« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »

2013年6月の17件の記事

Google Reader からの、RSSリーダー移行先候補

2231

 Google Readerがついに7月1日(月)をもって、サービス終了することになりました。Google Readerは最大のシェアを占めるRSSリーダーでしたので、その影響は大きいでしょう。そこで乗り換え先候補となるRSSリーダーをいくつか使用してみました。

■購読サイトのリスト

 RSSリーダーを移行するにあたって、購読サイトのリストをバックアップしておいた方が良いでしょう。7月1日以降もバックアップがとれるかどうかハッキリしませんので。購読サイトのリストを記したOPMLファイルさえあれば、簡単に新規のRSSリーダーに購読サイトを大量登録できます。すぐに新規のRSSリーダーを使用するつもりがなくても、とりあえずはOPMLファイルだけはローカルに保存しておくと安心です。以下記事に書かれている通りに作業すればOKです。

 →Googleリーダーが終了する前に「購読サイトのリスト」を救出しよう! (AppBank)

■代替候補

2232

 代替として私がいくつか試したのは、以下の4つのRSSリーダーです。

・Feedly
・Livedoor Reader
・AOL Reader
・The Old Reader

 Feedlyは、Google Readerの代替候補No.1という呼び声の高いRSSリーダーで、評価も高いです。PCのウェブブラウザで動作することに加え、スマホやタブレット版も用意されていて、隙がありません。特にスマホ&タブレット版の操作体系がかなり独特で、使ってみてなかなか面白いです。(ちょっとオシャレすぎるという気もしますが…) 表示方法も4種類から選択可能です。難点はオプションなどが日本語化されていないという所です。以下の記事で、オプションの使い方がわかるでしょう。

 →Feedlyアプリの詳細設定を日本語で徹底解説 (アプリオ)

 また、Feedlyの見た目をGoogle ReaderっぽくしてくれるChrome拡張なんかもあります。

 →FeedlyをGoogleリーダーのようなインターフェイスにするChrome拡張機能 (ライフハッカー)


 Livedoor Readerは昔からある日本製RSSリーダーで、「すべてが日本語の方が安心」という方に向いたRSSリーダーです。実は私は昔からLivedoor Readerを使ってきています。基本機能はやや貧弱でそれほど評価は高くないのですが、もう慣れてしまいました。RSSフィードの巡回がやや遅めなのも物足りない感じですね。というわけで、ユーザーながら、積極的には他人に勧めにくい感じです。


 AOL ReaderとThe Old Readerは、比較的シンプルで堅実な作りという印象です。Feedlyが肌に合わないと感じた方は、これらを検討されると良いでしょう。ただ、The Old Reader は運営母体が大きくないようですので、サービスの継続にはやや不安があるでしょうか。もっとも、運営母体が大きければ安心だとも言えないのは、今回の騒動が証明してしまっていますが… (^^;


 Google Readerの代替本命はまだまだ確定しない感じでしょうか。各社ともGoogle Readerからの移行組を獲得しようといろいろ動いています。どのRSSリーダーが派遣をとるのか、趨勢が決まるにはしばらくかかりそうです。

| | コメント (2)

ペリカン 「M625 レッド 14C」 が気になる

 フルハルターさんのブログによれば、「スーベレーン M625 レッド 14C」という特別生産品が8月に発売されるそうです。過去に発売されていたM625のペン先を14金にすることで、価格を「84,000円→52,500円」と低価格化したモデルだそうです。

 →特別生産品万年筆 「 Souveran M625レッド 14C 」 (フルハルター*心温まるモノ)

2229

■スターリングシルバー

2230

 M625は首軸とキャップがスターリングシルバー製の万年筆です。私はスターリングシルバーを使った万年筆がとても好きで、手頃な価格であれば積極的に購入することにしています。このM625は以前に購入を検討して試筆までしたことがあるのですが、いかんせん8万円という高価格がネックになって、購入に至りませんでした。

 しかしこの特別生産品で定価5万円まで下がりましたので、十分に購入検討対象に入ってきます。ペン先が18金から14金へとグレードが下がりましたが、私はペン先が金か鉄かにはこだわっても、金の品位にはこだわりませんので、問題ありません。


 それにしても、金品位を変えるだけで3万円も値下げというのは驚きですね。いくら金価格が高止まりの傾向にあるとは言え、原価がここまで違うということはないでしょう。何かペリカンの販売戦略の影響があるのかもしれません。

 というわけで、このM625の購入にはかなり前向きです。銀製の万年筆と言えば、胴軸が銀製の場合が多いのですが、このM625は、キャップと首軸が銀製という普通とは逆のパターンになっているのが面白いです。そうした点も、私がM625に惹かれる理由の一つです。

| | コメント (0)

