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ウェーバリー加工された「ペリカン XXXF ペン先」を購入した

 超極細のペリカン交換用ニブを3つ購入しました。これは公式に販売されているものではなく、ショップが独自に加工したものです。これで、私の手持ちのM400系ペリカン万年筆には、みんな細字ニブが装着されたことになります。

ペリカン XXXFニブ

■Waverley nib

 この極細ニブは、海外ネットショップの RichardsPens.com が販売しているペン先です。このペン先は、海外の万年筆掲示板の The Fountainpen Network で、XXXFペン先のことが話題にされていたことから、存在を知りました。というわけで、細字好きとして試してみよう、ということで入手しました。以下のページの中央部「Very Fine Round Nibs」という項目がそれです。

 →Specialty Nibs (RichardsPens.com)

Very Fine Round Nibs


 売られているのは「XXF、XXXF、XXXXF」の3種類です。そしてそれぞれに鉄ペンと金ペンの2種類があります。鉄ペンの方が安いですが、その分、返品不可になっています。また、このニブはウェーバリー加工されています。あまりに極細のため、カリカリした書き味になるのを少しでも緩和するために、ペン先を上に反らせる加工がされています。

ウェーバリー通常ペン先
(※上が改造M250ニブで、下がノーマルのM250ニブです。)

■Super Needle-point

 色々検討しましたが、送料等のことも考えて 「鉄ペンのXXF、金ペンのXXF、金ペンのXXXF」 の3種類を購入しました。鉄ペンはM200のニブ、金ペンはM250のニブがオリジナルです。M250は数年前に廃番になったモデルですので、そのニブを使っているのはちょっと意外でした。

ペリカン M250

 送られてきたニブは、XXXFの名称の通り極細が書けて満足です。ただ、XXFとXXXFはあまり差が感じられません。どちらも十分以上に細いですので、大きな差はさすがにつかないですね。


 細く書けることは希望通りだった一方で、ちょっと予想外なこともありました。それは、金ペンの方は「インクフローが良すぎる」ということです。元々のM250のニブがわずかに柔らかめであることと、ウェーバリー加工されていることが合わさってか、ちょっとインクが出すぎです。そのせいで、パイロットインクのようにシャバシャバのインクを使うと、字幅が太くなりすぎたり、字がにじんだりします。

pelikan waverly

 そうした問題を防ぐために、金ペンXXF、XXXFの方には、比較的渋めのインクを入れて対処しています。それに比べると、鉄ペンXXFの方が適度なインクフローで使いやすいですね。使用感で言うと、金ペンXXFの方はパイロットのカスタム74に近い使用感で、鉄ペンXXFはパイロットのプレラやデスクペンに近い使用感です。使っていて楽しいのは金ペンの方ですが、縦横が一定の細い字が書けるのは鉄ペンの方です。

pelikan wavery steel

■問題点

交換用ニブ と、これまで使用感を書いてきましたが、このショップ加工ニブにはいくつかの問題も感じられました。一つは、処理の甘さです。イリジウムは細く書けるよう研磨されているのですが、表面の仕上げが不十分なのか、少しざらつきが感じられました。しばらく使うことで改善されましたが、ちょっと仕上げが甘いと感じました。

 もう一つの問題は、耐久性です。ペリカンのペン先に使われているイリジウムは柔らかめと言われています。とても硬いイリジウムが使われているパイロットとは異なり、耐久性の面で不安があります。極細を実現するためにイリジウムが相当に研磨されていますから、大量筆記した場合に十年単位で持つかどうかは不明です。


 今回のショップ改造ニブは、個人的には満足しています。ただ、上記のような問題点もありますから、他の人にはちょっと推奨しにくいですね。安い物でもありませんし。実際の所、私個人が改造した「パイロットニブを装着したペリカンペン先」の方が使いやすいです。ただ、その自作ニブは一つしかありませんから、今回の改造ニブで手持ちのペリカン万年筆すべてが極細仕様にできたのは満足です。

modified pilot nib

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調整・修理・改造・トラブル」カテゴリの記事

コメント

さきほどはコメントになっていない内容でしたね。
申し訳ないです。
ちと興奮してしまいました。

ショップオリジナルまで手を出されるとはさすがですな。
パイロットも凄いです。

投稿: 二右衛門半 | 2010年8月 8日 (日) 07時56分

 >二右衛門半 さん

 こういう改造ニブを販売しているショップは珍しいですので、物珍しさもあって購入しました。舶来万年筆でも、これぐらいの細さの万年筆をレギュラーで出してくれると嬉しいのですが、難しいのでしょうね。

投稿: EF Mania | 2010年8月 8日 (日) 08時19分

師匠の話によると、細字を滑らかに研ぐと書き出しで擦れるそうです。
意図的にペン先を荒らしているのかもしれません。

投稿: たかだ | 2010年8月 8日 (日) 12時49分

 >たかだ さん

 ザラザラはそのせいなんですかね。ただ、それが理由であるにしても、もうちょっとなめらかな方が個人的には好みかな。(^^;

投稿: EF Mania | 2010年8月 9日 (月) 12時28分

極細はつるつるに研いでも書き出し掠れはありません。つるつるに研ぐと書き出し掠れが発生するのは太字系です。

投稿: pelikan_1931 | 2011年8月 4日 (木) 07時41分

 >pelikan_1931 さん

 確かに言われる通りです。つるつるにした場合、書き出しかすれというより、抑えが効かずに書きにくいと表現するのが適切でしょうか。

投稿: EF Mania | 2011年8月 8日 (月) 09時13分

プラチナ万年筆の極細はきちんと調整されてるモノはつるつるでも滑るように書けましたよ
インクフローも多すぎず少なすぎずそれでいて滑らかな書き心地でした
つるつるに研いで掠れるのは馬尻って言われる状態のニブですね

投稿: | 2012年12月29日 (土) 23時04分

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