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2010年10月の19件の記事

ブログデザイン変更に役立つ Web Developer

 この週末はCSSを変更してブログデザインの変更に力を入れていました。サイドバーに輪郭線をつけたり、背景色や間隔を調整したりしました。CSSを記述する際には Firefox のアドオン「Web Developer」が役立ちました。

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 →Web Developer (Add-ons for Firefox)

■CSSの記述

 Web Developer はサイト作成者に役立つ様々な機能を備えた多機能ソフトですが、私が重宝しているのは、CSS記述の支援機能です。この機能を使えば、CSSファイルをサーバーにアップしなくても、CSSを変更すればどのようにブログデザインが変わるのかがリアルタイムに分かります。

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 今回のデザイン変更では、コメントフォームの見た目も変更しました。この変更では以下のブログ記事を参考にしました。

 →CSS3とjQueryでフォームを美しく装飾する方法 (Webクリエイターボックス)

 CSSも機能が充実してきましたね。コメントの投稿ボタンにしても、今までならボタンの画像を用意していたのですが、CSSだけでそれっぽい外見にすることができます。CSS3がもっと普及すれば、いろいろと面白いことができそうです。

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「Googleショッピング」は万年筆購入の助けとなるか

1581 Googleは10月28日(木)から「Googleショッピング」という新しい商品検索サービスを開始しました。

 私たちがある商品をGoogleで検索した場合、ECサイトの商品販売ページと商品についての情報ページとが混在して表示されていました。そのため、価格の安いショップや在庫のあるショップを探すのが大変でした。しかしこの「Googleショッピング」を使えば、商品販売ページだけを一覧にして表示することができます。また、価格帯やメーカーで絞り込んだり、価格の安い順にソートできたりしますので便利です。

 下記の専門ページからの他、Googleの左サイドバーからも選択して検索できます。

 →Googleショッピング (Google.co.jp)

■万年筆の購入

 私が国内で万年筆を購入検討する場合、有力店を巡ると同時に、楽天市場で検索することが多いです。楽天での検索なら、価格などのいろいろな条件でソートできますので、どこで購入するかの検討がしやすいです。ただ楽天の場合は、楽天に出店している店からしか検索できません。しかし、このGoogleショッピングの場合はそういう縛りがないので、よりWeb横断的な検索が可能です。

 今のところは、まだ掲載ショップは多いとは言えません。また、楽天やYahoo!ショッピングなどの既存の電子商店街と比べると、「ポイントがつかない」「インターフェースが各店で異なるために戸惑いやすい」などの問題はあります。ですから、楽天中心の今の私の購入行動が変わるかどうかは不明です。ただ、購入時の検討手段が多様化するのは大歓迎です。特に廃番などで在庫が少ない万年筆を探すときなどに便利そうです。

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■海外のGoogleショッピング

 Googleショッピングは、アメリカ、イギリス、ドイツ、中国、フランスですでにサービスが提供されています。最近の円高で、万年筆の個人輸入はメリットが大きくなっています。海外から万年筆を購入する場合も、このGoogleショッピングはかなり使えそうです。

 例えば私が以前に購入したペリカン「M710 レッドトレド」をアメリカのGoogleショッピングで検索するとこうなります。M710 レッドトレドはもう売り切れている店が多いのですが、Googleショッピングを使うと簡単に探し出せます。ebayでの出品も検索してくれるのは便利です。万年筆愛好家である私としては、万年筆大国であるドイツとイタリアでも開設して欲しいです。特にドイツからは直接の海外通販をしたことがありませんので、ショップを開拓したいと思っているところです。(以前のレッドトレドも、イタリアの Regali Novelli から購入しましたし。)

 →ペリカン 「M710 レッドトレド」 を入手

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■これからの展開

 このGoogleショッピングの検索データは、Googleと提携した大手ショップの商品が掲載される他、提携していない中小ショップでも、Googleが自動的に商品情報を取得して掲載してくれるそうです。また、Google Merchant Centerを利用して、ショップ側から商品情報をGoogleに送信することも可能です。

 まだ歴史の浅いGoogleショッピングがこれからどうなるのかは分かりませんが、これからの展開を注目されるのは間違いないところでしょう。

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透明軸のプレラ「色彩逢い」と、色彩雫の限定セットが発売に

1580  コメント欄で、"スタブ調、青軸が好き"さんから教えていただきましたが、スケルトン仕様のプレラ「色彩逢い(いろあい)」と、色彩雫の限定セットが発売になったそうです。他の万年筆関連ブログさんを見ると、いち早く入手された方も見かけます。回転吸入式のヘリテイジ92やベスト型のヘリテイジ912に続いての発売で、最近のパイロットは商品展開が活発で、嬉しいことです。

 色彩逢いは天冠と尻軸部がカラーになっていて、細字が15色、中字が10色の展開のようです。色彩雫の限定版は、小さなボトルに3本セットで3150円です。いろいろなカラーを少しずつ試したい方にはぴったりの1本です。これでお気に入りの色を見つければ、大きな色彩雫のボトルも安心して購入できるでしょう。

 →プレラ 限定版 「色彩逢い」 (Y商店の仁義無き人々)
 →色彩雫 限定版 (〃)