シェーファー 「レガシーヘリテージ」 のレビュー

 シェーファーの「レガシーヘリテージ キングスゴールド」XFです。このキングスゴールド柄はすでに廃番になっていますが、今も他の柄や素材のモデルは現役です。この万年筆はかなり昔に購入したもので、持ち歩き用として使用していたこともあって胴軸が少し傷ついています。

2225

■インレイニブ

 レガシーヘリテージは、シェーファーの伝統であるインレイニブを装着した独特の万年筆です。ニブははめ込み式で、日本語で書くと象嵌とも書くようですね。ペン先もシェーファーらしく、やや反り上がったウェーバリー系で、スムーズな筆記感覚があります。

2226


 このインレイニブの制作過程は、以下の写真で見られます。打ち抜く前はまるでイルカのような形状で、なかなか面白いですね。

 →SHEAFFER TARGA INLAID NIB PROCESS FRAME  (sheaffertarga.com)

 ところで、日本語ではインレイニブと表記されることが多いようですが、海外だと inlaid nib と表記されますので、インレイドニブと書いた方が自然なような気もしますが、どうなんでしょうか。まあ、カタカナで書いた時点で日本語なので、気にした方が負けなのかもしれません。(^^;

■胴軸デザイン

 レガシーヘリテージは葉巻型の太軸が特徴の万年筆です。同じインレイニブのタルガが細軸でしたので、上手く棲み分けできていました。残念ながらタルガが廃番になってしまいましたので、今は細軸はVLRとの比較となるでしょうか。標準的な万年筆よりもかなり太軸ですので、太軸好きで押し出しの強い万年筆が欲しいという方に合った万年筆だと思います。

 →Sheaffer 「VLR」 のレビュー
 →シェーファー 「タルガ 1180 イエロースワール」 を入手

2228


 なお、レガシーヘリテージは歴史があるモデルのため、いろいろなデザインの万年筆が発売されています。「レガシー → レガシー2 →レガシーヘリテージ」という流れです。以下のサイトで全モデルの外観が見られます。

 →SHEAFFER LEGACY REFERENCE LIST (sheaffertarga.com)

■総評

 金属の太軸ですので、35gとそこそこ重めの万年筆です。自重を利用した筆記の仕方が向いています。そうしたタイプの万年筆が欲しい方に向いた万年筆です。

 シェーファーの代表的なモデルの割には、定価が3万円程度と比較的安価で購入できますので、シェーファー独特のインレイニブや反り上がったペン先を試してみたいという方には良い選択肢と言えるでしょう。

2227

※スペック一覧

・重さ 全体:35g キャップ:12g キャップなし:23g
・長さ 全長:13.9cm キャップなし:12.1cm 後尾にキャップ:14.8cm
・太さ 首軸:12mm 胴軸最大径:13.5mm キャップ最大径:14mm

| | コメント (3)

プラチナ「#3776 ブライヤーシェル」を購入した

 プラチナの「#3776 ブライヤーシェル」を購入しました。この万年筆はブライヤーの胴軸に研磨剤を高圧噴射し、サンドブラスト(シェル)加工を施したものです。デコボコの表面が独特で面白いです。

2220

 →プラチナ #3776 ブライヤーシェル 万年筆 (オフィスワン北浜店)

■凹凸のある外観

 サンドブラスト加工により、胴軸にはかなりの凹凸があります。購入前は、このブライヤーシェルか「マーブルエボナイト ジュピター」かどちらにするか非常に迷いました。しかしブライヤーシェルの実物が想像よりも凹凸のある外観で、そのユニークさに惹かれて購入を決めました。この凹凸のおかげで、乾燥肌の私が使っても滑りにくいというメリットも感じています。

2218


 そうした独特のブライヤー表面ですが、拭き漆が丹念に吹き込まれており、色という面ではブライヤーの独特の濃淡は控えめです。自然なブライヤーの木目が好きという方は、ノーマルなブライヤー万年筆を購入された方が良いでしょう。一方で漆が好きという方はこのブライヤーシェルは良い選択肢です。

 私自身の印象では、どちらもそれぞれ良い面があり、甲乙つけがたいです。私は以前からブライヤーの万年筆購入を検討していて、その中でこのブライヤーシェルを購入して満足していますが、追加として普通のブライヤーも購入してみようかという気になっています。

2224

■嵌合式、新型#3776ニブ

 この万年筆はギャザードと同型の嵌合式万年筆です。首軸部が長いため指が段差やネジ切りにかかることなく、快適に使えるのが長所です。その反面、嵌合式のために気密性が若干劣り、1週間ぐらい使わないでいると、インクが少し濃くなる印象です。しかし書き出しでインクが出ないというほどの乾燥具合ではありませんので、実用上の問題はありません。

