に少なくなっています。これを見て嫌な気も少ししたのですが、そのままあっさりシリーズ終了してしまうとまでは思わなかったです。

 ・ナイアガラの滝  350本 
 ・サハラ  400本 
 ・ポーラー・ライト  400本 
 ・エベレスト  250本 

 4本と短命に終わったということは、このシリーズは人気がなかったんですかね。私自身はこの独特の樽型ボディが手にフィットして、とても好きなのですけれど。レーザー彫刻で手がかかっている点も好印象でした。

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 出来れば、ペリカンにはこの樽型ボディを継続して欲しいですね。樽型のシェイプをそのままで、M400クラスの軽量軸を作ってくれれば、デザインがどんな奇天烈な物でも、即購入するのですが。

 自然の美観シリーズの、真鍮がベースの重い樽型軸も気に入ってはいますが、大量筆記するとなると、少し重いかなと感じることがあります。なので、大量筆記用に、樹脂による軽い樽型軸というのも使ってみたいですね。この樽型ボディは他メーカにはない独特な物ですから、今回の自然の美観シリーズが終わってしまえば、代替物がありません。それだけにちょっと未練が残ります。


 (※なお、今回のシリーズ終了の話は、ペリカンの公式サイトに記述があるとかそういうわけではありません。なので、もし続きがあっさり発売されたりした場合は、ごめんなさい。)

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中屋万年筆の石目乾漆にするか、マット調にするかが、悩ましい

 私は以前から、胴軸がマット調に処理された万年筆を購入することを検討しています。しかし中屋万年筆の石目乾漆も良いのではないかと思うようになり、悩んでいます。

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 私が最初にマット調の胴軸に興味を持ったのは、プラチナの肥後象嵌です。万年筆の多くは、胴軸の材質が樹脂にせよ金属にせよ、表面がツルツルで光沢があるのが多いです。それはそれで悪くないのですが、そればかりだと、違う表面仕上げの万年筆も欲しくなってきます。

 そうした時に肥後象嵌万年筆の発売を聞き、マット仕上げに一層興味を持ち始めたというわけです。

(関連記事)
 →中屋万年筆の 「十角軸 赤溜」 が届く
 →プラチナの 「肥後象嵌 万年筆」 が気になってきた
 →セーラーから 「プロシック パール」 と 「プロギア マットブラック」 が発売に

■石目乾漆も捨てがたい…

 肥後象嵌に関しては、光助さんの所の直販モデルの購入を第一候補として、検討中です。また、「プロギア マットブラック」も発売されて、候補の一つに入ってきました。以下のブログで、マットブラックの質感がよく分かる写真が見られます。

 →『プロフェッショナルギア マットブラック』入荷しました。 (コハマ小川店ブログ)

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 そうして検討している内に、中屋万年筆の石目乾漆も良いのではないかと考えるようになりました。私は「十角軸 赤溜」を購入し、オプションで首軸を石目乾漆にしてもらいました。その外見、質感が結構気に入っているのです。

 見れば見るほど、石目乾漆グリップの質感は良い感じです。赤溜の質感も素晴らしいですが、石目乾漆の質感もまた、別の良さがあります。「十角軸 赤溜」が満足行く物でしたので、私は次の中屋万年筆への注文にもかなり前向きです。ですので、次の中屋万年筆の購入では胴軸も石目乾漆にして、マット調の万年筆購入の代替とする案が浮上しています。

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 中屋万年筆のスペシャルオーダーのページで、石目乾漆の色々な作例が見られます。

 →お客様からの依頼のコーナー 石目乾漆 (中屋万年筆 公式サイト)
 (※右上のプルダウンメニューから、色々なモデルが見られます。)


 基本的に中屋万年筆のスペシャルオーダーは高価なものになりがちですが、石目乾漆は、スタンダードなモデルとほとんど同じぐらいの価格で購入できます。10万円以上の万年筆は買わないという縛りをかけている私でも購入可能です。

 桔梗や菖蒲色での石目乾漆なんかが候補ですね。ネオ・スタンダードやデスクペン、ピッコロ辺りのモデルでの組み合わせを検討中です。

■じっくり悩んでから

834  今のところ、あれこれ悩んでいる最中です。中屋の石目乾漆にする場合は、さすがにそれなりの価格になりますから、すぐに購入するというわけにもいきません。私は購入の検討を開始してから半年ぐらい悩むことも多いです。今回もじっくり考えてから、どれを購入するか決めようと思ってます。

 もっとも、肥後象嵌と中屋の石目乾漆の両方を購入していた、という可能性も十分にありますが。(^^;

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Amazon.co.jp が「文房具・オフィス用品」ストアを開始

830  ネット通販大手のAmazonが、文房具・オフィス用品を扱うようになりました。Amazonではストアオープンを記念して、6月30日までの期間中に最大50%OFFのセールを実施中です。

 →Amazon.co.jpが「文房具・オフィス用品」ストア開始、国内最多の約8万点 (IT media+D)
 →文房具・オフィス用品ストア (amazon.co.jp)

■小物が買いやすく

 今までも、文房具などをAmazonから購入することは出来ましたが、それはあくまでAmazonマーケットプレイスを使っての購入でした。ですので、他の注文と合わせての発送はできませんでしたし、それぞれについて送料がかかりました。しかし、Amazon本体が文房具を扱うことで、\500程度の小物でも、他の本やDVDと一緒に合わせて注文しやすくなりました。

 Amazonは、他のネット通販と比べて、あまり値引率は良いとは言えません。しかし、取り扱い商品の多さとその範囲の広さはピカイチです。色々なジャンルの小物をまとめて送ってもらう場合には重宝します。今回、文房具がその中に加わったことで、よりAmazonの利便性が高まったと言えるでしょう。

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 ただ、現時点ではまだまだAmazon自体が取り扱う文房具の商品点数は十分とは言えませんね。検索しても、マーケットプレイスの商品ばかりです。万年筆関連は特にそうです。しかし、これからさらに拡大してくれればありがたいですね。

 とは言え、高価な万年筆を購入する場合は、やはり専門店の方が種類も豊富ですし、アフターサービスなども充実していますから、Amazon向きではないでしょうね。サファリやプレピーのような低価格万年筆、あるいはインクやコンバーターなどのサプライ品を購入する場合は便利でしょうか。

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ペリカン M400SE 茶縞 の追加生産は難しいかも?

