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プラチナ「セルロイド唐草」のペン先が、少し乾き気味

 去年にプラチナの「セルロイド 唐草」を購入し、気に入って使用しています。しかしこの万年筆は意外とペン先が乾く傾向があり、その点が残念です。インクが完全にドライアップしたり、書き出しでインクが出ない、といったほどではないのですが、1週間ばかり使わないと、インクが少し煮詰まって濃い目になってしまいます。普通、ネジ式でキャップを閉める万年筆の場合は、ペン先が乾燥傾向にはない場合が多いのですが、これに関しては例外のようです。

1998

 →プラチナ 「セルロイド唐草 沈プラチナ」 を購入した

■ペン先乾燥問題

 ペン先が乾き気味になる理由はいくつかあります。嵌合式の万年筆の場合はキャップを抜くときの負圧でペン先からインクが吹き出るおそれがあるため、意図的に気密性を低く設計している場合があります。そうした理由なら仕方がないと理解できるのですが、ネジ式の場合は気密性が高くあって欲しいと思ってしまいます。

 →ペン先からインクが出てこなくなる理由

1993


 この「セルロイド唐草」のペン先が乾き気味の理由は何でしょうね。

  • (1)個体差
  • (2)セルロイドに直接ねじ切りが彫られているため、精度が甘い
  • (3)セルロイドのネジ切りが壊れることを恐れて、強くキャップを閉められない

 こうした理由が考えられるでしょうか。セーラーの万年筆などですと、キャップを閉める最後の部分で少しずつ抵抗感が増して、キュッと確実に閉めることができます。しかしこの「セルロイド唐草」にはそういう感覚はないため、確実に閉めきれない感じです。実際、いざ使おうとするときにキャップが少し緩んでいるのを発見することがよくあります。

 この万年筆に関しては、そういう点も個性と思って使うしかないですね。プラチナ万年筆の場合、これからスリップシール機構がいろいろなモデルに普及していけば、こうした問題はなくなっていくかもしれません。

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コメント

スティピュラのエトルリアもネジ式なのに乾き易いです。3日位でペン先にインクが固まる程ですが…個体差でしょうか‥。素人目には、ネジ切りが粗めなのと、キャップが1周り程で締まってしまうためと考えています…。

投稿: lucky-curve | 2012年3月20日 (火) 01時02分

初めまして。
長いこと書き込みもせず、レビュー等参考にさせて頂いていました。
国産の細字が好きで、特にプラチナを愛用しています。

プラチナのセルロイドは金魚を所有していますが、同様に上手くキャップが締まりません。
締まりが浅く、#3776バランスの半分以下しか回らないし、いつの間にか緩んでます。
(バランスは1回転半近く回るのに、セルロイドは半回転くらいだと思います)
固体差かと思っていましたが、セルロイド固有のデメリットかもしれませんね。

ちなみに私の金魚は、セルロイドが収縮したのか、キャップリングが抜け落ちてしまいました。
購入当初はそんなことなかったと思うんですが、今ではぶかぶかです。
接着剤か何かでくっつけていいものか悩みます。

柄や書き味が気に入っているだけに、作りが甘い気がして少々残念です。
まあ、そこがプラチナらしさなのかもしれませんが。

長々と失礼しました。今後も楽しみにしています。

投稿: じゅじゅ | 2012年3月20日 (火) 07時53分

こんにちは。
いつも、楽しく読ませてもらっています。

今回の話題について素人ながら原因を考えてみると、セルロイドは時間がたつと収縮する、いわゆる「痩せ」が発生するため、意図的にキャップと軸のネジが緩く作ってあるためではないか、と思います。

じゅじゅ さんのお話のようにキャップが収縮することを考えると、ネジの精度を上げて、キャップと軸がぴったりくっつく(その結果気密が保たれる)作りにした場合、キャップが収縮して割れてしまったり、ネジが締まらなくなってしまったりする虞があります。

その対策として、キャップと軸の間に遊びを設けてあるため、気密性は多少犠牲になっているのでは、と思うのです。

投稿: Tetzuo_R | 2012年3月20日 (火) 09時11分

70周年記念のセルロイド軸も乾燥しますねぇ。
理由は明らかにセルロイドの痩せです。
また、仰せる通り、強く締められませんしー!
おかげで、今のところ、記念の3種類3本はどれもインクを抜いてお蔵入り状態です。
勿体ない話ですね。

投稿: 二右衛門半 | 2012年3月20日 (火) 15時16分

プラチナは乾きやすいと思います。
正直、スリップシール搭載でパイロットと同等になったのではないかと感じています。
以前水の減り具合を計測したものをpelikan_1931さんに記事にしていただいたので紹介します。

http://pelikan.livedoor.biz/archives/51932951.html

旧#3776の樹脂が弱いのか、ネジを締めると新しくねじをきってしまうことがあるそうです。

投稿: たかだ | 2012年3月21日 (水) 00時10分

 スリップシールは樹脂素材のセンチュリー以外でもできるのでしょうか?というのも首軸の縁や天冠部品の作りに高い精度が必要そうなので、セルロイドや木材で造るのは難しそうだなあ、と。また勘合式の方もプレピーの小さい鉄ニブでは完成していますが、#3776の大型ニブでは新たな設計と試験に時間がかかるのではないでしょうか。まあ、気長に待ちますか。
 それにしても完全気密のスリップシール機構という発明は大変実用的で優れたものだと思います。19世紀にアメリカのMr.ウォーターマンが発明した万年筆に、日本のメーカーが21世紀になって新発明を付加したことには、ちょっと感動しました。以前はプラチナ万年筆というと国内メーカーの三番目くらいに指折っていたのですが、今に世界に冠たるカリスマ・ブランドになってしまうんじゃないでしょうか。あんまり遠くに行かないでね、プラチナさん。


 セーラー万年筆の「キュッ」感覚はネジ式万年筆の中では一番好きです。あれはどういう仕掛けになっているのでしょう。胴軸部分のネジ切りが半ネジ加工になっていることと関係があるのでしょうか?
 パイロットのカスタム一位の木も半ネジになっているように見受けられましたが、「キュッ」となるのでしょうか?

投稿: Mimik-qed | 2012年3月22日 (木) 23時54分

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