■地方民はつらいよ

 私はプレラの書き味は好きですので、プレラの透明軸の方は購入意欲があります。どんな具合か見てみようと、私の家の近くで最も大きな文具店に立ち寄ってみましたが、残念ながらまだ見かけませんでした。さすがに出たばかりなので、地方の文具店では難しかったようです。ネットショップでもまだほとんど見かけません。

 気になるのはどれくらいの本数や期間での限定品かということです。ある程度は長く発売して欲しいですね。

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 (※関連記事)
 → パイロット 「プレラ (PRERA)」 のレビュー

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季節限定の「ペプシ モンブラン」を飲んでみた

1579 キュウリ、しそ、あずき、バオバブと、変なフレーバーのコーラーを出してきたペプシですが、10月26日(火)から「ペプシモンブラン」が季節限定で発売されました。モンブランと言えば万年筆です。万年筆愛好家としてはチェックしなければいけないだろう、という訳の分からない衝動に突き動かされて、セブンイレブンで購入してきました。


 飲んでみた感想ですが、かなり独特です。かなり甘ったるい味で、コーラという感覚が全然ないです。相当に既視感のある味で、しばらくはそれが何か分かりませんでした。しかししばらくして思い出しました。このペプシモンブランは、プリンの黒いカラメル部分の味です。モンブランではなく、プリン味として出した方がぴったりな印象です。

 今まで飲んできた変わり種ペプシの中で、私が一番ダメだったのが「しそ味」です。このペプシモンブランは飲めなくはないのですが、2本目を買いたいとはちょっと思わない味でした。ただ、この季節限定のペプシは変わり種が売りですから、斜め上の味であればあるほど喜ばれるのかもしれません。

 (※関連記事?)
 →Montblanc 「マイスターシュテュック ソリテール ヘマタイト スティール」 のレビュー

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セーラー14Kニブの "ペン芯ズレ問題" に悩まされるように

 私は万年筆を右にひねって書く癖があります。筆記していると、ニブ上面ではなく左横が見える体勢です。そのせいで、ニブの固定が甘めなアウロラやパイロットで、ニブがペン芯からズレるという問題に昔から悩まされてきました。それは昔からのことで慣れてますし、対処済みなのですが、最近になって、セーラー14Kニブでもペン芯ズレが起きるようになってしまいました。問題が生じたのは智頭杉スタンダードと、プロギアスリムミニの2本です。

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 (※写真のために、少し極端にズラしています。)

 (※関連記事)
 →セーラー 「智頭杉 スタンダード」 のレビュー

■ひねり書き癖の悪化?

 セーラー14Kニブは昔から使っていて、ペン芯ズレの問題は発生していませんでした。それなのに最近になって立て続けに問題が生じたということは、私のひねり書きの癖が悪化したのかもしれません。問題が生じた万年筆は、ニブを引き抜いたことはありませんので、その影響という可能性もありません。

 →ペン先を引き抜くことの危険性と弊害


 これはあまり良くない傾向です。このままペン芯ズレが生じる万年筆が増えると厄介です。ただ、セーラー21Kのようにペン芯ズレが生じないニブも多いので、そういう万年筆については安心です。ひねり書きの癖は簡単には直りませんから、とりあえずは応急処置です。マニキュアを使ってペン芯を太らせて、カッチリ固定しました。

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 一応は問題を解決しましたが応急処置に過ぎませんから、これからはひねり書きを矯正していきたいですね。

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スケルトン仕様のコンバーターが面白い

 先日、中国万年筆を手に入れました。そこに付属していたREGALのコンバーターは、つまみ部分がスケルトン仕様になっていて面白いです。つまみ部分にピストンのロッドが収納される光景が見えます。ある意味、コンバーターのデモンストレーターとも言えるでしょうか。

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 ロッドの収納が透けて見えても実用的なメリットはないのですが、普段見えないところが見えるのは興味深いです。残念なのは、中央部分が金属であるところですね。ここも透明であれば完全なデモンストレーターになったのですが。他にもこういう仕様のコンバーターがあるのかもしれませんが、私が手に入れたのは初めてです。

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万年筆関連 小ネタ集 6(10/10/21)

■文具券が廃止に

 →【重要】文具券に関するお知らせ【重要】 (コハマ小川店 ブログ)

1575 日本文具振興株式会社が発行する文具券が廃止になり、有効期限の有無を問わず、平成22年12月31日(金)までしか文具券が使用できなくなったそうです。あと2ヶ月しか使えませんから、文具券をお持ちの方は早めに使用した方が良さそうです。

■フルハルターがペリカンM1000の扱いを復活

 →スーベレーン M1000について 2 (万年筆専門店 フルハルター)

 ニブポイントのス(空気穴)の問題から、長らく停止されていたフルハルターでのM1000の研ぎ出しですが、この度2年半ぶりに復活するそうです。フルハルター製のM1000を待ち望んでいた方には朗報です。

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■サファリ万年筆のジャパンリミテッドが登場

 →ラミーサファリ ジャパンリミテッド万年筆×ペンケース (LAMY 公式)

 ホワイト×レッドのジャパンカラーの日本限定サファリがLAMYから発売されます。サファリの為にデザインされたオリジナルのペンケース付きで、1000本限定の7,140円です。

■セーラーから三光堂オリジナル「星に願いを・・・」が発売に

 →三光堂オリジナル万年筆 「星に願いを・・・」 (セーラー万年筆 公式)

