「M101N トータスシェル ブラウン」の外観写真に注目
海外の万年筆フォーラムの The Fountain Pen Network を流し読みしていたところ、2011年4月に発売されるペリカン「M101N トータスシェル ブラウン」の外観写真と思われる画像がアップされていました。(※リンク先の写真はログインしなければ見られないため、こちらでもアップしておきました。)
→2010 Tortoise Brown In November? #62 (The Fountain Pen Network)
■再現度はいかに
写真を見ると、1930年代のオリジナル101Nと比べて、模様のグリーン度合いが強いように感じられます。ただ、色合いは写真の撮り方で大きく変わってきますし、現段階で結論を下すのは早計でしょうか。首軸は尻軸と同じあずき色、インク窓の色は緑色と、『趣味の文具箱 Vol.17』の p.55 に書かれていたとおりの仕様になってます。それ以外の仕様は、かなりオリジナルを忠実に再現しているように見えます。(※オリジナルの101Nの写真は下記のフルハルターのサイトで見られます。)
そして注目点はペン先です。見る限り、現行のペン先の流用ではなく、オリジナルの刻印を再現しているようです。これはなかなかいい感じです。文字のみが刻印されたシンプルなペン先は、ゴテゴテした装飾過多の現代風ペン先と異なり、レトロな美しさがあると思います。
→ペリカン 101N復刻について (フルハルター)
発売は2011年4月ということもあり、これから仕様の変更があるかもしれませんので、続報を待ちたいところです。特にペン先の弾力具合がどうなっているのかは気になるところです。現代風ガチニブなのか、あるいは弾力のあるペン先なのか、どういう仕様なのでしょうね。もっとも、現代では地金を圧延してペン先を作っていますので、鍛造していた昔のような粘りのあるペン先を作るのは難しいでしょうね。セーラーの長原宣義氏が鍛造した14Kペン先の付いた「漱石」は、トンでもない価格になってましたし。それでも軟調ニブになるのかどうかは気になるところです。
ところで、写真の背後に見えるプレキシグラスの板が "昆布" に見えてしまって困ります。(^^;
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コメント
色合いについては断言できないのではないかと・・・
だって、そもそも現在、残されている昔の101Nは基本、全部、色あせているものばかりですからね。
作られた当初はもっとはっきりした色合いであっただろう事は想像に難くありません。
昆布、ぜつみょ~の表現です!
投稿: 二右衛門半 | 2010年11月26日 (金) 19時25分
予約していますが、延び延びになっているうちに
他のペンを買ってしまっている状況です。
かなり良い感じに思えますが、問題はそもそも
M400サイズは、私には小さすぎることかなぁ(爆)
投稿: まっきい | 2010年11月26日 (金) 22時39分
ほんとに昆布だ!
これは、昆布を高圧プレスして、世界初にしておそらく最後の世にも珍しい「昆布軸万年筆」
を作れとの、日本メーカーへのお告げではないでしょうか。
キャンパスマイカルタ軸の要領でやれば、実現はまず可能であると思うのですが。
でも、誰が買うのだろう・・・・・・。いや、EFさんならばこの軸のオリジナリティを評価していただけるに違いありません。
というわけで、一本いかがです・・・?
投稿: マーボー | 2010年11月27日 (土) 14時50分
写真を見る限りでは、想像していたものより縞の出方が強いと感じました。
しかし良い雰囲気を漂わせていると思います。
いずれにしても、早く実物を見たいものです。
投稿: KEN | 2010年11月27日 (土) 18時53分
>二右衛門半 さん
なるほど、経年変化という可能性もありますね。今回の胴軸の材質が昔と同じなのかは分かりませんが、時間によって変化するのであれば面白いかもしれません。
投稿: EF Mania | 2010年11月27日 (土) 23時35分
>まっきい さん
これだけの延期となると、他のペンへの物欲を抑えるのも難しいですよね。確かにM400は小さめに感じます。私は少しだけ大きいM600の方を購入しました。小さな差ですが、M600の方が私には使いやすかったです。
投稿: EF Mania | 2010年11月27日 (土) 23時37分
>マーボー さん
世界初のオーガニック万年筆ですか?(^^; 使うのに気を遣いそうです。背広の生地を使ったNAGASAWAのサビル・ローのような万年筆もありますので、もしかしたら可能かも?ただ、ダックスの布巻き万年筆が汚れ放題になってしまい、それで懲りてしまったので、胴軸が気軽に洗えない万年筆はさすがに遠慮したいです。(^^;
投稿: EF Mania | 2010年11月27日 (土) 23時45分
>KEN さん
独特の模様ですよね。スーベレーンの縞軸はきっちりした縞模様で、幾何学的な美しさはあるのですが、ランダムな模様の美しさという点では、このM101Nの方に軍配が上がります。私はこうした模様の方が好きですね。ただ色使いはもうちょっと派手な方が好きなのですが。
投稿: EF Mania | 2010年11月27日 (土) 23時48分
>小さな差ですが、M600の方が
右に同じです。初ペリカンは、ベルリンでしたから。
これが一番使い込んだペンです。
投稿: まっきい | 2010年11月28日 (日) 00時42分
発売延期に継ぐ延期の理由は、作った軸が時間とともにひん曲がるケースが続出しているからという噂有り。真偽不明。
限定品ならば、曲がるのを期待して即入(話のネタに)。定番品になるなら、品質が落ち着いた2年後くらいに入手する予定!
投稿: pelikan_1931 | 2010年11月28日 (日) 10時00分
こんにちは。師匠のお話…真偽はいかに?
それにしても綺麗なボディですね。実物も見ずに予約してしまいましたが、更に楽しみになりました。
投稿: るり千代 | 2010年11月28日 (日) 15時12分
>まっきい さん
手が小さいわけではないのですが、私も余り小さな辺は得意ではないです。持っていませんが、シャレーナなどもたぶん使いこなせないだろうと想像してます。
投稿: EF Mania | 2010年11月29日 (月) 10時06分
>pelikan_1931 さん
それは怖い話ですね~。今の縞軸と素材が違うのかもしれませんね。セルロイド当たりの素材ですと長く素材を寝かせる必要がありますが、そうした期間を十分にとっていないとすると、やばそうですね。ブルー・オ・ブルーの方は今ヘビーに使っていますので、こちらでは問題が発生しないことを祈ります。
投稿: EF Mania | 2010年11月29日 (月) 10時09分
>るり千代 さん
派手さではブルー・オ・ブルーの方ですが、渋さではこのM101Nの方に軍配が上がるでしょうか。茶系の模様柄のペリカン万年筆としてはグランプラスがありますが、それとはまた違った印象の1本で、興味深いです。
投稿: EF Mania | 2010年11月29日 (月) 10時11分
へ~、”ひん曲がる”ねぇー。
うちの手元に「本当に」ひん曲がったペンがありますけど、そんな感じなのかなぁ。
見たいような見たくないような。。。
投稿: 二右衛門半 | 2010年11月29日 (月) 16時13分