 前回の記事で、M400SE 茶縞 が予約だけで販売本数を超えるぐらい人気だから、ペリカンは追加生産すればいいのに、ということを書きました。そうした所、コメント欄で ガル さんから、それは難しいという情報をいただきました。

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(ガル さんのコメント引用)

 M400の茶縞ですが、筆記具業界に居る知人に聞いたところ、他の胴軸に比べて茶縞は生産が難しい(ロス率80%)らしいのです。なんでも色が濃いので、縞を巻いたときに継ぎ目がわかりやすいのだとか。

 今回の限定販売は、"もう既に胴軸が組み上がった在庫"が発見されたから放出しようというのが真相のようです。なので、元々出せる本数が決まっているとのことでした。

 昔からペリカンは在庫管理に甘く、本来なら存在し得ないモデルが、純正部品を集めて作られていたりもするようです。

■Brown Tortoise

829 ガル さんの話からすると、M400SE 茶縞 の販売数増加というのは難しそうですね。それにしても今回の茶縞が、すでに生産済みで倉庫に眠っていた胴軸を使用している、というのは、かなり意外な情報でした。

 M400SE 茶縞は、胴軸が昔の #500 仕様である一方、キャップは現行の M400 仕様という中途半端な組み合わせになっています。その点で、「なぜ完全に復刻しないのか」という意見も見ましたが、上記の経緯からすると、そのハイブリッド仕様も納得がいきます。

 せっかくの貴重な在庫を使うのでしたら、キャップも復刻品を生産すればいいのに、とも思いますが、たった600本のために部品を作るのは割に合わないのかもしれません。

■M800 茶縞は難しいかも。

 前回の記事で、茶縞なら M800 モデルが欲しい、と書きました。しかし、他の胴軸に比べて茶縞は生産が難しいということでしたら、それも望み薄ですかね。色が濃いのが難しいということなら、オレンジ縞とか紫縞なんかを作ってくれると嬉しいのですが。

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 それにしても、ペリカンはちゃんと縞の継ぎ目をチェックして、不良品をハネているんですね。最近の縞軸には継ぎ目が目立つ個体が多いという話をよく聞くので、ちゃんとチェックしていないと思ってました。(^^;

 →スーベレーンにおける縞軸の新旧の違い

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ペリカン M400SE (M415) 茶縞 の人気にビックリ

 ペリカンから、「M400SE 茶縞」が発売になるとの報が先週ぐらいにあり、その予約の受け付けがいくつかの通販サイトで行われていました。ところが、あまりの人気のため、予約数のわずか1~2割程度しか確保できず、多数の予約を断らざるを得ないショップが続出しているようですね。

 それほどまでの人気が M400SE 茶縞 にあるとは驚きました。

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 →万年筆専門店フルハルター
  (※トップのお知らせに記述があります。)

■ペリカン本社の読み違え?

829  それにしても、予約の時点で発売本数の数倍に及ぶオーダーが殺到するというのは、最近の万年筆業界でも例のないことではないでしょうか。販売本数が600本というのは、他のモデルと比べても少なすぎるという訳ではありません。ただ、ここまでの予約が殺到するとなると、ペリカンは需要を読み違えたのでは、と思いたくもなります。

 これはどうするんでしょうね。販売店側としても、せっかく自分の店に予約を入れてきてくれた顧客に対し、断りの連絡を入れなければならないというのは、ダメージが大きいでしょう。顧客からの信頼を失うことにもなりかねません。ペリカン側としても、この不況の中でのせっかくの商機ですから、今からでも生産本数を増やした方が良いと思うのですが、難しいのでしょうかね。


 たくさん作りすぎて不良在庫を抱えるよりかは、生産本数を限定して売り切ってしまった方がリスクが少ない、という理屈も理解は出来るのですが、欲しいけれど買えない人間にとってはもどかしい話です。

 最初に600本限定と言っておきながら、後から生産本数を増やすというのは、希少性がなくなるわけですから、大きな問題ではあります。しかし、実際に販売する前なら、予約キャンセルもできますから、まだマシでしょう。

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 以前の M205 デモンストレーターの時みたいに、「1回限りの特別生産品」とだけ銘打って、生産本数を明示せず、ひたすらオーダーがある限り生産する、という方式の方が、販売店側もユーザー側もペリカン側も、みんなが幸せになる道だと思うのですが。

 もっとも、M205の時のように、「特別生産品なのに、いつまで生産するつもりだ」と呆れられてしまうかもしれませんが。(^^;

■茶縞なら、M400よりも…

 ちなみに私の場合、購入するかどうか決断する前に全てが終わっていた、というのが実際の所です。

 衝動買いをするといくらお金があっても足りませんから、可能であるならば、数週間から一ヶ月ぐらいは悩んでから万年筆を購入するのが常です。なので、M400SE 茶縞 が発売されるという報を聞いても、「実物を見てから購入するかどうか決めようか」ぐらいの気持ちでした。ところがどっこい、それでは話にならないぐらいの遅さだったというオチになってしまいました。

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 ただまあ、ペリカンの茶縞なら、私はどちらかと言えば M400 よりも M800 の方が欲しいという気持ちが強いですね。色合いが少し違うものの、M400の茶縞であれば、「ホワイト トートイス」がありますから、今回の M400SE にこだわる気持ちは薄めです。

 ただ、M800の茶縞がもし発売されれば、すぐに突撃するかもしれません。しかも、キャップや首軸が黒以外のレッドやイエローだったら、禁じ手の衝動買いをする気が満々なのですが。ペリカンさん、お願いできないでしょうかね。(^^;

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30万アクセス到達 御礼 & フォント指定キャンセル

 一昨日ぐらいに30万アクセスを越えました。訪問者の方には感謝しております。20万アクセスに到達したのが 3月21日 でしたから、約2ヶ月で10万アクセスというペースですね。

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▼CSSを変更

 同じく一昨日に、ブログのCSSをちょっと変更しました。私が使っている既製テンプレートでは、font指定は「MS P ゴシック」が基本でした。これを追加スタイルシートで取り消し、font指定をなくしました。これにより、利用者の各ブラウザで指定したフォントでブログ本文が表示されるようになりました。

 ただ、上に書いたことが有効なのは、IE8、Firefox、Google Crome などのブラウザだけです。というのも、フォント指定のキャンセルに body{font-family: inherit;} を使っているのですが、この指定は IE6 や IE7 では有効にならないのです。というわけで、完全ではありませんが、多少なりともユーザーの利便性が高まったのなら幸いです。

▼メイリオが好き

825  この変更をしたのは、私が「メイリオ」で自分のブログを見たいというのも大きな理由の一つです。私は XP 使いですが、Vista から導入されたメイリオフォントが大好きなのです。最初は、横長のまるまった独特の字体に違和感がありましたが、それに慣れてからは、圧倒的な読みやすさから、画面表示はメイリオ中心にしています。

 本当のところを言うと、font指定でメイリオを明示指定してしまいたかったぐらいです。ただ、「XPでメイリオを導入しているにもかかわらず、ClearTypeを有効にしていない」環境の場合、文字がギザギザで汚く見えてしまいます。というわけで、font指定をなしにして、ユーザー指定に任せたというわけです。