2221

 →プラチナ 「ギャザード」 のレビュー
 →プラチナ 「壬辰 暗輝黒龍」 を購入


 ペン先は新型のセンチュリーニブです。新型ニブは「本栖」と「アサマ スネークウッド」に続いて3本目ですので違和感はないと思っていたのですが、私が購入した個体はインクの出がやたら良く、少し字幅が太めでした。ルーペでペン先を見ると切り割りが開き気味でした。これは個体差なのか、あるいは私が購入した店で軽い調整が行われたのか、どうなんでしょうね。私の感覚ではもう少しインクフローが良い方が好みですね。手作業で切り割りを締めて、インクフローを微調整しました。

2219

■総評

 表面に凹凸があるというきわめて珍しい万年筆です。拭き漆処理された表面は味わいがあって、とても渋いです。ユニークな万年筆が好きな私ですので、かなり大満足な買い物でした。元々、首軸が長くて指が痛くなりにくいギャザードと壬辰 暗輝黒龍は使用頻度が高かったですが、しばらくはそれらに代わってブライヤーシェルをメインに使っていこうかと思っています。

 なお、このブライヤーシェルは中屋万年筆でも販売しています。クリップやペン先をカスタマイズしたいという方は、中屋万年筆で購入されると良いでしょう。(※表面加工や細部の仕様が同じとは限りませんので、要確認でしょう。)

 →ブライヤー サンドブラスト仕上げ (中屋万年筆 公式)

2222

※スペック一覧

・重さ 全体:25g キャップ:12.5g キャップなし:12.5g
・長さ 全長:14.6cm キャップなし:12.5cm 後尾にキャップ:16.1cm
・太さ 首軸:10mm 胴軸最大径:13mm キャップ最大径:14.5mm

| | コメント (0)

胴軸内のOリングの重要性を再認識

 私はプラチナの「セルロイド八角」をかなり気に入って使っています。しかし使用するときに、胴軸が緩んでいることが時折ああることに最近気がつきました。セルロイド八角の胴軸の接続内部にはOリングがなく、それが原因で緩みやすいのだと思います。

2216

 →プラチナ 「#3776 セルロイド 八角軸 ミッドナイトオーシャン」 を入手

■細かい配慮

 プラチナの胴軸部にはOリングがありません。それに対してパイロットやセーラーの胴軸部にはOリングが装着されているモデルが多く、緩みにくくなっています。各社のすべてのモデルを調べたわけではありませんので、例外はあると思いますが、やはりOリングが装着されている方がありがたいですね。

2217


 ただ、胴軸が樹脂製の場合はあまり緩み問題は感じません。樹脂の柔らかさのために緩みにくいのだと思います。今回のセルロイド八角の場合は、接合部の両方が金属のために緩んでしまいがちなのでしょう。その都度締め直せばいいので大きな問題ではありませんが、できればOリングなどの工夫が欲しいかな、と思います。

| | コメント (1)

国産は1万円から、海外産は3万円から?

 先日のメトロポリタンのレビューでも触れましたが、「1~3万円あたりの価格帯は微妙なところで、国産と海外産の差が一番出てくるレンジ」という要素は、万年筆を購入していく中でたびたび感じるところです。

 国内メーカーにせよ海外メーカーにせよ、各社いろいろな万年筆を発売していますが、3万円以内で海外の万年筆を購入しようとすると、選択肢が限られていることに気づかされます。特に金ペンを購入しようとするとその傾向が顕著です。ですので、「1~2万円前後の予算で金ペンの本格的な万年筆を一本購入したい」という場合は、国産の万年筆から選択した方が選択に困らないと思います。海外産の場合は、「定価が3万円のペリカンM400を安売り店で何とか」という感じになりますので、かなりギリギリですね。

1889

■海外ブランド購入

 3万円以上になると、海外万年筆でもメインストリームのモデルが購入できますので、選択に困ることはないでしょう。逆に国産の場合は、3万円以上のモデルは漆塗りや木軸など、ちょっとマニアックの方向に行きがちな印象があります。(^^; というわけで、国産と海外産はバッティングせずにうまく棲み分けている感じですね。

1998


 私は細字好きのために国産万年筆を購入することが多いですので、国産が1~3万円あたりが中心価格帯であるのは、財布的にありがたいです。その一方、最近の海外産はブランド高価格戦略をとるメーカーもあり、昔よりも微妙に購入しにくくなっている印象があります。アベノミクス前で円高だった頃は海外から個人輸入したり、ebayで落札することでしのいでいましたが、円安傾向の今はその技も使いにくく、海外万年筆の購入へのハードルが最近はちょっと高くなっています。なかなか難しいですね。

