エボナイト製万年筆における、変色と曇り問題
私は先月、エボナイト製の軸を持つ「プロギア マーブルエボナイト」を購入しました。私にとって初のエボナイト万年筆です。
かつてはエボナイトは万年筆の軸やペン芯の素材として、よく使われていました。しかし、他の素材が色々と開発されるようになり、今では希少性のある素材となっています。
エボナイトは色々と扱いに注意も必要です。というわけで、私自身の知識の整理や備忘録を兼ねて、エボナイトに関するネット上の諸情報をまとめることにしました。情報源は、エボナイト製の万年筆を製作されている「masahiro万年筆製作所」さんのブログです。
▼エボナイトという材質
→エボナイトについて その1 エボナイトとは (masahiro万年筆製作所)
→エボナイトについて その3 エボナイトの特徴 他の素材と比較して (masahiro万年筆製作所)
(※リンク先では、下にスクロールすれば本文が見られます。)
エボナイトとは何かについて、詳細に書かれています。ちょっと詳しすぎる面もあって、読むのに苦労する面もありますが、流し読みするぐらいでも、疑問点はだいたいなくなるでしょう。
→エボナイトについて その2 エボナイトの種類 (masahiro万年筆製作所)
エボナイトは基本的に黒色ですが、マーブルエボナイトの柄は、ベンガラなどを混ぜて独特のマーブル調の色を付けたものだそうです。
▼エボナイトの変色と曇り
→エボナイトについて その5 エボナイトの変色・曇り (masahiro万年筆製作所)
→エボナイトの変色について (masahiro万年筆製作所)
エボナイトは湿度と紫外線に寄って変色したり曇るという特徴があります。
年月を経ての多少の変色であれば、それも味として楽しめる面もありますが、不適切な管理状態に置いて、エボナイト表面が曇ったり粉を吹いたりする事態は避けたい所です。
私の万年筆の保管状態では、湿気の問題はありませんが、紫外線の問題が気になっています。
以前の記事にも書きましたが、私は万年筆をデスク上に置いたトレイにむき出して置いています。すぐに取り出せて使えることを重視してのことです。しかしそのために、万年筆は常にデスク上の蛍光灯に常時照らされています。他の万年筆の場合はそれでも何の問題もないわけですが、エボナイトの場合はそうはいきません。
私の使っているデスクは引き出しのないタイプなので、引き出しにしまっておく、というわけにもいかないんですよね。正直、ちょっと悩んでます。さっと取り出せる引き出しのあるコレクションボックスを買えば問題はなくなるのですが。
う~ん、悩みどころです。とりあえず、先日に送られてきた万年筆に付属してきた、ちりめんの万年筆入れに入れるようにしようかと思ってます。
▼余談
→マーブルエボナイトペン芯 (試作品) (masahiro万年筆製作所)
マーブルエボナイトで作ったペン芯というのは面白いですね。ペン芯の性能やコストパフォーマンスは別にして、興味深い写真です。
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コメント
こんにちは^^
先日、こちらでコンバーターの棚つりについて教えていただいてから、ひそかに通い続けております。
知らないことがいっぱいあるので一つずつ調べながら読んでいるのですが、
もきゅすけさんちのペンが綺麗なものばっかりなので、記事を読まずペンの写真ばっかり見てしまって、
なかなか先に進みません(笑)
こちらのエボナイトのペンもとっても綺麗ですね~。
こういうシマシマな模様とっても好みなので目がキラキラしてしまいます(笑)
書き味も大事ですが、わたしにとっては見た目が何よりも重要なので、綺麗なペンだとウキウキして出動回数がぐんと増えます。
このウキウキこそ万年筆を使う醍醐味だと思い込んでるのです^^
いきなりなのですが、男性のご意見をお伺いいたしたく、失礼を承知で質問させてください。
彼と色違いのお揃いで万年筆を使いたくて、ひそかに万年筆貯金しています。
「ガリア戦記」が大好きな人なのでペンは赤軸、インクはヤンセンのカエサルと思っています。(インクは既に手配済みです)
男性が持っても変じゃない赤い万年筆を探しているのですが、どうしても自分の好みで選んでしまうので、
女性っぽいかなあ・・と思ってしまうのです。
高価なものだと気にしちゃうな・・と考えて候補に挙げたのがパイロット/レガンスの赤なのですが、
他のものも見て検討したいと思っています。(レガンスのレビューもかなり参考にさせてもらいました^^)
本人と一緒にお店に行くのが一番良いと思うのですが、万年筆を初めて使う人だし(わたしもあんまりわかってないし・・)、
お誕生日のプレゼントのつもりなので出来ればある程度見当をつけて行きたくて、
赤い軸の万年筆で気になるもの、またはお気に入りの物などがありましたら教えてください。
可能な限りお店などに足を運んで見てこようと思っています。
投稿: USA | 2009年5月 5日 (火) 12時52分
USA さん、こんにちは。
私も見た目が派手な万年筆が好きなので、外見重視ではありますね。万年筆を買い始めの頃は、国産のスタンダードラインの黒軸を中心に買っていましたが、最近では黒軸万年筆はさっぱりです。(^^;
赤色の万年筆ですが、個人的にオススメするのは、ウォーターマンのエキスパートの赤です。ちょっと派手めではありますが、胴軸の独特の模様と金のトリムとのバランスが、個人的に大好きです。ただ、ちょっと重めの万年筆なので、気に入るかどうかは好みにもよりますけれど。レガンスの赤色は、価格もリーズナブルですし、間違いのない選択だと思いますよ。
投稿: もきゅすけ | 2009年5月 7日 (木) 12時40分
もきゅすけ様
ありがとうございます!
ウォーターマンの万年筆はエレガントでステキだなあと思って見ていました。
お揃いで使えたら嬉しいなあ。
エキスパートは見たことありますが、触ったことがないので一度お店で試し書きさせてもらおうと思います^^
レガンスの外観も美しくて迷いに迷っています。困った~・・
投稿: USA | 2009年5月 9日 (土) 12時10分
USA さん、こんにちは。
ウォーターマンは金属製の軸で重め、レガンスは樹脂軸で軽め、という違いがありますから、どちらの傾向が好きかで決めるというのもアリでしょう。
まあ、レガンスの方が、入手性の良いパイロットのカートリッジが使えますから、レガンスの方が無難と言えば無難だとは思います。
投稿: もきゅすけ | 2009年5月10日 (日) 22時02分