パイロット 「キャップレス 螺鈿」 を入手
パイロットの「キャップレス 螺鈿」を購入しました。これは米国の Fountain Pen Hospital から「キャップレス マットブラック」を購入したときに同時に購入したものです。私は以前から螺鈿をあしらった万年筆が欲しくて、購入の機会をうかがっていました。大橋堂さんの螺鈿モデルを買う機会もありましたが、そのときには梨地塗りの万年筆を購入しましたので、今回ついに螺鈿モデルの入手を果たしました。
(※関連記事)
→「キャップレス マットブラック」を購入した
→大橋堂 「梨地塗り 万年筆」 のレビュー
■螺鈿
「螺鈿」とは、虹色光沢に輝く貝殻の内側の真珠層を板状に切り出し、漆地などに散りばめる伝統技能です。螺鈿はきらきら輝いていて、とても綺麗です。胴軸は漆塗りで、深みのある黒色をしています。このキャップレス螺鈿は、3本目の漆塗り万年筆です。漆は万年筆と相性が良くてやはりいいですね。
今回、日本の万年筆を米国から購入したのは、送料節約という理由の他に、米国での販売価格がとても安かったという理由があります。日本では定価が5万円で、ネットショップや安売りの実店舗では4万円というのが相場です。それに対してFPHでは定価380ドル、実売299ドルで販売しており、最近の円高もあって、2万4千円程度で購入できます。送料や関税を考えてもかなりお得ということもあって、米国から個人輸入しました。海外から万年筆を輸入する場合はペン先の個体差が心配ですが、パイロットのペン先品質は安定していますので、その点の心配はありませんでした。
このキャップレスの米国価格設定の安さについては、ブログ「Penペン草子 万年筆初心者の断想」さんも指摘されています。これはどういう理由があるのでしょうね。キャップレスは海外で人気なので戦略的な価格設定がされているのか、あるいは円高になる前の設定のままなのか、理由は少し謎です。カスタム823やカスタム74の価格設定は日本と似たようなものですので、キャップレスだけ特別扱いなのかもしれません。
→米国、パイロット・ナミキ、最新価格表 (Penペン草子 万年筆初心者の断想)
■ペン先
使い勝手については、同時に購入した「キャップレス マットブラック」と当然のことながら同じです。輸入物だけに NAMIKI 表記なのは少し嬉しいかも。ただ、ペン先が金色で PILOT 表記なのはちょっと全体の雰囲気に合わず、残念なポイントです。日本製のはシルバーのペン先ですので、その点を重視される方は国内で購入する方が良さそうです。
| 固定リンク
「万年筆 / 購入・海外通販」カテゴリの記事
- キャップレス楓を購入した(2013.12.15)
- パイロットの「カクノ」を購入した(2013.10.19)
- FedExの荷物が、大量の緩衝剤入りである理由に納得(2013.08.01)
- 楽天バーチャルプリペイドカードで海外通販(2013.07.12)
- プラチナ「#3776 ブライヤーシェル」を購入した(2013.06.24)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
黒マット軸のキャップレスは、ロジウムコートの銀色ペン先。螺鈿は、金色。私は逆だと良いのにと思ってしまいます。結局、先日入手した白軸(ニブは金色)と、黒マット軸のインサートを交換して使うことになりそうです。
投稿: Bromfield | 2011年5月12日 (木) 11時25分
>Bromfield さん
螺鈿の金色ニブ仕様は不思議ですよね。海外では金色ニブが好まれるといったマーケティング結果でも出たのでしょうか。(^^; ニブ交換はいいアイディアですね! 私もやってみようと思います。
投稿: EF Mania | 2011年5月12日 (木) 12時30分
螺鈿いいですね。ただ、後からわかったのですが、螺鈿の美しさにはかなり個体差もあるようです。軸表面が滑らかなものは光がよく反射して本当に綺麗です。下記は自分のインプレです。ご参考までに。http://imprehiroba.net/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=315&forum=13
投稿: ロクリンパパ | 2011年5月13日 (金) 02時45分
>ロクリンパパ さん
螺鈿は手作りの部分があるために、そうした差も出てくるのですね。通信販売ですといくつかの個体から選ぶことができませんので、運の善し悪しも出てきそうです。
ロクリンパパさんも海外からの輸入で金色ニブですか。海外の人はクリップとニブとが違う色でも気にならないのでしょうか。日本人はこだわりすぎという側面があるのかもしれません。(^^;
投稿: EF Mania | 2011年5月14日 (土) 22時06分
キャップレス螺鈿いいですね、漆の肌触りも好きなのでいつかは欲しいと思ってます。
普通のキャップレスはもう持っているのでついつい後回しになっちゃうんですよね。
それにしてもいいなぁ…。
投稿: makkun | 2011年5月18日 (水) 00時55分
>makkun さん
同じモデルを持っていると、デザイン違いを購入するのはどうしてもためらわれますよね。私もなるべく同モデルは買わないようにしているのですが、これは螺鈿のキラキラにやられてしまいました。(^^;
投稿: EF Mania | 2011年5月20日 (金) 18時24分
最近の円高のせいでころっと行ってしまいそうなので止めてください。(笑
Fountain Pen Hospital(FPH)とAmazon.comが似たような値段となっていました。
FPH:$299+$39.45(3-5営業日)
Ama:$304+\3,060(2-5営業日) ←日本の住所にすると勝手に円に変更されるので配送料($)が分かりません。
キャップレス螺鈿が円換算で27,225円(Amazon)だとか…怖いから見ないようにしたほうが良いかも。
投稿: makkun | 2011年8月25日 (木) 20時52分
>makkun さん
最近の円高は驚くばかりですね。ただ最近は私の中で国産指向が強まってますので、イマイチ活用できていないのですが。(^^;
アマゾンで買うという手もあるのですね。アマゾンは大手ですし、日本とシステムが同じだけに買いやすそうですね。キャップレス以外の国産万年筆も安く買えれば良いのですが、さすがにそれは難しいかな。キャップレス以外の日本万年筆は海外ではマイナーっぽい印象がありますし。
投稿: EF Mania | 2011年8月31日 (水) 21時30分