 →海外通販で万年筆を買ってみた
 →eBayで万年筆を落札してみた

■金以外のペン先

 できれば海外産メーカーには、3万円以内で購入できる魅力的な金ペンモデルをがんばって発売して欲しいところです。ただ、最近の金価格の高騰を見ると期待薄でしょうか。例えばモンテグラッパのエスプレッシオーネは新型の「ニュー エスプレッシオーネ」となって、価格が45,150円→30,000円へと値下げになりました。これはすごい!と思ってよく仕様を見ると、鉄ペンに変更されていてズッコケたという経験があります。

 どうせペン先の材質を変更して低価格化するなら、鉄よりはパラジウムやチタニウム、クロミニウムなどの金属製にしてもらったほうが嬉しいですね。最近はデルタがフュージョンニブ付きの万年筆を比較的低価格でいろいろ出しています。フュージョンニブへの賛否はあるでしょうが、こうした仕掛けによる低価格化は個人的には大歓迎です。こうした流れが定着するかどうか、今後に期待です。

 →デルタ 「フュージョン82」 を購入した
 →ビスコンティ 「オペラ タイフーン with Tubular Nib」 を購入した

2197

| | コメント (2)

ウォーターマン 「メトロポリタン」 のレビュー

 ウォーターマンの「メトロポリタン スターダストゴールド」EFです。海外では hemisphere というモデル名で販売されている製品です。今は後継の「メトロポリタン エッセンシャル」と、高級版の「メトロポリタン デラックス」が発売されています。

2213

■鉄、金属、嵌合

 この万年筆はウォーターマンらしく「鉄ペン / 金属軸 / 嵌合式」の三拍子がそろったモデルです。もちろんウォーターマンにも金ペンや樹脂軸、ネジ式の万年筆はありますが、上記の三要素を満たす万年筆が圧倒的に多いのが特徴のメーカーです。メトロポリタンはそうしたウォーターマンの伝統(?)をしっかり受け継いだ由緒正しき万年筆と言えます。(^^;

2214


 この万年筆は約1万円で、海外製万年筆としては比較的カジュアルなモデルです。ただ、国産だと1万円を出せばカスタム74などの金ペンが購入できるわけで、1万円で鉄ペンということをどうとらえるかは、人によって違うでしょう。1~3万円あたりの価格帯は微妙なところで、国産と海外産の差が一番出てくるレンジと言えます。3万円以内の予算で金ペンにこだわる方は、国産の万年筆を購入した方が無難かもしれません。

■オシャレなモデル

 フランスの万年筆ということもあって、なかなかオシャレな外観を持っています。キャップトップのカッティングから中空のクリップに続くデザインは流麗です。

2212


 金属軸ですが24gと重すぎるということもなく、手軽に使えます。書き味や筆記バランス等は標準的で、誰でも違和感なく扱えるでしょう。しかし逆に言えばとがった特徴のないモデルとも言えるかもしれません。今回ブログを書くにあたって重さや長さなどを調べましたが、スペックはパイロットのグランセと非常に似通っていました。

 →パイロット 「グランセNC 2013年春限定 太陽」 を購入した

■総評

 低価格で海外ブランドの万年筆が欲しいという方に向いている万年筆です。細身で嵌合式の万年筆ですので、カジュアルな普段使いとして用いるのが似合っています。鉄ペンであることをどう見るかで評価が変わってくる万年筆でしょう。洗練されたデザインの万年筆ですので、デザイン買いもアリだと思います。

2215

※スペック一覧

・重さ 全体:24g キャップ:8.5g キャップなし:14g
・長さ 全長:13.7cm キャップなし:12.1cm 後尾にキャップ:14.6cm
・太さ 首軸:9mm 胴軸最大径:11mm キャップ最大径:11.5mm

| | コメント (4)

#3776西は、高級モデルのベースとして開発

 近江八幡のスミ利文具店のブログ記事によりますと、7月1日に発売される「#3776西」の胴軸は、蒔絵などの高級万年筆のベースモデルになるそうです。言われてみれば、リングのないシンプルなキャップは蒔絵万年筆によく見られるタイプですね。

 →#3776西(さい)と、トンボ100周年ZOOM505の件 (スミ利のブログ)


 これで、#3776センチュリー以外でもスリップシール機構が搭載されることになりました。デスクペンやプレピー、プレジールに続いての3種類目でしょうか。こうなると、他のモデルでもスリップシール機構の搭載を期待したいところです。特にペン先の乾燥問題が顕在化しやすいギャザードなどの嵌合式の万年筆で採用されると嬉しいですね。ネジ式以外での搭載は難しいのかもしれませんが、開発を期待しています。