 XP環境でメイリオを導入しているにもかかわらずClearTypeを有効にしていない方は、設定を変えることをオススメします。

 →「メイリオ」フォントをインストール (斬り捨て御免)
 →CSSで「font-family: "メイリオ"」を指定するのはやめた方がいいかも (頭ん中)


■オマケ
 →XPでVista搭載フォント"メイリオ"を使う(&文字幅はMS Pゴシックと同じに)-MeiryoKe_PGothic (とまとブログ[8倍速対応])

 (※メニュー用に、細いメイリオが欲しい人はどうぞ。)

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万年筆関連ブログ 定点観測 1 (09/05/22)

 最近の万年筆関連ブログの記事で、興味を惹かれた記事をまとめてみました。


萬年筆の座敷牢 (万年筆評価の部屋
[グッズ] 私が購入するかどうか迷っている万年筆ケース Kaweco Cube を購入された方がいました。う~ん、魅力的です。悩みますね。
 (関連記事)→Kaweco の新しいコレクションボックスが気になる


万年筆の狭小建売住宅 (Penペン草子 万年筆初心者の断想
[グッズ] こちらはキューブケースどころではない、大型のコレクションケースです。これはすごいです。


日興エボナイトの万年筆 (左利きの万年筆
[万年筆] 私も気になっている日興エボナイトの万年筆を購入された方がいました。


Center-G カスタムバレル チタン軸 (どーむの出張日記 &○欲日記
[改造] Finemanさんが製作されたチタン製の替え軸です。格好良いですが、重そうではありますね。


[ 083 - 使い込むとこうなります( ウソ ) ]  (国産定番万年筆 最強インプレ
[改造] 上のチタン製替え軸を作られたFinemanさんによる、軸の焼き入れです。素晴らしく綺麗だと思います。


「よく落ちる!」 (道化は踊る
[インク] プラチナの顔料ブルーは、意外と手にはこびりつかないというお話。


古典ブルーブラックの新色を調色、今度は青、緑、黄。 (趣味と物欲
[インク] 自作インク(!)を作られている方による、古典ブルーブラックの新色です。


アウトレットで万年筆。 (本と文房具にかこまれた日々。
[万年筆] 無印良品のアルミポケット万年筆の購入記。OHTOのタッシェのOEMとは初めて知りました。


PilotTシャツ (ペン先に写る毎日 ~ステーショナリー生活~
[グッズ] ユニクロから発売された、PilotのコラボTシャツ。部屋着に欲しいかも。


パイロット万年筆の勉強会 (文具館コバヤシ ブログ
[インク] パイロットの証券用インクと製図用インクの違いについて。知りませんでした。


自作ペンケース写真追加+純正ケース 1 (ペリカン堂万年筆本舗
[グッズ] 万年筆の革ケースの自作話。革材料の調達価格がネックでしょうか。


90日間の旅 (万年筆評価の部屋
ビンテージ シェーファー 太字 「目玉」のはずが・・・ (Penペン草子 万年筆初心者の断想
[eBay] eBayでのトラブル話。eBayは掘り出し物を手に入れられる反面、トラブルもあるみたいですね。英語力のない私には厳しそう。

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セーラーのインク工房が復活 & 「透明プロギアスリム」の謎

 しばらく中断していたインク工房ですが、このたび再開されるとの報が、セーラー公式サイトでありました。

 インクブレンダーの石丸さんが入院されてから、オリジナルインクを調合するインク工房はしばらく開かれていませんでした。しかし石丸さんが健康を回復されて、6月27日(土)~28日(日)の北海道 藤丸百貨店でのペンクリを皮切りに、インク工房が再開されるようですね。

 →インク工房の開催日程 (セーラー万年筆 公式サイト)

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▼透明プロギアスリムのキャップリング

 前回の記事で、透明プロギアスリムの発売について書きました。その記事のコメント欄で "lloigor" さんと "とろ。" さんから指摘がありましたが、どうも透明プロギアスリムのキャップリングに違いがあるのでは、という話が出てきました。

 通販サイトのペンハウスでは、キャップリングは一重の大型タイプですが、ウェブショップタテの写真では、普通のプロギアスリムと同じ二重リングであるように見えます。

 →透明 プロフェッショナルギアスリム (ウェブショップタテ)
 →透明プロフェッショナルギア スリム 銀色 (ペンハウス)

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 セーラーの万年筆におけるキャップリングの違いについては、昔記事を書きましたので、そちらを参照してください。

 →セーラー万年筆の2種類のキャップリング

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 これはどういうことなんでしょうかね。2種類の仕様が存在するのか、あるいは途中で仕様が変わって、昔の宣材写真を使っている所があるのか、色々可能性が考えられます。とりあえず実物を見ないと不明だと思ってこの記事を書いていた所、実物の写真を載せているショップのブログを見つけました。

 →セーラー万年筆の限定品が入荷! (うめだ阪急ブログ)


 この写真を見る限りは、一重の大型リングみたいですね。二重のバージョンも存在するのかどうかは分かりませんが、大型リングの可能性の方が高そうですね。

 ただ、上のブログにも写真が載ってますが、カラーバージョンの方は二重リングなんですよね。この辺り、セーラーにもイマイチ一貫性がないような気もします。(^^; とはいえ、色々な仕様のリングやクリップがあることは、購入する側としてはマンネリにならなくて済むので、歓迎したい所ではあります。

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万年筆関連 小ネタ集 2(09/05/19)

■中屋万年筆でボールペン・ローラーボールが発売に

 →中屋万年筆のボールペン (中屋万年筆 公式サイト)

 中屋万年筆では、今まで万年筆のみを販売してきました。しかし新しく、ボールペンとローラーボールもラインナップに加わりました。エボナイト製の漆塗り万年筆なら、どのモデルでもボールペン化が可能なようです。

 「中屋の漆塗りペンは欲しいけれど、日常使いとしてはボールペンの方が良い」という方には朗報ですね。ちなみに私自身は、万年筆にしか興味はありませんので購入予定はないです。(^^;

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(関連記事)
 →中屋万年筆の 「十角軸 赤溜」 が届く

■ハイエース・マーブルが発売に

 →セーラー ハイエース万年筆の後継モデルが登場 (スミ利文具店)
 (※{09年5月13日}の記事を参照)

 セーラーの低価格万年筆として親しまれてきたハイエースは、残念ながら廃盤になってしまいました。しかし新しく、「ハイエース・マーブル」として復活することになりました。軸がステンレス無地からマーブル模様になったこともあり、価格が 1,000円 から 3,000円 になったのは残念ですが、それでも低価格万年筆としてはお手頃な価格なのではないでしょうか。

 製品の位置付けとしては、パイロットのプレラあたりと競合する感じですね。

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(関連記事)
 →セーラーのハイエースが廃番に

■ヤード・オ・レッドが5月20日より緊急値下げ

 →NOMADO1230からお知らせ (NOMADO1230)
 (※中央部の「お知らせ」に記述があります)

