アウロラから「ルナ・アウレア・ミニマ」が発売に
ソーレ(太陽)、フォーコ(炎)に続いて、ミニマシリーズの第3弾として、ルナ(月)が発売になりました。海外の通販サイトでは結構前から告知されていましたが、日本でもようやくという感じでの発売です。
→アウロラ ルナ・アウレア・ミニマ 万年筆 (高級万年筆の文栄堂)
アウロラのミニマシリーズは、オプティマの小型版といった位置付けの万年筆です。ソーレとフォーコは明るい感じの色でしたが、ルナでは一転して落ち着いた印象のデザインになりました。色彩的には、エウロパの小型版といった印象でしょうか。海外サイトで見たときは、もっと白一色の見た目かと思っていましたが、結構マーブル調が強く、黒い部分が目立ちますね。また、レジンが薄く、下のペン先などが透けて見えます。
■小型万年筆に対する物欲
私はソーレ、フォーコに続き、このルナも購入は見送る予定です。アウロラの綺麗な外観は好きなのですが、どうも私はオプティマなどの大きなタイプの方が好きですね。ペリカンのM300も同じく、あまり物欲がわきません。
この感覚は、自分でもちょっと意外なものがあります。私は最近、小さい万年筆や細軸の万年筆を特に好むようになってきています。ですから、このミニマシリーズへの物欲がわいてもおかしくないのですが。
自分の感覚を理解するのは難しいですが、一つ理由を挙げるとすれば、その価格があるでしょうか。このルナは定価が52,000円です。それだけの値段にしては小さい、というのが、物欲がわかない理由の一端かもしれません。また、小型ニブのアウロラとしては、イプシロン・シルバーで十分満足しているというのもあります。
まあ、自分の万年筆への趣味や物欲の方向性は、結構短期間で変わりますので、半年後にはこのルナを購入しているかもしれませんが。なにせ1年前には、私が漆塗りの万年筆を愛好するようになるとは全く想像もしてませんでしたし。
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コメント
EF Maniaさん、こん○○は。40万アクセス達成&御改名おめでとうございます。
私は手が小さいものですから、あんまり立派な太軸は手に合わないのですが、あんまり小さいのも考え物ですね。細字でもニブが大き目の方が書き易いような気がします。
キャップの中身が透けて見えるというのは、少しびっくりです。透けやすい色合いというのもあるんでしょうが、落としたらパリンと割れた…などという目に遭うのは、御勘弁願いたいものです。
投稿: 狂四郎 | 2009年7月14日 (火) 20時20分
もきゅすけさん改めEF Maniaさん、こんばんは。
この度は40万アクセス達成おめでとうございます。
今日の記事でアウロラのオプティマ ブルーを拝見しましたが、これは、どの程度インクを
吸入できるのでしょうか?
私の場合、とある試験で論文を書かなければならず、できる限りインクの入る万年筆を
探しています。パイロットのカスタム825は、プランジャー式ゆえにかなりのインク吸入量
らしいのですが、デザインをみると、こちらに目が行ってしまいます。
ちなみに、ペリカン M400は現在某所に調整依頼中で手元になく、
当分インク吸入量を測れそうにありません。
果たして、オプティマとペリカン M400、どちらがインク吸入量が多いのか・・・。
WATERMANのエキスパート(EF)が気に入って上位のエグゼプション、アウロラのオプティマ ブルーと、欲しいものが多すぎて困ってしまいます。
せっかくのボーナスが・・・。
投稿: 斎賀 | 2009年7月14日 (火) 20時45分
狂四郎 さん、こんにちは。
やはり全体的なバランスというものがありますよね。クロスなどの金属軸の万年筆や、低価格万年筆の場合は、細軸でも合うのですが、アウロラのような高価格のきらびやかな万年筆の場合は、大きい方が押し出しがあって良いように思います。大きい方が、それだけデザインを楽しむことも出来ますし。
小さい割には吸入式の万年筆ですから、耐久性は心配ですよね。機構的に弱くなりがちなインク窓部分はオプティマに比べると小さめみたいですから、その点は多少はマシなのかもしれません。
投稿: EF Mania (管理人・改名中) | 2009年7月14日 (火) 22時49分
斎賀 さん、こんにちは。
オプティマのインク吸入量を測ったことはないのですが、『趣味の文具箱 Vol.11』によると、オプティマとほぼ同じ機構の「アウロラ 88」のインク吸入量が 1.26cc ですので、オプティマも基本的には同じ程度と考えて良いのではないでしょうか。
吸入式の万年筆は、総じて 1.2cc~1.3cc 程度で共通してますね。ペリカンM400も 1.35ccです。インキ止め機構を持っている「カスタム823」が 1.59cc 入ったり、あるいは ダブルタンク・パワー・フィラー機構を有している「オペラ・マスター・デモ」が大容量入ったりするのは例外ですね。
吸入式の万年筆では、インキ止めなどの特殊な機構を持たないと、大容量インクタンクは実現しにくいです。その点については、以前に記事に書きました。
「吸入式万年筆のインク吸入量が少ない理由」
http://visconti.air-nifty.com/blog/2008/08/post_bd6e.html
カスタム823が、多くインクが入る実用的な万年筆としては筆頭ですが、ただカスタム823は吸入機構に金属を使っている関係上、ちょっとリアヘビー気味なので、論文試験などでの大量筆記にはあまり向かない、という話も聞きます。
なので、「1.1cc入るコンバータの CON-70を使う」か、あるいは「カートリッジで使う」「万年筆を複数本用意する」というのが、論文試験用の万年筆としては現実的なようです。
ウォーターマンのエクセプションについては、個人的にはあまり勧めません。私が持っているのはエクセプション・スリムですが、あのスクエアボディは、あまりにも使いにくすぎますし、また重すぎると感じます。感覚は人それぞれなので、あくまで私の印象ですが…
投稿: EF Mania (管理人・改名中) | 2009年7月14日 (火) 23時43分
いつも、楽しく拝見させて頂いております。
ミニサイズでも、十分な存在があるのがイタリア製ですね。
今も、ドルチェビータミニを愛用しています。
これは、本来カートリッジ専用なのですが、ペリカンのコンバータを短く切りつめてセットし、
コンバータ仕様にしています。
もっとも、サイズの関係で、インクが1センチ位しか入らず・・・・。
インク補充の手間がかかりますが、これも一興!と思っています。
投稿: junta | 2009年7月15日 (水) 16時30分
junta さん、こんにちは。
カートリッジ専用の万年筆で、コンバータを使うとは荒技ですね。(^^) 私も良く、「コンバータが使えたらなぁ」と思います。小型コンバータをどこかから出してくれると嬉しいのですけれど。
インクが1センチしか入らないというのは、厳しいですね。(^^; 「カートリッジ+スポイト吸入」が無難なんでしょうけれど、ちょっと面倒なのが難点です。
投稿: EF Mania (管理人・改名中) | 2009年7月16日 (木) 19時43分