 →プラチナのデスクペンにも、スリップシール機構が搭載される

1897

■3Dプリンタによる金型生産

 ところで、先日の日経新聞では、パナソニックが家電製品の樹脂部品の生産に必要な金型を3Dプリンターで製作するという記事がありました。もし万年筆の業界でも3Dプリンターによる低コストでの金型生産が一般化すれば、万年筆自体の低価格化やより多様な形状の万年筆生産が期待できるのでは、と妄想します。

 →パナソニック、家電量産に3Dプリンター活用 (日本経済新聞)


 以前にこのブログで、万年筆自体を3Dプリンターで試作したという話を記事にしましたが、現実的な3Dプリンターの活用としては、こうした産業側による金型製作といった面が中心になってきそうですね。

 →3Dプリンターで万年筆の自作も可能な時代に?

2175

| | コメント (0)

キャップレス螺鈿の従来柄は継続か?

 パイロットの公式ページで、キャップレス螺鈿の新柄紹介ページが作成されました。そのページを見ると、新柄の「螺鈿水面、螺鈿ストライプ」に加えて、従来柄の「螺鈿ブラック」もしっかりと掲載されています。

 新柄が発売されることに伴って、従来柄がディスコンになるのでは、との観測がありました。しかし専用の型番も用意され、また画像でも螺鈿ブラックが並べて紹介されていることから、少なくとも当面は従来柄の生産が継続されると見て良いでしょうか。

 →軸に蒔絵技法を施したキャップレス万年筆の最高峰 「キャップレス 螺鈿」新発売 (パイロット 公式サイト)

1795

■キャップレスの今後

 漆を使った万年筆が好きな私としては、キャップレス螺鈿が3種類と拡充しているのは嬉しい傾向ですね。ただ手間がかかってコストがかかってそうな製品のように見えますので、3種類も作って大丈夫なのかな、と余計な心配をしてしまいます。できればガンガン売れてくれて、他の漆万年筆もパイロットから発売されるようになると嬉しいのですが。


731

 今年はキャップレス発売50周年ということで、「キャップレス・カエデ」の発売情報も聞きます。他にもキャップレスの隠し球があるのでは、と期待しています。個人的には、キャップレスデシモの方でも新製品が出て欲しいです。軽いデシモの方がどうしても使用時間が長くなる傾向にありますので。

 →木軸の「キャップレス・カエデ」が発売に

| | コメント (0)

セーラーから「樺細工(かばざいく)万年筆」が発売に

 セーラーから「樺細工(かばざいく)万年筆」が発売されるとのことです。山桜の樹皮を剥いで薄く削り、張り合わせる「樺細工」という手法で胴軸が作られている万年筆です。「角館伝四郎」とのコラボレーションモデルです。

 万年筆にはいろいろな種類の木材を使用したモデルがありますが、その中でもこの樺細工万年筆は非常にユニークで面白そうな万年筆ですね。

 →樺細工(かばざいく)万年筆 (セーラー万年筆 公式)
 →セーラー 樺細工万年筆 (ペンギャラリー報画堂)

■伝統工芸とのコラボ

 伝統工芸とコラボしてのセーラー万年筆と言えば、「寄木万年筆」 を思い出します。私は寄木万年筆を購入し、とても気に入って使用しています。こういう企画は個人的には大歓迎です。

2092

 →セーラー 「寄木万年筆」 を購入した。


 今回の樺細工万年筆も魅力的で、かなり惹かれます。31,500円という価格もリーズナブルで、購入しやすいです。ただ木軸だけに個体差がある可能性が高そうですので、実際に現物を見て購入する方が無難かもしれません。一つ残念なのはペン先が中字しか用意されていない点です。基本モデルはプロシック型のような感じですので、手持ちのと首軸部を入れ替えることも可能なのですが、細字好きとしては、細字の選択肢があって欲しかったところです。

198

 →セーラー 「プロシック」 のレビュー

| | コメント (0)

マーブルエボナイトの原材料供給先は?