 セーラーから乳白色のボディに山中塗りを施したオリジナル万年筆が11月13日(土)に発売になります。乳白色のボディはとても綺麗ですね。今までの白色ボディとは少し違う印象です。モンテベルデのスリーピングビューティを彷彿とさせます。全体に施された星は現代風でいい感じです。

■「年賀状を万年筆で描こう」コンテストがプラチナで実施

 →「年賀状を万年筆で描こう」コンテストを実施 (プラチナ萬年筆 公式)

 万年筆で描いた年賀状のコンテストがプラチナ万年筆の公式サイトで開催されています。入賞すると屋久杉万年筆などの万年筆がもらえるそうですから、腕に自信がある方は応募してみてはどうでしょうか。私は入賞できるだけのセンスがないので無理ですが…(^^;

 なお、このコンテストに関連して、今プラチナの公式サイトでは、いくつかのページで映像と音声が自動再生される仕様になってますので、会社などで閲覧される場合は注意が必要かと思います。

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ペリカン 「ブルー・オ・ブルー (blue o' blue)」 を購入

 ペリカンの「M800 ブルー・オ・ブルー」を購入しました。最初は実物を見てから購入しようと思っていましたが、海外で一足先に購入された方々がアップされた写真を見てとても気に入りましたので、通販で購入しました。特別生産モデルだけに、実物を見る機会を待っていると買い逃す恐れがありましたので、いち早く購入に動きました。実際に届いた万年筆はとても綺麗で、とても満足です。

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■初のM800系列

 私にとっては初のM800系列の万年筆です。M800はバランスの良い万年筆だと聞いていましたので、いずれは手に入れたいと思っていました。ただ、M600とM1000でペリカンの縞軸はおなか一杯になっていましたので、ノーマルのM800はイマイチ食指が動きませんでした。なので限定品の発売を待っていたのですが、M300やM400系列とは異なり、なかなかM800系列の限定品が出てきませんでした。そんな中、満を持してブルー・オ・ブルーが発売され、待った甲斐がありました。価格もノーマルのM800とほとんど同じでありがたいです。

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 初期に出てきた資料写真では不透明度の高い軸かと思っていましたが、意外と透明度は高いです。かといってスケスケのスケルトンというわけではなく、普段は不透明度が高く、光にかざすとスケルトンという感じですね。派手な色軸が好きな私としては、あまりスケスケなのは好みではないので、これぐらいがちょうどいい感じです。

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 ペン先はEFにしました。私の好みからすればちょっと太めなのですが、これは仕方がないですね。M400系列だとRichard Binder氏のXXXFニブが使えるのですが、これはM800系列ですので使えないのが残念です。M800系列の極細改造ニブも販売してくれるとありがたいのですが。

(※関連記事)
 →ウェーバリー加工された「ペリカン XXXF ペン先」を購入した
 →縦横の字幅が異なる舶来EFは好みではない

■Regali Novelli

 購入したのはいつものイタリア万年筆ショップ Regali Novelli です。日本での発売が遅れるとの報がありましたので、できるだけ早く手に入れたいと思って海外に注文しました。ところが、結局送られてくるのがかなり遅れて、結局日本とほとんど同じになってしまいました。ドイツ製万年筆ですから、イタリアでの発売も日本のように遅れたのかもしれません。

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 価格は送料を含めて318ユーロ、カードへの請求額は36,824円でした。関税の支払いを考えると、大きく日本と変わるわけではないですね。個人輸入に伴うペン先不良等のリスクを考えると、このブルー・オ・ブルーに関しては積極的には海外通販は勧められないかな。デルタやコンウェイ・スチュワートなど、内外価格差の大きい万年筆で海外通販するのがお得でしょう。

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パイロット 「カスタム74」 のレビュー

 パイロットのカスタム74、F字です。本格的に万年筆を使ってみたいという時の入門用万年筆として、絶好の1本だと思います。

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(1)位置づけ

 「入門用万年筆」の定義には色々あります。どんな物でもいいから万年筆を使ってみたい場合はプレピーやハイエースネオ、サファリなどの低価格鉄ペンが絶好です。ただ本格的に万年筆を使いたいという場合はやはり金ペンが対象となります。舶来万年筆の金ペンだとどうしても2~3万円かかりますが、国産だと1万円の普及万年筆を各社が用意しています。

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 1万円の入門用金ペンとしては、パイロット「カスタム74、ヘリテイジ91」、セーラー「プロフィットスタンダード、プロギアスリム」、プラチナ「#3776」が代表例です。それぞれペン先の個性も軸の形状も異なりますから、これらの中から自分の好みの1本を選ぶと良いでしょう。

(2)ペン先

 パイロットのペン先はインクフローに定評があります。パイロットインクが粘性の低い性質を持つことも加わって、低筆圧でもスラスラと筆記できますので、長文筆記しても疲れないというメリットがあります。ただその代わり、ちょっとインクが出過ぎる傾向がありますので、字の始点や終点がぼやけた感じになりやすいです。そうした長所・短所を理解した上で、他の万年筆と使い分けると良いでしょう。

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 ペン先の号数は5号ニブです。3号、5号、10号、15号と数字が大きくなるに従ってニブは大きくなります。カスタム74系列だとカスタム742が10号、カスタム743と823が15号です。なお、ニブが大きければ書き味が良いという訳ではありません。ニブの大きさによって確かに書き味が異なりますが、人によっては小さいニブの方が扱いやすいと感じる人もいます。好みは人それぞれですので、店頭で試筆して自分にあったモデルを購入されると良いでしょう。