 ヤード・オ・レッドの国内販売価格が値下げされるようです。金融危機以来のポンド安のために、内外価格差が大きくなっていたヤード・オ・レッドですが、今回の価格改定で、多少なりとも内外価格差の縮小が期待できますね。

 どれぐらい値下げされるのかは分かりませんが、海外通販ではなく、日本の店頭で実物を見て買いたい、という方には、今回の値下げは朗報と言えるでしょう。

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(関連記事)
 →海外通販したヤード・オ・レッドの万年筆が届く

■セーラーから、透明プロギアスリムが夏季限定で発売に

 →透明プロフェッショナルギア スリム 銀色 (ペンハウス)

 500本の夏季限定で、透明プロギアスリムが発売になります。
 これは新製品ではあるものの、昔にショップ限定で発売されていたのと同じでしょうか。ブログ「カフェイン依存症気味なエンジニアの雑記」さんの所で、半年前に紹介されていました。

 →セーラー 透明プロフェッショナルギアスリム (カフェイン依存症気味なエンジニアの雑記)

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 カラースケルトンタイプのプロギアスリムも発売されていますが、色の付いていない透明万年筆の方が好みだという方は、こちらを購入されると良いでしょう。

 → セーラーから「プロギアスリム スケルトン」が発売に

■オリンパスが「ペン」50周年スペシャルコンテンツを公開

 →オリンパス、「ペン」50周年スペシャルコンテンツを19日に公開 (マイコミジャーナル)
 →オリンパス ペン 50周年記念サイト (オリンパス 公式)

823  オリンパスは、銀塩カメラ「ペン」の発売50周年を記念して、スペシャルコンテンツを公開しました。それに合わせて、抽選で50名にオリジナル万年筆をプレゼントするキャンペーンが行われています。
 コミュニティサイト「FotoPus(フォトパス)」内のコンテンツ「フォトパス パーク」への無料会員登録を行うことで、CROSS の Century Ⅱ に「OLYMPUS PEN」の刻印が施された万年筆が抽選で当たります。

 興味のある方は応募されると良いのではないでしょうか。

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コンウェイ・スチュワートの廃盤品セールが実施中

 「The Writing Desk」からのニュースレターには、ピンク色サファリの発売に加えて、コンウェイ・スチュワートの廃盤品セールが再開&延長されたことも記されていました。

 →Conway Stewart Special Offers (The Writing Desk)

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▼廃盤品 購入

 コンウェイ・スチュワートからの Special Offer により、すでに廃盤になっていて、Bespoke Services でしか注文できなかった、「58」「Dinkie」「Dandy」「Duro」の各モデルと各軸柄とが、特別な低価格で購入できます。

 →コンウェイ・スチュワートの Bespoke Service (注文販売)

 ただし、いくつかの組み合わせでは注文できません。また、ゴールドトリムのみです。注文生産のためか、発送までには30日ほどかかるみたいですね。詳細は上記のリンク先を参照してください。
 この特別販売は元々4月限定で終了したものでしたが、再開&延長されて5月末日まで(The Writing Desk では5月21日(木)まで)注文できます。

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 £225 の Dandy などは、VAT(付加価値税)を引いて日本への送料を加えると、£217.85 になります。今のポンドのレートでは、約3万円となりますね。
 コンウェイ・スチュワートの中心価格帯は、だいたい£300~£400ぐらいです。なので、どうしても欲しいモデルがある、というのでなければ、比較的安価な今回の各モデルを購入するというのもアリなのではないでしょうか。

 なお、£135 と安い Dinkie は、ポケットサイズの万年筆ですので、その点は注意しましょう。

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▼すでに注文済み

 ちなみに私は、すでに1本を4月に注文済みだったりします。(^^; 4月の30日近くのギリギリなってから、この廃盤品セールの存在を知り、あわてて駆け込み注文したのです。
 あまりにギリギリだったので、記事としてアップして紹介する間もなくて、残念に思ってました。しかし今回、セールが延長されて、記事として紹介できたのはラッキーでした。

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 どのモデル、どの色柄を注文したのかは、届いてからのお楽しみ、ということで。ちなみに、ちょっと変わった色柄を選びました。2本目のコンウェイ・スチュワートですし、他に良くあるような色柄では面白くない、ということで、あまり人気なさそうではあるものの、個人的に惹かれた色柄を注文しました。

 ちなみに、またもや個体差が大きくてリスクの高い Whirl 系にしてしまいました。リスクはありますが、Whirl 系の魅力には抗しきれませんでした。(^^;

 →コンウェイ・スチュワート 「100 Yellow Whirl」 が届く

▼RichardsPens.com

 なお、5月21日~6月1日の間、「The Writing Desk」では家族休暇をとるそうです。なので、The Writing Desk では今回の特別セールは21日で終了となるみたいですね。(※休暇中も、今回のセールの注文を受け付ける旨の記述がサイトに追加されました。) 注文は取り置き扱いになるみたいですが、この期間を避けた方が無難ではあるでしょう。

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 また、この廃盤品セールは他のショップでも行われています。Richard Binder さんの RichardsPens.com でもセールが行われているのを確認しました。こちらで購入する手もアリでしょう。こちらでは、5月末日まで注文を受け付けてますから、21日以降でも、こちらでなら注文できます。

 ただ、RichardsPens.comでは、ドル建てでの販売です。今の円ドルレートだと、Dandyなどの $440 という販売価格は、4万円近くになってしまいます。なので、ポンド安の恩恵を受けられる The Writing Desk で購入した方がお得ではあります。

 →Conway Stewart Spring Sale (RichardsPens.com)
  (※直接リンクができませんので、左サイドバーの「Pens & Nibs For Sale」をクリックしてください。)

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LAMYのサファリに、限定色 "ピンク" が登場

 「The Writing Desk」からのニュースレターに、サファリの新製品のニュースが載っていました。ピンク色のサファリが、7月にスペシャル・エディションとして発売されるそうです。

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 →Lamy Safari Pink Special Edition (The Writing Desk)

▼連続の限定万年筆

 今回のピンクサファリの発売は、自分にとってかなり意外でした。というのも、今年の初頭に2009年限定カラーとして、オレンジ色のサファリが発売されたばかりだからです。今年のサファリの展開はこれで打ち止めだとばかり思っていました。

 →LAMYのサファリに、2009年限定カラー"オレンジ"が発売に

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 この2009年オレンジについては、ブログ「私的電脳小物遊戯」の管理人ZEAKさんが、クリップを入れ替えて、"元祖サファリの1980年モデル風"にされていたのが印象深かったです。

 →LAMY SAFARI2009 オレンジ改 (私的電脳小物遊戯)


 それにしても、今回のピンク色は個人的にはど真ん中ストライクです。前回のオレンジ色は、2004年と同じ色ということで、あまり食指が動きませんでしたが、このピンクにはかなり惹かれます。個人的に、こういう色は大好きです。

