柘製作所が「両ベロ / 独立開放井戸式」の新万年筆を開発中
以前にセーラーのペン先を装着したマイカルタや木軸万年筆を製作されていた柘製作所さんが、まったく新しい万年筆を開発中で、今秋に発表されるそうです。柘製作所さんのサイトで写真が見られます。
→柘製作所 万年筆 (公式サイト)
右下の矢印でページ送りできるほか、右上の「サイト内容」をクリックすることでメニューが開きます。「写真一覧」で新万年筆の美麗な写真が多数見られます。「お知らせ」で詳しいスペック表が見られます。
■意欲的な新作
これは興味深い万年筆です。昔の万年筆には両ベロ式があったようですが、それが現代によみがえると、むしろ新奇性も感じられますね。上のペン芯部はセーラーのエンペラーのような役割を果たすのでしょうか。もちろん、現代ではペン芯の性能も上がっていますから、上部のペン芯構造はどうしても必要というものでもないでしょう。しかしデザイン性やギミックとしてのおもしろさという点からだけでも興味がそそられます。
吸入方式の「独立開放井戸式」というのはどういうものでしょうね。内部部品の写真を見てもまったく分かりません。これも実用性に加えてギミック的な興味が引かれます。胴軸はクスノキ神代木とマーブルエボナイトの2種類があるようですね。さすが柘製作所さんだけあって、どちらも美しいです。
黒色部品部がエボナイトで、万年筆内部の重心用部品が18金と、とても豪勢で妥協のない作りで素晴らしいです。ただ、これだけの豪勢なスペックに加えて完全な新構造の開発製作となると、お値段の方もかなりのものになりそうですね。できれば私が買えるだけの価格になると嬉しいのですが、さすがに難しいかもしれません。今秋に東京都内のギャラリーにて展示発表されるということで、期待して待ちたいと思います。
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コメント
こんばんは
拓製作所さんの万年筆は、軸好きの私にとって、気になっている商品であったのですが、
洗練されたデザインが増える事で一気にほしくなりました。
気になるのは価格です。おそらく高いのでしょうね。
投稿: だらだらと | 2011年9月10日 (土) 22時07分
>だらだらと さん
柘製作所さんは良い万年筆を製作されますよね。ただその分価格が高めになってしまいがちなのが難点です。ただここまで斬新な万年筆ですと、高価格だけの価値が感じられる一本になるのではと期待します。
投稿: EF Mania | 2011年9月12日 (月) 00時03分