 (※関連記事)
 →縦横の字幅が異なる舶来EFは好みではない

(3)外観

 カスタム74は軸の両端が丸まっているバランス型です。ただバランス型の始祖であるシェーファーバランスとは異なり、軸の中央部は盛り上がっておらず、円筒形に近いです。楕円型・樽型を求める場合は、プロフィット21やプレジデントの方がそういう形状に近いです。

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(※上がカスタム74、下がプロフィット21です。)


 同じ1万円の「カスタム ヘリテイジ91」は、カスタム74とほぼ同じスペックで、違いはクリップ形状と軸の両端が平らになっているベスト型という点です。違いは形と色だけですから、好みに応じて"カスタム74 シリーズ""ヘリテイジ シリーズ"かを選ぶと良いでしょう。

 (※関連記事)
 →バランス型からベスト型への流行の変化が?

 なお、派生モデルとして透明軸の「カスタム74 透明」や模様軸の「カスタム レガンス」があります。基本スペックはカスタム74と同じです。

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(※上がヘリテイジ91、下がカスタム74です。)

(4)筆記バランス

 重さは17g、長さは14.3cmで、重さも長さも中庸で、とても使いやすい万年筆だと思います。私の最も使用頻度の高い万年筆です。(※正確には派生モデルである模様軸のレガンスですが。)

 キャップを後ろに挿しても挿さなくてもバランス良く使えます。

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(5)インク吸入量

 他社万年筆と比べた場合、カスタム74系列の大きなアドバンテージの一つが、世界最強のコンバーターであるCON-70が使える点です。CON-70は1.1mlと、ペリカンM400などの吸入式万年筆とほぼ同等のインクが吸入できます。吸入式万年筆と比べると、コンバーターだけに扱いやすくてメンテナンス性も高く、機構も堅牢です。もちろんカートリッジも使える訳で、実用万年筆としては隙のない布陣だと思います。

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 そんな最強のCON-70ですが、使用にはちょっとコツが必要です。慣れれば問題ないのですが、最初はちょっと戸惑うかもしれません。しっかりボトルインクにペン先を漬けて、ゆっくりとボタンをプッシュすれば吸入できます。

(6)総評

 1万円台の入門用金ペンとしては非常に完成度が高く、誰にもお勧めできる万年筆だと思います。パイロット・セーラー・プラチナの各1万円万年筆は、それぞれ書き味や細かい意匠が異なります。百貨店など大きめの店舗では各社の試筆セットが用意されていることが多いです。そこで書き比べて、自分にあった万年筆を購入されると良いでしょう。

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※スペック一覧

・重さ 全体:17g キャップ:8g キャップなし:9g
・長さ 全長:14.3cm キャップなし:12.5cm 後尾にキャップ:16cm
・太さ 首軸最小径:9.5mm 首軸最大径:10.5mm 胴軸最大径:12mm 胴軸最小径:10mm キャップ先端:13mm キャップ後端:11mm

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ペン先 EEF のマイスターシュテュックが、新宿伊勢丹限定で登場

 先日に「モンブランなどに見られる円盤型EF」について書いたばかりですが、そのモンブランから新宿伊勢丹限定でEEFの万年筆が登場しました。店舗や販売数が限定なのが残念ですが、こうした極細字のオリジナル販売が企画されるというのは、細字好きとしてはとてもありがたいことです。

 →マイスターシュテュックよりペン先「EEF」が登場 (MONTBLANC 公式)


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 (※写真はデルタのEEFです。)

■クラシックライン

 EEFの販売は「マイスターシュテュック クラシック」で、シルバーとゴールドトリムそれぞれで限定70本です。EEFという字幅には惹かれるものの、装着されているのが私の苦手な黒軸というのが残念です。もう少し派手なモデルでEEFが出てくれることを期待します。

 最近はビスコンティのEEFが廃番になったり、デルタの特殊ニブに特別料金が必要になったりと、舶来万年筆の極細字を巡る環境は悪化の一途をたどっていましたが、限定であってもこうした細字の企画がなされるのは嬉しいことです。モンブラン社によるこれからの展開を期待します。

 (※関連記事)
 →ビスコンティのEEFニブが廃番の報に愕然
 →デルタの特殊ニブの購入には、50ユーロの追加料金が必要に

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縦横の字幅が異なる舶来EFは好みではない

1248 万年筆の細字の研ぎ方には色々あります。そうした中、多くの外国万年筆メーカが採用する独特の研ぎ方があります。それは、Mなどの太めのペンポイントのサイドをひたすら横から削り、ちょうど薄い円盤を二枚貼り合わせた形にして細字を実現するという研ぎ方です。こうした研ぎ方のニブを横から見た場合、MもFもEFもペンポイントは全部同じ大きさに見えます。写真の上が国産のFで、下が舶来のEFです。

