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ペリカン 400NN のペン芯を徹底的に清掃する

 弾力のあるペン先の万年筆を求めて、オークションでペリカン 400NN のEFを手に入れました。ペンポイントのコンディションは良かったのですが、ペン芯はインクで相当に汚れていました。今まで色々と中古の万年筆を落札してきましたが、ここまで汚れていたのは初めてです。なので、徹底的に清掃することにしました。

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■分解

1159  インクの詰まり方は相当で、ペン芯の溝が黒インクの固まりでほとんど埋まっているほどでした。前の使用者は、水で洗うということはしてなかったのでしょうね。爪楊枝でゴリゴリとインクの固まりをこそげ落としました。この頃のペン芯の溝は、現行よりも幅が広いので、清掃する場合は楽です。


 外から見える部分は完全に綺麗にしたので、これで大丈夫かとボルドー色のインクを入れて使用してみましたが、まだ古い黒インクの残骸がインクに混ざります。ぬるま湯を何度も給排水したり、ニブを水に一昼夜つけてみたりしても駄目だったので最終手段として、ニブを分解して清掃することにしました。
 (※ニブの分解は戻らなくなる恐れのある行為ですので、安易にされない方がよいと思います。)

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 一番怪しいのがペン芯内の溝です。ラッピングフィルムの切れ端をスリットに差し込んでみたところ、やはり溝がインク滓で埋まってました。よくこれだけ埋まっていて今まで使えていたものだと、感心するぐらいでした。溝を徹底的にさらって組み直したところ、古い黒インクが混じることなく、快適に使えるようになりました。渋かったインクフローも改善して、一石二鳥でした。

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 なお、ペン先は全快しましたが、胴軸のピストンはちょっと堅めですね。シリコンスプレーでも改善しませんでした。調べてみると、400NNではよくある症状とのこと。まあ、ちょっと堅めという程度の軽症なので、とりあえずはこのまま使用しようと思います。

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調整・修理・改造・トラブル」カテゴリの記事

コメント

お掃除ご苦労様です。

スーベレーン以前のペリカンも良いですね。
相場もそれ程高くないので、いつかは手に入れてみたいです。

こうして分解すると、基本的な設計が、スーベレーンでも変わってないことが良く分かります。

投稿: レッドのコッカー | 2009年11月29日 (日) 15時16分

 レッドのコッカー さん、こんにちは。

 一時のブームも落ち着いたのか、最近は400NNなら、1万円前後で落とせる感じですね。もっとも、古いブツですので、良いコンディションのものが手に入れられるかどうかは、かなり運任せなところがありますが。
 ペン先は完全に現行のM400~M600と互換性がありますから、M400の胴軸に400NNのペン先をつけるということもできちゃいます。こういう仕様の一貫性は、あれこれいじくる者としては、とてもありがたいです。

投稿: EF Mania | 2009年11月29日 (日) 18時46分

やっぱり時々は水洗いした方が良いのでしょうか?インクを変える時くらいしか水洗いしたことがないです。
こうしてみると超音波洗浄器がやはり欲しくなりますね。

投稿: ardbeg32 | 2009年11月29日 (日) 23時17分

つまようじで行けますか?
私はいつもスキマゲージでやっております。ブルーブラックで固着してなくて良かったですね

投稿: どーむ | 2009年11月30日 (月) 21時01分

 ardbeg32 さん、こんにちは。

 いろいろな考え方がありますが、私はたまには水で洗った方が良いと思います。基本的には、日常的に使ってさえいれば洗浄は必要ないともいえますが、現実にはキャップを開けたまま考え事をするなどして、ある程度ペン先を乾かしてしまうことはよくありますし。リセットする意味で、洗った方が無難かと思います。
 こだわる人の場合、ペン芯へのインクの馴染みが洗うことでなくなるのを嫌って、インク自体で洗浄するということも聞いたことがあります。(^^;

 ただ洗う場合、ペリカンの縞軸は長期間水に漬けると、縞部分がはがれてくるので、胴軸を水に漬けるのはやめた方がいいです。

投稿: EF Mania | 2009年11月30日 (月) 22時04分

 どーむさん、こんにちは。

 あ、そういえば、隙間ゲージという手もありましたね。存在を忘れてました。
 この400NNの場合、ペン芯の溝は広かったので、爪楊枝は一気にこそげ落としやすかったです。スリットの場合は、隙間ゲージの方が便利だったかもしれないですね。

投稿: EF Mania | 2009年11月30日 (月) 22時07分

初めまして。
いつもブログで勉強させていただいてます。
お尋ねよろしいでしょうか?
私、昨年末にセーラープロフィット21を購入し、現在まで使用してます。
先日、購入時に付属していたインク(瓶入りの黒色[瓶にはセーラーインクの表記のみ])を一度だけと思い、コンバーターにてペン先の穴までインクに浸して吸い上げました。
そうすると、吸い上げそのものは無事に終了したのですが、インクに浸かったペン先部は黒く曇ってしまいました。
あわてて洗浄しましたが、インクに浸かった部分とその他の輝きは、明らかに異なってしまいました。
ペン先の事ですから、気になり始めると気になるもので、何とか黒色の雲りを取り除きたいのですが、もし良い方法等ありましたら、ご指南頂けますか?

投稿: ふみ | 2011年3月14日 (月) 20時37分

 >ふみ さん

 今までいろいろなインクを使ってきましたが、ご指摘のような状況にはなったことはありませんので、ちょっとわからないです。すいません。
 あまりに古いインクですとカビがインク内で繁殖することもあるようですが、新品のインクならそういうこともないでしょう。他のブログ等でも聞いたことがない症状ですので、表面の油がとれたなどが原因かもしれません。いずれにせよペン先はいつもインクで汚れるものですから、気にしないというのが正解かもしれません。

投稿: EF Mania | 2011年3月16日 (水) 10時58分

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先日、ニブ交換に出していたペリカンM400が無事帰還しました [続きを読む]

受信: 2009年12月 1日 (火) 21時29分

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