 プラチナから「マーブルエボナイト ジュピター」が発売されましたが、マーブルエボナイトの原材料供給先はどこなのでしょうね。私が所有しているセーラーのマーブルエボナイトとは模様がかなり異なっていますので、違う可能性が高いでしょうか。

 →プラチナ「ブライヤーシェル」と「マーブルエボナイト」が発売に

774

■エボナイト

2211

 記憶によれば、セーラーのマーブルエボナイトはドイツ製で、今はもう会社自体が存在しないという話を聞いたことがあります。それが正しいとすると、今回のプラチナは別の供給先ということになります。可能性として一つ挙げられるのは日興エボナイトでしょうか。日興エボナイトは日本で唯一エボナイトを生産している会社で、「笑暮屋」というオンライン・ショップで独自のエボナイト製万年筆を販売しています。

 →下町のエボ屋さん=笑暮屋= (公式サイト)

 改めて笑暮屋さんのサイトを見に行きましたが、いろいろな模様と色のエボナイト万年筆があっていいですね。極細字がないために細字好きの私にはなかなか手が出ないのですが、機会があれば購入を検討したいです。


 もちろん国産ではなくて海外産という可能性もあるでしょう。同じくエボナイトで万年筆を製作されているmasahiro万年筆製作所さんでは、ヨーロッパ製のエボナイトを中心に使われているそうです。同じエボナイトでも、プラチナとセーラー、笑暮屋、masahiro万年筆では模様がかなり違う感じです。素材のメーカーの違いも影響しているのかもしれませんね。

 →使用エボナイトについて (masahiro万年筆製作所の万年筆)

| | コメント (4)

プラチナから「#3776 西」が発売に

 プラチナから富士五湖シリーズの第3弾として、「西(SAI)」が7月1日から発売になります。西湖をモチーフにした万年筆で、本栖、精進と同じくスリップシール機構を備えています。

 →#3776「西」 7月1日発売 (プラチナ万年筆 公式)

■#3776センチュリー

 #3776西は、本栖と同じく胴軸は完全透明で、違いは装飾リングの有無です。西の方が装飾リングがない分、胴軸の透明感をたっぷり味わえる使用になっています。デモンストレーター好きの方の好みに合った仕様と言えるでしょう。ただ定価が本栖よりも3,000円高くなっているのは残念です。金価格が上昇していることに加え、無色透明の胴軸は歩留まりが悪そうですので、その分コストがかかったのかもしれません。

1832
(※上の画像は「#3776本栖」です。)

 →プラチナ 「#3776 本栖」 のレビュー


 これで富士五湖シリーズも3本目となりました。あとは河口湖と山中湖ということになります。次の2本がどういう仕様で発売されるのかが楽しみです。なお私自身はすでに本栖を所有していますので、あくまで狙いは「マーブルエボナイト ジュピター」「ブライヤーシェル」の方ですね。

 →プラチナ「ブライヤーシェル」と「マーブルエボナイト」が発売に

| | コメント (0)

ウォーターマン 「フィリアス」 のレビュー

 ウォーターマンのフィリアス、EFニブです。この万年筆は1万円以内で購入できたカジュアルペンで、とてもコストパフォーマンスの良い万年筆でした。すでに廃番になっていますが、今も使用することが多いです。

2202

■大きなニブ

 このフィリアスの一番の特徴は、ペン先の大きさでしょう。低価格ペンだけにスチールペンなのですが、大きさが大きいためにインク保持量も多く、安定したインクフローが実現できており、とても快適に筆記できます。デザイン的にもバイカラーで、低価格の鉄ペンにしてはゴージャスです。

2203


 胴軸は軽めの樹脂軸で、大理石風のデザインがいい感じです。ただ手にとって近くでよく見ると、ややプラスチッキーな印象がありますね。価格を考えるとやむを得ないところでしょうか。全長は少し短めで、コンパクトなポケットサイズの万年筆です。

2205


 ちなみに、クルトゥールはこのフィリアスと金型が同じで、デモンストレーターバージョンとも言えます。クルトゥールとフィリアスの違いは、フィリアスにはインナーキャップがあるため、ペン先が乾きにくいということです。クルトゥールはペン先の乾燥に悩みやすい万年筆のため、性能的にはフィリアスに軍配を上げます。クルトゥールも私は所有しているのですが、写真を撮ろうと探してみましたが、行方不明です。いずれ出てくるでしょう。(^^;

2179

■初期メンバー

 このフィリアスは、私が万年筆を購入し始めた初期の頃に手に入れたもので、それだけに使用頻度が高く、思い入れもあります。本来は廃番になる前にレビューを書くつもりでしたが、何となく書くのが遅れて、今頃になってしまいました。今からですと、入手は中古ショップかオークションが中心となるでしょうか。

 所有万年筆が増えた今ではさすがに使う機会が減っていますが、ペントレイの奥から発見し、懐かしさもあってインクを入れて使っています。使えば使うほど、いい万年筆だと実感します。廃番になる前に手に入れられたのはラッキーでした。