 ただちょうど先月に、ピンク色の「キティ スウィートベリー万年筆」を購入したばかりなんですよね。色合い的にカブってしまうので、ちょっと悩みどころです。

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 →「プロギア マーブルエボナイト」「すみれ色 キャップレス」「キティ スウィートベリー」を購入

▼けいおん!人気、恐るべし

 サファリと言えば、今 amazon などで、イエローのサファリのペンシルが急激に売り上げを伸ばしているそうです。それというのも、『けいおん!』という人気アニメの中で、作中の田井中律という女の子が作中でサファリを使っていたことから、同じ物を購入する人が続出しているそうです。

 →2009-05-06 (ひとつな~石の字の人の日記帳~)

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 『けいおん!』効果にはビックリです。『けいおん!』というアニメの中でキャラクターが使っているベースが爆発的に売れている、なんて話もちらほら聞きます。

 →けいおん!人気で業界騒然、左利き用ベース2年分を追加発注 (ASCII.jp)


 メディアで万年筆が注目された例としては、映画『クローズド・ノート』がありました。しかしあれは沢尻エリカ嬢の騒動で、ミソが付いてしまった印象があります。マンガ・アニメ大国の日本ですから、万年筆人気の復興のためには、人気キャラクターに万年筆を使ってもらうのが効果的かも。

 ここは、『けいおん!』で一番人気らしい秋山澪に、中屋の漆塗り万年筆を使ってもらえれば、中屋人気も爆発するかも?
 もっとも、女子高生が学校で中屋万年筆を使っていたら、周囲から浮きまくりでしょうけれど。(^^;

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Montblanc 「マイスターシュテュック ソリテール ヘマタイト スティール」 のレビュー

 モンブランの「マイスターシュテュック ソリテール ヘマタイト スティール」、EFです。

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 「10万円以上の万年筆は買わない」という自己制限と、黒軸万年筆の苦手意識とで、モンブランの万年筆は長らく縁がありませんでした。そうした中、ついに購入したのがこの一本です。


(1)外観

 その名が示すとおり、この万年筆の胴軸はステンレスです。万年筆の胴軸に使われる材質としては、かなり珍しいですよね。安価な物なら真鍮(ブラス)、高価な物ならスターリングシルバーというのが一般的です。

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 正直に言えば、素材としての高級感には欠けるでしょうか。私がこれを購入した理由にしても、銀製のモンブランでは、予算オーバーになるという要因が大きかったですし。
 ただ、いざ使ってみると、これはこれで悪くないのでは、と思うようになりました。表面は無地ですから反射して綺麗です。それになにより、他に類例がない、というのが評価が高いです。


 私は基本的に、万年筆に対してはユニークさを重視します。なので同じモデルは複数買いませんし、似たような万年筆を買うのも好みません。その意味で、この「珍しいステンレス製」の万年筆は、所有満足度が高いです。

 ただ、続けてステンレスの万年筆を購入したいか、と言われると、少し微妙ではありますが。(^^; 珍しいステンレス製万年筆を一本だけ持っている、という所に意義を見いだしていますので。

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(2)キャップ

 キャップにはヘマタイトが使われています。独特のグレー色で、胴軸のステンレスと良い対比をなしていて、キャップを閉めるとなかなかバランスが取れていて好印象です。

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 このキャップですが、一つ問題があります。それはキャップを後ろにピッタリ嵌められないのです。かなり力を入れて差し込んで何とか固定できる、という感じです。しかしそれでは胴軸に傷が付きそうなので、あまりやりたくないところです。

 私自身は、ポケットサイズの万年筆以外は原則としてキャップはさしませんから、このことはデメリットとは感じていません。しかし、キャップを後ろにさす流儀の人には、この万年筆は合わないかもしれません。

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(3)ペン先、書き味

 ペン先は大型のバイカラーニブです。パイロットの15号ニブに近い大きさがあります。

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 現行モンブランのEFですが、ちょっと独特のペンポイント形状を持ちます。ブログ 「万年筆評価の部屋」 の管理人さんは、このペンポイントを評して

「Montblancの細字は小さなペンポイントで細字を演出するのではなく、大きくて薄い円盤を横にピッタリと併せてならべ、紙に円周上の一点が当たるようにして細字を演出している。」

と表現しています。その表現はまさに的確だと思います。

 →水曜日の調整報告 【 Montblanc No.23246 ヘマタイト 18K-F 】 (万年筆評価の部屋)

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 私はこのモンブラン独特の細字のペンポイントは、正直言って苦手です。独特の書き味があるのと、横太縦細の描線になるのがどうも好きになれません。ピッタリ横太縦細に書けるのなら良いのですが、現実には文字の思わぬ所が太くなったりして、コントロールしにくいです。私はどちらかと言えば、縦横がしっかり同じ太さで書けるのが好みです。

 この傾向は、ペリカンのEFにも見られるもので、それも同じく苦手です。もちろん、この苦手意識は私の好みの問題で、モンブランのニブ自体に問題があるというわけではありません。購入する際は試筆をして、自分に合っているかどうかを調べると良いでしょう。


(4)吸入方式

 吸入方式はピストン吸入式です。たくさんのインクが入ります。
 この吸入機構ですが、以前にアクシデントで外れてしまったことがあります。以下の記事にその顛末を書きました。

 →モンブランの吸入機構が外れた

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 この吸入機構は、回してから実際にピストンが上下するまでに少しの遊びがあります。個人的には、ちょっと気になる動き方ですね。


(5)筆記バランス、首軸

 この万年筆は、首軸が少し太めですね。胴軸が太くても、首軸は細くなっているのが一般的ですが、このソリテールでは、多少は細くなっているものの、割合太めです。

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 この太さは、私自身の許容範囲のちょうど上限という感じですね。私はあまり首軸が太すぎるのは、持ちにくいので好みません。デルタのドルチェビータ ミディアムは太すぎて苦手です。それに対し、このソリテールは、ギリギリ持ちにくいと感じないレベルです。これ以上太くなるとダメという感じですね。

 なお、この「ソリテール ヘマタイト スティール」には両用式のバージョンもあります。そちらの方は吸入式と異なり細軸ですので、細軸好きの方は両用式の方を選ぶという手もあります。

 重さは43gと、金属軸ですから少し重めです。しかし、キャップを外して書けば、22gですので、大量筆記も問題なくできます。筆記バランスも良好だと思います。


(6)胴軸の曇り、指紋問題

 ステンレスの胴軸は、全くの無地ですから、曇ったり指紋が付いたりしやすいです。なので、それが気になるという人は注意が必要です。

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 ただ、私は乾燥肌のために、指紋が付きにくいので、あまり問題には感じていなかったりします。乾燥肌という私の体質は、金属の首軸が滑りやすい、というデメリットがあるものの、指紋が付きにくい、というプラスがあります。