 私はこの研ぎ方が好きではありません。書き味も描線もどちらも好みから外れます。そのため、どうしても国産万年筆の方が使う機会が多くなってしまいます。

■メーカーによる違い

 「円盤貼り合わせ型 EF」では、基本的にはペンの縦方向の描線が細くなり、横方向が太くなります。ただきっちりそうなるわけでもありません。普通は紙に対してペンを斜めに構えますから、曲線を描いていると思わぬところが太くなったり細くなったりと安定しないのです。私は小さな字の楷書をよく書きますので、縦横の字幅が同じ描線を好みます。なので描線が安定しない舶来EFは好きになれません。また書き味についても、理由は感覚的なものなので説明しにくいのですが、好きではないです。


 そうした理由で私は国産の細字が好きなのですが、舶来万年筆のEFのすべてが「円盤貼り合わせ型」というわけではありません。私の所有する現行万年筆で言えば、「クロス、ウォーターマン、アウロラ、シェーファー、モンテグラッパ」は円盤貼り合わせ型とは違います。クロスのXFは一番国産に近いタイプの細字だと思います。ウォーターマンのEFは丸研ぎですね。アウロラEFも国産に近いですが個体差が少し大きいので注意が必要です。シェーファーXFも国産に近いですが、現行品にXFがラインナップされていないのが残念です。モンテグラッパEFもいい感じに細いのですが、ミクラしか持っていないので断定は避けます。

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 それに対し、円盤貼り合わせ型なのが「モンブラン、デルタ、ビスコンティ、コンウェイ・スチュワート、オマス」です。また「ペリカン、パーカー、ラミー、ヤード・オ・レッド」は、傾向としては円盤貼り合わせ型で、「そもそもEF表記の割にあまり細くない」という問題も抱えています。どちらにも問題はありますが、細字を求める私からすれば、描線が好きでなくても、まだ細字を書ける分、前者の方がマシに感じています。(^^;

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 なお上の記述は、あくまで私が所有する万年筆を元にしての個人の感想です。個体差の問題もありますし、ある程度は割り引いて考えてください。また、上に名前の挙がっていない外国ブランドについては、私はEFを持っていませんので、EFの研ぎ方は分かりません。

■コストの問題?

 この円盤貼り合わせ型のEFは、現行の舶来万年筆に特徴的に見られる研ぎ方です。舶来のヴィンテージ万年筆では、同じ字幅表記でも今よりもずっと細めで、EFは十分に細く、国産のような Needlepoint です。

 そうしたことから、なぜ現行の舶来メーカーはああいう形のEFを作るのか、ずっと不思議に思っていました。アルファベットを書く今のヨーロッパ人は縦横の字幅が異なる細字が好みなのか、とも想像していました。そうしたところ、研ぎ師で有名な Richard Binder氏が、この件について語っているページを見つけました。そこでは、「コストが原因でサイドのみを削っている」と書かれています。

 →To the Point: Super-Size Me! (RichardsPens.com)


 ああいう形状にする第一の理由がコストの節約だとするならば、ちょっとガッカリです。欧米では極細字の需要が少ないのかもしれませんし、製作に手間がかかるのかもしれませんが、私のような細字好きの需要に応えるニブの製作も期待しています。

ビスコンティ EF

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万年筆ベストコーディネイト賞 2010 が発表

1558 万年筆が最も似合う著名人を選出する「万年筆ベストコーディネイト賞」が、今年も発表になりました。7回目の今回は、布袋寅泰さん、松下奈緒さん、鳥越俊太郎さん、野際陽子さん、平尾誠二さんの5名が選出されました。

 →布袋寅泰が“親バカ”ぶりを告白 愛娘には 「デレデレで甘々」 (ORICON STYLE)
 →万年筆ベストコーディネイト賞 公式サイト

 万年筆愛好家としては、各賞の受賞者にどの万年筆が贈られたかが気になるところですが、写真でははっきり確認できないですね。そういう情報も積極的に発表してもらいたいところです。

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パイロット 「レグノ89s」 のレビュー

 パイロットのレグノ89s、F字です。

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(1)外観

 レグノ89sはとても小型の万年筆です。長さや重さはパイロットのカジュアル万年筆のプレラと似ています。携帯に適した万年筆が欲しい方に向いています。同じ形状の小型万年筆として「レガンス89s」「ステラ90S」があります。木軸が好きな人はレグノ89s、綺麗な樹脂軸が欲しい方はレガンス89s、コストパフォーマンスのいいシンプル軸が欲しい方はステラ90Sを購入されると良いでしょう。

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 (※カスタムレガンスとの比較写真です。)

 レグノ89sに使われている木材はコムプライトです。圧力釜で木材板に樹脂を含ませ、これを幾層にも重ねて熱圧成形した素材です。加工木材ですから、生の木材の風味や熟成を楽しみたいという方には向きませんが、コムプライトは硬くて強く、水を吸収しません。また木目も安定していて、個体差は少ないです。実用として使うには良い木軸万年筆だと思います。

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(2)ペン先

 軸が小型の万年筆だけに、ニブは小型の3号ニブです。小さなニブですから硬いと思われるかもしれませんが、実際は弾力があって柔らかめのニブです。ペリカンのスーベレーンで、小型のM300のニブが柔らかいのと似たような感じです。柔らかいと言っても、パイロットのS系ニブほどの柔らかさはありません。微妙にしなります。

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 正直なところ、私はこのニブが少し苦手です。私は硬いニブで楷書の細字を書くのが好きですので、このニブをもてあまし気味です。ボールペンなど硬いペン先に慣れた万年筆初心者には向かないかもしれません。一方、しなるペン先を使って文字に表情をつけたい人には絶好の万年筆と言えます。(※ただ弾力について過度な期待はされない方がいいです。)

