欧州互換カートリッジ用のクリーナーキットが発売に
プラチナから、「ヨーロッパ互換カートリッジ用のスポイト」が付属したインククリーナーキットが発売になりました。インククリーナーキットは以前から発売されていましたが、付属のスポイトはプラチナ万年筆にのみ適合するものでした。今回、舶来万年筆で使えるスポイトを付属したバージョンが新しく発売されたわけです。これでいろいろな万年筆を洗浄することができます。
→顔料インク・染料インク共用 ヨーロッパサイズ万年筆専用 インククリーナーキット (プラチナ万年筆 公式)
■洗浄用スポイト
私はパイロットの洗浄用スポイトを所有しています。こうした洗浄用スポイトは、非常に便利で効果が高いです。これさえあれば、超音波洗浄機も必要ないぐらいだと思います。流水で洗うだけでは、なかなかペン先内部のインクを洗い落とせないのですが、スポイトで勢いよく水を通すことで、ほぼ完全に綺麗に洗えます。
私はこのパイロット製スポイトを、すべての万年筆の洗浄に利用しています。専用ではないのでピッタリはまらないのですが、首軸に押しつけてスポイトをプッシュすれば、十分に勢いのある流水がペン先から吹き出ます。ただ小型万年筆の場合は、少し大変です。入り口が小さくて差し込めないので、何とか隙間がないように押しつけて何とか洗っています。
もちろん、ちゃんと装着できる専用スポイトの方が好ましいですので、今回の製品発売はとてもいいと思います。ただ先行の製品と別売りなのはマイナスポイントです。どうせなら、一つの製品にプラチナ用とヨーロッパ用の両方のスポイトを付属させて欲しかったところです。もしパイロット用やセーラー用のスポイトも付属させたキットが発売されれば、多少値上がりしたとしても無条件で購入するのですが。プラチナには検討してもらいたいところです。
(※関連リンク)
→基本的なお手入れの仕方と、ワンポイント (パイロット 公式サイト)
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コメント
これは、ありがたいですね。
吸入式が多いとはいえ、欧州式コンバータの万年筆も結構数多く持っているものですから。
パイロットのお手入れセットは、新品買っても貰えた経験無いんです、、
あれってキャンペーンの時とかだけなのかな??
投稿: まっきい | 2011年11月13日 (日) 21時07分
パイロットのお手入れセットはお店によって配布条件が違うみたいです。
同じ店でも、普通の時には頂けませんが、キャンペーン期間中に1本買ったら頂けました。
別の店では特に何も無いようなタイミングだったのに頂けたりしたので、たまたま余っていたか、お店の裁量があるのだと思います。
投稿: たかだ | 2011年11月13日 (日) 23時19分
WAGNERに行くと、買いもしないで自然とたまっていくのがこのあたりですね。。。
実に不思議なことです。
投稿: 二右衛門半 | 2011年11月14日 (月) 00時40分
>まっきい さん
欧州互換カートリッジを採用しているメーカーは多いですから、これ一つあれば、中国万年筆も含めて広く使えそうです。中屋には欧州互換カートリッジが使えるアダプターもありますし、こういう姿勢は興味深いです。
投稿: EF Mania | 2011年11月14日 (月) 01時01分
>たかだ さん
お手入れセットの入手条件はかなり謎な面がありますね。私はモリタでパイロット万年筆を購入したときに手に入れました。お手入れセットを5~6個も持っている人がいるかと思いきや、なかなか手に入らないという人もいます。基本的にはスポイトと替えインクと布のセットですから、それほどコストはかかっていないとは思うので、もう少し大々的に配布してもいいのでは、という気がします。
投稿: EF Mania | 2011年11月14日 (月) 01時13分
>二右衛門半 さん
リアルでのサークルでは、こういう消耗品関連を融通しあえるのでいいですね。こういうのはなかなか使い切れなかったり、複数持っていて死蔵していたりすることが多いですし、有効活用ですね。
投稿: EF Mania | 2011年11月14日 (月) 01時19分
私は、ホームセンター等で売っているブロアーを使用しております。純正を使ったことが無いのでわからないですが…やはり純正のほうが綺麗になるのでしょうね♪
コンバータのピストン内側にまわってしまったインクはどうやって掃除しておりますか?
