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ビスコンティ 「レンブラント」 のレビュー

 ビスコンティの「レンブラント万年筆」のレッド、Fニブです。嵌合式のキャップが磁石の力で閉まるという個性的な万年筆です。

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(1)キャップ

 このレンブラントは、キャップ内にリング状の強力な磁石がはめ込まれており、その磁力でキャップが固定されます。「カチャン!」という音と共にカッチリ閉まります。外部の力で簡単にキャップが外れるといった心配はありませんし、気密性も保たれます。

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 普通の嵌合式キャップと同じような使い勝手で使用できると思います。違いとしては、キャップを閉じるのに力が必要ない一方、磁石がそこそこ強力なため、キャップを開けるときは多少の力が必要という点があります。

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(2)筆記バランス

 このレンブラントは、首軸が金属で胴軸が樹脂という仕様のため、重心が比較的前にあるのが特徴です。キャップを後ろに挿すと、一般的な重心バランスになりますが、キャップを挿さないと、下の写真のように首軸のすぐ後ろが重心となります。重心が前にある万年筆を探しているという方は、これは良い候補の一つになると思います。

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(3)外観

 胴軸は単色ではなく、ヴァン・ゴッホのように微妙な色合いの変化があるレジンです。基本的には美しい胴軸だとは思うのですが、ヴァン・ゴッホと同じく、模様の出来具合には個体差があり、あまり美しくない模様のある個体も存在します。

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 実は私の個体も少し瑕疵があります。キャップの右側に、黒い汚れがこすったような模様があるのです。人によって感覚が異なるとは思いますが、私はこの部分は美しくないと思います。このように模様の個体差がありますので、通販で買うのは少しリスキーです。確実に美しい個体を買うためには、店頭で実物を吟味して購入した方がいいでしょう。

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(4)ペン先

 ペン先はステンレスで、普通サイズのニブがついています。インクフローは良くてなめらかで、鉄ペンとして優秀な書き味だと思います。ただ、私の個体は購入直後は書き出しかすれがありました。かすれがなくなるまでに2週間程の慣らしが必要でした。それ以後は問題ありません。

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(5)コンバータ

 この万年筆を購入して驚いたのは、コンバータが別売りだということです。今までいろいろな万年筆を購入してきましたが、1万円以上の舶来万年筆でコンバータが標準で付属してこなかったのはこれが初めてです。外国でもそういう仕様みたいです。しかもオペラなどのコンバータとは互換性がありませんので、使い回しができないのもマイナスです。こういう仕様は勘弁して欲しいです。

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(6)総評

 マグネット式のキャップというギミックが目立つ万年筆ですが、前よりの重心バランスは書きやすく、基本性能が高いです。鉄ペンであることやコンバータが付属しないといったマイナス面もありますが、個性的でお勧めできる万年筆です。模様の個体差には注意して購入した方がいいでしょう。

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※スペック一覧

・重さ 全体:31g キャップ:13g キャップなし:18g
・長さ 全長:14.2cm キャップなし:12.5cm 後尾にキャップ:16.7m
・太さ 首軸最小径:10mm 首軸最大径:11mm 胴軸最大径:12mm 胴軸最小径:9mm キャップ先端:14.5mm キャップ後端:12mm

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