(3)筆記バランス

 小型万年筆ですので、キャップを後ろに挿すことはほぼ必須でしょう。プレラに比べると少し細軸で、細身の万年筆が好きな人向きです。16.5gの万年筆ですから、筆記バランスに極端なところはありません。万年筆の自重で筆記するスタイルの人には物足りないかもしれません。

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(4)その他

 キャップリングやクリップはスタイリッシュなデザインで非常に気に入っています。高級感のある外見だと思います。嵌合式の万年筆で、キャップの開け閉めは快適です。使えるコンバーターはCON-20とCON-50です。

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(5)総評

 弾力のあるペン先を持つ小型木軸万年筆です。木軸は好きだけれど、メンテナンスやインク汚れにわずらわされたくないという方に向いている万年筆です。弾力のあるペン先を用いて味わいのある文字が書けます。

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※スペック一覧

・重さ 全体:16.5g キャップ:7.5g キャップなし:9g
・長さ 全長:12cm キャップなし:10.7cm 後尾にキャップ:13.2m
・太さ 首軸最小径:8.5mm 首軸最大径:10mm 胴軸最大径:11mm 胴軸最小径:8mm キャップ先端:12.5mm キャップ後端:10mm

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セーラーの漆塗り万年筆「プロフィット1521」が気になる

1550 "Pen Boutique 書斎館"の「最新の入荷状況」のコーナーにて、気になる万年筆が掲載されていました。「プロフィット1521」という漆塗り万年筆です。これは新製品なのでしょうか。それとも店舗限定品でしょうか。お手頃価格の漆塗り万年筆ということで、ちょっと気になります。

 →セーラー プロフィット1521 (Pen Boutique 書斎館)

■漆塗り

 写真を見ると、緑系と朱色系の2色があります。各色限定50本と書かれていますので、レギュラー品ではなく限定品のようですね。「長刀ニブの漆塗り万年筆」という仕様で31,500円というのは、かなりリーズナブルに感じます。


 書斎館のトップページを見ると、10月14日(木)~11月16日(火)にかけて、書斎館にてセーラー万年筆フェアが開催されるようですね。このプロフィット1521もそこで販売されると考えるのが自然でしょう。また、フェアの告知ページには、「東京12店舗限定の万年筆をはじめ」という言葉があります。これはプロフィット1521のことを指すのか、あるいは下記ののプロギア スケルトンのことを指すのか、どちらでしょうね。また、「東京12店舗」が指す対象も気になります。

 →プロフェッショナルギア スケルトン(Pen Boutique 書斎館)


 書斎館のサイトの記述だけから色々と推測を巡らせました。間違ったことを書いている可能性も大ですが、おいおい詳細な情報は出てくるでしょう。セーラーの漆塗り万年筆は、基本的には蒔絵系の高額万年筆に限られていました。このプロフィット1521のように、色鮮やかな漆塗り万年筆がお手頃価格でドンドン出てくれると嬉しいですね。


(追記 10/12 12:00)
 セーラー公式サイトにて、「東京エリア12店舗限定販売万年筆」の情報が掲載されました。どうやら4本すべてが東京限定万年筆のようですね。また、すでに10月1日から発売されているようです。

 →東京限定万年筆 (セーラー万年筆 公式)

取扱店は以下の通りです。

・日本橋高島屋 ・伊東屋横浜店 ・なかじまB-STOCK相模大野店
・伊勢丹新宿 ・丸善丸の内本店 ・なかじまB-STOCK新百合ヶ丘店
・書斎館 ・丸善日本橋店 ・京王アートマン聖蹟桜ヶ丘店
・伊東屋本店 ・なかじまB-STOCK港北店 大丸 東京店

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バランス型からベスト型への流行の変化が?

 回転吸入式万年筆のヘリテイジ92を手に入れた方もぼちぼち出てきてますね。今回、ヘリテイジ92とヘリテイジ912が発売になり、パイロットのラインナップに新しいベスト型の万年筆が加わりました。個人的な印象ですが、最近の国産万年筆ではベスト型のモデルが増えているように感じます。セーラーでもプロフィットよりプロギアの派生モデルの方が多いですし、新型のプロシックも円筒型です。

バランス型・ベスト型

(※関連記事)
 →回転吸入式の 「カスタム ヘリテイジ92」 が予約受付を開始
 →パイロットから「カスタム ヘリテイジ912」 が発売に

■パイロットのベスト型

 バランス型は軸の両端が丸くなっているタイプを指し、ベスト型は両端が平らなタイプを指します。パイロットのカスタム74は、バランス型の始祖であるシェーファー バランスに比べれば両端の尖り方が抑えめですし、軸の全体的なフォルムもプロフィット21やプレジデントなどに比べると円筒形に近いです。ただそれでも、両端が丸いのと平らなのとでは、かなり受ける印象は異なります。


カスタム845 カスタム823 カスタム743 カスタム742 カスタム74
ヘリテイジ92 ヘリテイジ912 ヘリテイジ91 レガンス レガンス89s
キャップレス キャップレス デシモ キャップレス フェルモ シルバーン クアトロ89
グランセ グランセNC エラボー カスタム カエデ カスタム98
レグノ89s ステラ90S デラックス漆 カスタム カヴァリエ
ルシーナ セレモ プレラ ニューヤングレックス ボーテックス
     (※赤がバランス型で、緑がベスト型です。)

