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プラチナ 「90周年記念 25G カーボン軸」 のレビュー

 プラチナの創立90周年記念の「25G カーボン軸万年筆」です。発売されてから時間が経っていますが、安価な価格で販売されていましたので、思い切って購入しました。

 →プラチナ 「90周年記念 カーボン軸万年筆」 を購入した

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(1)外観

 軸は東レ株式会社製のカーボンシートで成形されており、大きさに比べてとても軽い万年筆です。カーボンはマトリックス調に編み込まれていて、光に照らされるとその模様が独特な印象を与えます。

 中央部が膨らんだ独特の樽型形状で存在感のある万年筆です。金属部も変わった形で面取りされていて、ユニークで好印象です。

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(2)ペン先

 ペン先は#3776系列のニブですので、安心の書き味です。90周年専用の刻印とバイカラー装飾が特別感を感じさせてくれます。

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 最近になって#3776がリニューアルされ、インクフローが多めの仕様に変更されました。しかしこちらは旧仕様ですので、抑えたインクフローでシャキッとした字を書きたいという場面に合っています。新旧#3776はどちらも一長一短ですので、うまく使い分けていこうと思っています。

 →プラチナ 「#3776 本栖」 のレビュー

(3)筆記バランス、書き味

 独特の形状を持つ万年筆だけに、筆記する上での制約があります。中央部の膨らみはかなり急で、しかも金属金具がセットされていますので、この膨らみ部分を持って筆記することは難しいです。ですので、ちょうどこの位置を持って筆記する人にとっては、この万年筆は使いにくいと思います。実際、人を選ぶ万年筆だという意見を聞いたことがあります。可能であれば試筆をして購入された方が無難かと思います。

 軽い万年筆ということもあって、キャップを後ろにポストしてもしなくても、どちらでも快適に筆記できます。私はキャップをポストしない派ということもあって、ほとんど重さを感じずに扱えます。

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(4)その他

 嵌合式ですので、手早く開け閉めできます。中央部が膨らんだ形状ゆえに、手持ちの万年筆では「最も片手で簡単にキャップを開け閉めできる」万年筆です。

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(5)総評

 独特なデザインと軽量さが特徴の万年筆です。独特の存在感を持った万年筆ですので、価格も手頃になってきた今、デザイン買いもありではないでしょうか。#3776ニブがリニューアルされましたので、旧#3776を今の内に購入しておきたい、という要望にも応えられます。

 ただ樽型デザインゆえに持つ位置が制限されますので、その点には注意が必要かと思います。

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※スペック一覧

・重さ 全体:23.5g キャップ:11.5g キャップなし:12g
・長さ 全長:14.6cm キャップなし:12.6cm 後尾にキャップ:15.5cm
・太さ 首軸最小径:9mm 首軸最大径:12mm 胴軸最大径:16mm 胴軸最小径:18mm キャップ先端:15mm キャップ後端:11mm

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コメント

まだあまり値下げされていない頃に、プラチナのファンとしては持っておくべきだろうと思って買いました。
パーカーのアーバンと同様に、形は変わっているけど使いづらくはないという印象です。

素材としてのカーボンはけっこう好きで、セーラーとヨネックスのコラボ商品や、トンボのZOOM101なども持っていますが、やはり自分にぴったりのペンではないので、常用するには至っていません。

技術的に難しいのかもしれませんが、プロフィットや3776バランスの形状で製品化してくれたら、多少高くても欲しいと思っています。

投稿: yuband | 2011年8月23日 (火) 00時08分

 >yuband さん

 パーカーのアーバンも良いですよね。あのなめらかな曲線には色気があって、魅力的です。最近のアーバン・プレミアムは、今も購入候補に入っています。
 セーラーのカーボンと言えば、あのプロシック型のですね。あの形状は完全な円筒形だけに、筆記時の焦点がぼやけている印象もあります。トンボの万年筆は一本も持っていませんので、いずれは購入しようかと検討中です。

 バランス型だと、先端のドーム形状が形成できるかが勝負になってきそうですね。さすがにカーボンでバランス型を作る場合は、先端は他の材料で作らないと難しそうな気がします。

投稿: EF Mania | 2011年8月23日 (火) 23時41分

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