投稿: lucky-curve | 2011年11月14日 (月) 02時37分
>lucky-curve さん
ブロアーの利用はいいですね。たぶん専用スポイトでもブロワー使用でも、十分な水の勢いが確保できるのであれば、そんなに洗浄力に変わりはないと思います。
ピストン裏側に回ったインクについては、つまみ部分を水につけて、水を出し入れして洗浄した後、振って水を飛ばして洗浄します。つまみ部分の後端に穴が開いているタイプが普通ですので、そこから水を出し入れできます。ビスコンティなど、穴がないタイプは洗浄しにくいので、すこしやっかいです。
投稿: EF Mania | 2011年11月14日 (月) 04時34分
ありがとうございます。つまみ部分は水に浸けてはいけない気がして、なかなか裏側のインクが取り除けませんでした。基本的に途中でインクを換えることは無いので、ほとんどコンバータを抜く機会は無いのですが、新しく購入したペンを使うために、それまで使っていたものはインクを抜いて保存しております。インクを入れておくペンの数は一定にしています…それでもついつい手が伸びるものと、あまり使う機会が無いものも出てきますが。
投稿: lucky-curve | 2011年11月14日 (月) 08時04分
これは汎用性がありそうです。特に最近はカートリッジ専用の万年筆が多かったりするので、頻繁にインクを変える僕としては大助かりです。
投稿: シューちゃん | 2011年11月14日 (月) 09時23分
こんばんは。
いつも超音波振動機で掃除しています。
気になりつつも、セコイので^^;
買えずにいます。
吸引式のも出ればありがたいかもしれません。
投稿: だらだらと | 2011年11月14日 (月) 18時26分
お手入れセットはお店のおまけなので、なんというか、お店のひとと仲良くなるともらえる感じですね(^▽^;)ヾ
私はセーラーのペンクリに行って、その時はお店で買ったのはセーラーのプロフィットだったにもかかわらず、お店のひとと「普段はパイロットのカスタムをよく使ってるんですよ~」とか盛り上がっていたら、ついでだからとお手入れセットもらいました^^;
投稿: みずねねこ | 2011年11月16日 (水) 23時04分
洗浄用スポイトですが、私は理科の実験器具ピペット(ガラス製でスポイトがでっかくなったような物)のゴム部分だけが東急ハンズに売ってますので、これを使ってます。最初小さめのゴムを買いましたので、使いきったカートリッジの尻を切断し、このゴムを嵌めて使ってましたが、メーカーごとにカートリッジを取り換えるのが面倒になり、大きめのゴム部分を購入し、首軸部分に直接付けて使うようになりました。意外と便利で使えますよ。商品名:ピペットゴム、価格:100円程度です。
投稿: J-ROADCREW | 2011年11月19日 (土) 04時33分
>lucky-curve さん
どれだけの万年筆にインクを入れておくかは悩むところですよね。私はだいたい30~40本ぐらいにインクを入れています。一応は一週間に一度は使うようにしてますが、ついつい放置する万年筆が出てきてしまいます。なので、ペン先が乾きやすい万年筆はすぐに二軍行きになりやすいです。
投稿: EF Mania | 2011年11月20日 (日) 05時55分
>シューちゃん さん
カートリッジ専用ですと、コンバーターでインクを吸入するときに発生するインクの流れがないために、ペン先に紙くずなどがたまりやすいんですよね。ですのでスポイトはとても便利です。
投稿: EF Mania | 2011年11月20日 (日) 05時57分
>だらだらと さん
超音波洗浄機は、早く洗いたいときにはとても便利そうですね。ただヴィンテージの万年筆に使うと、痛んだメッキに傷がつくという噂を聞きますので、少し怖いです。
投稿: EF Mania | 2011年11月20日 (日) 05時58分
>みずねねこ さん
なるほど、店の常連になるともらいやすいのですね。モリタさんのところでは自動車を買えるぐらいは購入していますので、そのせいでもらえたのかもしれません。(^^;
投稿: EF Mania | 2011年11月20日 (日) 06時00分
>J-ROADCREW さん
切断したカートリッジにゴムスポンジを装着する、という改造はよく聞きますが、ゴムスポンジそのものを首軸につけて洗うというのは、なるほど、理にかなってますね。確かにその方が洗いやすそうですね。今度試してみます。
投稿: EF Mania | 2011年11月20日 (日) 06時04分