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英雄「2000年記念 万年筆」のレビュー

 2012年は辰年ということで、胴軸にドラゴンがあしらわれた万年筆のレビューを書きたいと思います。写真の万年筆は中国の英雄製で、「2000年記念」とも「建国五十周年記念」とも言われる万年筆です。正確なモデル名は分からないのですが、ドラゴンの透かし彫りがとても綺麗な万年筆です。

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(1)胴軸デザイン

 黒地に金の透かし彫りで、空に昇るドラゴンが描かれていて、中国万年筆らしい派手な一本です。同じく英雄の「H3000 金線細工」でもそうですが、こうした過剰装飾と言えるような万年筆もそれはそれで良いものです。こうした浮き彫りの万年筆の場合は高額になりやすいですが、この万年筆は1万円台で購入できて、とてもコストパフォーマンスに優れていると思います。

 →英雄 「H3000 金線細工」 のレビュー

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(2)ペン先

 ペン先は小型の14Kニブで、細字です。欧米の万年筆は細字を名乗っていても国産の中字ぐらいあることが定番ですが、中国製万年筆の場合は、同じ漢字文化圏と言うこともあって、欧米よりは細めです。この万年筆も、国産の中細字(FM)ぐらいの字幅で、細字好きの私には嬉しい仕様です。

 少し書き味はサリサリします。

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(3)筆記バランス

 重さは34gで、適度な重さで快適に使えます。胴軸後部にキャップをポストする部分が用意されていて、キャップは浅くささります。そのため、キャップを後ろにさすと、デュオフォールドのようにかなり長めとなります。私はリアヘビーを好みませんので、キャップを後ろにポストせずに使っています。

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(4)問題点

 嵌合式の万年筆ですが、この数年間使う内に、キャップの固定が甘くなってきました。インナーキャップが劣化して、そのせいでパチンと綺麗にハマらなくなってしまいました。中国製万年筆の場合は修理対応が難しい面がありますので、だましだまし使っています。

 また、首軸リングの根元の部分で、少しですがインクが漏れてくる問題が発生するようになっています。こうした仕上げの甘さが感じられるのは残念なところです。

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(5)総評

 凝った装飾の万年筆で、とてもコストパフォーマンスの良い一本です。細字が書けるのも、私には嬉しいポイントです。いくつか仕上げの甘さが感じられますが、そうした点を割りきれば、とてもお買い得な万年筆だと思います。

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※スペック一覧

・重さ 全体:34g キャップ:16.5g キャップなし:17.5g
・長さ 全長:14cm キャップなし:12.1cm 後尾にキャップ:16.3cm
・太さ 首軸最小径:8mm 首軸最大径:10mm 胴軸最大径:11mm キャップ最大径:12mm

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万年筆 / 感想・レビュー (低価格品・他)」カテゴリの記事

コメント

 これ、キャップを後ろに挿すとメッキに傷がつきませんか?私は金豪というメーカーのを持っていますが、一回で傷がつきました。また、首軸のメッキはインクに負けてすぐにボロボロに。

 それ以来、中華万はそんなもんだと割りきって使っています(笑)

投稿: しまみゅーら | 2012年1月28日 (土) 11時26分

はじめまして。
しばしば中国に出張するため、中国万年筆を収集しています。
パーカー51に似た(コピー?)、英雄100や永生101なんかは結構書き味が良いですよ。本家のパーカー51よりも字幅が細いので、細字万年筆として日常使用してます。中国万年筆は装飾の派手なものよりも、昔からある実用本位のものの方がしっかりしてますね。

投稿: 英雄100 | 2012年1月28日 (土) 21時00分

 >しまみゅーら さん

 どうなんでしょうね。私はキャップは後ろにポストしない主義ですので、実際にさしたときにどうなるのかは不明です。ただ、私のもペン先部のメッキはかなり傷つき始めていますので、耐久性には少し疑問が残るでしょうか。ただ、かなり安いので、そうした面も許せる感じです。(^^;

投稿: EF Mania | 2012年2月 2日 (木) 23時41分

 >英雄100 さん

 パーカー51系統の中国万年筆は、本当に驚くほどの価格で手に入りますよね。オークションですと10本単位で出品されていることも。(^^; 私は実は本家のパーカー51も使ったことがありませんので、本家にせよ派生の中華万年筆にせよ、いずれは購入して使ってみたいと思っています。ただ派手好きの私としては、デザインが地味なのが辛いところです。(^^;

投稿: EF Mania | 2012年2月 2日 (木) 23時58分

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