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ペン先が乾きやすい万年筆のリスト

 万年筆の中には、キャップをしていてもペン先が乾きやすいモデルがあります。その理由は様々です。「意図的にキャップに穴を開けている」、「クリップの周辺に隙間が空いている」、「インナーキャップがない、設計が悪い」、「嵌合式のため、気密性を低くしている」などが代表的な理由です。

 理由はどうあれ、ペン先が乾きやすいと使いにくいです。「書き出しでインクがつかない」、「インクが濃くなる」、「ペン先内部でインクが固まり、故障の原因となる」などの問題が生じます。この記事では、私の手持ちの万年筆の中で特にペン先が乾きやすい万年筆を、備忘録的にリストアップしました。

 (※関連リンク)
 →ペン先からインクが出てこなくなる理由
 →キャップの穴を 「バスコークN 透明」 で埋める

■ペン先が乾きやすい万年筆

パーカー ソネット
原因:キャップの先端部に全体的に隙間
対処:ふさぐことが難しいので放置

1721

パーカー デュオフォールド
原因:クリップ下に穴
対処:穴を補修材で埋めて解決

1323

パーカー IM プレミアム
原因:クリップ下に穴
対処:セロテープでふさいで暫定的に対処

1293

マーレン ル・レーヴ&マーレン21
原因:クリップの根本に隙間
対処:補修材で埋めて解決

1324

ウォーターマン エクセプション・スリム
原因:キャップ先端部に全体的に隙間
対処:ふさぐことが難しいので放置

950

 →可動式クリップとキャップの隙間のトホホな関係

ウォーターマン クルトゥール・ライトソフト
原因:クリップの根本部分に全体的に隙間
対処:補修材で埋めて解決

1719

オマス 360 メッツォ
原因:不明(嵌合式)
対処:原因が分からないので放置

1718

ビスコンティ ディヴィーナ デザートスプリング
原因:不明(フック・セーフ・ロック式)
対処:症状が軽度なので放置

1203

コンクリン マーク トウェイン
原因:クリップの根本に隙間
対処:補修材で埋めて解決

1720

カトウセイサクショ 850
原因:クリップ下に穴
対処:穴を補修材で埋めて解決

1208

■備考

 ペン先の乾きやすさをどう考えるかは人によって異なります。ペン先が乾きやすい万年筆でも、毎日使えば問題は発生しません。ですので、この記事でリストアップした万年筆が欠陥製品だと主張する気はありません。すべては使い方や考え方次第だと思います。私のように、たくさん万年筆を持っていて気が向いたときに使うという使い方が問題なのでしょう。

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万年筆 / 全般」カテゴリの記事

コメント

某メーカーご出身の方が、キャップに穴のある万年筆のことを、一般論ですが話されているのをうかがいました。わざわざそうしたことをするのは、メーカーなりの根拠、理由があるはずである(結露による首軸の汚れ防止?気密性により、キャップを外したときにインクが出てしまうことの防止?)ので、一般論として言えば穴をふさがない方がいいといわれていました。なお、キャップを子どもが万一飲み込んだ時の通気の確保だとする説については、流量が少なすぎて本当とは思えないとのことでした。自分もデュオフォールドとソネットを所有しています。デュオの方は書き出しがすれることが多いです。キャップの穴が原因かもしれません。さて、どうしましょうか。

投稿: ロクリンパパ | 2011年2月 5日 (土) 09時49分

 >ロクリンパパ さん

 情報ありがとうございます。誤飲時の通気性の確保は、キャップの穴の理由としてはそれなりに説得力のあるもののように見えたのですが、案外そうでもないのですね。
 「嵌合式の万年筆で、負圧でペン先からインクが出るのを防ぐために軽く気密性を落とす」というぐらいならまだ理解できるのですが、盛大に隙間があるモデルはちょっと個人的には受け入れがたいです。結露やカビ等の問題を恐れてのことかもしれませんが、その手の問題はあまり聞きませんし。個人的には、できる限り気密性は確保する方向で設計して欲しいです。