 パイロットのレギュラーモデルについて、バランス型かベスト型かを一覧にしてみました。数で比較すると、バランス型が11本でベスト型が19本とベスト型が優勢です。最近の新モデルはベスト型の方が多いですね。レガンスがモデルチェンジでバランス型からベスト型に形状変更したのが象徴的です。金属軸のカスタム745とカスタム748が廃番になったのも、バランス側勢力には打撃でした。

 個人的にはベスト型の方が好きですので、ベスト型が増えてくれるのはありがたいです。ただ洋服の流行が循環するように、このままベスト型が増えていくと、今度は逆にバランス型を待望する声があがったりするかもしれません。

■ヘリテイジとカスタム

 ところで「15号ニブのついたヘリテイジ913の発売も検討中」という風の噂も聞きました。このままヘリテイジ・シリーズが拡充されると、カスタム74シリーズがどうなるのかが気になるところです。バランス型とベスト型、それぞれに愛好者がいますから、できれば両シリーズを維持してもらいたいところです。

 それにしても、こうして一覧にしてみるとパイロットの万年筆のラインナップの豊富さには驚かされます。限定品や特別生産品を次々に出すメーカーはあっても、レギュラー品をこれだけ維持できるメーカーは国内海外含めて、パイロットだけではないでしょうか。さすがは日本筆記具界の雄だけのことはあります。

カスタム745

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デュオフォールドの軸の作り方に驚いた

 ブログ「万年筆評価の部屋」さんの記事で、デュオフォールドのパール&ブラックとチェック柄の軸の作製法が紹介されていました。興味深い情報や驚くことがいろいろありました。

 →セーラー展示会 訪問記 その4 【ここまで出すの!パーカーの秘密(続)】 (万年筆評価の部屋)

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■Parker Duofold

 パール&ブラックの黒線は溝を彫って作るというのはどこかの本か雑誌で読んだことがあったのですが、ここまで詳しい作り方は初めて知りました。なかなか凝ってますね。ここまで凝っていると、作製法を公開してもなかなか真似はできなさそうです。溝を彫って作るだけに、模様の個体差がなく安定度は高いのですが、逆に意外な面白模様が生まれにくいのは難点でしょうか。

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 チェック柄はブロックごとに組み合わせて作るのですね。写真にあるように全部手作業でやるのかな。機械で自動化されていると考えるのが普通ですが、意外と万年筆の作製過程は自動化されていなかったりもするので、もしや…とも考えたりします。

 →万年筆の製造過程が分かる映像

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 クルミのチップによるペン先の磨き方は、想像していたのとは違いました。あの磨き上げ方だと、硬いペンポイントよりもニブ表面の方が削れてしまいそうな気がしますが、どうなんでしょうね。(^^;

(※関連記事)
 →Parker 「デュオフォールド インターナショナル」 のレビュー
 →Parker 「デュオフォールド センテニアル」 のレビュー

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ビスコンティのEEFニブが廃番の報に愕然

 海外万年筆のEEF(Extra Extra Fine)ニブは一般に目にする機会はありませんが、カタログ上ではラインナップに加えているメーカーがいくつかあります。現行の万年筆メーカではデルタとビスコンティがそうです。

 デルタのEEFニブに関しては、以前にアメリゴ・ヴェスプーチで購入しました。それに続いてビスコンティのEEFニブも入手しようと思ったのですが、残念ながら廃番になったようです。

デルタ EEF

 (※関連記事)
 →デルタの EEF(Extra Extra Fine) ニブの万年筆を入手

■超極細ニブ

 ビスコンティのEEFニブの購入を思い立った私は、デルタのEEFと同じく、イタリアの万年筆ショップ Regali Novelli に問い合わせることにしました。EEFはかなり特殊な字幅だけに、同じ海外でも米国やイギリスのショップだと代理店経由になるため、特殊ニブの入手が難しいからです。

 デルタと同じく、サイト上ではEEF購入の選択肢はないため、メールで 「EEFニブを装着した万年筆が欲しい。600ユーロ以内で購入できるEEF装着モデルがあるなら教えて欲しい。」 と依頼しました。そうすると 「Visconti本社デスクに電話して問い合わせたところ、EEFニブは生産終了したため、"14K/18K/23Kパラジウム"のすべてでEEFの在庫はないとの回答です。」 との返事がありました。

ビスコンティ ニブユニット


 EEF廃番の報は、かなりショックです。いつ廃番になったのかは分かりませんが、ネットのカタログ等を見ると、23Kパラジウムニブについて、EEFの選択肢を記載しているページがいくつか見当たります。23Kパラジウムの生産自体が最近の出来事であることから考えて、おそらくEEFの廃番は最近のことでしょう。ちょっとしくじりました。デルタEEFの入手で満足せず、早めにビスコンティEEF確保に動くべきでした。


 万年筆を色々と購入していると、この手の買い逃しはよくあることです。しかしこのEEFに関しては代替となるものがないために、個人的にかなりのダメージです。ビスコンティの大型ニブはペリカンのようにユニット単位で交換できますので、いろいろな万年筆に使い回そうと思っていたのですが、その構想が崩れました。やむを得ないですね。ビスコンティに関してはEFで我慢することにします。