2204

※スペック一覧

・重さ 全体:20.5g キャップ:7g キャップなし:13.5g
・長さ 全長:14.5cm キャップなし:12.8cm 後尾にキャップ:14.7cm
・太さ 首軸:11mm 胴軸最大径:12mm キャップ最大径:14.5mm

| | コメント (0)

デルタ 「フュージョン82」 を購入した

 デルタの「フュージョン82」のブルー、EFを購入しました。デルタの新しいフュージョンニブが装着された万年筆です。

2197

 →デルタ フュージョン82 万年筆 (ブルー) (NOMADO1230)

■Delta Fusion Nib

 デルタが新開発したこのフュージョンニブは、「熱伝導率の違う金(18K)をスティールペン先の上に添え、今までのスティールペン先では味わえなかったスムーズなインクフローを実現した」ものだそうです。

 実際に使用してみたところ、確かにインクフローは潤沢で、EFにしてはなめらかな書き味が味わえます。ただ、これが金の板が装着されたことの効果なのかどうかは正直よくわかりません。元々、デルタの金ニブは十分にインクフローがよいものでしたので、違いはハッキリしません。ただ、現実の効果は別にして、私はこういう風変わりなギミックが好きですので、このフュージョンニブには満足しています。

2200


 気になるのは、この金の板が剥がれないかどうかです。これは接着剤で接着されているのか、あるいは構造的に組み込まれているのか、どちらなのか気になります。もし接着剤方式なら長期間使っていると外れる恐れがありそうです。万年筆は十年以上という単位で長期間使うものですから、その点は少し心配ですね。

■胴軸デザイン

 胴軸はブルーを基調とし、月の表面のような光の変化があるデザインです。手持ちで一番近いのはパイロットの現行レガンスです。レガンスよりもやや深みのある色合いで美しいです。グリーンとどちらにするのか、さんざん迷いました。

2198


 バランス型で両様式の万年筆です。クリップやリングはシンプルで、やや物足りない感じです。もう少し高級感のあるデザインにして欲しかったところです。

■今後の展開

 フュージョン82の購入はとても満足のいくものでした。最近ではEFニブをラインナップから外す海外メーカーが多い中、現在でもEFニブをラインナップに加えてくれるデルタには好印象を持っています。国産の細さには及ばないものの、細字好きの私の期待に応えてくれるだけの十分に細い線が書けています。

2201


 このフュージョンニブについてはおそらく賛否両論別れそうな感じです。いくら上に金のプレートが乗っているとは言っても、基本は鉄ニブですから、高級感や心理的満足感という点では劣ります。ただその代わりとして価格は抑えめです。

 フュージョンニブの開発動機の一端は、近年の金価格の高騰があるのは間違いないでしょう。ビスコンティのパラジウムニブやクロミニウムニブ、スティピュラのチタニウムニブなどと同じ流れですね。果たしてこのフュージョンニブが市場に受け入られるのでしょうか。数年で消える運命なのか、あるいはメインの座に昇格するのか、興味深く見守っていきたいと思っています。

2199

※スペック一覧

・重さ 全体:19.5g キャップ:9.5g キャップなし:10g
・長さ 全長:14.5cm キャップなし:12.9cm 後尾にキャップ:16cm
・太さ 首軸:11.5mm 胴軸最大径:13mm キャップ最大径:15mm

| | コメント (1)

インクがピストンの後ろに回りやすいコンバーターは苦手

 私はいろいろなブランドのコンバーターを使っていますが、個人的な好き嫌いはあります。私が苦手とするコンバーターの特徴として、「インクがピストンの後ろに回りやすい」ということがあります。

 手持ちのコンバーターでそれに該当するのが、セーラーとウォーターマン、パーカーのコンバーターです。下のセーラーのコンバーターは、インクがピストンの後ろに回った状態になっています。

2192

■見た目の問題

 セーラーなどのコンバーターでは、気づくとインクがピストンの後ろに回っていることがよくあります。もちろん、使用する上で大きな問題が生じるというわけではないのですが、見た目や気分としてあまり気持ちのいいものではありません。

 ピストンの背後に回ったインクを洗おうと思えば、分解するか、あるいは回転軸の後ろにある空気穴から水を出し入れするしかありません。セーラーは分解が容易ですので、いつも分解清掃しています。それに対してウォーターマンやパーカーのコンバーターは分解が容易ではありませんので、後ろの空気穴から水の出し入れをする方式で洗っています。(※時々、空気穴のないタイプのコンバーターもあって、それが一番メンテナンスに困ります。)