投稿: EF Mania | 2011年2月 5日 (土) 10時24分

クリップの根元ならいいんですけど、クリップの先端側に穴があるとどうしようもないですね。

この間、パーカー・ジョッター(万年筆・ボールペンセット)を入手したのですが、クリップの先端側に5㎜ほどの穴が…。
一応はインナーキャップより外側なのですが、気密の方が心配です…ペン芯も小さいですし。

投稿: ニジノスキー | 2011年2月 5日 (土) 19時58分

ソネットをよく使ってますが数日使ってないと、ファーストタッチでえらく濃い色のインクが出てきてちょっと困ってしまうことが(^^;;
なのでソネット使うときは、毎日のように集中運用するようにしてます。穴の部分以外はかなり気に入っているのですが。

パーカーはその穴で大分損しているような気がします…

投稿: チトフ | 2011年2月 5日 (土) 23時30分

 >ニジノスキー さん

 ソネットの隙間の空き方は一つの穴ではないので、さすがにふさぐのは難しいです。ジョッターにも穴があるのですね。まさにパーカーの伝統芸です。パーカーなりの思想があるのでしょうね。

投稿: EF Mania | 2011年2月 6日 (日) 13時25分

 >チトフ さん

 ソネットは舶来万年筆の低価格万年筆としては優れた点が数多くありますが、キャップの穴だけが玉に瑕です。デュオフォールドは穴がふさぎやすい分、まだマシなのですけれど。

投稿: EF Mania | 2011年2月 6日 (日) 13時28分

私はデュオフォールド(ブラックPT)とソネット・シズレにインク入れてますが、根性で2日に一度は使用することにしているので今のところ大きな問題は出ていません。とにかく書いていれば大丈夫という何の工夫もない対処法です。それにしてもエクセプションにも穴があったんですね。気がつきませんでした。

投稿: ペン好き恐妻家 | 2011年2月 6日 (日) 23時00分

ソネットは、キャップ内部に透明コーキング材を少量注入し、ペン先がコーキング材に当たらないように中心部を綿棒でぐりぐりして乾かすと穴が塞がります。ただ、ソネットの嵌合式キャップは相当に気密性が高いようで、ふさいでからはなかなかキャップが抜けなくなったり、キャップを抜いた後で切り割りにインクがにじんだり…

ソネットのキャップ穴(というより煙突構造?)は、嵌合式の設計上仕方のないものなのかもしれません。

あ、あと、コンクリンはやっぱりクリップ根本の穴が原因だったんですね。埋めてまた使ってみようかな(放置して長い間使ってなかった…)。

投稿: しまみゅーら | 2011年2月 7日 (月) 13時30分

 >ペン好き恐妻家 さん

 私も頻繁に使えばいいのですが、使わないときは4日ぐらいは使わないので、なかなかそうもいきません。エクセプション・スリムは、穴と言うより隙間ですね。私もしばらく気がつきませんでした。一番いい判別法は、キャップに水を注ぐことです。これで隙間があるタイプは水が漏れるのですぐに分かります。

投稿: EF Mania | 2011年2月 8日 (火) 01時19分

 >しまみゅーら さん

 内部からコーキング剤を注入するとは大胆ですね。もし何かあったらと思うと実行には勇気がいります。ソネットの気密性の高さは、キャップに隙間があることを前提に設計されているのかもしれません。抜くときの負圧でインクが出るのは困りますね。
 コンクリンは一時期つぶれたという話も出てましたが、今はどうなってるんでしょうね。万年筆のブランドは気がつかない間に復活していたりもしますが…(^^;

投稿: EF Mania | 2011年2月 8日 (火) 01時24分

ジョッターにコンバーターを装着して、クインクのウォッシャブルブルーを吸わせたのですが、その次の日にはもうペン芯の中でインクが煮詰まり始めてました。
仕方がないので、セロテープで穴を塞いでます。

投稿: ニジノスキー | 2011年2月 9日 (水) 18時43分

 >ニジノスキー さん

 クインクは怖いインクという噂を聞きますので、大丈夫なんでしょうか。(^^; ただ、そういうことを気にせず使うのがジョッターのようなカジュアル万年筆の流儀かもしれませんね。

