転がりにくい万年筆がお気に入り
私はデスクに置いた革製のデスクマット上で万年筆を使用しています。私が万年筆を使用する際にはキャップを後ろにささないため、万年筆が転がりにくいことは助かる要素です。
■落下は致命的
万年筆はその構造上、落下にはきわめて脆弱です。ペン先を下にして落下すると、容易にペン先が曲がって壊れてしまいます。万年筆は円筒形が基本ですから転がりやすく、ヒヤッとする場面が何度もありました。後部にキャップをさしていれば、クリップがひっかかって転がりませんが、あいにく私はキャップをさしません。ですので、デスクから落とさないように気を遣って使用することになります。
そうした中、万年筆によっては転がりにくいものもあり、そうした万年筆は個人的にとてもありがたいです。私は変わった形状の万年筆を愛好していますので、人より非円筒形の万年筆の所有率は高めかもしれません。以下に私が所有する転がりにくい万年筆を列挙したいと思います。
- ・プラチナ 「#3776 セルロイド 八角軸」 (→レビュー)
- 八角軸のために転がりにくい万年筆です。この万年筆は重量バランスがかなり私の好みに合っていて、使用頻度はかなり上位の万年筆です。
- ・中屋万年筆 「十角軸 赤溜」 (→レビュー)
- セルロイド八角に比べると十角のため、少し転がりやすさは上ですが、転がってデスクから落としそうになるほどではありません。
- ・ビスコンティ 「オペラ タイフーン with Tubular Nib」 (→レビュー)
- オペラは四角形の角を面取りしたような独特の形状をした万年筆で、デザイン的にもかなり私好みです。
- ・ビスコンティ 「ディビーナ デザートスプリング」 (→レビュー)
- 正五角形が頂点二つ分の角度(144度)でねじれている、螺旋型の独特な万年筆です。意外と持ちやすくて、かなり好きな万年筆です
- ・ウォーターマン 「エクセプションスリム」 (→レビュー)
- こちらは面取りされていない完全四角形で、転がることはあり得ません。ただ独特の形状故に、少し使いにくく感じます。
- ・オマス 「360 メッツォ」 (→レビュー)
- 三角形という類例のない形状で、360はオマスを代表する万年筆と言えます。首軸も完全な三角形ですので、相当に使い手を選ぶ万年筆でしょう。
- ・パイロット 「キャップレス」 (→レビュー)
- キャップレスは円筒形ですが、キャップという概念のない機構のため、クリップが転がり止めになります。
- ・プラチナ 「#3776 ブライヤーシェル」 (→レビュー)
- サンドブラスト仕上げで凸凹がかなり大きく、多少の滑り止めになっています。
- ・ラミー 「サファリ&アルスター」 (→レビュー)
- 上下二カ所が面取りされた形状のため、これも転がりにくいです。
- ・モンテグラッパ 「ミクラ」
- プラチナと同じく八角形の万年筆です。ミニ万年筆のため、使い勝手はかなりプラチナとは違う印象です。
- ・パイロット 「カスタム745」 (→レビュー)
- ストライプ模様の凸凹が相当に大きいため、いい滑り止めになっています。
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コメント
OHTOのデュードも六角軸で転がりにくいです。
安ペンですけど、アタリを引いたのか結構好きなペンです。
投稿: zagane | 2013年7月21日 (日) 19時33分
>zagane さん
OHTOのデュードは、今まで存在を知りませんでした。教えていただきありがとうございます。
なかなか美しいデザインで、いい感じですね。価格も手頃ですし、入手しようと思います。(^^)
投稿: EF Mania | 2013年7月23日 (火) 06時10分