2194


 コンバーターは日常的に使う部品ですから、もうちょっと精度を良くして欲しいところです。ただ、あまり気密性をよくしすぎると、ピストンの上げ下げが硬くなる恐れがあり、それを気にしてのことかもしれません。ただ、ピストンの上げ下げが硬くなっても、私はシリコングリスで対処しますので、気密性が高い方が好みですね。ただ、そういう対処をするのが一般的とは言えないのは確かですので、難しいところです。

 →"シリコンスプレー"で吸入機構のメンテナンス


 こうした問題について考えれば考えるほど、パイロットのCON-70はやっぱり優れているということを再確認します。CON-70はピストンの後ろにインクが回るという心配がなく、またメンテナンス性も高く、インクもたくさん入ります。攻防兼ね備えた無敵のコンバーターで、CON-70はパイロットが生んだ宝と言えるでしょう。

2195

| | コメント (4)

カクテルシリーズの第3弾「プロギア ブラックベルベット」が登場

2191

 セーラー万年筆のWebサイトで、銀座・伊藤屋で行われるフェア開催の告知がなされています。そこで「カクテルシリーズ」の第3弾として、「プロフェッショナルギア ブラックベルベット」の発売情報が載せられています。ラメ入りの万年筆で、なかなか渋いですね。

 →銀座 伊東屋本店 K. ITOYAにてセーラー万年筆フェア開催のお知らせ (セーラー万年筆公式)

■ラメ入り胴軸

 カクテルシリーズは、第1弾が「エイジアンウェイ」第2弾が「モヒート万年筆」です。このカクテルシリーズは東京地区限定という枠でのシリーズのようですね。前回のモヒート万年筆は、東京地区以外では公式オンラインショップのセーラーショップで購入できましたので、今回もそうした形になるかもしれません。

 私は上記の記事のその3に書かれている寄木万年筆を所有していて、よく使っています。軽い万年筆ですので手軽に使えます。ただ少し軽すぎるというきらいもあり、長時間筆記となるとかえって疲れる意味もあります。最適な万年筆の重さはどれぐらいなのかは難しいですね。

 →セーラー 「寄木万年筆」 を購入した

2094

| | コメント (0)

プラチナの#3776は、新型ニブに全面移行か

 前回の記事で、プラチナの新製品「#3776マーブルエボナイト ジュピター」は、ニブが新型の#3776ニブだということが判明しましたが、ネットを巡ってみると、他のモデルでも#3776が新型になっているという情報がありました。

 今までは新型#3776ニブとスリップシール機構はセットで考えてきましたが、スリップシール機構が搭載されていないモデルでも新型ニブが見られたということは、どうやら#3776はこのまま新型に移行していくかもしれませんね。

1830

■新型と旧型の書き味の違い

1605

 新型ニブと旧型ニブに互換性があって同じ首軸に差し込める仕様であれば、2種類のニブを平行で生産することはコストや生産管理の面でマイナスですので、新型への移行は必然と言えるでしょうか。特に新型#3776は、首軸内のニブの長さが短く、使用する金の量を減らせます。多少は下がったとは言え、金価格が高騰している昨今の情勢を考えれば、新型へ移行することのメリットは大きそうです。


 ここで問題になるのは、旧型と新型の書き味の違いですね。旧型#3776の細字は、インクフローが抑えめで、にじみやすい紙やインクであっても線がぼやけることがなく、メリハリのきいた細字が書けます。その一方、鉛筆のような書き味があり、力をかけなくてもスルスルとインクが出てくるという気持ちよさはありません。新型#3776はその逆で、インクがスルスル出る気持ちよさがある一方、にじみやすいインクや紙で使うとインクが出過ぎると感じる場合があります。

 どちらも一長一短で、私はどちらも好きです。ただこれから#3776が新型に移行するとなると、旧型の#3776ニブが好きという方は、今のうちに購入しておいた方が無難かもしれません。流通在庫がそうとうあるでしょうから慌てる必要はないかもしれませんが、ネット購入の場合は実物を見られない分、こだわる人は個別の問い合わせが必要かもしれません。

2145


 ちなみに私は、すでに旧型#3776が装着された万年筆を10本以上所有していますので、個人的にはこれから購入する#3776は新型の方が嬉しいですね。気になるのは中屋万年筆のニブがどうなるかです。プラチナから部品を供給してもらっているでしょうから、影響はあると思うのですが、どうなのでしょうね。今の在庫が捌けるまで10年間はかかる、なんてことがあるかもしれませんが。(^^; ちなみに、以前に購入したStylo Art 軽井沢さんの「アサマ スネークウッド #3776」は、新型ニブです。これは手作り万年筆というちょっと特殊な例なので、一般化はできないとは思いますが。

 →Stylo Art 軽井沢 「アサマ スネークウッド #3776」 を購入

| | コメント (0)

« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »