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プラチナ 「ポケット 万年筆」 のレビュー

 プラチナ萬年筆「PKP-5000B 蝶 ピンク」、F字です。

2003

(1)位置づけ

 この万年筆は、胸ポケットにピッタリ収まるコンパクトな万年筆ということで、正式名称なのか通称なのか分かりませんが、「プラチナ ポケット」と呼ばれているようです。このシリーズには金ペン版と鉄ペン版があり、私が所有しているのは14金ペン先が装着されたモデルです。

 残念ながらこの万年筆はすでに廃番になっています。しばらく前に在庫がプラチナから放出されたようで、そのときにネットショップから4,200円で購入しました。金ペンでこの価格は、なかなかお買い得でした。

2004

(2)ペン先

 ペン先は爪ニブで、昔によくあったタイプです。硬めのニブで、インクフローは適度です。コリコリ系の書き味で、小さい字で楷書を書くのに適したニブだと思います。系統としては、セーラーの「ハイエースネオ」パイロットの「プレラ」と似たような感じです。ただこの万年筆は金ペンですので、それらの豪華版とも言えるでしょうか。(※書き味の点で大きく違うわけではありませんが。(^^;)

 嵌合式の万年筆ですが、気密性に問題はありません。カートリッジ専用で、コンバーターは使えません。

2006

(3)筆記バランス 等

 11gと非常に軽い万年筆で、ほとんど重さを感じることなく使えます。胴軸部分が短いため、キャップをしているとコンパクトですが、キャップを後ろにポストすると、十分な長さの万年筆になります。

 ハイエースネオと同じぐらいの太さで、プレラよりは細めです。首軸が長いために、「首軸部分に段差がある万年筆は、指が痛くなるから苦手」という人でも問題なく使えます。

2005

(4)デザイン

 胴軸には蝶がデザインされていて、やや女性向けといった雰囲気があります。この蝶の模様は指でなぞると少し浮いているのが分かります。摩擦などで削れないか、少し心配です。全体的にプラスチック感があるため、高級感には欠けます。5,000円未満の万年筆ですから、その点は仕方がないですね。

2002

(5)総評

 昔は国産各社から発売されていたタイプの万年筆です。コンパクトでどこにでも持ち歩ける万年筆として、とても実用性の高い一本です。こうした万年筆は、小さな字でびっしりとノートをとるといった用途に向いていると思います。

 今もハイエースネオやプレラなど、国産のカジュアル万年筆が発売されていますが、この万年筆は金ペンなのが光っています。見た目に似合わぬ豪華さです。廃番になったのは残念ですが、最近の金価格の上昇を考えると、現代ではこの価格で金ペンを発売するのは難しいかもしれません。最後に滑り込みで購入して正解でした。

2001

※スペック一覧

・重さ 全体:11g キャップ:5g キャップなし:6g
・長さ 全長:11.6cm キャップなし:10.1cm 後尾にキャップ:14.7cm
・太さ 首軸最大径:10mm 胴軸最大径:10mm キャップ最大径:11mm

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万年筆 / 感想・レビュー (低価格品・他)」カテゴリの記事

コメント

実はこの万年筆が一番好きだったりします。

キャップを抜いて尻軸につける動作が面倒で、あまり活躍しませんが、時間があるときに使うと和みます。

投稿: だらだらと | 2011年11月23日 (水) 14時09分

 >だらだらと さん

 だらだらとさんも、この万年筆がお好きでしたか。ポケットサイズだけに、キャップを後ろにポストしなければならないのが玉に瑕でしょうか。キャップをポストしない派にとっては、確かにちょっと面倒ですね。

投稿: EF Mania | 2011年11月24日 (木) 12時19分

はじめまして、いつも楽しく拝見させて貰っています。

このポケット万年筆、私もデザインは違うものの恐らく同じ物を持っています(母の昔の物)
それは14金でなく18金で細軟と書いてあります。
キャップを付ける手間はあるけれどなかなか気に入っています。

そこでひとつ質問なのですが、適度にペン先がしなり、プラチナのような書き味(?)を持つ、オススメの万年筆などありますでしょうか?

投稿: ジェプセン | 2011年11月24日 (木) 18時41分

この万年筆は気になっていたのですが… 購入の機械を逃しました。今もそうですが…在庫放出時、ポケットサイズがあまり好きではなかったせいでしょうか…
ハイエースネオは、今もお気に入りの1本です。鉄には鉄なりの良さを感じます!!

投稿: lucky-curve | 2011年11月25日 (金) 03時03分

 >ジェプセン さん

 18金のバージョンもあったのですか。私の持っている万年筆より、さらに高級版ですね。最近は金価格の高騰もあって、18金のペン先がつくのはかなりの高額品だけですが、昔はこうした普及品でも18金のペン先がついていたというのは興味深いです。

 国産で軟調ペン先と言えば、プラチナの#3776の細軟のシリーズや、パイロットのS系シリーズ、カスタムカエデなどが定評あります。パイロットのエラボーやフォルカンも軟調です。それぞれ特徴が違うのですが、個人的には細軟やS系よりもエラボーのタイプの柔らかさの方が好きです。ただ、私は基本的にはガチニブ好きで、軟調ニブを苦手としていますので、私の趣味は当てにならないかもしれません。(^^;

投稿: EF Mania | 2011年11月25日 (金) 23時00分

 >lucky-curve さん

 廃番時には購入するかどうかを迷いますよね。私はちょうどその頃、別の万年筆をネットショップから購入する機会があり、そのときについでに購入しました。私は細字好きですので、国産細字となると購入のハードルが下がってしまいます。(^^;

投稿: EF Mania | 2011年11月25日 (金) 23時02分

このタイプ持っています。黒字に金色のクリップ。キャップの下も金色の帯(上は波型)。クリップの終わるところから延長していくとPマーク。
高等学校時代、受験雑誌の作文コンテストでもらったんですね。クリップの上部、斜面の終わるところあたりからに◇◇◇と三つ山があり、、さらにゆくと張りでついたような小さなくぼみが三つずつ13列あります。通信添削のアルバイトで赤ペンにしてしまいましたが、たしかに細かい字を書くのには適していました。14Kの下に細字とあるのも同じです。

投稿: Max | 2012年4月18日 (水) 19時04分

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