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パイロット「カスタム 一位の木」を購入

 パイロットの「カスタム 一位の木」を購入しました。この万年筆は胴軸に一位の木を用いており、風格十分の万年筆です。ペン先は大型の15号ニブで、形状はベスト型です。仕様的にはカスタム845の木軸版と言えるでしょうか。胴軸もペン先も大型の押し出し十分の万年筆で、とても満足な買い物でした。

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■15号ニブ

 私は長らく5号ニブを装着した「カスタム レガンス」を愛用していましたが、去年ぐらいから、15号ニブのカスタム743の書き味や筆記バランスを好むようになっています。ということで、同じく15号ニブを装着した「カスタム一位の木」発売の報を聞き、すぐさま入手したというわけです。

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 半年ほど前には同じ15号ニブ目的で「カスタム823」を購入したのですが、こちらはリアヘビーのバランスがどうも私の好みに合わず、カスタム743の地位を奪うには至りませんでした。しかし今回のはカスタム743と仕様が似ており、メイン交代になるかと期待しています。

 →パイロット「カスタム823」を購入した


 このニブは18Kのバイカラーニブで、カスタム845と同じものです。カスタム743の14Kニブと比べると、若干ですがタッチが硬い気がします。ほとんど違いはないので気のせいかもしれませんが、私はこちらの18Kのタッチの方が好きです。

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■一位の木

 気になる木目や手触りですが、セーラーの「智頭杉スタンダード」に近い印象の万年筆です。この胴軸は、「木軸を水蒸気で加熱してプレス圧縮する」という圧密加工が施されています。それは智頭杉スタンダードと同じで、その結果として、外見や手触りが智頭杉スタンダード風になっているのだと思います。見たところ表面処理については、圧密加工で耐久性が向上していることもあり、コーティングや樹脂の含浸などは特になされていないのではないかと感じます。ただ正確なところは分かりません。

 →セーラー 「智頭杉 スタンダード」 のレビュー

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 木軸万年筆と言えば、独特な木目を楽しんだり、あるいは時間経過による熟成を楽しんだりすることも醍醐味の1つですが、この万年筆はあまりそういうのには向いていないような気がします。私はあまりヘビーな木軸万年筆愛好家ではないので、それらの点には重きを置いていないのですが、木目の美しさや熟成を重視するなら、プラチナやセーラーのブライヤー万年筆、あるいはスネークウッドの万年筆などを購入された方がよいかもしれません。この「カスタム一位の木」の良さは、大型の15号ニブの木軸万年筆を、手頃な価格で安定して使用できるという点にあるのではないかと感じます。もちろん木軸万年筆に対する感じ方は人それぞれですので、実際に店頭で手にとって判断されるのが良いと思います。

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 この万年筆には、印傳屋の印伝革のペンシースが付属しています。付属ペンシースとしては雰囲気が良くて、結構気に入りました。

■これからの主力候補

 これからしばらく、この「カスタム一位の木」をドンドン使っていこうと思っています。カスタム743に比べると、少し重さや長さ、筆記バランスが違いますが、それが実使用にどう影響するのか、これから使用してみて見極めたいと思っています。

 ここ一年ばかりは、万年筆の全使用時間の1/2ぐらいはカスタム743が占めていました。そこまで圧倒的な使用時間を誇るカスタム743の座を、このカスタム一位が奪えるかどうか、自分でも楽しみにしています。

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※スペック一覧

・重さ 全体:26g キャップ:13.5g キャップなし:12.5g
・長さ 全長:14.7cm キャップなし:13.3cm 後尾にキャップ:16.5cm
・太さ 首軸最小径:10mm 首軸最大径:11mm 胴軸最大径:13mm キャップ最大径:16mm

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万年筆 / 購入・海外通販」カテゴリの記事

コメント

前々から気になっていたモデルでしたが、実際に購入された方の記事を見る事が出来ず
ヤキモキしていたところでしたのでタイムリーな記事をありがとうございます。
感想を伺いますと「かなり上物」のご様子で信頼の置ける方のリポートで評価が高い
となりますと・・・物欲がムクムクと湧きあがっております。

投稿: プチおたく | 2011年12月17日 (土) 21時08分

実物に触れる機会が無い私にとって、詳細なレビューは本当に参考になります。ありがとうございます。
私も木軸にそれほどこだわりは無いのですが、興味が沸きました。最近はセーラーよりパイロットを購入する機会が多いです。セーラーは、まだ私には扱いが難しく感じております。

投稿: lucky-curve | 2011年12月17日 (土) 23時22分

 >プチおたく さん

 記事が少しでも参考になったのであれば、よかったです。(^^) 私はパイロットの15号ニブが大好きですので、このカスタム一位の評価は高いです。いろいろな仕上げもさすがのパイロットで、完成度が高いと思います。メインとして長く頻繁に使えそうな気がします。

投稿: EF Mania | 2011年12月18日 (日) 17時04分

 >lucky-curve さん

 この万年筆は、15号ニブを購入するという際に、良い候補になると思います。15号ニブの万年筆としては、743、845、823、一位とラインナップが増えて、嬉しい限りです。価格的に少し高めなのが難点ですが。(^^;

投稿: EF Mania | 2011年12月18日 (日) 17時09分

 素晴らしい!木造家屋のキレイな柱のごとき質感に参りました。年末…一本行くか…いや、ここの写真が美しいので、見たくなったらここに来よう(笑)

投稿: しまみゅーら | 2011年12月19日 (月) 13時22分

カスタム一位は、ペンクリに来ていた営業の方が表面処理や樹脂の浸透はさせていないと言っていたので、圧密加工だけのようです。
大型バイカラーのペン先で迫力があって、太軸のわりに意外なほど軽くて、さらさらした爽快な手触りはとても魅力的な1本ですが――私はまだ悩み中です。
万年筆が増えてきて用途がかぶりそうなものは避けているので、ペン先がFかMだと使わずに飾っておくだけになってしまいそうで……(^^;

投稿: みずねねこ | 2011年12月19日 (月) 18時31分

 >しまみゅーら さん

 そうですね。この一位の木は、他の木軸万年筆と比べると、整った美しさという感じがあります。精巧な作りと合わさって、高い品質を感じさせる作りで高級感があると思います。

投稿: EF Mania | 2011年12月20日 (火) 21時48分

 >みずねねこ さん

 情報ありがとうございます。やはり圧密加工だけでしたか。智頭杉スタンダードのように木の香りがかすかにする一本でした。重複は悩むところですよね。15号ニブという点では手持ちの万年筆と被っているのですが、使用時間の長い万年筆ということで、今回は重複を承知で購入しました。

投稿: EF Mania | 2011年12月20日 (火) 21時59分

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