ビスコンティ EF

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パイロット 「プレラ (PRERA)」 のレビュー

 パイロットのプレラ、ライムグリーンのF字です。

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(1)外観

 パイロットのプレラは3,000円という低価格のお手軽万年筆で、位置づけとしては LAMY「サファリ」やセーラー「ハイエース ネオ」に近いでしょうか。カジュアルなシーンでガシガシ使うのに似合った万年筆です。残念ながら高級感とは無縁です。価格的に高級感を求めるのは間違っているというのも確かですが、もうちょっと頑張って欲しいというのが正直なところです。

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 同種のカジュアル万年筆と比較すると、このプレラは全長が短いのが特徴です。全長の長いサファリと違い、ポケットやバックに放り込んでおいても邪魔にならない扱いやすさがあります。ハイエースネオに比べると軸は太めで、寸胴型です。

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(2)ペン先

 ペン先は鉄で、「デスクペンペンジ」や「ペン習字ペン」と同じ規格のペン先が採用されています。(※ペン習字ペンは字幅はEFです。)

 このペン先はしなりがなく、インクフローが抑えめであるため、縦と横が同じ太さの線を安定して筆記できます。手帳に細かな字をビッシリ書くのには最適なペン先だと思います。筆記感や書ける字の傾向としてはハイエースネオとほぼ同じと言っていいでしょう。

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 パイロットのカスタム74などのペン先は、インクフローが良くて気持ちよく筆記できるものの、インクや紙によっては筆記線の始点や終点がぼやけがちで、それを嫌う人もいます。それに対してこのプレラは線がぼやけることも少なく、小さな字を楷書で書きたい人に向いています。ただその代わりに、書き味には面白みが欠けるでしょうか。

(3)筆記バランス・他

 全長が短い万年筆だけに、キャップを後ろにつけた方が書きやすいです。重さは14.5gと軽めですから取り回しやすいです。嵌合式で、キャップの開け閉めは軽快です。

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 使えるコンバーターはCON-20とCON-50です。世界最強のコンバーターであるCON-70が使えないのは残念ですが、この全長では仕方がないですね。

(4)問題点

 このプレラの問題点としては、胴軸についたインクが拭き取りにくいという点があります。コンバーターでボトルインクから吸入するとき、十分にインクを吸入するには首軸もインクに漬けた方がうまくいきます。しかし吸入後に首軸についたインクを布やティッシュで拭き取ろうとしても、綺麗に拭き取れないのです。

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 インクの種類で違ってくると思いますが、胴軸のプラスチックがインクになじみやすいのか、カラフルな色の胴軸のためにインクが目立つのかは分かりませんが、気になります。水で洗えば綺麗に落ちるので致命的な問題ではないのですが、インクの拭き残しは綺麗ではありません。そうした点を考えると、このプレラはカートリッジで使用した方が無難かと思います。

(5)総評

 小さくて持ち運びに適したカジュアル万年筆です。カッチリとした楷書を書くのが好きな私は、このプレラの細字ペン先はかなり高く評価しています。「小さい字を楷書で安定して書くには、高価格の金ペンよりも向いている」という意見さえ見られるほどです。

 ハイエースネオに比べれば、少しだけ値段が高めです。寸胴型か細長型か、どちらが好きかで選択すると良いでしょう。

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※スペック一覧

・重さ 全体:14.5g キャップ:8.5g キャップなし:6g
・長さ 全長:12cm キャップなし:10.8cm 後尾にキャップ:13.6m
・太さ 首軸最小径:9mm 首軸最大径:11mm 胴軸最大径:12mm 胴軸最小径:10mm キャップ先端:13mm キャップ後端:10mm

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パーカーから 「デュオフォールド シニア」 が発売に

 パーカーから、「デュオフォールド シニア」が発売予定です。10月中旬に世界限定800本(日本限定200本)で発売になります。

 カーヴァイルという螺鈿のような光沢をもつ樹脂素材でできており、とても綺麗な万年筆です。ペリカンの月光のような外見ですね。月光と違って本物の螺鈿ではないのが残念ですが、その代わりに価格も手頃になっています。

 →パーカー デュオフォールド シニア センテニアル (高級万年筆の文栄堂)

 デュオフォールドシニアの画像は、以下のpdfで確認できます。

 →デュオフォールドの歴史を彩る 「デュオフォールド シニア リミテッド エディション」 (ダイヤモンド株式会社)

■Laidtone(レイドトーン)

 このデュオフォールド シニアはかつての人気モデルの復刻です。胴軸の復刻にとどまらず、ニブのアローデザインも復刻したのは好印象です。胴軸が昔の復刻でも、ペン先が現代の仕様のままでは中途半端感がありますし。(まあ、ラッキー8やDNAですでに装着されているニブなので、これだけのためというわけではないのですが。)

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 (※写真はオークションで手に入れた正体不明のパーカー万年筆。本物かどうかも不明です。(^^;)

 それにしてもこのストライプは綺麗です。限定品としてでなく、レギュラーとして販売して欲しいです。レギュラー品だと、もう少し買いやすい価格になるでしょうし。ただ気になるのは48gという重さです。胴軸のカーヴィル模様は樹脂だそうですし、内部で金属が使われているのかな。私の好みからするとちょっと重すぎるという印象です。

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