投稿: EF Mania | 2011年2月11日 (金) 09時52分

パーカーの怖いインクは、廃盤品のペンマン・サファイアではないでしょうか?
モンブランの万年筆のインク窓を曇らせただの、コンバーターを曇らせただの、某社の万年筆のペン芯を溶かしただの、調べれば色々と出て来るインクですので。

クインクは現行品ですので、パーカーの万年筆に使う限りは問題ないんじゃないでしょうか。

投稿: ニジノスキー | 2011年2月11日 (金) 14時53分

 >ニジノスキーさん

 なるほど、サファイアが怖いのですね。インクは安全志向・安さ志向ということもあって、海外製のインクにはいまだに無知なままです。お恥ずかしい間違いでした。訂正ありがとうございます。

投稿: EF Mania | 2011年2月12日 (土) 19時11分

 現行系で私の手持ちで乾きやすいペンというと…

パーカー デュオフォールド ブルーストライプ 穴はぱっと見では判りませんが、
パイロットインクを満タンにして、2日放置すると、からっからでした。
(水が全部トンだ)
やはりデュオフォールドは、乾くんですね~…学生時代にもらってずっと使っている45は
安定していて、乾きにくいんですけど…

次点は、
モンテグラッパ エクストラ1930 タートルブラウン
 4回転半も回さないといけないキャップなのに、乾きやすいです。
細字ですが、数時間放置すると、明らかに煮詰まっているか、書き出しの色が変わっています
(山葡萄だと金光りする状態)
 同じモンテグラッパでも、2回転程度のエターナルバードは問題無いです…(?)

嵌合式のパイロット、セーラー、プラチナとも、特に問題無し。

 アウロラやペリカンは、気密性良く、入れたのを忘れていても気楽なものですが…

投稿: まっきい | 2011年9月 6日 (火) 15時54分

 >まっきい さん

 2日の放置でカラカラだと、もはや対処のしようがないという感じですね。土日に使わないだけでもアウトですから。さすがのデュオフォールドという所です。パーカーの45や75は定評のある万根筆ですのでいずれは手に入れようかと思っているのですが、最近はオークションからはちょっとご無沙汰気味です。

 モンテグラッパが乾くというのは意外な情報です。元々リシュモンに近いメーカーというイメージがありましたので、品質的には安定しているというイメージがあったのですが。ただ気密性の低さは意図的にやっている場合がありますので、「乾きやすい=品質が低い」とは一概に言えないので、判断が難しいところです。

 国産、アウロラ、モンブラン、ペリカン、デルタ、クロスは乾きについては問題ないという印象です。

投稿: EF Mania | 2011年9月 7日 (水) 01時53分

私もソネットを愛用しております。たぶんパーカーの万年筆に穴が空いている本当の理由は、「他の万年筆に浮気をしないで、パーカーの万年筆だけを毎日使え」というパーカー社のメッセージかもしれません。こうなんというか、嫉妬深い万年筆のような気がします。

投稿: 梅宮 | 2012年5月22日 (火) 03時49分

随分まえにパーカーソネットを買いました。普段あまり使わずたまに使おうとすると必ずインクが無くなっている、カートリッジなんてあっという間に無くなりました。不思議ではありましたが万年筆ってそういうもんだと思っていました。さすが手間を惜しまない大人の道具、と思い込もうとしてました。それがキャップの穴が原因だったとは驚きました。インクカートリッジをいっぱい売るため?キャップを口にくわえてフーフー吹くと見事に先端から空気が抜けています。これでは乾くはずです。どうせ家でしか使わないので先をマスキングテープで覆いました。でも何重にやっても何故か抜けます。クリップの根元まで巻き込みましたがやはり抜けます。結局、クリップまるごとキャップ入り口までほぼ全体をグルグル巻きにしてようやく塞がりました。どんな設計をすればこれだけ隙間を作れるのか不思議なくらいです。マスキングテープはあまりにも見た目が酷いので、電装に使う熱収縮チューブの太いやつを買ってそれでやり直そうかなと思っています。パーカー万年筆に適合する空気の抜けないキャップだけ売っていればすぐ買うんですけどねえ

投稿: てらもと | 2014年12月17日 (水) 21時01分

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