(7)総評

 ステンレス軸という高級感に欠ける素材ではあるものの、キャップのヘマタイトとのバランスも良く、見た目の美しい万年筆だと思います。ただ、モンブラン細字は独特の書き味や描線があって、それが私の好みとズレているのは残念です。

 しかし良い万年筆であることには変わりありませんから、黒軸でないモンブランを購入したいという方にとっては、良い候補の一つとなるのではないでしょうか。

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    ※スペック一覧

    ・重さ 全体:43g キャップ:21g キャップなし:22g
    ・長さ 全長:14.6cm キャップなし:15.6cm 後尾にキャップ:16.1cm
    ・太さ 首軸最小径:10.6mm 首軸最大径:12mm 胴軸最大径:13mm 胴軸最小径:11.5mm キャップ先端:15mm キャップ後端:8mm

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ペリカン万年筆のペン先品質が向上か

 ブログ「Penペン草子 万年筆初心者の断想」さんの記事によれば、ペリカン万年筆のニブの品質管理が向上したという話題が出ています。

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 →ペリカンのニブ クオリティー向上とイタリックニブの登場 (Penペン草子 万年筆初心者の断想)

▼品質のバラツキ

 これはなかなか興味深い記事です。
 ペリカン万年筆は人気のあるブランドですが、そのニブ品質のバラツキについては色々言われることが多いブランドでもあります。セーラーのペンクリニックで、持ち込まれることが一番多いのはペリカン万年筆だという話も聞きます。もちろん、販売数が多いという要素も考慮に入れる必要があるでしょうけれど。

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 ペリカン万年筆のニブ品質のバラツキが本当にあるのかどうか、もしあったとして、それはどれくらいなのか、というのはユーザーの視点からはなかなか分かりません。ただいずれにせよ、ペリカンがニブの品質管理に力を入れるというのは歓迎すべき話であります。

 「ペリカン万年筆はニブのバラツキがあるから、通販買いではなく店頭で自分でチェックして買うべき」という意見も聞きます。今回のペリカンの取り組みで、通販買いでも安心して買えるぐらいの状態が生まれればいいですね。「地方に住んでいるから、通販しか購入手段がない」という人もいますし。


▼これでEFが細ければ…

 ちなみに、私が持っているペリカン万年筆で、唯一問題があったのは、M1000です。イリジウム部分にバリでもあったのか、筆記しているとたまにペン先が引っかかって、インクが飛び散ったのです。それは自分で調整して直しましたが、それ以外は特に問題はないですね。

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 →Pelikan 「スーベレーン M1000」 のレビュー


 細字好きの私にとっては、ペリカン万年筆における一番の問題は、EFがあまり細くないことですね。舶来万年筆が太めなのは承知しているのですが、ペリカン万年筆は他の外国メーカのEFと比べても、太めだと感じます。Fとの差がほとんどない個体も多いですね。

 私がペリカン万年筆を購入するときは、何本も店頭のEFをチェックして、その中で一番細いのを選んで買います。ただそれでも限界があります。できれば、今回のペリカンによる 「新しいニブ生産設備の投入」 によって、EFが十分に細くなってくれれば嬉しいのですけれど。

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トム・ハンクスが購入した無印良品の万年筆

 ブログ「道化は踊る」さんの記事によれば、トム・ハンクスが無印良品の万年筆を購入したそうです。

 →トム・ハンクスが買ったもの (道化は踊る)

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 映画「天使と悪魔」のプロモーションで来日したトム・ハンクスですが、洋服を7万円分も購入するなど、無印良品でショッピングを楽しんだみたいですね。トム・ハンクスが購入したらしい「ABSポリカーボネイト万年筆」は、私も所有しています。(※追記:残念ながら、現在は廃番になったようです。)

■カートリッジとコンバーター

 ABSポリカーボネイト万年筆は、セーラーのOEMです。ペン先はハイエースやシャルメと同じニブで、細字の鉄ペンです。ガチニブの質実剛健な印象の万年筆ですが、一定の細い線が書けるので、それなりに気に入っている万年筆です。

 ハイエースに比べると、胴軸が長めですので書きやすいですね。ただ、価格が3,000円とハイエースに比べると高めですので、万人に勧められるかと言えば、微妙ではありますが。

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 ところで、気になるのが、この万年筆がセーラーOEMだという点です。つまり、セーラー専用のカートリッジが必要なのです。トム・ハンクスが居住するアメリカでは、セーラーのカートリッジを手に入れるのは困難なのではないかと、余計な心配をしていまいます。(^^; 万年筆事情に詳しくないと、ヨーロッパ規格のカートリッジしか知らない、という可能性も考えられます。

 →万年筆用カートリッジA 黒・2本入り (無印良品ネットストア)


 まあ、トム・ハンクスぐらいの収入があれば、付属のカートリッジだけで使い捨てても問題ないかもしれません。ただ、一人の万年筆ファンとしては、セーラーのコンバーターをトム・ハンクスに渡して、長く使ってもらいたいですね。(^^;

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 私が無印良品で購入したときには、ABSポリカーボネイト万年筆にはコンバーターは付属していませんでした。万年筆に詳しくないと、セーラーのコンバーターを別途入手してそれを使う、というのは難しいでしょう。できれば、無印良品には、コンバータを付属させて販売して欲しいですね。

■アルミ丸軸万年筆

 無印良品からは、「ABSポリカーボネイト万年筆」の他に、「アクリル万年筆」や「アルミ丸軸万年筆」、「アルミポケット万年筆」などが発売されています。

 「アクリル万年筆」は、「ABSポリカーボネイト万年筆」と同じく、セーラーOEMで、同じニブを持つ万年筆です。それに対し、「アルミ丸軸万年筆」は、シュミット製の鉄ニブを持ち、カートリッジはヨーロッパ規格のを使用します。

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 私はアルミ丸軸万年筆も持っています。シュミット製のニブだけに、こちらは線幅が太めですね。中字の太さが欲しい人は、こちらを買うと良いでしょう。
 ただ、私はこのアルミ丸軸万年筆が少し苦手です。乾燥肌の私は、どうも持つ所が滑りやすく感じるんですよね。

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神戸ナガサワから、127周年記念モデル「キングマドロス」が発売に

 神戸にあるナガサワ文具センターから、オリジナル万年筆として「キング・マドロス」が、30本限定で発売になります。5月25日前後の発売予定だそうです。

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 キングプロフィットがベースの万年筆で、ボディが漆黒のエボナイト、キャップがブライヤーという構成になっています。

 →創立127周年記念モデル Nagasawaオリジナル万年筆 キングマドロス (ナガサワ文具センター)


