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パイロット 「シルバーン」 のレビュー

 パイロットの「シルバーン 格子」、F字です。

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 →パイロット シルバーン. (書斎空間)

(1)位置づけ

 「シルバーン」の名前から連想されるように、胴軸がスターリングシルバーの万年筆です。シルバー製のパイロット万年筆が次々廃番になる中、銀軸好きには貴重な一本です。昔ながらの貼り付けニブ方式の独特の形状をした万年筆で、デザインにしても書き味にしても、他とは違う個性を持った万年筆だと思います。

 シルバー製であり、しかも中央部はそれなりに太軸なため、洗練された高級感がある万年筆だと思います。モンブラン149のような黒軸金トリム以外で高級感のある万年筆を求める向きには、良い候補となると思います。

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(2)ペン先

 ペン先は貼り付け型のニブで、それ故に他とは違う独特な筆記感があります。多少の弾力はありますが、基本的にはコリコリ系の書き味です。系統としては「セーラー 銘木シリーズ」や「シェーファー タルガ」のような筆記感です。

 →セーラー 「鉄刀木(たがやさん)」 のレビュー
 →Sheaffer 「タルガ 1180 イエロースワール」 のレビュー

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 実は私はこのシルバーンの書き味や筆記バランスが長らく苦手で、購入してから長い間、使用頻度がとても少なかったです。ただ、最近になってコリコリ系の書き味も好きになって来て、このシルバーンもボチボチ使用するようになって来ました。これは私の好みが変化したからなのか、書き味に対する許容度が上がったからなのかは分かりませんが、今まで死蔵していた万年筆が一軍復帰したのは嬉しいことです。

 →最近はコリコリ系の書き味が好み

(3)筆記バランス

 金属軸ということもあって、34gとそこそこ重めです。ただ重量配分を見ると、キャップが15gで胴軸が19gと、胴軸だけならそれほど重くはありません。ですので、私はキャップをつけずに使用しています。リアヘビーが好みの方は後ろにキャップをつけ、軽い万年筆が好みの方はキャップなしで筆記すると良いでしょう。

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(4)胴軸デザイン

 胴軸のデザインは「つむぎ / 格子 / 松竹梅 / 石だたみ」の4種類です。私がシルバーンを購入したのは万年筆を集め出した初期ということもあって、最も万年筆として無難そうな格子にしました。しかし今から考えると、他の柄の方が個性があって、ちょっと失敗したかなと思います。今購入するなら、つむぎか松竹梅にするでしょう。

 また海外では、蒔絵のような図柄が描かれた多数のオリジナル・モデルが発売されています。海外モデルについては以下の記事で詳しく書きました。

 →海外版のシルバーンに「朱鷺と亀」模様が追加

(5)その他

 両用式で、対応するコンバーターはCON-50とCON-20です。最高のコンバーターであるCON-70が使えないのは残念です。

 ニブは接着剤で貼り付けられていて、剥がれた場合は修理対応となります。シルバーンと同じ貼り付けニブのエリートで、ニブが剥がれた経験があります。

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(6)総評

 独特の貼り付けニブ形式ゆえに、他にはない筆記感のある万年筆です。そのため好き嫌いが分かれるかもしれません。ただ万年筆を扱った雑誌で、「パイロット社内でも愛用者が多い」との記述を見たことがあります。それだけハマる人にはハマる万年筆なのかもしれません。

 「洗練された高級感のある万年筆が欲しい人」や「ありきたりな万年筆では満足できない人」であれば、検討対象に入れるべき万年筆の1本と言えるでしょう。

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※スペック一覧

・重さ 全体:34g キャップ:15g キャップなし:19g
・長さ 全長:14.2cm キャップなし:12.7cm 後尾にキャップ:15.1cm
・太さ 首軸最大径:12mm 胴軸最大径:12.5mm キャップ最大径:13.5mm

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万年筆 / 感想・レビュー (国産)」カテゴリの記事

コメント

以前から気になっていたシルバーン。

タルガは持っているのですが軸に惹かれています^^;

外出用は金属軸かサファリなので一本欲しい。

投稿: だらだらと | 2011年10月25日 (火) 06時33分

オリジナルしか持っていませんね。
現行は柔らかいという噂(じゃなくって試筆させてもらっていますけど)ですが。

投稿: 二右衛門半 | 2011年10月25日 (火) 08時17分

万年筆に興味を持ち始めた時、いずれは欲しいと思ったペンの1つです。
昔のシルバーンは、ペン先が軟らかかったという記述を見かけたことがあります。現行は、かなり硬めでインクフローも控えめに感じました。
石だたみ…試運転中です。

投稿: lucky-curve | 2011年10月25日 (火) 08時25分

 貼付けニブのは、シルバーンではなくて普通のカスタムとして4本持っています(あ、1本はエリートだった)。いずれもニブがはがれていて、自由に付け替えがききますが、うち2本はペン先が曲がっていて、しかもどうせ曲がってるなら曲げてやれということで、改造しておもしろい書き味になりました。

 正常なニブで軸も正常なのはM1本しかありませんが、Mは非常に柔らかい書き味で気に入っています。

投稿: しまみゅーら | 2011年10月25日 (火) 13時53分

シルバーン良いですね〜欲しいペンの一つです。
エリート系の貼付けニブのペンは2本持ってますが,どちらも柔らかい紙当りですね。タルガに似た感触と思いますので絶対的には硬いかと。。。

投稿: mercuryo | 2011年10月25日 (火) 20時58分

 >だらだらと さん

 こういう形状のシルバー万年筆は、意外と他にはないので、個性的でいい感じです。ただ価格もそれなりにしますので、気軽に買うというわけにも行かないのですが。(^^;

投稿: EF Mania | 2011年10月26日 (水) 06時54分

 >二右衛門半 さん

 昔のモデルの方が硬いというのは面白い流れですね。どちらかと言えば昔のモデルの方が柔らかい万年筆が多い気がします。現行のシルバーンで柔らかいとすると、昔のはかなり硬めだったのですね。現行は多少の弾力は感じますが、軟調ニブが苦手な私でも扱える程度の硬さという印象です。

投稿: EF Mania | 2011年10月26日 (水) 06時57分

 >lucky-curve さん

 昔は硬いという噂もあるのですね。硬くなったり柔らかくなったりと、世代によっていろいろなのかもしれません。もしかすると私が持っているシルバーンは少し昔のだったりする可能性もあるのでしょうか。シルバーンの歴史についてはぜんぜん知識がないので、推測になってしまいますが。

投稿: EF Mania | 2011年10月26日 (水) 07時00分

 >しまみゅーら さん

 しまみゅーらさんがお持ちのもニブが剥がれましたか。貼り付けニブは、ある程度の年月が経つとどうしても剥がれやすくなるようですね。修理対応で直せるとは言え、少し怖いです。(^^; ペン先を曲げての改造は面白そうですね。ただ剥がれる前に改造に着手するのは、さすがにためらわれます。(^^;

投稿: EF Mania | 2011年10月26日 (水) 07時05分

 >mercuryo さん

 昔は貼り付けニブの万年筆がセーラーなどからも出ていましたが、現行ではめっきり亡くなったのは残念です。なかなか面白い書き味だと思うのですが、人気やメンテナンス性などで問題があったのかもしれません。

投稿: EF Mania | 2011年10月26日 (水) 07時20分

シルバーンのつむぎを最近買いました。私のはMですが、かなり柔らかいです。最近の硬いモンブランも好きですが、このシルバーンの柔らかさ好きです。

投稿: 名無しさんがとおります | 2012年8月 1日 (水) 01時13分

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