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インクがピストンの後ろに回りやすいコンバーターは苦手

 私はいろいろなブランドのコンバーターを使っていますが、個人的な好き嫌いはあります。私が苦手とするコンバーターの特徴として、「インクがピストンの後ろに回りやすい」ということがあります。

 手持ちのコンバーターでそれに該当するのが、セーラーとウォーターマン、パーカーのコンバーターです。下のセーラーのコンバーターは、インクがピストンの後ろに回った状態になっています。

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■見た目の問題

 セーラーなどのコンバーターでは、気づくとインクがピストンの後ろに回っていることがよくあります。もちろん、使用する上で大きな問題が生じるというわけではないのですが、見た目や気分としてあまり気持ちのいいものではありません。

 ピストンの背後に回ったインクを洗おうと思えば、分解するか、あるいは回転軸の後ろにある空気穴から水を出し入れするしかありません。セーラーは分解が容易ですので、いつも分解清掃しています。それに対してウォーターマンやパーカーのコンバーターは分解が容易ではありませんので、後ろの空気穴から水の出し入れをする方式で洗っています。(※時々、空気穴のないタイプのコンバーターもあって、それが一番メンテナンスに困ります。)

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 コンバーターは日常的に使う部品ですから、もうちょっと精度を良くして欲しいところです。ただ、あまり気密性をよくしすぎると、ピストンの上げ下げが硬くなる恐れがあり、それを気にしてのことかもしれません。ただ、ピストンの上げ下げが硬くなっても、私はシリコングリスで対処しますので、気密性が高い方が好みですね。ただ、そういう対処をするのが一般的とは言えないのは確かですので、難しいところです。

 →"シリコンスプレー"で吸入機構のメンテナンス


 こうした問題について考えれば考えるほど、パイロットのCON-70はやっぱり優れているということを再確認します。CON-70はピストンの後ろにインクが回るという心配がなく、またメンテナンス性も高く、インクもたくさん入ります。攻防兼ね備えた無敵のコンバーターで、CON-70はパイロットが生んだ宝と言えるでしょう。

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調整・修理・改造・トラブル」カテゴリの記事

コメント

CON-50やセーラー、プラチナのコンバータを洗うときは洗面器に沈めてからノブを回して両方から給排水させてます。
そうして洗っていると、セーラーのは勝手に分解してしまうことがあります。
部品の精度を上げるというか低いのを弾くと単価が高くなるのではないかと思うのでこれはこれでこういうものだと思って洗ってます。

投稿: たかだ | 2013年6月 8日 (土) 15時36分

ウォーターマンのコンバーターはごく普通のヨーロピアンタイプコンバーターなのに、1,000円もするので、少し手を焼いています。
しかも、扱いやすさに関しては微妙なところです。
悪くはないのですが、価格と釣り合っていません。
だから、私はメトロポリタンにロットリングのコンバーターを使っています。
価格はウォーターマンのものの半額で、500円です。
ロットリングのコンバーターは、安くて互換性が高いので、なかなか便利です。
精度もウォーターマンのものより高く感じます。

投稿: こじこじ | 2013年6月 8日 (土) 19時45分

 >たかだ さん

セーラーは分解しやすいのはいいですが、確かにちょっと緩い感じがしますね。(^^;
セーラーのインクタンク部分の素材自体が、他のコンバーターに比べるとちょっと違うような感じです。悪く言えば安っぽいのですが、インクが後ろに回る問題の他に、もう少し透明度を上げて欲しい気がします。

投稿: EF Mania | 2013年6月 9日 (日) 02時57分

 >こじこじ さん

 ウォーターマンのコンバーターは高いのですね。私は付属のコンバーターしか使ったことがなかったので知りませんでした。壊れたらえらいことになりますね。(^^;

 ロットリングのコンバーターが使えるという情報、ありがとうございます。ヨーロッパ互換のコンバーターは、互換性があるようで微妙に互換性がありませんので、実地に試してみなければならないのがつらいところです。入手して試したいと思います。

投稿: EF Mania | 2013年6月 9日 (日) 03時05分

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