▼エボナイト×ブライヤー

 エボナイトとブライヤーの組み合わせと言えば、三越の「第11回世界の万年筆祭」で先行発売された「プロフェッショナルギア ブライヤ-×漆塗りエボナイト万年筆」があります。そちらはプロギアベースですが、こちらの「キング・マドロス」はキングプロフィットがベースということで、違いがあります。

 「プロギア エボナイト×ブライヤー」が長刀仕様なのに比べ、「キング・マドロス」は中字と太字の2種類となっています。

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 キングプロフィットは、プロフィット21やプロギアよりも大きくて太く、またニブも超大型で押し出しのある万年筆です。大型の割には、バランスが良くて書きやすい、という意見もネットで見ます。
 私も興味はあるのですが、いかんせん、大型だけに価格が高めになってしまうのが難点ですね。この「キング・マドロス」も12万円と、私の "10万円縛り" の制限に引っかかってしまうのが残念です。

 冒頭の写真だとクリップがシルバーのように見えますが、ゴールドメッキのようですね。


▼木軸万年筆

 キングマドロスのキャップのブライヤーは、"染色・木目出しクリア塗装" という仕上げがなされているそうです。どんな感じなんですかね。

 私はあまり木軸万年筆には詳しくありません。木軸にも興味はあるのですが、「インクが付いて汚れたりしたら…」と考えると、扱いやすい他の素材を優先して購入することが多いです。木軸表面のラッカーや漆などを剥がして、つやふきんなどで磨いて熟成させたりする木軸万年筆ファンも、ブログなどでよく見ます。ただ、私はなかなかその域にまで達せないですね。

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 私が持っている木軸万年筆は、セーラーの銘木シリーズ「鉄木刀」と、パイロットの「カエデ」「レグノ89s」の3本です。この3本では、胴軸表面がコーティングされていて、汚れなどに強い鉄刀木についつい手が行きますね。

 育てるより、扱いが楽な方に流れてしまってます。(^^;

 →セーラー 「鉄刀木(たがやさん)」 のレビュー


▼プロフィット万年筆 六甲モデル

793  ナガサワからは、もう一本、オリジナル万年筆が発売されます。神戸セレクション認定記念「Nagasawaオリジナル プロフィット万年筆 六甲モデル」です。

 →神戸セレクション認定記念 Nagasawaオリジナル プロフィット万年筆 六甲モデル (ナガサワ文具センター)


 こちらはプロフィット スタンダードがベースで、ペン先とリングにオリジナルの刻印がされたタイプとなります。価格は13,500円と、オリジナルと比べて少しだけ高くなっている程度ですから、ちょうど国産1万円台の万年筆購入を検討している方なら、良い選択肢の一つとなるのではないでしょうか。

 こちらは、付属としてオリジナルインク "六甲グリーン" が付いてきます。

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 →Penstyle オリジナルKobe INK物語「六甲グリーン」 (ナガサワ文具センター)

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中屋万年筆の 「十角軸 赤溜」 が届く

 以前にオーダーした「十角軸 赤溜」が届きました。二日間、たっぷり使いましたが、期待以上のものがあり、満足です。

中屋万年筆

 中屋万年筆の色々なモデルの中で、「十角軸 赤溜」を選んだ理由については、オーダーしたときに書いた以下の記事を参照してください。

 →中屋万年筆(十角軸 赤溜)を注文した

▼輪島漆塗

 漆塗りの万年筆は初めてです。実物を見ずに、ネットの写真だけで注文しましたので、実物がどんな感じなのか、多少不安もありました。しかし、実物は期待通りの素晴らしい質感を持つ一本で、安心しました。

赤溜

 平面部分と角の部分で微妙に色合いが異なり、それがいい具合に目を楽しませてくれます。しかも溜塗りですから、これからどんどん表層の漆の透明度が増し、下地の漆が透けてきます。これからの数年単位での熟成も楽しみです。

 →黒溜の一年後の変化 (中屋万年筆 公式)
 →他の品での溜塗りの変化 (中屋万年筆 公式)


 中屋万年筆は、どちらかと言えば大きめの軸が多く、持て余すのではないかというのも懸念材料でした。しかし、少なくとも十角軸は「大きすぎ、太すぎ」ということもなく、ちょうど良い大きさです。

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 私はポケットサイズの万年筆以外は、基本的にキャップをささないで筆記します。この十角軸も、キャップをささずに、問題なく筆記できます。試しにキャップを後ろに嵌めてみましたが、少し安定感は劣るでしょうか。力を入れて嵌めれば安定するものの、漆に傷や凹みがつきそうで、何となく躊躇われます。漆の保護を考えれば、キャップをささない方が無難かもしれません。

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▼石目乾漆グリップ

 注文したときの記事で、「ちょっとした特注部分」を加えたことを書きました。それが、この石目乾漆グリップです。

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 この石目乾漆グリップを注文した目的は二つありました。

  • デザインに一つのアクセントを加えること
  • 石目乾漆グリップにすることで、すべりにくくすること  

 最初の目的はしっかり果たされて、満足です。グリップ部分が違う質感のデザインにすることで、一本調子ではない変化のある外観が得られました。全体が一つのデザインや質感で統一されている方が好き、という人もいるでしょうが、私はこうした変化がある方が好みですね。

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 二つ目の目的に関しては、ちょっと思惑が外れました。乾燥肌の私の場合は、石目乾漆部分の方が、赤溜の胴軸の部分よりもよりすべりやすいのです。さらにそれに加えて、私の万年筆の持つ位置では、そもそも石目乾漆グリップではなく、その上のネジ部分に指がかかるのです。

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 結果として、すべり止めという思惑は外れましたが、デザイン的には気に入っていますので、良しとしましょう。(^^;


 なお、十角軸の石目乾漆は、キャップと軸をぴったり合わせる嵌合具合が難しいらしく、グリップ部の漆の塗り直しと調整が必要になったそうです。というわけで、当初の納期よりも一ヶ月ばかり余計にかかってしまいました。というわけで、十角軸の場合は石目乾漆グリップはちょっと鬼門かもしれません。(中屋万年筆の中の人にも負担がかかりますし。)(^^;

▼クリップとペン先

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 ペン先とクリップはルテニウムにしました。ペン先のメッキと言えば金やロジウムばかりですから、変わった外観が欲しくてオーダーしました。期待通り、ガンメタル風の渋い色合いです。赤溜の胴軸に良くあった渋さだと思います。ただ、地味目なのは否めませんが。

 ペン先は細字です。#3776系ニブらしい、シャキシャキした文字が書けます。


 クリップなしのシガーモデルの購入も検討しましたが、今回はクリップありのライターモデルにしました。それは、面合わせの都合からです。

 中屋万年筆のネジは四条ネジです。ですので、軸とキャップとで十角軸の面が一致するのは、四つのネジの入り口の内、一つだけなのです。

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 普段は面合わせにはこだわりませんが、合わせたいときに簡単に合わせられる方が便利です。なので、面合わせの目印となるように、クリップありのライターモデルを選んだわけです。下の写真の位置関係でキャップを閉めると、ちょうど面が合います。

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▼費用

 かかった費用は以下の通りです。

万年筆本体 68,250円
石目乾漆グリップ 10,500円
ルテニウムペン先 5,250円
ルテニウムクリップ 1,050円
コンバーター&アダプター 630円
配送料 840円
-------------------------------
合計 86,520円

 ヨーロッパ規格のカートリッジが使えるアダプターは、今すぐに必要というわけではなかったのですが、ついでなので入手しておきました。

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エボナイト製万年筆における、変色と曇り問題

 私は先月、エボナイト製の軸を持つ「プロギア マーブルエボナイト」を購入しました。私にとって初のエボナイト万年筆です。

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 かつてはエボナイトは万年筆の軸やペン芯の素材として、よく使われていました。しかし、他の素材が色々と開発されるようになり、今では希少性のある素材となっています。

 エボナイトは色々と扱いに注意も必要です。というわけで、私自身の知識の整理や備忘録を兼ねて、エボナイトに関するネット上の諸情報をまとめることにしました。情報源は、エボナイト製の万年筆を製作されている「masahiro万年筆製作所」さんのブログです。

 →masahiro万年筆製作所 本サイト

▼エボナイトという材質

 →エボナイトについて その1 エボナイトとは (masahiro万年筆製作所)
 →エボナイトについて その3 エボナイトの特徴 他の素材と比較して (masahiro万年筆製作所)

 (※リンク先では、下にスクロールすれば本文が見られます。)

 エボナイトとは何かについて、詳細に書かれています。ちょっと詳しすぎる面もあって、読むのに苦労する面もありますが、流し読みするぐらいでも、疑問点はだいたいなくなるでしょう。

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 →エボナイトについて その2 エボナイトの種類 (masahiro万年筆製作所)

 エボナイトは基本的に黒色ですが、マーブルエボナイトの柄は、ベンガラなどを混ぜて独特のマーブル調の色を付けたものだそうです。


▼エボナイトの変色と曇り

 →エボナイトについて その5 エボナイトの変色・曇り (masahiro万年筆製作所)
 →エボナイトの変色について (masahiro万年筆製作所)

 エボナイトは湿度と紫外線に寄って変色したり曇るという特徴があります。
 年月を経ての多少の変色であれば、それも味として楽しめる面もありますが、不適切な管理状態に置いて、エボナイト表面が曇ったり粉を吹いたりする事態は避けたい所です。

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 私の万年筆の保管状態では、湿気の問題はありませんが、紫外線の問題が気になっています。
 以前の記事にも書きましたが、私は万年筆をデスク上に置いたトレイにむき出して置いています。すぐに取り出せて使えることを重視してのことです。しかしそのために、万年筆は常にデスク上の蛍光灯に常時照らされています。他の万年筆の場合はそれでも何の問題もないわけですが、エボナイトの場合はそうはいきません。

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 私の使っているデスクは引き出しのないタイプなので、引き出しにしまっておく、というわけにもいかないんですよね。正直、ちょっと悩んでます。さっと取り出せる引き出しのあるコレクションボックスを買えば問題はなくなるのですが。

 う~ん、悩みどころです。とりあえず、先日に送られてきた万年筆に付属してきた、ちりめんの万年筆入れに入れるようにしようかと思ってます。

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▼余談

 →マーブルエボナイトペン芯 (試作品) (masahiro万年筆製作所)

 マーブルエボナイトで作ったペン芯というのは面白いですね。ペン芯の性能やコストパフォーマンスは別にして、興味深い写真です。

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セーラーから 「プロシック パール」 と 「プロギア マットブラック」 が発売に

 セーラーから、新しく2種類のモデルが発売になるようです。「プロシック パール」と「プロフェッショナルギア マットブラック」です。セーラーの公式サイトでの掲載はまだのようですが、通販サイトで告知がありました。

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 →プロシック パール 万年筆 (ペンハウス)
 →プロフェッショナルギア マットブラック 万年筆 (高級万年筆の文栄堂)


▼プロシック パール

 プロシック パールは、すでに発売されている「プロシック ラルゴ」や「プロシック  ヴィーヴォ」に続く、第2弾のモデルです。てっきり、プロシックはラルゴとヴィーヴォで打ち止めだと思っていたので、今回のパールの発売は意外でした。

 私が持っているのは先代の「プロシック ラルゴ」です。詳細については、以下のレビューにまとめてあります。

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 →セーラー 「プロシック」 のレビュー


 先代のラルゴとヴィーヴォは、胴軸の真鍮にロジウムメッキを施されたモデルです。それに対し、今回の「プロシック パール」では、真鍮へのパール塗装です。それに伴い、価格は \30,000 から \25,000 と安くなっています。

 「プロシックの形状には興味あるけれども、ロジウムメッキの外観はあまり好みではない」という方は、今回の「プロシック パール」を購入されると良いのではないでしょうか。

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 パール塗装と言えば、つい最近、「シャレーナ パール」万年筆も発売になっています。それと同じ感じかもしれません。
 「シャレーナ パール」の方は「ブラック / アイボリー / ピンク」の3種類で、「プロシック パール」は、「ブラック / アイボリー / レッド」の3種類です。

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 →シャレーナ パール 万年筆 (セーラー万年筆 公式)


 セーラー万年筆の二本柱と言えば、プロフィットとプロフェッショナルギアですが、セーラーはこのプロシックを第3のスタンダードモデルにしようということなんでしょうか。ただ、プロシックが発売されてからそれなりの期間が経ちましたが、あまりプロシックを持っている、という人の話は聞きません。売れているのかどうかイマイチよく分からない所はあります。

 まあ、せっかく金型を作った以上、派生モデルを色々作らないともったいない、ということなのかもしれませんが。(^^;


▼プロフェッショナルギア マットブラック

 今まで、プロフィット21にはマットブラック仕上げがありましたが、それに続いて、プロギアにもマットブラック仕上げが発売になります。「プロギア マットブラック」は、「プロギア マーブルエボナイト」や「プロギア モザイク」と同じタイプの、大型リングが付いた方のモデルみたいですね。

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 →「プロギア マーブルエボナイト」「すみれ色 キャップレス」「キティ スウィートベリー」を購入
 →セーラー 「プロフェッショナルギア モザイク」 のレビュー


 胴軸のマット仕上げについては、私は最近興味を持ちつつあります。ただ、購入するとなると、プラチナの「肥後象嵌 万年筆」の方が第一候補ですね。
 私は先月に「プロギア マーブルエボナイト」を購入したばかりですから、さすがに今回のマットブラックを購入すると、似たようなモデルを続けて購入することになってしまいますので。

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 →プラチナの 「肥後象嵌 万年筆」 が気になってきた

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