Visconti 「ダイアモンド・ジュビリー」のレビュー
ビスコンティの「ダイアモンド・ジュビリー」、ロイヤルパープルのEFです。「エリザベス女王陛下の即位60周年」記念モデルとして、600本限定で製作された万年筆です。
私は紫色の万年筆が好きで、以前からこの万年筆を欲しいと思っていました。しかし価格が10万円を超えるために、なかなか手が出ませんでした。そうしていたところ、海外万年筆ショップの Chatterley Luxuries & Pen TIme で3日間のサマーセールが行われ、このダイヤモンド・ジュビリーが「995ドル→495ドル」と安くなっているのを知り、購入に至りました。
■ロイヤルパープル
胴軸は、王冠のベルベット帽の色からとったロイヤルパープルで、微妙な変化のある模様でとても美しいです。個体差があると思われますので、できれば実物を見て購入した方が無難でしょうね。私は安さにつられて、海外からの通販という手段をとってしまいましたが。
今回は綺麗な軸の万年筆が来て一安心です。ただ私にも通販した結果、模様がイマイチだったり、写真のイメージと実物が違っていてガッカリした経験もありますので、通販には一定の覚悟と失敗しても泣かない心構えが必要なのは確かでしょう。
キャップトップには王冠をあしらった装飾があり、非常に独特です。少しやり過ぎ感はありますが、記念品ですのでたまにはこういうのもいいでしょう。私はキャップはつけずに筆記するスタイルですので、邪魔にはなりません。そもそもこのキャップのささり方は非常に浅く、キャップを後ろにさすと19cmの長さにもなってしまいますので、最初からキャップはポストしない仕様なのでしょう。
■ペン先
ペン先は今やビスコンティの標準となっている23Kパラジウムです。「ドリームタッチ」という触れ込みの新型ニブですが、私が使う限りは、金ニブとの違いはあまり感じません。他にもビスコンティはニブにクロミニウムを使ったりもしていますが、書き味の違いは素材の違いよりも、ニブの大きさや形状の違いの方が大きく影響しているという印象です。軟調ペン先であれば素材の違いも出やすいのでしょうが、今はガチニブ全盛ですので、どの素材でも似たような筆記感になりやすいですね。
→Visconti 「オペラ タイフーン with Tubular Nib」 を購入した
吸入方式は、ペリカンのスーベレーンと同じく一般的な回転吸入式です。普通とは異なる珍しい吸入方式が好きなビスコンティにしては、変わっていると言えるでしょうか。最初は吸入方式がわからず、尾部をプランジャーのように引っ張ったりしてしまいました。(^^;
■総評
変化のあるロイヤルパープル色が美しい、大型で存在感のある万年筆です。価格的になかなか手の出ない万年筆でしたが、セールで安く買えて満足です。
こうして、またもやビスコンティの万年筆が増えてしまいました。ビスコンティが作る万年筆は、私の好みにあるものが多くて、あれもこれも欲しくなって困ります。(^^;
このブログを作るとき、URLアドレスを適当に万年筆メーカの一つを選んでつけました。それから5年で、まさかここまでコレクションがビスコンティづくしになるとはそのときは思いもしませんでした。ビスコンティは今も活発で、いろいろな新奇性のあるギミックを持つ万年筆を製作していますので、これからもビスコンティの万年筆が増えていきそうな予感がしてます。なお、Chatterley Luxuries & Pen TIme さんからは、もう一本万年筆を購入しています。そちらもしばらくして紹介したいと思います。
※スペック一覧
・重さ 全体:41g キャップ:16.5g キャップなし:25g
・長さ 全長:15.5cm キャップなし:13.5cm 後尾にキャップ:19cm
・太さ 首軸:11.5mm 胴軸最大径:14.5mm キャップ最大径:16.5mm