デルタ 「フュージョン82」 を購入した
デルタの「フュージョン82」のブルー、EFを購入しました。デルタの新しいフュージョンニブが装着された万年筆です。
→デルタ フュージョン82 万年筆 (ブルー) (NOMADO1230)
■Delta Fusion Nib
デルタが新開発したこのフュージョンニブは、「熱伝導率の違う金(18K)をスティールペン先の上に添え、今までのスティールペン先では味わえなかったスムーズなインクフローを実現した」ものだそうです。
実際に使用してみたところ、確かにインクフローは潤沢で、EFにしてはなめらかな書き味が味わえます。ただ、これが金の板が装着されたことの効果なのかどうかは正直よくわかりません。元々、デルタの金ニブは十分にインクフローがよいものでしたので、違いはハッキリしません。ただ、現実の効果は別にして、私はこういう風変わりなギミックが好きですので、このフュージョンニブには満足しています。
気になるのは、この金の板が剥がれないかどうかです。これは接着剤で接着されているのか、あるいは構造的に組み込まれているのか、どちらなのか気になります。もし接着剤方式なら長期間使っていると外れる恐れがありそうです。万年筆は十年以上という単位で長期間使うものですから、その点は少し心配ですね。
■胴軸デザイン
胴軸はブルーを基調とし、月の表面のような光の変化があるデザインです。手持ちで一番近いのはパイロットの現行レガンスです。レガンスよりもやや深みのある色合いで美しいです。グリーンとどちらにするのか、さんざん迷いました。
バランス型で両様式の万年筆です。クリップやリングはシンプルで、やや物足りない感じです。もう少し高級感のあるデザインにして欲しかったところです。
■今後の展開
フュージョン82の購入はとても満足のいくものでした。最近ではEFニブをラインナップから外す海外メーカーが多い中、現在でもEFニブをラインナップに加えてくれるデルタには好印象を持っています。国産の細さには及ばないものの、細字好きの私の期待に応えてくれるだけの十分に細い線が書けています。
このフュージョンニブについてはおそらく賛否両論別れそうな感じです。いくら上に金のプレートが乗っているとは言っても、基本は鉄ニブですから、高級感や心理的満足感という点では劣ります。ただその代わりとして価格は抑えめです。
フュージョンニブの開発動機の一端は、近年の金価格の高騰があるのは間違いないでしょう。ビスコンティのパラジウムニブやクロミニウムニブ、スティピュラのチタニウムニブなどと同じ流れですね。果たしてこのフュージョンニブが市場に受け入られるのでしょうか。数年で消える運命なのか、あるいはメインの座に昇格するのか、興味深く見守っていきたいと思っています。
※スペック一覧
・重さ 全体:19.5g キャップ:9.5g キャップなし:10g
・長さ 全長:14.5cm キャップなし:12.9cm 後尾にキャップ:16cm
・太さ 首軸:11.5mm 胴軸最大径:13mm キャップ最大径:15mm
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コメント
セーラーのエンペラーみたいですね~!
投稿: | 2014年8月27日 (水) 12時43分