ビスコンティ 「ヴァン・ゴッホ マキシ クリスタル」 のレビュー
ビスコンティの「ヴァン・ゴッホ マキシ クリスタル」です。ヴァン・ゴッホはカラフルな色使いを特徴とするシリーズですが、これは透明軸のデモンストレーターです。私はヴァン・ゴッホはカプチーノを所有しています。同じモデルですので、基本スペックは同じです。
→ビスコンティ 「ヴァン・ゴッホ マキシサイズ カプチーノ」 を入手
■デモンストレーター
このデモンストレーターで面白いところは、キャップ内にインナーキャップが存在しないことです。例えばカスタム823であれば、キャップ内に気密性を保つためのインナーキャップが存在しますが、このヴァン・ゴッホでは、キャップの内側がインナーキャップ状に成形されていて、ぴったり固定されます。中が見えるデモンストレーターではこういう使用の方が見た目がいいですね。
ビスコンティのクリップは独特の形状と機構を有していますが、このデモンストレーターで内部の仕組みがわかります。クリップを開くと、背面の丸い部品が引っ込みますが、その理由がよくわかります。
■フロントヘビー
ヴァン・ゴッホは胴軸が樹脂製の一方で首軸が金属製のため、珍しいフロントヘビーの万年筆です。セーラーの「プロフィットFL」と同じです。私はこの重量バランスが結構好きで、よく使用します。こうした万年筆がもっと増えてくれると嬉しいのですが、あまりメジャーになりませんね。万年筆愛好家は比較的軸の中央を持つ人が多いですので、フロントヘビー好きは少数派なのかもしれません。
フロントヘビーの代償として、首軸が金属で少し滑りやすいです。これは人によって違うと思うのですが、私は乾燥肌のため、持つ場所が金属だと滑る感覚があって苦手です。できれば金属の場合は滑らない加工を望みたいところです。
■Tubelar nib
ペン先は普通の14Kニブです。ビスコンティではパラジウムニブが標準となり、その後に Tubelar nib も登場し、今では14Kニブはクラシカルな印象もあります。ペン先がユニット式で他の万年筆とユニットごと交換できるのはありがたい仕様です。
→ビスコンティ 「オペラ タイフーン with Tubular Nib」 を購入した
私はイタリア万年筆ではビスコンティの万年筆を飛び抜けて多く所有してます。ビスコンティは綺麗な軸が多く、またギミックを満載した万年筆が多いので、一番好きなイタリア万年筆ブランドです。まだ紹介していない万年筆がありますので、おいおい書いていきたいと思います。
※スペック一覧
・重さ 全体:32g キャップ:14g キャップなし:17g
・長さ 全長:14.5cm キャップなし:12.8cm 後尾にキャップ:16.8cm
・太さ 首軸:11mm 胴軸最大径:13mm キャップ最大径:15mm
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